2010年12月4日土曜日

詩篇 22篇

詩篇 22篇

指揮者のために。「暁の雌鹿」の調べに合わせて、ダビデの賛歌

1 わが神、わが神。どうして、私をお見捨てになったのですか。遠く離れて私をお救いにならないのですか。私のうめきのことばにも。

2 わが神、昼、私は呼びます。しかし、あなたはお答えになりません。夜も、私は黙っていられません。

3 けれども、あなたは聖であられ、イスラエルの賛美を住まいとしておられます。

4 私たちの先祖は、あなたに信頼しました。彼らは信頼し、あなたは彼らを助け出されました。

5 彼らはあなたに叫び、彼らは助け出されました。彼らはあなたに信頼し、彼らは恥を見ませんでした。

6 しかし、私は虫けらです。人間ではありません。人のそしり、民のさげすみです。

7 私を見る者はみな、私をあざけります。彼らは口をとがらせ、頭を振ります。

8 「主に身を任せよ。彼が助け出したらよい。彼に救い出させよ。彼のお気に入りなのだから。」

9 しかし、あなたは私を母の胎から取り出した方。母の乳房に拠り頼ませた方。

10 生まれる前から、私はあなたに、ゆだねられました。母の胎内にいた時から、あなたは私の神です。

11 どうか、遠く離れないでください。苦しみが近づいており、助ける者がいないのです。

12 数多い雄牛が、私を取り囲み、バシャンの強いものが、私を囲みました。

13 彼らは私に向かって、その口を開きました。引き裂き、ほえたける獅子のように。

14 私は、水のように注ぎ出され、私の骨々はみな、はずれました。私の心は、ろうのようになり、私の内で溶けました。

15 私の力は、土器のかけらのように、かわききり、私の舌は、上あごにくっついています。あなたは私を死のちりの上に置かれます。

16 犬どもが私を取り囲み、悪者どもの群れが、私を取り巻き、私の手足を引き裂きました。

17 私は、私の骨を、みな数えることができます。彼らは私をながめ、私を見ています。

18 彼らは私の着物を互いに分け合い、私の一つの着物を、くじ引きにします。

19 主よ。あなたは、遠く離れないでください。私の力よ。急いで私を助けてください。

20 私のたましいを、剣から救い出してください。私のいのちを、犬の手から。

21 私を救ってください。獅子の口から、野牛の角から。あなたは私に答えてくださいます。

22 私は、御名を私の兄弟たちに語り告げ、会衆の中で、あなたを賛美しましょう。

23 主を恐れる人々よ。主を賛美せよ。ヤコブのすべてのすえよ。主をあがめよ。イスラエルのすべてのすえよ。主の前におののけ。

24 まことに、主は悩む者の悩みをさげすむことなく、いとうことなく、御顔を隠されもしなかった。むしろ、彼が助けを叫び求めたとき、聞いてくださった。

25 大会衆の中での私の賛美はあなたからのものです。私は主を恐れる人々の前で私の誓いを果たします。

26 悩む者は、食べて、満ち足り、主を尋ね求める人々は、主を賛美しましょう。あなたがたの心が、いつまでも生きるように。

27 地の果て果てもみな、思い起こし、主に帰って来るでしょう。また、国々の民もみな、あなたの御前で伏し拝みましょう。

28 まことに、王権は主のもの。主は、国々を統べ治めておられる。

29 地の裕福な者もみな、食べて、伏し拝み、ちりに下る者もみな、主の御前に、ひれ伏す。おのれのいのちを保つことのできない人も。

30 子孫たちも主に仕え、主のことが、次の世代に語り告げられよう。

31 彼らは来て、主のなされた義を、生まれてくる民に告げ知らせよう。

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