民数記 36章
1 ヨセフ族の一つ、マナセの子マキルの子ギルアデの氏族に属する諸家族のかしらたちが進み出て、モーセとイスラエル人の諸家族のかしらである課長たちに訴えて、
2 言った。「主は、あの土地をくじによってイスラエル人に相続地として与えるように、あなたに命じられました。そしてまた、私たちの親類ツェロフハデの相続地を、彼の娘たちに与えるように、あなたは主に命じられています。
3 もし彼女たちが、イスラエル人の他の部族の息子たちにとついだなら、彼女たちの相続地は、私たちの父祖の相続地から差し引かれて、彼女たちがとつぐ部族の相続地に加えられましょう。こうして私たちの相続の地所は減ることになります。
4 イスラエル人のヨベルの年になれば、彼女たちの相続地は、彼女たちのとつぐ部族に加えられ、彼女たちの相続地は、私たちの父祖の部族の相続地から差し引かれることになります。」
5 そこでモーセは、主の命令により、イスラエル人に命じて言った。「ヨセフ部族の訴えはもっともである。
6 主がツェロフハデの娘たちについて命じて仰せられたことは次のとおりである。『彼女たちは、その心にかなう人にとついでもよい。ただし、彼女たちの父の部族に属する氏族にとつがなければならない。
7 イスラエル人の相続地は、一つの部族から他の部族に移してはならない。イスラエル人は、おのおのその父祖の部族の相続地を堅く守らなければならないからである。
8 イスラエル人の部族のうち、相続地を受け継ぐ娘はみな、その父の部族に属する氏族のひとりにとつがなければならない。イスラエル人が、おのおのその父祖の相続地を受け継ぐためである。
9 こうして相続地は、一つの部族から他の部族に移してはならない。イスラエル人の部族はおのおのその相続地を堅く守らなければならないからである。』」
10 ツェロフハデの娘たちは、主がモーセに命じられたとおりに行った。
11 ツェロフハデの娘たち、マフラ、ティルツァ、ホグラ、ミルカおよびノアは、そのおじの息子たちにとついだ。
12 彼女たちは、ヨセフの子マナセの子孫の氏族にとついだので、彼女たちの相続地は、彼女たちの父の氏族の部族に残った。
13 こられは、エリコに近いヨルダンのほとりのモアブの草原で、主がモーセを通してイスラエル人に命じた命令と定めである。
2010年6月16日水曜日
民数記 35章
民数記 35章
1 エリコに近いヨルダンのほとりのモアブの草原で、主はモーセに告げて仰せられた。
2 「イスラエル人に命じて、その所有となる相続地の一部を、レビ人に住むための町々として与えさせなさい。彼らはその町々の周りの放牧地をレビ人に与えなければならない。
3 町々は彼らが住むためであり、その放牧地は彼らの家畜や群れや、すべての獣のためである。
4 あなたがたがレビ人に与える町々の放牧地は、町の城壁から外側に、回り一千キュビトでなければならない。
5 町の外側に、町を真ん中として東側に二千キュビト、南側に二千キュビト、西側に二千キュビト、北側に二千キュビトを測れ。これが彼らの町々の放牧地である。
6 あなたがたが、レビ人に与える町々、すなわち、人を殺した者がそこにのがれるために与える六つの、のがれの町と、そのほかに、四十二の町を与えなければならない。
7 あなたがたがレビ人に与える町は、全部で四十八の町で、放牧地つきである。
8 あなたがたがイスラエル人の所有地のうちから与える町々は、大きい部族からは多く、小さい部族からは少なくしなければならない。おのおの自分の相続した相続地に応じて、自分の町々からレビ人に与えなければならない。」
9 主はモーセに告げて仰せられた。
10 「イスラエル人に告げて、彼らに言え。あなたがたがヨルダンを渡ってカナンの地に入るとき、
11 あなたがたは町々を定めなさい。それをあなたがたのために、のがれの町とし、あやまって人を打ち殺した殺人者がそこにのがれることができるようにしなければならない。
12 この町々は、あなたがたが復讐する者から、のがれる所で、殺人者が、さばきのために会衆の前に立つ前に、死ぬことのないためである。
13 あなたがたが与える町々は、あなたがたのために六つの、のがれの町としなければならない。
14 ヨルダンのこちら側に三つの町を与え、カナンの地に三つの町を与えて、あなたがたののがれの町としなければならない。
15 これら六つの町はイスラエル人、または彼らの間の在住異国人のための、のがれの場所としなければならない。すべてあやまって人を殺した者が、そこにのがれるためである。
16 人がもし鉄の器具で人を打って死なせたなら、その者は殺人者である。その殺人者は必ず殺されなければならない。
17 もし、人を殺せるほどの石の道具で人を打って死なせたなら、その者は殺人者である。殺人者は必ず殺されなければならない。
18 あるいは、人を殺せるほどの木製の器具で、人を打って死なせたなら、その者は殺人者である。殺人者は必ず殺されなければならない。
19 血の復讐をする者は、自分でその殺人者を殺してもよい。彼と出会ったときに、彼をころしてもよい。
20 もし、人が憎しみをもって人を突くか、あるいは悪意をもって人に物を投げつけて死なせるなら、
21 あるいは、敵意をもって人を手で打って死なせるなら、その打った者は必ず殺されなければならない。彼は殺人者である。その血の復讐をする者は、彼と出会ったときに、その殺人者を殺してもよい。
22 もし敵意もなく人を突き、あるいは悪意なしに何か物を投げつけ、
23 または気がつかないで、人を死なせるほどの石を人の上に落とし、それによって死なせた場合、しかもその人が自分の敵でもなく、傷つけようとしたのでもなければ、
24 会衆は、打ち殺した者と、その血を復讐する者との間を、これらのおきてに基づいてさばかなければならない。
25 会衆は、その殺人者を、血の復讐をする者の手から救い出し、会衆は彼を、逃げ込んだそののがれの町に返してやらなければならない。彼は、聖なる油をそそがれた大祭司が死ぬまで、そこにいなければならない。
26 もし、その殺人者が、自分が逃げ込んだのがれの町の境界から出て行き、
27 血の復讐をする者がそののがれの町の境界の外で彼を見つけて、その殺人者を殺しても、彼に血を流した罪はない。
28 その者は、大祭司が死ぬまでは、そののがれの町に住んでいなければならないからである。大祭司の死後には、その殺人者は、自分の所有地に帰ることができる。
29 これらのことは、あなたがたが住みつくすべての所で、代々にわたり、あなたがたのさばきのおきてとなる。
30 もしだれかが人を殺したなら、証人の証言によってその殺人者を、殺さなければならない。しかし、ただひとりの証人の証言だけでは、死刑にするには十分でない。
31 あなたがたは、死刑に当たる悪を行った殺人者のいのちのために贖い金を受け取ってはならない。彼は必ず殺されなければならない。
32 のがれの町に逃げ込んだ者のために、贖い金を受け取り、祭司が死ぬ前に、国に帰らせて住まわせてはならない。
33 あなたがたは、自分たちのいる土地を汚してはならない。血は土地を汚すからである。土地に流された血についてその土地を贖うには、その土地に血を流させた者の血による以外はない。
34 あなたがたは、自分たちの住む土地、すなわち、わたし自身がそのうちに宿る土地を汚してはならない。主であるわたしが、イスラエル人の真ん中に宿るからである。」
1 エリコに近いヨルダンのほとりのモアブの草原で、主はモーセに告げて仰せられた。
2 「イスラエル人に命じて、その所有となる相続地の一部を、レビ人に住むための町々として与えさせなさい。彼らはその町々の周りの放牧地をレビ人に与えなければならない。
3 町々は彼らが住むためであり、その放牧地は彼らの家畜や群れや、すべての獣のためである。
4 あなたがたがレビ人に与える町々の放牧地は、町の城壁から外側に、回り一千キュビトでなければならない。
5 町の外側に、町を真ん中として東側に二千キュビト、南側に二千キュビト、西側に二千キュビト、北側に二千キュビトを測れ。これが彼らの町々の放牧地である。
6 あなたがたが、レビ人に与える町々、すなわち、人を殺した者がそこにのがれるために与える六つの、のがれの町と、そのほかに、四十二の町を与えなければならない。
7 あなたがたがレビ人に与える町は、全部で四十八の町で、放牧地つきである。
8 あなたがたがイスラエル人の所有地のうちから与える町々は、大きい部族からは多く、小さい部族からは少なくしなければならない。おのおの自分の相続した相続地に応じて、自分の町々からレビ人に与えなければならない。」
9 主はモーセに告げて仰せられた。
10 「イスラエル人に告げて、彼らに言え。あなたがたがヨルダンを渡ってカナンの地に入るとき、
11 あなたがたは町々を定めなさい。それをあなたがたのために、のがれの町とし、あやまって人を打ち殺した殺人者がそこにのがれることができるようにしなければならない。
12 この町々は、あなたがたが復讐する者から、のがれる所で、殺人者が、さばきのために会衆の前に立つ前に、死ぬことのないためである。
13 あなたがたが与える町々は、あなたがたのために六つの、のがれの町としなければならない。
14 ヨルダンのこちら側に三つの町を与え、カナンの地に三つの町を与えて、あなたがたののがれの町としなければならない。
15 これら六つの町はイスラエル人、または彼らの間の在住異国人のための、のがれの場所としなければならない。すべてあやまって人を殺した者が、そこにのがれるためである。
16 人がもし鉄の器具で人を打って死なせたなら、その者は殺人者である。その殺人者は必ず殺されなければならない。
17 もし、人を殺せるほどの石の道具で人を打って死なせたなら、その者は殺人者である。殺人者は必ず殺されなければならない。
18 あるいは、人を殺せるほどの木製の器具で、人を打って死なせたなら、その者は殺人者である。殺人者は必ず殺されなければならない。
19 血の復讐をする者は、自分でその殺人者を殺してもよい。彼と出会ったときに、彼をころしてもよい。
20 もし、人が憎しみをもって人を突くか、あるいは悪意をもって人に物を投げつけて死なせるなら、
21 あるいは、敵意をもって人を手で打って死なせるなら、その打った者は必ず殺されなければならない。彼は殺人者である。その血の復讐をする者は、彼と出会ったときに、その殺人者を殺してもよい。
22 もし敵意もなく人を突き、あるいは悪意なしに何か物を投げつけ、
23 または気がつかないで、人を死なせるほどの石を人の上に落とし、それによって死なせた場合、しかもその人が自分の敵でもなく、傷つけようとしたのでもなければ、
24 会衆は、打ち殺した者と、その血を復讐する者との間を、これらのおきてに基づいてさばかなければならない。
25 会衆は、その殺人者を、血の復讐をする者の手から救い出し、会衆は彼を、逃げ込んだそののがれの町に返してやらなければならない。彼は、聖なる油をそそがれた大祭司が死ぬまで、そこにいなければならない。
26 もし、その殺人者が、自分が逃げ込んだのがれの町の境界から出て行き、
27 血の復讐をする者がそののがれの町の境界の外で彼を見つけて、その殺人者を殺しても、彼に血を流した罪はない。
28 その者は、大祭司が死ぬまでは、そののがれの町に住んでいなければならないからである。大祭司の死後には、その殺人者は、自分の所有地に帰ることができる。
29 これらのことは、あなたがたが住みつくすべての所で、代々にわたり、あなたがたのさばきのおきてとなる。
30 もしだれかが人を殺したなら、証人の証言によってその殺人者を、殺さなければならない。しかし、ただひとりの証人の証言だけでは、死刑にするには十分でない。
31 あなたがたは、死刑に当たる悪を行った殺人者のいのちのために贖い金を受け取ってはならない。彼は必ず殺されなければならない。
32 のがれの町に逃げ込んだ者のために、贖い金を受け取り、祭司が死ぬ前に、国に帰らせて住まわせてはならない。
33 あなたがたは、自分たちのいる土地を汚してはならない。血は土地を汚すからである。土地に流された血についてその土地を贖うには、その土地に血を流させた者の血による以外はない。
34 あなたがたは、自分たちの住む土地、すなわち、わたし自身がそのうちに宿る土地を汚してはならない。主であるわたしが、イスラエル人の真ん中に宿るからである。」
民数記 34章
民数記 34章
1 主はもーせに告げて仰せられた。
2 「イスラエル人に命じて、彼らに言え。あなたがたがカナンの地に入るとき、あなたがたの相続地となる国、カナンの地の境界は次のとおりである。
3 あなたがたの南側は、エドムに接するツィンの荒野に始まる。南の境界線は、東のほうの塩の海の端に始まる。
4 その境界線は、アクラビムの坂の南から回ってツィンのほうに進み、その終わりはカデシュ・バルネアの南である。またハツァル・アダルを出て、アツモンに進む。
5 その境界線は、アツモンから回ってエジプト川に向かい、その終わりは海である。
6 あなたがたの西の境界線は、大海とその沿岸である。これをあなたがたの西の境界線としなければならない。
7 あなたがたの北の境界線は、次のとおりにしなければならない。大海からホル山まで線を引き、
8 さらにホル山からレボ・ハマテまで線を引き、その境界線の終わりはツェダデである。
9 ついでその境界線は、ジフロンに延び、その終わりはハツェル・エナンである。これがあなたがたの北の境界線である。
10 あなたがたの東の境界線としては、ハツァル・エナンからシェファムまで線を引け。
11 その境界線は、シェファムからアインの東方のリブラに下り、さらに境界線は、そこから下ってキネレテの海の東の傾斜地に達し、
12 さらにその境界線は、ヨルダンに下り、その終わりは塩の海である。以上が周囲の境界線によるあなたがたの地である。」
13 モーセはイスラエル人に命じて言った。「これが、あなたがたがくじを引いて相続地とする土地である。主はこれを九部族と半部族に与えよと命じておられる。
14 ルベン部族は、その父祖の家ごとに、ガド部族も、その父祖の家ごとに相続地を取っており、マナセの半部族も、受けているからである。
15 このニ部族と半部族は、ヨルダンのエリコをのぞむ対岸、東の、日の出るほうに彼らの相続地を取っている。」
16 主はモーセに告げて仰せられた。
17 「この地をあなたがたのための相続地とする者の名は次のとおり、祭司エルアザルとヌンの子ヨシュアである。
18 あなたがたは、この地を相続地とするため、おのおのの部族から族長ひとりずつを取らなければならない。
19 その人々の名は次のとおりである。ユダ部族からは、エフネの子カレブ。
20 シメオン部族からは、アミフデの子サムエル。
21 ベニヤミン部族からは、キスロンの子エリダデ。
22 ダン部族からは、族長として、ヨグリの子ブキ。
23 ヨセフの子孫、マナセ部族からは、族長として、エフォデの子ハニエル。
24 エフライム部族からは、族長として、シフタンの子ケムエル。
25 ゼブルン部族からは、族長として、パルナクの子エリツァファン。
26 イッサカル部族からは、族長として、アザンの子パルティエル。
27 アシェル部族からは、族長として、シェロミの子アヒフデ。
28 ナフタリ部族からは、族長として、アミフデの子ベダフエル。
29 イスラエル人にカナンの地で相続地を持たせるよう主が命じたのはこの人々である。」
1 主はもーせに告げて仰せられた。
2 「イスラエル人に命じて、彼らに言え。あなたがたがカナンの地に入るとき、あなたがたの相続地となる国、カナンの地の境界は次のとおりである。
3 あなたがたの南側は、エドムに接するツィンの荒野に始まる。南の境界線は、東のほうの塩の海の端に始まる。
4 その境界線は、アクラビムの坂の南から回ってツィンのほうに進み、その終わりはカデシュ・バルネアの南である。またハツァル・アダルを出て、アツモンに進む。
5 その境界線は、アツモンから回ってエジプト川に向かい、その終わりは海である。
6 あなたがたの西の境界線は、大海とその沿岸である。これをあなたがたの西の境界線としなければならない。
7 あなたがたの北の境界線は、次のとおりにしなければならない。大海からホル山まで線を引き、
8 さらにホル山からレボ・ハマテまで線を引き、その境界線の終わりはツェダデである。
9 ついでその境界線は、ジフロンに延び、その終わりはハツェル・エナンである。これがあなたがたの北の境界線である。
10 あなたがたの東の境界線としては、ハツァル・エナンからシェファムまで線を引け。
11 その境界線は、シェファムからアインの東方のリブラに下り、さらに境界線は、そこから下ってキネレテの海の東の傾斜地に達し、
12 さらにその境界線は、ヨルダンに下り、その終わりは塩の海である。以上が周囲の境界線によるあなたがたの地である。」
13 モーセはイスラエル人に命じて言った。「これが、あなたがたがくじを引いて相続地とする土地である。主はこれを九部族と半部族に与えよと命じておられる。
14 ルベン部族は、その父祖の家ごとに、ガド部族も、その父祖の家ごとに相続地を取っており、マナセの半部族も、受けているからである。
15 このニ部族と半部族は、ヨルダンのエリコをのぞむ対岸、東の、日の出るほうに彼らの相続地を取っている。」
16 主はモーセに告げて仰せられた。
17 「この地をあなたがたのための相続地とする者の名は次のとおり、祭司エルアザルとヌンの子ヨシュアである。
18 あなたがたは、この地を相続地とするため、おのおのの部族から族長ひとりずつを取らなければならない。
19 その人々の名は次のとおりである。ユダ部族からは、エフネの子カレブ。
20 シメオン部族からは、アミフデの子サムエル。
21 ベニヤミン部族からは、キスロンの子エリダデ。
22 ダン部族からは、族長として、ヨグリの子ブキ。
23 ヨセフの子孫、マナセ部族からは、族長として、エフォデの子ハニエル。
24 エフライム部族からは、族長として、シフタンの子ケムエル。
25 ゼブルン部族からは、族長として、パルナクの子エリツァファン。
26 イッサカル部族からは、族長として、アザンの子パルティエル。
27 アシェル部族からは、族長として、シェロミの子アヒフデ。
28 ナフタリ部族からは、族長として、アミフデの子ベダフエル。
29 イスラエル人にカナンの地で相続地を持たせるよう主が命じたのはこの人々である。」
民数記 33章
民数記 33章
1 モーセとアロンの指導のもとに、その軍団ごとに、エジプトの地から出て来たイスラエル人の旅程は次のとおりである。
2 モーセは主の命により、彼らの旅程の出発地点を書きしるした。その旅程は、出発地点によると次のとおりである。
3 彼らは第一月、その月の十五日に、ラメセスから旅立った。すなわち過越のいけにえの翌日、イスラエル人は、全エジプトが見ている前を臆することなく出て行った。
4 エジプトは、彼らの間で主が打ち殺されたすべての初子を埋葬していた。主は彼らの神々にさばきを下された。
5 イスラエル人はラメセスから旅立ってスコテに宿営し、
6 スコテから旅立って荒野の端にあるエタムに宿営した。
7 エタムから旅立ってバアル・ツェフォンの手前にあるピ・ハヒロテのほうに向きを変え、ミグドルの前で宿営した。
8 ピ・ハヒロテから旅立って海の真ん中を通って荒野に向かい、エタムの荒野を三日路ほど行ってマラに宿営した。
9 彼らはマラから旅立ってエリムに行った。エリムには十二の泉と、七十本のなつめやしの木があり、そこに宿営した。
10 ついでエリムから旅立って葦の海のほとりに宿営し、
11 葦の海から旅立ってシンの荒野に宿営した。
12 シンの荒野から旅立ってドフカに宿営し、
13 ドフカから旅立ってアルシュに宿営し、
14 アルシュから旅立ってレフィディムに宿営した。そこには民の飲む水がなかった。
15 ついで彼らはレフィディムから旅立ってシナイの荒野に宿営し、
16 シナイの荒野から旅立ってキブロテ・ハタアワに宿営した。
17 キブロデ・ハタアワから旅立ってハツェロテに宿営し、
18 ハツェロテから旅立ってリテマに宿営した。
19 リテマから旅立ってリモン・ペレツに宿営し、
20 リモン・ペレツから旅立ってリブナに宿営した。
21 リブナから旅立ってリサに宿営し、
22 リサから旅立ってケヘラタに宿営し、
23 ケヘラタから旅立ってシェフェル山に宿営した。
24 シェフェル山から旅立ってハラダに宿営し、
25 ハラダから旅立ってマクヘロテに宿営した。
26 マクヘロテから旅立ってタハテに宿営し、
27 タハテから旅立ってテラに宿営し、
28 テラから旅立ってミテカに宿営した。
29 ミテカから旅立ってハシュモナに宿営し、
30 ハシュモナから旅立ってモセロテに宿営した。
31 モセロテから旅立ってペネ・ヤアカンに宿営し、
32 ペネ・ヤアカンから旅立ってホル・ハギデガデに宿営した。
33 ホル・ハギデガデから旅立ってヨテパタに宿営し、
34 ヨテパタから旅立ってアブロナに宿営し、
35 アブロナから旅立ってエツヨン・ゲベルに宿営した。
36 エツヨン・ゲベルから旅立ってツィンの荒野、すなわちカデシュに宿営し、
37 カデシュから旅立ってエドムの国の端にあるホル山に宿営した。
38 祭司アロンは主の命令によってホル山に登り、そこで死んだ。それはイスラエル人がエジプトの国を出てから四十年目の第五月の一日であった。
39 アロンはホル山で死んだとき、百二十三歳であった。
40 カナンの地のネゲブに住んでいたカナン人、アラデの王は、イスラエル人がやって来るのを聞いた。
41 さて彼らはホル山から旅立ってツァルモナに宿営し、
42 ツァルモナから旅立ってブノンに宿営し、
43 ブノンから旅立ってオボテに宿営し、
44 オボテから旅立ってモアブの領土のイエ・ハアバリムに宿営した。
45 イイムから旅立ってディポン・ガドに宿営し、
46 ディポン・ガドから旅立ってアルモン・ディブラタイムに宿営した。
47 アルモン・ディブラタイムから旅立って、ネボの手前にあるアバリムの山々に宿営し、
48 アバリムの山々から旅立ってエリコに近いヨルダンのほとりのモアブの草原に宿営した。
49 ヨルダンのほとり、ペテ・ハエシモテからアベル・ハシティムに至るまでのモアブの草原に彼らは宿営した。
50 エリコに近いヨルダンのほとりのモアブの草原で、主はモーセに告げて仰せられた。
51 「イスラエル人に告げて彼らに言え。あなたがたがヨルダンを渡ってカナンの地に入るときには、
52 その地の住民をことごとくあなたがたの前から追い払い、彼らの石像をすべて粉砕し、彼らの鋳造をすべて粉砕し、彼らの高き所をみな、こぼたなければならない。
53 あなたがたはその地を自分の所有とし、そこに住みなさい。あなたがたが所有するように、わたしがそれを与えたからである。
54 あなたがたは、氏族ごとに、くじを引いて、その地を相続地としなさい。大きい部族には、その相続地を多くし、小さい部族には、その相続地を少なくしなければならない。くじが当たったその場所が、その部族のものとなる。あなたがたは、自分の父祖の部族ごとに相続地を受けなければならない。
55 もしその地の住民をあなたがたの前から追い払わなければ、あなたがたが残しておく者たちは、あなたがたの目のとげとなり、わき腹のいばらとなり、彼らはあなたがたの住むその土地であなたがたを悩ますようになる。
56 そしてわたしは、彼らに対してしようと計ったとおりをあなたがたにしよう。」
1 モーセとアロンの指導のもとに、その軍団ごとに、エジプトの地から出て来たイスラエル人の旅程は次のとおりである。
2 モーセは主の命により、彼らの旅程の出発地点を書きしるした。その旅程は、出発地点によると次のとおりである。
3 彼らは第一月、その月の十五日に、ラメセスから旅立った。すなわち過越のいけにえの翌日、イスラエル人は、全エジプトが見ている前を臆することなく出て行った。
4 エジプトは、彼らの間で主が打ち殺されたすべての初子を埋葬していた。主は彼らの神々にさばきを下された。
5 イスラエル人はラメセスから旅立ってスコテに宿営し、
6 スコテから旅立って荒野の端にあるエタムに宿営した。
7 エタムから旅立ってバアル・ツェフォンの手前にあるピ・ハヒロテのほうに向きを変え、ミグドルの前で宿営した。
8 ピ・ハヒロテから旅立って海の真ん中を通って荒野に向かい、エタムの荒野を三日路ほど行ってマラに宿営した。
9 彼らはマラから旅立ってエリムに行った。エリムには十二の泉と、七十本のなつめやしの木があり、そこに宿営した。
10 ついでエリムから旅立って葦の海のほとりに宿営し、
11 葦の海から旅立ってシンの荒野に宿営した。
12 シンの荒野から旅立ってドフカに宿営し、
13 ドフカから旅立ってアルシュに宿営し、
14 アルシュから旅立ってレフィディムに宿営した。そこには民の飲む水がなかった。
15 ついで彼らはレフィディムから旅立ってシナイの荒野に宿営し、
16 シナイの荒野から旅立ってキブロテ・ハタアワに宿営した。
17 キブロデ・ハタアワから旅立ってハツェロテに宿営し、
18 ハツェロテから旅立ってリテマに宿営した。
19 リテマから旅立ってリモン・ペレツに宿営し、
20 リモン・ペレツから旅立ってリブナに宿営した。
21 リブナから旅立ってリサに宿営し、
22 リサから旅立ってケヘラタに宿営し、
23 ケヘラタから旅立ってシェフェル山に宿営した。
24 シェフェル山から旅立ってハラダに宿営し、
25 ハラダから旅立ってマクヘロテに宿営した。
26 マクヘロテから旅立ってタハテに宿営し、
27 タハテから旅立ってテラに宿営し、
28 テラから旅立ってミテカに宿営した。
29 ミテカから旅立ってハシュモナに宿営し、
30 ハシュモナから旅立ってモセロテに宿営した。
31 モセロテから旅立ってペネ・ヤアカンに宿営し、
32 ペネ・ヤアカンから旅立ってホル・ハギデガデに宿営した。
33 ホル・ハギデガデから旅立ってヨテパタに宿営し、
34 ヨテパタから旅立ってアブロナに宿営し、
35 アブロナから旅立ってエツヨン・ゲベルに宿営した。
36 エツヨン・ゲベルから旅立ってツィンの荒野、すなわちカデシュに宿営し、
37 カデシュから旅立ってエドムの国の端にあるホル山に宿営した。
38 祭司アロンは主の命令によってホル山に登り、そこで死んだ。それはイスラエル人がエジプトの国を出てから四十年目の第五月の一日であった。
39 アロンはホル山で死んだとき、百二十三歳であった。
40 カナンの地のネゲブに住んでいたカナン人、アラデの王は、イスラエル人がやって来るのを聞いた。
41 さて彼らはホル山から旅立ってツァルモナに宿営し、
42 ツァルモナから旅立ってブノンに宿営し、
43 ブノンから旅立ってオボテに宿営し、
44 オボテから旅立ってモアブの領土のイエ・ハアバリムに宿営した。
45 イイムから旅立ってディポン・ガドに宿営し、
46 ディポン・ガドから旅立ってアルモン・ディブラタイムに宿営した。
47 アルモン・ディブラタイムから旅立って、ネボの手前にあるアバリムの山々に宿営し、
48 アバリムの山々から旅立ってエリコに近いヨルダンのほとりのモアブの草原に宿営した。
49 ヨルダンのほとり、ペテ・ハエシモテからアベル・ハシティムに至るまでのモアブの草原に彼らは宿営した。
50 エリコに近いヨルダンのほとりのモアブの草原で、主はモーセに告げて仰せられた。
51 「イスラエル人に告げて彼らに言え。あなたがたがヨルダンを渡ってカナンの地に入るときには、
52 その地の住民をことごとくあなたがたの前から追い払い、彼らの石像をすべて粉砕し、彼らの鋳造をすべて粉砕し、彼らの高き所をみな、こぼたなければならない。
53 あなたがたはその地を自分の所有とし、そこに住みなさい。あなたがたが所有するように、わたしがそれを与えたからである。
54 あなたがたは、氏族ごとに、くじを引いて、その地を相続地としなさい。大きい部族には、その相続地を多くし、小さい部族には、その相続地を少なくしなければならない。くじが当たったその場所が、その部族のものとなる。あなたがたは、自分の父祖の部族ごとに相続地を受けなければならない。
55 もしその地の住民をあなたがたの前から追い払わなければ、あなたがたが残しておく者たちは、あなたがたの目のとげとなり、わき腹のいばらとなり、彼らはあなたがたの住むその土地であなたがたを悩ますようになる。
56 そしてわたしは、彼らに対してしようと計ったとおりをあなたがたにしよう。」
民数記 32章
民数記 32章
1 ルベン族とガド族は、非常に多くの家畜を持っていた。彼らがヤゼルの地とギルアデの地を見ると、その場所はほんとうに家畜に適した場所であったので、
2 ガド族とルベン族は、モーセと祭司エルアザルおよび会衆の上に立つ者たちのところに来て、次のように言った。
3 「アタロテ、ディポン、ヤゼル、ニムラ、ヘシュボン、エルアレ、セバム、ネボ、ベオン。
4 これら主がイスラエルの会衆のために打ち滅ぼされた地は、家畜に適した地です。そして、あなたのしもべどもは家畜を持っているのです。」
5 また彼らは言った。「もし、私たちの願いがかないますなら、どうかこの地をあなたのしもべどもに所有地として与えてください。私たちにヨルダンを渡らせないでください。」
6 モーセはガド族とルベン族に答えた。「あなたがたの兄弟たちは戦いに行くのに、あなたがたは、ここにとどまろうとするのか。
7 どうしてあなたがたは、イスラエル人の意気をくじいて、主が彼らに与えた地へ渡らせないようにするのか。
8 私がカデシュ・パルネアからその地を調べるためにあなたがたの父たちを遣わしたときにも、彼らはこのようにふるまった。
9 彼らはエシュコルの谷まで上って行き、その地を見て、主が彼らに与えられた地に入って行かないようにイスラエル人の意気をくじいた。
10 その日、主の怒りが燃え上がり、誓って言われた。
11 『エジプトから上って来た者たちで二十歳以上の者はだれも、わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓った地を見ることはできない。彼らはわたしに従い通さなかった。
12 ただ、ケナズ人エフネの子カレブと、ヌンの子ヨシュアは別である。彼らは主に従い通したからである。』
13 主の怒りはイスラエルに向かって燃え上がったのだ。それで主の目の前に悪を行ったその世代の者がみな死に絶えてしまうまで彼らを四十年の間、荒野にさまよわされた。
14 そして今、あなたがた罪人の子らは、あなたがたの父たちに代わって立ち上がり、イスラエルに対する主の燃える怒りをさらに増し加えようとしている。
15 あなたがたが、もしそむいて主に従わなければ、主はまたこの民をこの荒野に見捨てられる。そしてあなたがたはこの民すべてに滅びをもたらすことになる。」
16 彼らはモーセに近づいて言った。「私たちはここに家畜のために羊の囲い場を作り、子どもたちのために町々を建てます。
17 しかし、私たちは、イスラエル人をその場所に導き入れるまで、武装して彼らの先頭に立って急ぎます。私たちの子どもたちは、この地の住民の前で城壁のある町々に住みます。
18 私たちは、イスラエル人がおのおのその相続地を受け継ぐまで、私たちの家に帰りません。
19 私たちは、ヨルダンを越えた向こうでは、彼らとともに相続地は持ちはしません。私たちの相続地は、ヨルダンのこちら側、東のほうになっているからです。」
20 モーセは彼らに言った。「もしあなたがたがそのようにし、もし主の前に戦いのため武装をし、
21 あなたがたがのうちの武装をした者がみな、主の前でヨルダンを渡り、ついに主がその敵を御前から追い払い、
22 その地が主の前に征服され、その後あなたがたが帰って来るのであれば、あなたがたは主に対しても、イスラエルに対しても責任が解除される。そして、この地は主の前であなたがたの所有地となる。
23 しかし、もしそのようにしないなら、今や、あなたがたは主に対して罪を犯したのだ。あなたがたの罪の罰があることを思い知りなさい。
24 あなたがたの子どもたちのために町々を建て、その羊のために囲い場を作りなさい。あなたがたの口から出たことは実行しなければならない。」
25 ガド族とルベン族はモーセに答えて言った。「あなたのしもべどもは、あなたの命じるとおりにします。
26 私たちの子どもたちや妻たち、家畜とすべての獣は、そこのギルアデの町々にとどまります。
27 しかし、あなたのしもべたち、いくさのために武装した者はみな、あなたが命じられたとおり、渡って行って、主の前に戦います。」
28 そこで、モーセは彼らについて、祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュア、イスラエル人の部族の一族のかしらたちに命令を下した。
29 モーセは彼らに言った。「もし、ガド族とルベン族の戦いのために武装をした者がみな、あなたがたとともにヨルダンを渡り、主の前に戦い、その地があなたがたの前に征服されたなら、あなたがたはギルアデの地を所有地として彼らに与えなさい。
30 もし彼らが武装し、あなたがたとともに渡って行かなければ、彼らはカナンの地であなたがたの間に所有地を得なければならない。」
31 ガド族とルベン族は答えて言った。「主があなたのしもべたちについて言われたとおりに、私たちはいたします。
32 私たちは武装して主の前にカナンの地に渡って行きます。それで私たちの相続の所有地はヨルダンのこちら側にありますように。」
33 そこでモーセは、ガド族と、ルベン族と、ヨセフの子マナセの半部族とに、エモリ人の王シホンの王国と、バシャンの王オグの王国、すなわちその町々のある国と、周辺の地の町々のある領土とを与えた。
34 そこでガド族は、ディボン、アタロテ、アロエル、
35 アテロテ・ショファン、ヤゼル、ヨグボハ、
36 ベテ・ニムラ、ベテ・ハランを城壁のある町々として、または羊の囲い場として建て直した。
37 また、ルベン族は、ヘシュボン、エルアレ、キルヤタイム、
38 ネボ、バアル・メオン―ある名は改められる―またシブマを建て直した。彼らは、建て直した町々に新しい名をつけた。
39 マナセの子マキルの子らはギルアデに行ってそこを攻め取り、そこにいたエモリ人を追い出した。
40 それでモーセはギルアデをマナセの子マキルに与えたので、彼はそこに住みついた。
41 マナセの子ヤイルは行って、彼らの村々を攻め取り、それらをハボテ・ヤイルと名づけた。
42 ノバフは行って、ケナテとそれに属する村落を攻め取り、自分の名にちなんで、それをノバフと名づけた。
1 ルベン族とガド族は、非常に多くの家畜を持っていた。彼らがヤゼルの地とギルアデの地を見ると、その場所はほんとうに家畜に適した場所であったので、
2 ガド族とルベン族は、モーセと祭司エルアザルおよび会衆の上に立つ者たちのところに来て、次のように言った。
3 「アタロテ、ディポン、ヤゼル、ニムラ、ヘシュボン、エルアレ、セバム、ネボ、ベオン。
4 これら主がイスラエルの会衆のために打ち滅ぼされた地は、家畜に適した地です。そして、あなたのしもべどもは家畜を持っているのです。」
5 また彼らは言った。「もし、私たちの願いがかないますなら、どうかこの地をあなたのしもべどもに所有地として与えてください。私たちにヨルダンを渡らせないでください。」
6 モーセはガド族とルベン族に答えた。「あなたがたの兄弟たちは戦いに行くのに、あなたがたは、ここにとどまろうとするのか。
7 どうしてあなたがたは、イスラエル人の意気をくじいて、主が彼らに与えた地へ渡らせないようにするのか。
8 私がカデシュ・パルネアからその地を調べるためにあなたがたの父たちを遣わしたときにも、彼らはこのようにふるまった。
9 彼らはエシュコルの谷まで上って行き、その地を見て、主が彼らに与えられた地に入って行かないようにイスラエル人の意気をくじいた。
10 その日、主の怒りが燃え上がり、誓って言われた。
11 『エジプトから上って来た者たちで二十歳以上の者はだれも、わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓った地を見ることはできない。彼らはわたしに従い通さなかった。
12 ただ、ケナズ人エフネの子カレブと、ヌンの子ヨシュアは別である。彼らは主に従い通したからである。』
13 主の怒りはイスラエルに向かって燃え上がったのだ。それで主の目の前に悪を行ったその世代の者がみな死に絶えてしまうまで彼らを四十年の間、荒野にさまよわされた。
14 そして今、あなたがた罪人の子らは、あなたがたの父たちに代わって立ち上がり、イスラエルに対する主の燃える怒りをさらに増し加えようとしている。
15 あなたがたが、もしそむいて主に従わなければ、主はまたこの民をこの荒野に見捨てられる。そしてあなたがたはこの民すべてに滅びをもたらすことになる。」
16 彼らはモーセに近づいて言った。「私たちはここに家畜のために羊の囲い場を作り、子どもたちのために町々を建てます。
17 しかし、私たちは、イスラエル人をその場所に導き入れるまで、武装して彼らの先頭に立って急ぎます。私たちの子どもたちは、この地の住民の前で城壁のある町々に住みます。
18 私たちは、イスラエル人がおのおのその相続地を受け継ぐまで、私たちの家に帰りません。
19 私たちは、ヨルダンを越えた向こうでは、彼らとともに相続地は持ちはしません。私たちの相続地は、ヨルダンのこちら側、東のほうになっているからです。」
20 モーセは彼らに言った。「もしあなたがたがそのようにし、もし主の前に戦いのため武装をし、
21 あなたがたがのうちの武装をした者がみな、主の前でヨルダンを渡り、ついに主がその敵を御前から追い払い、
22 その地が主の前に征服され、その後あなたがたが帰って来るのであれば、あなたがたは主に対しても、イスラエルに対しても責任が解除される。そして、この地は主の前であなたがたの所有地となる。
23 しかし、もしそのようにしないなら、今や、あなたがたは主に対して罪を犯したのだ。あなたがたの罪の罰があることを思い知りなさい。
24 あなたがたの子どもたちのために町々を建て、その羊のために囲い場を作りなさい。あなたがたの口から出たことは実行しなければならない。」
25 ガド族とルベン族はモーセに答えて言った。「あなたのしもべどもは、あなたの命じるとおりにします。
26 私たちの子どもたちや妻たち、家畜とすべての獣は、そこのギルアデの町々にとどまります。
27 しかし、あなたのしもべたち、いくさのために武装した者はみな、あなたが命じられたとおり、渡って行って、主の前に戦います。」
28 そこで、モーセは彼らについて、祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュア、イスラエル人の部族の一族のかしらたちに命令を下した。
29 モーセは彼らに言った。「もし、ガド族とルベン族の戦いのために武装をした者がみな、あなたがたとともにヨルダンを渡り、主の前に戦い、その地があなたがたの前に征服されたなら、あなたがたはギルアデの地を所有地として彼らに与えなさい。
30 もし彼らが武装し、あなたがたとともに渡って行かなければ、彼らはカナンの地であなたがたの間に所有地を得なければならない。」
31 ガド族とルベン族は答えて言った。「主があなたのしもべたちについて言われたとおりに、私たちはいたします。
32 私たちは武装して主の前にカナンの地に渡って行きます。それで私たちの相続の所有地はヨルダンのこちら側にありますように。」
33 そこでモーセは、ガド族と、ルベン族と、ヨセフの子マナセの半部族とに、エモリ人の王シホンの王国と、バシャンの王オグの王国、すなわちその町々のある国と、周辺の地の町々のある領土とを与えた。
34 そこでガド族は、ディボン、アタロテ、アロエル、
35 アテロテ・ショファン、ヤゼル、ヨグボハ、
36 ベテ・ニムラ、ベテ・ハランを城壁のある町々として、または羊の囲い場として建て直した。
37 また、ルベン族は、ヘシュボン、エルアレ、キルヤタイム、
38 ネボ、バアル・メオン―ある名は改められる―またシブマを建て直した。彼らは、建て直した町々に新しい名をつけた。
39 マナセの子マキルの子らはギルアデに行ってそこを攻め取り、そこにいたエモリ人を追い出した。
40 それでモーセはギルアデをマナセの子マキルに与えたので、彼はそこに住みついた。
41 マナセの子ヤイルは行って、彼らの村々を攻め取り、それらをハボテ・ヤイルと名づけた。
42 ノバフは行って、ケナテとそれに属する村落を攻め取り、自分の名にちなんで、それをノバフと名づけた。
民数記 31章
民数記 31章
1 主はモーセに告げて仰せられた。
2 「ミデヤン人にイスラエル人の仇を報いよ。その後あなたは、あなたの民に加えられる。」
3 そこでモーセは民に告げて言った。「あなたがたのうち、男たちは、いくさのために武装しなさい。ミデヤン人を襲って、ミデヤン人に主の復讐をするためである。
4 イスラエルのすべての部族から、一部族ごとに千人ずつをいくさに送らなければならない。」
5 それで、イスラエルの分団から部族ごとに千人が割り当てられ、一万二千人がいくさのために武装された。
6 モーセは部族ごとに千人ずつをいくさに送った。祭司エルアザルの子ピネハスを、聖具と吹き鳴らすラッパをその手に持たせて、彼らとともにいくさに送った。
7 彼らは主がモーセに命じられたとおりに、ミデヤン人と戦って、その男子をすべて殺した。
8 彼らはその殺した者たちのほかに、ミデヤンの王たち、エビ、レケム、ツル、フル、レバの五人のミデヤンの王たちを殺した。彼らはペオルの子バラムを剣で殺した。
9 イスラエル人はミデヤン人の女、子どもをとりこにし、またその獣や、家畜や、その財産をことごとく奪い取り、
10 彼らの住んでいた町々や陣営を全部火で焼いた。
11 そして人も獣も、略奪したものや分捕ったものをすべて取り、
12 捕虜や分捕ったもの、略奪したものを携えて、エリコに近いヨルダンのほとりのモアブの草原の宿営にいるモーセとエルアザルとイスラエル人の会衆のところに来た。
13 モーセと祭司エルアザルおよびすべての会衆の上に立つ者たちは出て行って宿営の外で彼らを迎えた。
14 モーセは軍勢の指揮官たち、すなわち戦いの任務から帰って来た千人の長や百人の長に対して怒った。
15 モーセは彼らに言った。「あなたがたは、女たちをみな、生かしておいたのか。
16 ああ、この女たちはバラムの事件のおり、ペオルの事件に関連してイスラエル人をそそのかして、主に対する不実を行わせた。それで神罰が主の会衆の上に下ったのだ。
17 今、子どもたちのうち男の子をみな殺せ。男と寝て、男を知っている女もみな殺せ。
18 男と寝ることを知らない若い娘たちはみな、あなたがたのために生かしておけ。
19 あなたがたは七日間、宿営の外にとどまれ。あなたがたでも、あなたがたの捕虜でも、人を殺した者、あるいは刺し殺された者に触れた者はだれでも、三日目と七日目に罪の身をきよめなければならない。
20 衣服、皮製品、やぎの毛で作ったもの、木製品はすべてきよめなければならない。」
21 祭司エルアザルは戦いに行った軍人たちに言った。「主がモーセに命じられたおしえのおきては次のとおりである。
22 金、銀、青銅、鉄、すず、鉛、
23 すべて火に耐えるものは、火の中を通し、きよくしなければならない。しかし、それは汚れをきよめる水できよめられなければならない。
24 あなたがたは七日目に自分の衣服を洗うなら、きよくなる。その後、宿営に入ることができる。」
25 主はモーセに次のように言われた。
26 「あなたと、祭司エルアザルおよび会衆の氏族のかしらたちは、人と家畜で捕虜として分捕ったものの数を調べ、
27 その分捕ったものをいくさに出て取って来た戦士たちと、全会衆との間に二分せよ。
28 いくさに出た戦士たちからは、人や牛やろばや羊を、それぞれ五百に対して一つ、主のためにみつぎとして徴収せよ。
29 彼らが受ける分のうちからこれを取って、主への奉納物として祭司エルアザルに渡さなければならない。
30 イスラエル人が受ける分のうちからこれを取って、人や牛やろばや羊、これらすべての家畜を、それぞれ五十に対して一つ、取り出しておき、それらを主の幕屋の任務を果たすレビ人に与えなければならない。」
31 そこでモーセと祭司エルアザルは、主がモーセに命じられたとおりに行った。
32 従軍した民が奪った戦利品以外の分捕りものは、羊六十七万五千頭、
33 牛七万二千頭、
34 ろば六万一千頭、
35 人間は男と寝ることを知らない女がみなで三万二千人であった。
36 この半分がいくさに出た人々への分け前で、羊の数は三十三万七千五百頭。
37 その羊のうちから主へのみつぎは六百七十五頭。
38 牛は三万六千頭で、そのうちから主へのみつぎは七十二頭。
39 ろはば三万五百頭で、そのうちから主へのみつぎは六十一頭。
40 人間は一万六千人で、そのうちから主へのみつぎは三十二人であった。
41 モーセは、主がモーセに命じられたとおりに、そのみつぎ、すなわち、主への奉納物を祭司エルアザルに渡した。
42 モーセがいくさに出た者たちに折半して与えた残り、すなわち、イスラエル人のものである半分、
43 つまり会衆のものである半分は、羊三十三万七千五百頭、
44 牛三万六千頭、
45 ろば三万五百頭、
46 人間は一万六千人であった。
47 モーセは、このイスラエル人のものである半分から、人間も家畜も、それぞれ五十ごとに一つを取り出し、それらを主がモーセに命じられたとおりに、主の幕屋の任務を果たすレビ人に与えた。
48 すると、軍団の指揮官たち、すなわち千人の長、百人の長たちがモーセのもとに進み出て、
49 モーセに言った。「しもべどもは、部下の戦士たちの人員点呼をしました。私たちのうちひとりも欠けておりません。
50 それで、私たちは、おのおのが手に入れた金の飾り物、すなわち腕飾り、腕輪、指輪、耳輪、首飾りなどを主へのささげ物として持って来て、主の前での私たち自身の贖いとしたいのです。」
51 モーセと祭司エルアザルは、彼らから金を受け取った。それはあらゆる種類の細工を施した物であった。
52 千人の長や百人の長たちが、主に供えた奉納物の金は全部で、一万六千七百五十シェケルであった。
53 従軍した人たちは、戦利品をめいめい自分のものとした。
54 モーセと祭司エルアザルは、千人の長や百人の長たちから金を受け取り、それを会見の天幕に持って行き、主の前に、イスラエル人のための記念とした。
1 主はモーセに告げて仰せられた。
2 「ミデヤン人にイスラエル人の仇を報いよ。その後あなたは、あなたの民に加えられる。」
3 そこでモーセは民に告げて言った。「あなたがたのうち、男たちは、いくさのために武装しなさい。ミデヤン人を襲って、ミデヤン人に主の復讐をするためである。
4 イスラエルのすべての部族から、一部族ごとに千人ずつをいくさに送らなければならない。」
5 それで、イスラエルの分団から部族ごとに千人が割り当てられ、一万二千人がいくさのために武装された。
6 モーセは部族ごとに千人ずつをいくさに送った。祭司エルアザルの子ピネハスを、聖具と吹き鳴らすラッパをその手に持たせて、彼らとともにいくさに送った。
7 彼らは主がモーセに命じられたとおりに、ミデヤン人と戦って、その男子をすべて殺した。
8 彼らはその殺した者たちのほかに、ミデヤンの王たち、エビ、レケム、ツル、フル、レバの五人のミデヤンの王たちを殺した。彼らはペオルの子バラムを剣で殺した。
9 イスラエル人はミデヤン人の女、子どもをとりこにし、またその獣や、家畜や、その財産をことごとく奪い取り、
10 彼らの住んでいた町々や陣営を全部火で焼いた。
11 そして人も獣も、略奪したものや分捕ったものをすべて取り、
12 捕虜や分捕ったもの、略奪したものを携えて、エリコに近いヨルダンのほとりのモアブの草原の宿営にいるモーセとエルアザルとイスラエル人の会衆のところに来た。
13 モーセと祭司エルアザルおよびすべての会衆の上に立つ者たちは出て行って宿営の外で彼らを迎えた。
14 モーセは軍勢の指揮官たち、すなわち戦いの任務から帰って来た千人の長や百人の長に対して怒った。
15 モーセは彼らに言った。「あなたがたは、女たちをみな、生かしておいたのか。
16 ああ、この女たちはバラムの事件のおり、ペオルの事件に関連してイスラエル人をそそのかして、主に対する不実を行わせた。それで神罰が主の会衆の上に下ったのだ。
17 今、子どもたちのうち男の子をみな殺せ。男と寝て、男を知っている女もみな殺せ。
18 男と寝ることを知らない若い娘たちはみな、あなたがたのために生かしておけ。
19 あなたがたは七日間、宿営の外にとどまれ。あなたがたでも、あなたがたの捕虜でも、人を殺した者、あるいは刺し殺された者に触れた者はだれでも、三日目と七日目に罪の身をきよめなければならない。
20 衣服、皮製品、やぎの毛で作ったもの、木製品はすべてきよめなければならない。」
21 祭司エルアザルは戦いに行った軍人たちに言った。「主がモーセに命じられたおしえのおきては次のとおりである。
22 金、銀、青銅、鉄、すず、鉛、
23 すべて火に耐えるものは、火の中を通し、きよくしなければならない。しかし、それは汚れをきよめる水できよめられなければならない。
24 あなたがたは七日目に自分の衣服を洗うなら、きよくなる。その後、宿営に入ることができる。」
25 主はモーセに次のように言われた。
26 「あなたと、祭司エルアザルおよび会衆の氏族のかしらたちは、人と家畜で捕虜として分捕ったものの数を調べ、
27 その分捕ったものをいくさに出て取って来た戦士たちと、全会衆との間に二分せよ。
28 いくさに出た戦士たちからは、人や牛やろばや羊を、それぞれ五百に対して一つ、主のためにみつぎとして徴収せよ。
29 彼らが受ける分のうちからこれを取って、主への奉納物として祭司エルアザルに渡さなければならない。
30 イスラエル人が受ける分のうちからこれを取って、人や牛やろばや羊、これらすべての家畜を、それぞれ五十に対して一つ、取り出しておき、それらを主の幕屋の任務を果たすレビ人に与えなければならない。」
31 そこでモーセと祭司エルアザルは、主がモーセに命じられたとおりに行った。
32 従軍した民が奪った戦利品以外の分捕りものは、羊六十七万五千頭、
33 牛七万二千頭、
34 ろば六万一千頭、
35 人間は男と寝ることを知らない女がみなで三万二千人であった。
36 この半分がいくさに出た人々への分け前で、羊の数は三十三万七千五百頭。
37 その羊のうちから主へのみつぎは六百七十五頭。
38 牛は三万六千頭で、そのうちから主へのみつぎは七十二頭。
39 ろはば三万五百頭で、そのうちから主へのみつぎは六十一頭。
40 人間は一万六千人で、そのうちから主へのみつぎは三十二人であった。
41 モーセは、主がモーセに命じられたとおりに、そのみつぎ、すなわち、主への奉納物を祭司エルアザルに渡した。
42 モーセがいくさに出た者たちに折半して与えた残り、すなわち、イスラエル人のものである半分、
43 つまり会衆のものである半分は、羊三十三万七千五百頭、
44 牛三万六千頭、
45 ろば三万五百頭、
46 人間は一万六千人であった。
47 モーセは、このイスラエル人のものである半分から、人間も家畜も、それぞれ五十ごとに一つを取り出し、それらを主がモーセに命じられたとおりに、主の幕屋の任務を果たすレビ人に与えた。
48 すると、軍団の指揮官たち、すなわち千人の長、百人の長たちがモーセのもとに進み出て、
49 モーセに言った。「しもべどもは、部下の戦士たちの人員点呼をしました。私たちのうちひとりも欠けておりません。
50 それで、私たちは、おのおのが手に入れた金の飾り物、すなわち腕飾り、腕輪、指輪、耳輪、首飾りなどを主へのささげ物として持って来て、主の前での私たち自身の贖いとしたいのです。」
51 モーセと祭司エルアザルは、彼らから金を受け取った。それはあらゆる種類の細工を施した物であった。
52 千人の長や百人の長たちが、主に供えた奉納物の金は全部で、一万六千七百五十シェケルであった。
53 従軍した人たちは、戦利品をめいめい自分のものとした。
54 モーセと祭司エルアザルは、千人の長や百人の長たちから金を受け取り、それを会見の天幕に持って行き、主の前に、イスラエル人のための記念とした。
民数記 30章
民数記 30章
1 モーセはイスラエル人の部族の一族のかしらたちに告げて言った。「これは主が命じられたことである。
2 人がもし、主に誓願をし、あるいは、物断ちをしようと誓いをするなら、そのことばを破ってはならない。すべて自分の口から出たとりのことを実行しなければならない。
3 もし女がまだ婚約していないおとめで、父の家にいて主に誓願をし、あるいは物断ちをする場合、
4 その父が彼女の誓願、あるいは、物断ちを聞いて、その父が彼女に何も言わなければ、彼女のすべての誓願は有効となる。彼女の物断ちもすべて、有効としなければならない。
5 もし父がそれを聞いた日に彼女にそれを禁じるなら、彼女の誓願、または物断ちはすべて無効としなければならない。彼女の父が彼女に禁じるのであるから、主は彼女を赦される。
6 もし彼女が、自分の誓願、あるいは、物断ちをするのに無思慮に言ったことが、まだその身にかかっているうちにとつぐ場合、
7 夫がそれを聞き、聞いた日に彼女に何も言わなければ、彼女の誓願は有効である。彼女の物断ちも有効でなければならない。
8 もし彼女の夫がそれを聞いた日に彼女に禁じるなら、彼は、彼女がかけている誓願や、物断ちをするのに無思慮に言ったことを破棄することになる。そして主は彼女を赦される。
9 やもめや離婚された女の誓願で、物断ちをするものはすべて有効としなければならない。
10 もし女が夫の家で請願をし、あるいは、誓って物断ちをする場合、
11 夫がそれを聞いて、彼女に何も言わず、しかも、彼女に禁じないならば、彼女の誓願はすべて有効となる。彼女の物断ちもすべて有効としなければならない。
12 もし夫が、そのことを聞いた日にそれらを破棄してしまうなら、その誓願も、物断ちも、彼女の口から出たすべてのことは無効としなければならない。彼女の夫がそれを破棄したので、主は彼女を赦される。
13 すべての誓願も、身を戒めるための物断ちの誓いもみな、彼女の夫がそれを有効にすることができ、彼女の夫がそれを破棄することができる。
14 もし夫が日々、その妻に全く何も言わなければ、夫はすべての誓願、あるいは、すべての物断ちを有効にする。彼がそれを聞いた日に彼女に何も言わなかったので、彼はそれを有効にしたのである。
15 もし夫がそれを聞いて後、それを破棄してしまうなら、夫が彼女の咎を負う。」
16 以上は主がモーセに命じられたおきてであって、夫とその妻、父と父の家にいるまだ婚約していないその娘との間に関するものである。
1 モーセはイスラエル人の部族の一族のかしらたちに告げて言った。「これは主が命じられたことである。
2 人がもし、主に誓願をし、あるいは、物断ちをしようと誓いをするなら、そのことばを破ってはならない。すべて自分の口から出たとりのことを実行しなければならない。
3 もし女がまだ婚約していないおとめで、父の家にいて主に誓願をし、あるいは物断ちをする場合、
4 その父が彼女の誓願、あるいは、物断ちを聞いて、その父が彼女に何も言わなければ、彼女のすべての誓願は有効となる。彼女の物断ちもすべて、有効としなければならない。
5 もし父がそれを聞いた日に彼女にそれを禁じるなら、彼女の誓願、または物断ちはすべて無効としなければならない。彼女の父が彼女に禁じるのであるから、主は彼女を赦される。
6 もし彼女が、自分の誓願、あるいは、物断ちをするのに無思慮に言ったことが、まだその身にかかっているうちにとつぐ場合、
7 夫がそれを聞き、聞いた日に彼女に何も言わなければ、彼女の誓願は有効である。彼女の物断ちも有効でなければならない。
8 もし彼女の夫がそれを聞いた日に彼女に禁じるなら、彼は、彼女がかけている誓願や、物断ちをするのに無思慮に言ったことを破棄することになる。そして主は彼女を赦される。
9 やもめや離婚された女の誓願で、物断ちをするものはすべて有効としなければならない。
10 もし女が夫の家で請願をし、あるいは、誓って物断ちをする場合、
11 夫がそれを聞いて、彼女に何も言わず、しかも、彼女に禁じないならば、彼女の誓願はすべて有効となる。彼女の物断ちもすべて有効としなければならない。
12 もし夫が、そのことを聞いた日にそれらを破棄してしまうなら、その誓願も、物断ちも、彼女の口から出たすべてのことは無効としなければならない。彼女の夫がそれを破棄したので、主は彼女を赦される。
13 すべての誓願も、身を戒めるための物断ちの誓いもみな、彼女の夫がそれを有効にすることができ、彼女の夫がそれを破棄することができる。
14 もし夫が日々、その妻に全く何も言わなければ、夫はすべての誓願、あるいは、すべての物断ちを有効にする。彼がそれを聞いた日に彼女に何も言わなかったので、彼はそれを有効にしたのである。
15 もし夫がそれを聞いて後、それを破棄してしまうなら、夫が彼女の咎を負う。」
16 以上は主がモーセに命じられたおきてであって、夫とその妻、父と父の家にいるまだ婚約していないその娘との間に関するものである。
民数記 29章
民数記 29章
1 第七月には、その月の一日にあなたがたは聖なる会合を開かなければならない。あなたがたはどんな労役の仕事もしてはならない。これをあなたがたにとってラッパが吹き鳴らされる日としなければならない。
2 あなたがたは、主へのなだめのかおりとして、全焼のいけにえ、すなわち、若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の傷のない雄の子羊七頭をささげなさい。
3 それにつく穀物のささげ物としては、油を混ぜた小麦粉を、雄牛一頭につき十分の三エパ、雄羊一頭につき十分の二エパとする。
4 七頭の子羊には、一頭につき十分の一エパとする。
5 あなたがたの贖いのためには、罪のためのいけにえとして、雄やぎ一頭とする。
6 これらは、定めによる新月祭の全焼のいけにえとその穀物のささげ物、常供の全焼のいけにえとその穀物のささげ物、および、それにつく注ぎのささげ物、すなわち、なだめのかおりとしての主への火によるささげ物以外のものである。
7 この第七月の十日には、あなたがたは聖なる会合を開き、身を戒めなければならない。どんな仕事もしてはならない。
8 あなたがたは、主へのなだめのかおりとして、全焼のいけにえ、すなわち、若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の子羊七頭をささげなさい。これらはあなたがたにとって傷のないものでなければならない。
9 それにつく穀物のささげ物としては、油を混ぜた小麦粉を、雄牛一頭につき十分の三エパ、雄羊一頭につき十分の二エパとする。
10 七頭の子羊には、一頭につき十分の一エパとする。
11 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは贖いのための罪のためのいけにえと、常供の全焼のいけにえ、それにつく穀物のささげ物と、これらにつく注ぎのささげ物以外のものである。
12 第七月の十五日には、あなたがたは聖なる会合を開かなければならない。どんな労役の仕事もしてはならない。あなたがたは七日間、主の祭りを祝いなさい。
13 あなたがたは、主へのなだめのかおりの火によるささげ物として、全焼のいけにえ、すなわち、若い雄牛十三頭、雄羊二頭、一歳の雄の子羊十四頭をささげなさい。これらは傷のないものでなければならない。
14 それにつく穀物のささげ物としては、油を混ぜた小麦粉を、雄牛十三頭のため、雄牛一頭につき十分の三エパ、雄羊二頭のため、雄羊一頭につき十分の二エパ、
15 子羊十四頭のため、子羊一頭につき十分の一エパとする。
16 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
17 二日目には、若い雄牛十二頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭、
18 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、それぞれの数に応じて定められた穀物のささげ物と注ぎのささげ物とする。
19 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
20 三日目には、雄牛十一頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭、
21 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、それぞれの数に応じて定められた穀物のささげ物と注ぎのささげ物とする。
22 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
23 四日目には、雄牛十頭、雄羊二頭、一歳の傷のない子羊十四頭、
24 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、それぞれの数に応じて定められた穀物のささげ物と注ぎのささげ物とする。
25 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
26 五日目には、雄牛九頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭、
27 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、それぞれの数に応じて定められた穀物のささげ物と注ぎのささげ物とする。
28 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
29 六日目には、雄牛八頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭、
30 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、それぞれの数に応じて定められた穀物のささげ物と注ぎのささげ物とする。
31 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
32 七日目には、雄牛七頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭、
33 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、それぞれの数に応じて定められた穀物のささげ物と注ぎのささげ物とする。
34 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
35 八日目にあなたがたはきよめの集会を開かなければならない。どんな労役の仕事もしてはならない。
36 あなたがたは、主へのなだめのかおりの火によるささげ物として、全焼のいけにえ、すなわち雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の傷のない雄の子羊七頭をささげなさい。
37 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、穀物のささげ物と注ぎのささげ物とは、それぞれの数に応じて定められる。
38 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外である。
39 あなたがたは定められた時に、これらのものを主にささげなければならない。これらはあなたがたの誓願、または進んでささげるささげ物としての全焼のいけにえ、穀物のささげ物、注ぎのささげ物および和解のいけにえ以外のものである。」
40 モーセは、主がモーセに命じられたとおりを、イスラエル人に告げた。
1 第七月には、その月の一日にあなたがたは聖なる会合を開かなければならない。あなたがたはどんな労役の仕事もしてはならない。これをあなたがたにとってラッパが吹き鳴らされる日としなければならない。
2 あなたがたは、主へのなだめのかおりとして、全焼のいけにえ、すなわち、若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の傷のない雄の子羊七頭をささげなさい。
3 それにつく穀物のささげ物としては、油を混ぜた小麦粉を、雄牛一頭につき十分の三エパ、雄羊一頭につき十分の二エパとする。
4 七頭の子羊には、一頭につき十分の一エパとする。
5 あなたがたの贖いのためには、罪のためのいけにえとして、雄やぎ一頭とする。
6 これらは、定めによる新月祭の全焼のいけにえとその穀物のささげ物、常供の全焼のいけにえとその穀物のささげ物、および、それにつく注ぎのささげ物、すなわち、なだめのかおりとしての主への火によるささげ物以外のものである。
7 この第七月の十日には、あなたがたは聖なる会合を開き、身を戒めなければならない。どんな仕事もしてはならない。
8 あなたがたは、主へのなだめのかおりとして、全焼のいけにえ、すなわち、若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の子羊七頭をささげなさい。これらはあなたがたにとって傷のないものでなければならない。
9 それにつく穀物のささげ物としては、油を混ぜた小麦粉を、雄牛一頭につき十分の三エパ、雄羊一頭につき十分の二エパとする。
10 七頭の子羊には、一頭につき十分の一エパとする。
11 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは贖いのための罪のためのいけにえと、常供の全焼のいけにえ、それにつく穀物のささげ物と、これらにつく注ぎのささげ物以外のものである。
12 第七月の十五日には、あなたがたは聖なる会合を開かなければならない。どんな労役の仕事もしてはならない。あなたがたは七日間、主の祭りを祝いなさい。
13 あなたがたは、主へのなだめのかおりの火によるささげ物として、全焼のいけにえ、すなわち、若い雄牛十三頭、雄羊二頭、一歳の雄の子羊十四頭をささげなさい。これらは傷のないものでなければならない。
14 それにつく穀物のささげ物としては、油を混ぜた小麦粉を、雄牛十三頭のため、雄牛一頭につき十分の三エパ、雄羊二頭のため、雄羊一頭につき十分の二エパ、
15 子羊十四頭のため、子羊一頭につき十分の一エパとする。
16 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
17 二日目には、若い雄牛十二頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭、
18 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、それぞれの数に応じて定められた穀物のささげ物と注ぎのささげ物とする。
19 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
20 三日目には、雄牛十一頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭、
21 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、それぞれの数に応じて定められた穀物のささげ物と注ぎのささげ物とする。
22 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
23 四日目には、雄牛十頭、雄羊二頭、一歳の傷のない子羊十四頭、
24 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、それぞれの数に応じて定められた穀物のささげ物と注ぎのささげ物とする。
25 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
26 五日目には、雄牛九頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭、
27 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、それぞれの数に応じて定められた穀物のささげ物と注ぎのささげ物とする。
28 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
29 六日目には、雄牛八頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭、
30 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、それぞれの数に応じて定められた穀物のささげ物と注ぎのささげ物とする。
31 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
32 七日目には、雄牛七頭、雄羊二頭、一歳の傷のない雄の子羊十四頭、
33 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、それぞれの数に応じて定められた穀物のささげ物と注ぎのささげ物とする。
34 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外のものである。
35 八日目にあなたがたはきよめの集会を開かなければならない。どんな労役の仕事もしてはならない。
36 あなたがたは、主へのなだめのかおりの火によるささげ物として、全焼のいけにえ、すなわち雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の傷のない雄の子羊七頭をささげなさい。
37 これらの雄牛、雄羊、子羊のための、穀物のささげ物と注ぎのささげ物とは、それぞれの数に応じて定められる。
38 罪のためのいけにえは雄やぎ一頭とする。これらは常供の全焼のいけにえと、その穀物のささげ物、および注ぎのささげ物以外である。
39 あなたがたは定められた時に、これらのものを主にささげなければならない。これらはあなたがたの誓願、または進んでささげるささげ物としての全焼のいけにえ、穀物のささげ物、注ぎのささげ物および和解のいけにえ以外のものである。」
40 モーセは、主がモーセに命じられたとおりを、イスラエル人に告げた。
民数記 28章
民数記 28章
1 主はモーセに告げて仰せられた。
2 「イスラエル人に命じて彼らに言え。あなたがたは、わたしへのなだめのかおりの火によるささげ物として、わたしへの食物のささげ物を、定められた時に、気をつけてわたしにささげなければならない。
3 彼らに言え。これがあなたがたが主にささげる火によるささげ物である。一歳の傷のない雄の子羊を常供の全焼のいけにえとして、毎日二頭。
4 一頭の子羊を朝ささげ、他の一頭の子羊を夕暮れにささげなければならない。
5 穀物のささげ物としては、上質のオリーブ油四分の一ヒンを混ぜた小麦粉十分の一エパとする。
6 これはシナイ山で定められた常供の全焼のいけにえであって、主へのなだめのかおりの火によるささげ物である。
7 それにつく注ぎのささげ物は子羊一頭につき四分の一ヒンとする。聖所で、主への注ぎのささげ物として強い酒を注ぎなさい。
8 他の一頭の子羊は夕暮れにささげなければならない。これに朝の穀物のささげ物や、注ぎのささげ物と同じものを添えてささげなければならない。これは主へのなだめのかおりの火によるささげ物である。
9 安息日には、一歳の傷のない雄の子羊二頭と、穀物のささげ物として油を混ぜた小麦粉十分のニエパと、それにつく注ぎのささげ物とする。
10 これは、常供の全焼のいけにえとその注ぎのささげ物とに加えられる、安息日ごとの全焼のいけにえである。
11 あなたがたは月の第一日に、主への全焼のいけにえとして若い雄牛二頭、雄羊一頭、一歳の傷のない雄の子羊七頭をささげなければならない。
12 雄牛一頭については、穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉十分の三エパ。雄羊一頭については、穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉十分のニエパとする。
13 子羊一頭については、穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉十分の一エパ。これらはなだめのかおりの全焼のいけにえであって、主への火によるささげ物である。
14 それにつく注ぎのささげ物は、雄牛一頭については二分の一ヒン、雄羊一頭については三分の一ヒン、子羊一頭については四分の一ヒンのぶどう酒でなければならない。これは一年を通して毎月の、新月祭の全焼のいけにえである。
15 常供の全焼のいけにえとその注ぎのささげ物に加えて、雄やぎ一頭が、主への罪のためのいけにえとしてささげられなければならない。
16 第一の月の十四日は、過越のいけにえを主にささげなさい。
17 この月の十五日は祭りである。七日間、種を入れないパンを食べなければならない。
18 その最初の日には、聖なる会合を開き、どんな労役の仕事もしてはならない。
19 あなたがたは、主への火によるささげ物、全焼のいけにえとして、若い雄牛二頭、雄羊一頭、一歳の雄の子羊七頭ををささげなければならない。それはあなたがたにとって傷のないものでなければならない。
20 それにつく穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉を、雄牛一頭につき十分の三エパ、雄羊一頭につき十分の二エパをささげなければならない。
21 子羊七頭には、一頭につき十分の一エパをささげなければならない。
22 あなたがたの贖いのためには、罪のためのいけにえとして、雄やぎ一頭とする。
23 あなたがたは、常供の全焼のいけにえである朝の全焼のいけにえのほかに、これらの物をささげなければならない。
24 このように七日間、毎日主へのなだめのかおりの火によるささげ物を食物としてささげなければならない。これは常供の全焼のいけにえとその注ぎのささげ物とに加えてささげられなければならない。
25 七日目にあなたがたは聖なる会合を開かなければならない。どんな労役の仕事もしてはならない。
26 初穂の日、すなわち七週の祭りに新しい穀物のささげ物を主にささげるとき、あなたがたは聖なる会合を開かなければならない。どんな労役の仕事もしてはならない。
27 あなたがたは、主へのなだめのかおりとして、全焼のいけにえ、すなわち、若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の子羊七頭をささげなければならない。
28 それにつく穀物のささげ物としては、油を混ぜた小麦粉を、雄牛一頭につき十分の三エパ、雄羊一頭につき十分の二エパとする。
29 七頭の子羊には、一頭につき十分の一エパとする。
30 あなたがたの贖いのためには、雄やぎ一頭とする。
31 あなたがたは、常供の全焼のいけにえとその穀物のささげ物のほかに、これらのものと―これらは傷のないものでなければならない―それらにつく注ぎのささげ物とをささげなければならない。
1 主はモーセに告げて仰せられた。
2 「イスラエル人に命じて彼らに言え。あなたがたは、わたしへのなだめのかおりの火によるささげ物として、わたしへの食物のささげ物を、定められた時に、気をつけてわたしにささげなければならない。
3 彼らに言え。これがあなたがたが主にささげる火によるささげ物である。一歳の傷のない雄の子羊を常供の全焼のいけにえとして、毎日二頭。
4 一頭の子羊を朝ささげ、他の一頭の子羊を夕暮れにささげなければならない。
5 穀物のささげ物としては、上質のオリーブ油四分の一ヒンを混ぜた小麦粉十分の一エパとする。
6 これはシナイ山で定められた常供の全焼のいけにえであって、主へのなだめのかおりの火によるささげ物である。
7 それにつく注ぎのささげ物は子羊一頭につき四分の一ヒンとする。聖所で、主への注ぎのささげ物として強い酒を注ぎなさい。
8 他の一頭の子羊は夕暮れにささげなければならない。これに朝の穀物のささげ物や、注ぎのささげ物と同じものを添えてささげなければならない。これは主へのなだめのかおりの火によるささげ物である。
9 安息日には、一歳の傷のない雄の子羊二頭と、穀物のささげ物として油を混ぜた小麦粉十分のニエパと、それにつく注ぎのささげ物とする。
10 これは、常供の全焼のいけにえとその注ぎのささげ物とに加えられる、安息日ごとの全焼のいけにえである。
11 あなたがたは月の第一日に、主への全焼のいけにえとして若い雄牛二頭、雄羊一頭、一歳の傷のない雄の子羊七頭をささげなければならない。
12 雄牛一頭については、穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉十分の三エパ。雄羊一頭については、穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉十分のニエパとする。
13 子羊一頭については、穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉十分の一エパ。これらはなだめのかおりの全焼のいけにえであって、主への火によるささげ物である。
14 それにつく注ぎのささげ物は、雄牛一頭については二分の一ヒン、雄羊一頭については三分の一ヒン、子羊一頭については四分の一ヒンのぶどう酒でなければならない。これは一年を通して毎月の、新月祭の全焼のいけにえである。
15 常供の全焼のいけにえとその注ぎのささげ物に加えて、雄やぎ一頭が、主への罪のためのいけにえとしてささげられなければならない。
16 第一の月の十四日は、過越のいけにえを主にささげなさい。
17 この月の十五日は祭りである。七日間、種を入れないパンを食べなければならない。
18 その最初の日には、聖なる会合を開き、どんな労役の仕事もしてはならない。
19 あなたがたは、主への火によるささげ物、全焼のいけにえとして、若い雄牛二頭、雄羊一頭、一歳の雄の子羊七頭ををささげなければならない。それはあなたがたにとって傷のないものでなければならない。
20 それにつく穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉を、雄牛一頭につき十分の三エパ、雄羊一頭につき十分の二エパをささげなければならない。
21 子羊七頭には、一頭につき十分の一エパをささげなければならない。
22 あなたがたの贖いのためには、罪のためのいけにえとして、雄やぎ一頭とする。
23 あなたがたは、常供の全焼のいけにえである朝の全焼のいけにえのほかに、これらの物をささげなければならない。
24 このように七日間、毎日主へのなだめのかおりの火によるささげ物を食物としてささげなければならない。これは常供の全焼のいけにえとその注ぎのささげ物とに加えてささげられなければならない。
25 七日目にあなたがたは聖なる会合を開かなければならない。どんな労役の仕事もしてはならない。
26 初穂の日、すなわち七週の祭りに新しい穀物のささげ物を主にささげるとき、あなたがたは聖なる会合を開かなければならない。どんな労役の仕事もしてはならない。
27 あなたがたは、主へのなだめのかおりとして、全焼のいけにえ、すなわち、若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の雄の子羊七頭をささげなければならない。
28 それにつく穀物のささげ物としては、油を混ぜた小麦粉を、雄牛一頭につき十分の三エパ、雄羊一頭につき十分の二エパとする。
29 七頭の子羊には、一頭につき十分の一エパとする。
30 あなたがたの贖いのためには、雄やぎ一頭とする。
31 あなたがたは、常供の全焼のいけにえとその穀物のささげ物のほかに、これらのものと―これらは傷のないものでなければならない―それらにつく注ぎのささげ物とをささげなければならない。
民数記 27章
民数記 27章
1 さて、ヨセフの子マナセの一族のツェロフハデの娘たち―ツェロフハデはヘフェルの子、ヘフェルはギルアデの子、ギルアデはマキルの子、マキルはマナセの子―が進み出た。娘たちの名はマフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァであった。
2 彼女たちは、モーセと、祭司エルアザルと、族長たちと、全会衆との前、会見の天幕の入口に立って言った。
3 「私たちの父は荒野で死にました。彼はコラの仲間と一つになって主に逆らった仲間には加わっていませんでしたが、自分の罪によって死にました。彼には男の子がなかったのです。
4 男の子がなかったからといって、まぜ私たちの父の名がその氏族の間から削られるのでしょうか。私たちにも、父の兄弟たちの間で所有地を与えてください。」
5 そこでモーセは、彼女たちの訴えを、主の前に出した。
6 すると主はモーセに告げて仰せられた。
7 「ツェロフハデの娘たちの言い分は正しい。あなたは必ず彼女たちに、その父の兄弟たちの間で、相続の所有地を与えなければならない。彼女たちにその父の相続地を渡せ。
8 あなたはイスラエル人に告げて言わなければならない。人が死に、その人に男の子がないときは、あなたがたはその相続地を娘に渡しなさい。
9 もし娘もないときには、その相続地を彼の兄弟たちに与えなさい。
10 もし兄弟たちもいないときには、その相続地を彼の父の兄弟たちに与えなさい。
11 もしその父に兄弟がないときには、その相続地を彼の氏族の中で、彼に一番近い血縁の者に与え、それを受け継がせなさい。これを、主がモーセに命じられたとおり、イスラエル人のための定まったおきてとしなさい。」
12 ついで主はモーセに言われた。「このアバリム山に登り、わたしがイスラエル人に与えた地を見よ。
13 それを見れば、あなたもまた、あなたの兄弟アロンが加えられたように、あなたの民に加えられる。
14 ツィンの荒野で会衆が争ったとき、あなたがたがわたしの命令に逆らい、その水のほとりで、彼らの目の前に、わたしを聖なる者としなかったからである。」これはツィンの荒野のメリバテ・カデシュの水のことである。
15 それでモーセは主に申し上げた。
16 「すべての肉なるもののいのちの神、主よ。ひとりの人を会衆の上に定め、
17 彼が、彼らに先立って出て行き、彼らに先立って入り、また彼らを連れ出し、彼らを入らせるようにしてください。主の会衆を、飼う者のいない羊のようにしないでください。」
18 主はモーセに仰せられた。「あなたは神の霊の宿っている人、ヌンの子ヨシュアを取り、あなたの手を彼の上に置け。
19 彼を祭司エルアザルと全会衆の前に立たせ、彼らの見ているところで彼を任命せよ。
20 あなたは、自分の権威を彼に分け与え、イスラエル人の全会衆を彼に聞き従わせよ。
21 彼は祭司エルアザルの前に立ち、エルアザルは彼のために主の前でウリムによるさばきを求めなければならない。ヨシュアと彼とともにいるイスラエルのすべての者、すなわち全会衆は、エルアザルの命令によって出、また、彼の命令によって、入らなければならない。」
22 モーセは主が命じられたとおりに行った。ヨシュアを取って、彼を祭司エルアザルと全会衆の前に立たせ、
23 自分の手を彼の上に置いて、主がモーセを通して告げられたとおりに彼を任命した。
1 さて、ヨセフの子マナセの一族のツェロフハデの娘たち―ツェロフハデはヘフェルの子、ヘフェルはギルアデの子、ギルアデはマキルの子、マキルはマナセの子―が進み出た。娘たちの名はマフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァであった。
2 彼女たちは、モーセと、祭司エルアザルと、族長たちと、全会衆との前、会見の天幕の入口に立って言った。
3 「私たちの父は荒野で死にました。彼はコラの仲間と一つになって主に逆らった仲間には加わっていませんでしたが、自分の罪によって死にました。彼には男の子がなかったのです。
4 男の子がなかったからといって、まぜ私たちの父の名がその氏族の間から削られるのでしょうか。私たちにも、父の兄弟たちの間で所有地を与えてください。」
5 そこでモーセは、彼女たちの訴えを、主の前に出した。
6 すると主はモーセに告げて仰せられた。
7 「ツェロフハデの娘たちの言い分は正しい。あなたは必ず彼女たちに、その父の兄弟たちの間で、相続の所有地を与えなければならない。彼女たちにその父の相続地を渡せ。
8 あなたはイスラエル人に告げて言わなければならない。人が死に、その人に男の子がないときは、あなたがたはその相続地を娘に渡しなさい。
9 もし娘もないときには、その相続地を彼の兄弟たちに与えなさい。
10 もし兄弟たちもいないときには、その相続地を彼の父の兄弟たちに与えなさい。
11 もしその父に兄弟がないときには、その相続地を彼の氏族の中で、彼に一番近い血縁の者に与え、それを受け継がせなさい。これを、主がモーセに命じられたとおり、イスラエル人のための定まったおきてとしなさい。」
12 ついで主はモーセに言われた。「このアバリム山に登り、わたしがイスラエル人に与えた地を見よ。
13 それを見れば、あなたもまた、あなたの兄弟アロンが加えられたように、あなたの民に加えられる。
14 ツィンの荒野で会衆が争ったとき、あなたがたがわたしの命令に逆らい、その水のほとりで、彼らの目の前に、わたしを聖なる者としなかったからである。」これはツィンの荒野のメリバテ・カデシュの水のことである。
15 それでモーセは主に申し上げた。
16 「すべての肉なるもののいのちの神、主よ。ひとりの人を会衆の上に定め、
17 彼が、彼らに先立って出て行き、彼らに先立って入り、また彼らを連れ出し、彼らを入らせるようにしてください。主の会衆を、飼う者のいない羊のようにしないでください。」
18 主はモーセに仰せられた。「あなたは神の霊の宿っている人、ヌンの子ヨシュアを取り、あなたの手を彼の上に置け。
19 彼を祭司エルアザルと全会衆の前に立たせ、彼らの見ているところで彼を任命せよ。
20 あなたは、自分の権威を彼に分け与え、イスラエル人の全会衆を彼に聞き従わせよ。
21 彼は祭司エルアザルの前に立ち、エルアザルは彼のために主の前でウリムによるさばきを求めなければならない。ヨシュアと彼とともにいるイスラエルのすべての者、すなわち全会衆は、エルアザルの命令によって出、また、彼の命令によって、入らなければならない。」
22 モーセは主が命じられたとおりに行った。ヨシュアを取って、彼を祭司エルアザルと全会衆の前に立たせ、
23 自分の手を彼の上に置いて、主がモーセを通して告げられたとおりに彼を任命した。
民数記 26章
民数記 26章
1 この神罰の後、主はモーセと祭司アロンの子エルアザルに告げて仰せられた。
2 「イスラエル人の全会衆につき、父祖の家ごとに二十歳以上で、イスラエルにあって軍務につくことのできる者すべての人口調査をせよ。」
3 そこでモーセと祭司エルアザルは、エリコをのぞむヨルダンのほとりのモアブの草原で彼らに告げて言った。
4 「主がモーセに命じられたように、二十歳以上の者を数えなさい。」エジプトの国から出て来たイスラエル人は、
5 イスラエルの長子ルベン。ルベン族は、エノクからはエノク族、パルからはパル族、
6 ヘツロンからはヘツロン族、カルミからはカルミ族。
7 これがルベン人諸氏族で、登録された者は、四万三千七百三十人であった。
8 パルの子孫はエリアブ。
9 エリアブの子はネムエルとダタンとアビラムであった。このダタンとアビラムは会衆に選ばれた者であったが、彼らはコラの仲間に入り、モーセとアロンに逆らい、主に逆らったのである。
10 そのとき、地は口をあけて、彼らをコラとともにのみこみ、その仲間は死んだ。すなわち火が二百五十人の男を食い尽くした。こうして彼らは警告のしるしとなった。
11 しかしコラの子たちは死ななかった。
12 シメオン族の諸氏族は、それぞれ、ネムエルからはネムエル族、ヤミンからはヤミン族、ヤキンからはヤキン族、
13 ゼラフからはゼラフ族、サウルからはサウル族。
14 これがシメオン人諸氏族で、二万二千二百人であった。
15 ガド族の諸氏族は、それぞれ、ツェフォンからはツェフォン族、ハギからはハギ族、シュニからはシュニ族、
16 オズニからはオズニ族、エリからはエリ族、
17 アロデからはアロデ族、アルエリからはアルエリ族。
18 これがガド諸氏族で、登録された者は、四万五百人であった。
19 ユダの子はエルとオナン。しかしエルとオナンはカナンの地で死んだ。
20 ユダ族の諸氏族は、それぞれ、シェラからシェラ族、ペレツからはペレツ族、ゼラフからはゼラフ族。
21 ペレツ族は、ヘツロンからはヘツロン族、ハムルからはハムル族。
22 これがユダ諸氏族で、登録された者は、七万六千五百人であった。
23 イッサカル族の諸氏族は、それぞれ、トラからはトラ族、プワからはプワ族、
24 ヤシュブからはヤシュブ族、シムロンからはシムロン族。
25 これがイッサカル諸氏族で、登録された者は、六万四千三百人であった。
26 ゼブルン族の諸氏族は、それぞれ、セレデからはセレデ族、エロンからはエロン族、ヤフレエルからはヤフレエル族。
27 これがゼブルン人諸氏族で、登録された者は、六万五百人であった。
28 ヨセフの子孫の諸氏族は、それぞれ、マナセとエフライム。
29 マナセ族は、マキルからはマキル族。マキルはギルアデを生んだ。ギルアデからはギルアデ族。
30 ギルアデ族は次のとおりである。イエゼルからはイエゼル族、ヘレクからはヘレク族、
31 アスリエルからはアスリエル族、シェケムからはシェケム族、
32 シェミダからはシェミダ族、ヘフェルからはヘフェル族。
33 ヘフェルの子ツェロフハデには、息子がなく、娘だけであった。ツェロフハデの娘の名は、マフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァであった。
34 これがマナセ諸氏族で、登録された者は、五万二千七百人であった。
35 エフライム族の諸氏族は、それぞれ、次のとおりである。シュテラフからはシュテラフ族、ベケルからはベケル族、タハンからはタハン族。
36 シュテラフ族は次のとおりである。エランからはエラン族。
37 これがエフライム諸氏族で、登録された者は、三万二千五百人であった。これがヨセフの子孫の諸氏族である。
38 ベニヤミン族の諸氏族は、それぞれ、ベラからはベラ族、アシュベルからはアシュベル族、アヒラムからはアヒラム族、
39 シェフファムからはシュファム族、フファムからはフファム族。
40 ベラの子アルデとナアマン。アルデからはアルデ族、ナアマンからはナアマン族。
41 これがベニヤミン族の諸氏族で、登録された者は、四万五千六百人であった。
42 ダン族の諸氏族は、次のとおりである。シュハムからはシュハム族。これがダン族の諸氏族である。
43 すべてのシュハム人諸氏族で、登録された者は、六万四千四百人であった。
44 アシェル族の諸氏族は、それぞれ、イムナからはイムナ族、イシュビからはイシュビ族、ベリアからはベリア族。
45 ベリア族のうち、ヘベルからはヘベル族、マルキエルからはマルキエル族。
46 アシェルの娘の名はセラフであった。
47 これがアシェル諸氏族で、登録された者は、五万三千四百人であった。
48 ナフタリ族の諸氏族は、それぞれ、ヤフツェエルからはヤフツェエル族、グニからはグニ族、
49 エツェルからはエツェル族、シレムからはシレム族。
50 これがナフタリ族の諸氏族で、登録された者は、四万五千四百人であった。
51 これがイスラエル人の登録された者で、六十万一千七百三十人であった。
52 主はモーセに告げて仰せられた。
53 「この人々に、その地は、名の数にしたがって、相続地として割り当てられなければならない。
54 大きい部族にはその相続地を多くし、小さい部族にはその相続地を少なくしなければならない。おのおの登録された者に応じて、その相続地は与えられなければならない。
55 ただし、その地はくじで割り当て、彼らの父祖の部族の名にしたがって、受け継がなければならない。
56 その相続地はくじによって、大部族と小部族の間で割り当てられなければならない。」
57 さてレビ人で氏族ごとに登録された者は、次のとおりである。ゲルションからはゲルション族、ケハテからはケハテ族、メラリからはメラリ族。
58 レビ諸氏族は次のとおりである。すなわち、リブニ族、ヘブロン族、マフリ族、ムシ族、およびコラ族。ケハテはアムラムを生んだ。
59 アムラムの妻の名はヨケベデで、レビの娘であった。彼女はエジプトでレビに生まれた者であって、アムラムにアロンとモーセとその姉妹ミリヤムを産んだ。
60 アロンにはナダブとアビフとエルアザルとイタマルが生まれた。
61 ナダブとアビフは主の前に異なった火をささげたときに死んだ。
62 その登録された者は、一か月以上のすべての男子二万三千人であった。彼らは、ほかのイスラエル人の中に登録されなかった。彼らにはイスラエル人の間で相続地が与えられていなかったからである。
63 これがモーセと祭司エルアザルが、エリコに近いヨルダンのほとりのモアブの草原で、イスラエル人を登録したときにモーセと祭司エルアザルによって登録された者である。
64 しかし、このうちには、モーセと祭司アロンがシナイの荒野でイスラエル人を登録したときに登録された者は、ひとりもいなかった。
65 それは主がかつて彼らについて、「彼らは必ず荒野で死ぬ」と言われていたからである。彼らのうち、ただエフネの子カレブとヌンの子ヨシュアのほかには、だれも残っていなかった。
1 この神罰の後、主はモーセと祭司アロンの子エルアザルに告げて仰せられた。
2 「イスラエル人の全会衆につき、父祖の家ごとに二十歳以上で、イスラエルにあって軍務につくことのできる者すべての人口調査をせよ。」
3 そこでモーセと祭司エルアザルは、エリコをのぞむヨルダンのほとりのモアブの草原で彼らに告げて言った。
4 「主がモーセに命じられたように、二十歳以上の者を数えなさい。」エジプトの国から出て来たイスラエル人は、
5 イスラエルの長子ルベン。ルベン族は、エノクからはエノク族、パルからはパル族、
6 ヘツロンからはヘツロン族、カルミからはカルミ族。
7 これがルベン人諸氏族で、登録された者は、四万三千七百三十人であった。
8 パルの子孫はエリアブ。
9 エリアブの子はネムエルとダタンとアビラムであった。このダタンとアビラムは会衆に選ばれた者であったが、彼らはコラの仲間に入り、モーセとアロンに逆らい、主に逆らったのである。
10 そのとき、地は口をあけて、彼らをコラとともにのみこみ、その仲間は死んだ。すなわち火が二百五十人の男を食い尽くした。こうして彼らは警告のしるしとなった。
11 しかしコラの子たちは死ななかった。
12 シメオン族の諸氏族は、それぞれ、ネムエルからはネムエル族、ヤミンからはヤミン族、ヤキンからはヤキン族、
13 ゼラフからはゼラフ族、サウルからはサウル族。
14 これがシメオン人諸氏族で、二万二千二百人であった。
15 ガド族の諸氏族は、それぞれ、ツェフォンからはツェフォン族、ハギからはハギ族、シュニからはシュニ族、
16 オズニからはオズニ族、エリからはエリ族、
17 アロデからはアロデ族、アルエリからはアルエリ族。
18 これがガド諸氏族で、登録された者は、四万五百人であった。
19 ユダの子はエルとオナン。しかしエルとオナンはカナンの地で死んだ。
20 ユダ族の諸氏族は、それぞれ、シェラからシェラ族、ペレツからはペレツ族、ゼラフからはゼラフ族。
21 ペレツ族は、ヘツロンからはヘツロン族、ハムルからはハムル族。
22 これがユダ諸氏族で、登録された者は、七万六千五百人であった。
23 イッサカル族の諸氏族は、それぞれ、トラからはトラ族、プワからはプワ族、
24 ヤシュブからはヤシュブ族、シムロンからはシムロン族。
25 これがイッサカル諸氏族で、登録された者は、六万四千三百人であった。
26 ゼブルン族の諸氏族は、それぞれ、セレデからはセレデ族、エロンからはエロン族、ヤフレエルからはヤフレエル族。
27 これがゼブルン人諸氏族で、登録された者は、六万五百人であった。
28 ヨセフの子孫の諸氏族は、それぞれ、マナセとエフライム。
29 マナセ族は、マキルからはマキル族。マキルはギルアデを生んだ。ギルアデからはギルアデ族。
30 ギルアデ族は次のとおりである。イエゼルからはイエゼル族、ヘレクからはヘレク族、
31 アスリエルからはアスリエル族、シェケムからはシェケム族、
32 シェミダからはシェミダ族、ヘフェルからはヘフェル族。
33 ヘフェルの子ツェロフハデには、息子がなく、娘だけであった。ツェロフハデの娘の名は、マフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァであった。
34 これがマナセ諸氏族で、登録された者は、五万二千七百人であった。
35 エフライム族の諸氏族は、それぞれ、次のとおりである。シュテラフからはシュテラフ族、ベケルからはベケル族、タハンからはタハン族。
36 シュテラフ族は次のとおりである。エランからはエラン族。
37 これがエフライム諸氏族で、登録された者は、三万二千五百人であった。これがヨセフの子孫の諸氏族である。
38 ベニヤミン族の諸氏族は、それぞれ、ベラからはベラ族、アシュベルからはアシュベル族、アヒラムからはアヒラム族、
39 シェフファムからはシュファム族、フファムからはフファム族。
40 ベラの子アルデとナアマン。アルデからはアルデ族、ナアマンからはナアマン族。
41 これがベニヤミン族の諸氏族で、登録された者は、四万五千六百人であった。
42 ダン族の諸氏族は、次のとおりである。シュハムからはシュハム族。これがダン族の諸氏族である。
43 すべてのシュハム人諸氏族で、登録された者は、六万四千四百人であった。
44 アシェル族の諸氏族は、それぞれ、イムナからはイムナ族、イシュビからはイシュビ族、ベリアからはベリア族。
45 ベリア族のうち、ヘベルからはヘベル族、マルキエルからはマルキエル族。
46 アシェルの娘の名はセラフであった。
47 これがアシェル諸氏族で、登録された者は、五万三千四百人であった。
48 ナフタリ族の諸氏族は、それぞれ、ヤフツェエルからはヤフツェエル族、グニからはグニ族、
49 エツェルからはエツェル族、シレムからはシレム族。
50 これがナフタリ族の諸氏族で、登録された者は、四万五千四百人であった。
51 これがイスラエル人の登録された者で、六十万一千七百三十人であった。
52 主はモーセに告げて仰せられた。
53 「この人々に、その地は、名の数にしたがって、相続地として割り当てられなければならない。
54 大きい部族にはその相続地を多くし、小さい部族にはその相続地を少なくしなければならない。おのおの登録された者に応じて、その相続地は与えられなければならない。
55 ただし、その地はくじで割り当て、彼らの父祖の部族の名にしたがって、受け継がなければならない。
56 その相続地はくじによって、大部族と小部族の間で割り当てられなければならない。」
57 さてレビ人で氏族ごとに登録された者は、次のとおりである。ゲルションからはゲルション族、ケハテからはケハテ族、メラリからはメラリ族。
58 レビ諸氏族は次のとおりである。すなわち、リブニ族、ヘブロン族、マフリ族、ムシ族、およびコラ族。ケハテはアムラムを生んだ。
59 アムラムの妻の名はヨケベデで、レビの娘であった。彼女はエジプトでレビに生まれた者であって、アムラムにアロンとモーセとその姉妹ミリヤムを産んだ。
60 アロンにはナダブとアビフとエルアザルとイタマルが生まれた。
61 ナダブとアビフは主の前に異なった火をささげたときに死んだ。
62 その登録された者は、一か月以上のすべての男子二万三千人であった。彼らは、ほかのイスラエル人の中に登録されなかった。彼らにはイスラエル人の間で相続地が与えられていなかったからである。
63 これがモーセと祭司エルアザルが、エリコに近いヨルダンのほとりのモアブの草原で、イスラエル人を登録したときにモーセと祭司エルアザルによって登録された者である。
64 しかし、このうちには、モーセと祭司アロンがシナイの荒野でイスラエル人を登録したときに登録された者は、ひとりもいなかった。
65 それは主がかつて彼らについて、「彼らは必ず荒野で死ぬ」と言われていたからである。彼らのうち、ただエフネの子カレブとヌンの子ヨシュアのほかには、だれも残っていなかった。
民数記 25章
民数記 25章
1 イスラエルはシティムにとどまっていたが、民はモアブの娘たちと、みだらなことをし始めた。
2 娘たちは、自分の神々にいけにえをささげるのに、民を招いたので、民は食し、娘たちの神々を拝んだ。
3 こうしてイスラエルは、バアル・ペオルを慕うようになったので、主の怒りはイスラエルに対して燃え上がった。
4 主はモーセに言われた。「この民のかしらたちをみな捕らえて、白日のもとに彼らを主の前でさらし者にせよ。主の燃える怒りはイスラエルから離れ去ろう。」
5 そこでモーセはイスラエルのさばきつかさたちに言った。「あなたがたは、おのおの自分の配下のバアル・ペオルを慕った者たちを殺せ。」
6 モーセとイスラエル人の全会衆が会見の天幕の入口で泣いていると、彼らの目の前に、ひとりのイスラエル人が、その兄弟たちのところにひとりのミデヤン人の女を連れてやって来た。
7 祭司アロンの子エルアザルの子ピネハスはそれを見るや、会衆の中から立ち上がり、手に槍を取り、
8 そのイスラエル人のあとを追ってテントの奥の部屋に入り、イスラエル人とその女とをふたりとも、腹を刺し通して殺した。するとイスラエル人への神罰がやんだ。
9 この神罰で死んだ者は、二万四千人であった。
10 主はモーセに告げて仰せられた。
11 「祭司アロンの子エルアザルの子ピネハスは、わたしのねたみをイスラエル人の間で自分のねたみとしたことで、わたしの憤りを彼らから引っ込めさせた。わたしは、わたしのねたみによってイスラエル人を絶ち滅ぼすことはしなかった。
12 それゆえ、言え。『見よ。わたしは彼にわたしの平和の契約を与える。
13 これは、彼とその後の彼の子孫にとって、永遠にわたる祭司職の契約となる。それは彼がおのれの神のためにねたみを表し、イスラエル人の贖いをしたからである。』」
14 その殺されたイスラエル人、ミデヤン人の女といっしょに殺された者の名は、シメオン人の父の家の長サルの子ジムリであった。
15 また殺されたミデヤン人の女の名はツルの娘コズビであった。ツルはミデヤンの父の家の氏族のかしらであった。
16 主はモーセに告げて仰せられた。
17 「ミデヤン人を襲い、彼らを打て。
18 彼らは巧妙にたくらんだたくらみで、あなたがたを襲ってペオルの事件を引き起こし、ペオルの事件の神罰の日に殺された彼らの同族の女、ミデヤンの族長の娘コズビの事件を引き起こしたからだ。」
1 イスラエルはシティムにとどまっていたが、民はモアブの娘たちと、みだらなことをし始めた。
2 娘たちは、自分の神々にいけにえをささげるのに、民を招いたので、民は食し、娘たちの神々を拝んだ。
3 こうしてイスラエルは、バアル・ペオルを慕うようになったので、主の怒りはイスラエルに対して燃え上がった。
4 主はモーセに言われた。「この民のかしらたちをみな捕らえて、白日のもとに彼らを主の前でさらし者にせよ。主の燃える怒りはイスラエルから離れ去ろう。」
5 そこでモーセはイスラエルのさばきつかさたちに言った。「あなたがたは、おのおの自分の配下のバアル・ペオルを慕った者たちを殺せ。」
6 モーセとイスラエル人の全会衆が会見の天幕の入口で泣いていると、彼らの目の前に、ひとりのイスラエル人が、その兄弟たちのところにひとりのミデヤン人の女を連れてやって来た。
7 祭司アロンの子エルアザルの子ピネハスはそれを見るや、会衆の中から立ち上がり、手に槍を取り、
8 そのイスラエル人のあとを追ってテントの奥の部屋に入り、イスラエル人とその女とをふたりとも、腹を刺し通して殺した。するとイスラエル人への神罰がやんだ。
9 この神罰で死んだ者は、二万四千人であった。
10 主はモーセに告げて仰せられた。
11 「祭司アロンの子エルアザルの子ピネハスは、わたしのねたみをイスラエル人の間で自分のねたみとしたことで、わたしの憤りを彼らから引っ込めさせた。わたしは、わたしのねたみによってイスラエル人を絶ち滅ぼすことはしなかった。
12 それゆえ、言え。『見よ。わたしは彼にわたしの平和の契約を与える。
13 これは、彼とその後の彼の子孫にとって、永遠にわたる祭司職の契約となる。それは彼がおのれの神のためにねたみを表し、イスラエル人の贖いをしたからである。』」
14 その殺されたイスラエル人、ミデヤン人の女といっしょに殺された者の名は、シメオン人の父の家の長サルの子ジムリであった。
15 また殺されたミデヤン人の女の名はツルの娘コズビであった。ツルはミデヤンの父の家の氏族のかしらであった。
16 主はモーセに告げて仰せられた。
17 「ミデヤン人を襲い、彼らを打て。
18 彼らは巧妙にたくらんだたくらみで、あなたがたを襲ってペオルの事件を引き起こし、ペオルの事件の神罰の日に殺された彼らの同族の女、ミデヤンの族長の娘コズビの事件を引き起こしたからだ。」
民数記 24章
民数記 24章
1 バラムはイスラエルを祝福することが主の御心にかなうのを見、これまでのように、まじないを求めに行くことをせず、その顔を荒野に向けた。
2 バラムが目を上げて、イスラエルがその部族ごとに宿っているのをながめたとき、神の霊が彼の上に臨んだ。
3 彼は彼のことわざを唱えて言った。「ベオルの子バラムの告げたことば。目のひらけた者の告げたことば。
4 神の御告げを聞く者、全能者の幻を見る者、ひれ伏して、目のおおいを除かれた者の告げたことば。
5 なんと美しいことよ。ヤコブよ、あなたの天幕は。イスラエルよ、あなたの住まいは。
6 それは、延び広がる谷間のように、川辺の園のように、主が植えたアロエのように、水辺の杉の木のように。
7 その手おけからは水があふれ、その種は豊かな水に潤う。その王はアガグよりも高くなり、その王国はあがめられる。
8 彼をエジプトから連れ出した神は、彼にとって野牛の角のようだ。彼はおのれの敵の国々を食い尽くし、彼らの骨を砕き、彼らの矢を粉々にする。
9 雄獅子のように、また雌獅子のように、彼はうずくまり、身を横たえる。だれがこれを起こすことができよう。あなたを祝福する者は祝福され、あなたをのろう者はのろわれる。」
10 そこでバラクはバラムに対して怒りを燃やし、手を打ち鳴らした。バラクはバラムに言った。「私の敵をのろうためにあなたを招いたのに、かえってあなたは三度までも彼らを祝福した。
11 今、あなたは自分のところに下がれ。私はあなたを手厚くもてなすつもりでいたが、主がもう、そのもてなしを拒まれたのだ。」
12 バラムはバラクに言った。「私はあなたがよこされた使者たちにこう言ったではありませんか。
13 『たとい、バラクが私に銀や金の満ちた彼の家をくれても、主のことばにそむいては、善でも悪でも、私の心のままにすることはできません。主が告げられること、それを私は告げなければなりません。』
14 今、私は私の民のところに帰ります。さあ、私は、この民が後の日にあなたの民に行おうとしていることをあなたのために申し上げましょう。」
15 そして彼のことわざを唱えて言った。「ベオルの子バラムの告げたことば。目のひらけた者の告げたことば。
16 神の御告げを聞く者、いと高き方の知識を知る者、全能者の幻を見る者、ひれ伏して、目のおおいを除かれた者の告げたことば。
17 私は見る。しかし今ではない。私は見つめる。しかし間近ではない。ヤコブから一つの星が上り、イスラエルから一本の杖が起こり、モアブのこめかみと、すべての騒ぎ立つ者の脳天を打ち砕く。
18 その敵、エドムは所有地となり、セイルも所有地となる。イスラエルは力ある働きをする。
19 ヤコブから出る者が治め、残った者たちを町から消し去る。」
20 彼はアマレクを見渡して彼のことわざを唱えて言った。「アマレクは国々の中で首位のもの。しかしその終わりは滅びに至る。」
21 彼はケニ人を見渡して彼のことわざを彼のことわざを唱えて言った。「あなたの住みかは堅固であり、あなたの巣は岩間の中に置かれている。
22 しかし、カインは滅ぼし尽くされ、ついにはアシュルがあなたをとりこにする。」
23 彼はまた彼のことわざを唱えて言った。「ああ、神が定められたことなら、だれが生きのびることができよう。
24 船がキティムの岸から来て、アシュルを悩まし、エベルを悩ます。しかし、これもまた滅びに至る。」
25 それからバラムは立って自分のところへ帰って行った。バラクもまた帰途についた。
1 バラムはイスラエルを祝福することが主の御心にかなうのを見、これまでのように、まじないを求めに行くことをせず、その顔を荒野に向けた。
2 バラムが目を上げて、イスラエルがその部族ごとに宿っているのをながめたとき、神の霊が彼の上に臨んだ。
3 彼は彼のことわざを唱えて言った。「ベオルの子バラムの告げたことば。目のひらけた者の告げたことば。
4 神の御告げを聞く者、全能者の幻を見る者、ひれ伏して、目のおおいを除かれた者の告げたことば。
5 なんと美しいことよ。ヤコブよ、あなたの天幕は。イスラエルよ、あなたの住まいは。
6 それは、延び広がる谷間のように、川辺の園のように、主が植えたアロエのように、水辺の杉の木のように。
7 その手おけからは水があふれ、その種は豊かな水に潤う。その王はアガグよりも高くなり、その王国はあがめられる。
8 彼をエジプトから連れ出した神は、彼にとって野牛の角のようだ。彼はおのれの敵の国々を食い尽くし、彼らの骨を砕き、彼らの矢を粉々にする。
9 雄獅子のように、また雌獅子のように、彼はうずくまり、身を横たえる。だれがこれを起こすことができよう。あなたを祝福する者は祝福され、あなたをのろう者はのろわれる。」
10 そこでバラクはバラムに対して怒りを燃やし、手を打ち鳴らした。バラクはバラムに言った。「私の敵をのろうためにあなたを招いたのに、かえってあなたは三度までも彼らを祝福した。
11 今、あなたは自分のところに下がれ。私はあなたを手厚くもてなすつもりでいたが、主がもう、そのもてなしを拒まれたのだ。」
12 バラムはバラクに言った。「私はあなたがよこされた使者たちにこう言ったではありませんか。
13 『たとい、バラクが私に銀や金の満ちた彼の家をくれても、主のことばにそむいては、善でも悪でも、私の心のままにすることはできません。主が告げられること、それを私は告げなければなりません。』
14 今、私は私の民のところに帰ります。さあ、私は、この民が後の日にあなたの民に行おうとしていることをあなたのために申し上げましょう。」
15 そして彼のことわざを唱えて言った。「ベオルの子バラムの告げたことば。目のひらけた者の告げたことば。
16 神の御告げを聞く者、いと高き方の知識を知る者、全能者の幻を見る者、ひれ伏して、目のおおいを除かれた者の告げたことば。
17 私は見る。しかし今ではない。私は見つめる。しかし間近ではない。ヤコブから一つの星が上り、イスラエルから一本の杖が起こり、モアブのこめかみと、すべての騒ぎ立つ者の脳天を打ち砕く。
18 その敵、エドムは所有地となり、セイルも所有地となる。イスラエルは力ある働きをする。
19 ヤコブから出る者が治め、残った者たちを町から消し去る。」
20 彼はアマレクを見渡して彼のことわざを唱えて言った。「アマレクは国々の中で首位のもの。しかしその終わりは滅びに至る。」
21 彼はケニ人を見渡して彼のことわざを彼のことわざを唱えて言った。「あなたの住みかは堅固であり、あなたの巣は岩間の中に置かれている。
22 しかし、カインは滅ぼし尽くされ、ついにはアシュルがあなたをとりこにする。」
23 彼はまた彼のことわざを唱えて言った。「ああ、神が定められたことなら、だれが生きのびることができよう。
24 船がキティムの岸から来て、アシュルを悩まし、エベルを悩ます。しかし、これもまた滅びに至る。」
25 それからバラムは立って自分のところへ帰って行った。バラクもまた帰途についた。
民数記 23章
民数記 23章
1 バラムはバラクに言った。「私のためにここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と七頭の雄羊をここに用意してください。
2 バラクはバラムの言ったとおりにした。そしてバラクとバラムとは、それぞれの祭壇の上で雄牛一頭と雄羊一頭とをささげた。
3 バラムはバラクに言った。「あなたは、あなたの全焼のいけにえのそばに立っていなさい。私は行って来ます。たぶん、主は私に現れて会ってくださるでしょう。そうしたら、私にお示しになることはどんなことでも、あなたに知らせましょう。」そして彼は裸の丘に行った。
4 神がバラムに会われたので、バラムは神に言った。「私は七つの祭壇を造り、それぞれの祭壇の上で雄牛一頭と雄羊一頭とをささげました。」
5 主はバラムの口にことばを置き、そして言われた。「バラクのところに帰れ。あなたはこう言わなければならない。」
6 それで、彼はバラクのところに帰った。すると、モアブのすべてのつかさたちといっしょに、彼は自分の全焼のいけにえのそばに立っていた。
7 バラムは彼のことわざを唱えて言った。「バラクは、アモスから、モアブの王は、東の山々から、私を連れて来た。『来て、私のためにヤコブをのろえ。来て、イスラエルに滅びを宣言せよ。』
8 神がのろわない者を、私がどうしてのろえようか。主が滅びを宣言されない者に、私がどうして滅びを宣言できようか。
9 岩山の頂から私はこれを見、丘の上から私はこれを見つめる。見よ。この民はひとり離れて住み、おのれを諸国の民の一つと認めない。
10 だれがヤコブのちりを数え、イスラエルのちりの群れを数ええようか。私は正しい人が死ぬように死に、私の終わりが彼らと同じであるように。」
11 バラクはバラムに言った。「あなたは私になんということをしたのですか。私の敵をのろってもらうためにあなたを連れて来たのに、今、あなたはただ祝福しただけです。」
12 バラムは答えて言った。「主が私の口に置かれること、それを私は忠実に語らなければなりません。」
13 バラクは彼に言った。「では、私といっしょにほかの所へ行ってください。そこから彼らを見ることができるが、ただその一部だけが見え、全体を見ることはできない所です。そこから私のために彼らをのろってください。」
14 バラクはバラムを、ゼデ・ツォフィムのピスガの頂に連れて行き、そこで七つの祭壇を築き、それぞれの祭壇の上で雄牛と雄羊とを一頭ずつささげた。
15 バラムはバラクに言った。「あなたはここであなたの全焼のいけにえのそばに立っていなさい。私はあちらで主にお会いします。」
16 主はバラムに会われ、その口にことばを置き、そして言われた。「バラクのところに帰れ。あなたはこう告げなければならない。」
17 それで、彼はバラクのところに行った。すると、モアブのつかさたちといっしょに、彼は全焼のいけにえのそばに立っていた。バラクは言った。「主は何とお告げになりましたか。」
18 バラムは彼のことわざを唱えて言った。「立て、バラクよ。そして聞け。ツィポルの子よ。私に耳を傾けよ。
19 神は人間ではなく、偽りを言うことがない。人の子ではなく、悔いることがない。神は言われたことを、なさらないだろうか。約束されたことを成し遂げられないだろうか。
20 見よ。祝福せよ、との命を私は受けた。神は祝福される。私はそれをくつがえすことはできない。
21 ヤコブの中に不法を見いださず、イスラエルの中にわざわいを見ない。彼らの神、主は彼らとともにおり、王をたたえる声が彼らの中にある。
22 彼らをエジプトから連れ出した神は、彼らにとっては野牛の角のようだ。
23 まことに、ヤコブのうちにまじないはなく、イスラエルのうちに占いはない。神のなされることは、時に応じてヤコブに告げられ、イスラエルに告げられる。
24 見よ。この民は雌獅子のように起き、雄獅子のように立ち上がり、獲物を食らい、殺したものの血を飲むまでは休まない。」
25 バラクはバラムに言った。「彼らをのろうことも、祝福することもしないでください。」
26 バラムはバラクに答えて言った。「私は主が告げられたことをみな、しなければならない、とあなたに言ったではありませんか。」
27 バラクはバラムに言った。「さあ、私はあなたをもう一つ別の所へ連れて行きます。もしかしたら、それが神の御目にかなって、あなたは私のために、そこから彼をのろうことができるかもしれません。」
28 バラクはバラムを荒地を見おろすペオルの頂上に連れて行った。
29 バラムはバラクに言った。「私のためにここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と七頭の雄羊をここに用意してください。」
30 バラクはバラムが言ったとおりにして、祭壇ごとに雄牛と雄羊とを一頭ずつささげた。
1 バラムはバラクに言った。「私のためにここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と七頭の雄羊をここに用意してください。
2 バラクはバラムの言ったとおりにした。そしてバラクとバラムとは、それぞれの祭壇の上で雄牛一頭と雄羊一頭とをささげた。
3 バラムはバラクに言った。「あなたは、あなたの全焼のいけにえのそばに立っていなさい。私は行って来ます。たぶん、主は私に現れて会ってくださるでしょう。そうしたら、私にお示しになることはどんなことでも、あなたに知らせましょう。」そして彼は裸の丘に行った。
4 神がバラムに会われたので、バラムは神に言った。「私は七つの祭壇を造り、それぞれの祭壇の上で雄牛一頭と雄羊一頭とをささげました。」
5 主はバラムの口にことばを置き、そして言われた。「バラクのところに帰れ。あなたはこう言わなければならない。」
6 それで、彼はバラクのところに帰った。すると、モアブのすべてのつかさたちといっしょに、彼は自分の全焼のいけにえのそばに立っていた。
7 バラムは彼のことわざを唱えて言った。「バラクは、アモスから、モアブの王は、東の山々から、私を連れて来た。『来て、私のためにヤコブをのろえ。来て、イスラエルに滅びを宣言せよ。』
8 神がのろわない者を、私がどうしてのろえようか。主が滅びを宣言されない者に、私がどうして滅びを宣言できようか。
9 岩山の頂から私はこれを見、丘の上から私はこれを見つめる。見よ。この民はひとり離れて住み、おのれを諸国の民の一つと認めない。
10 だれがヤコブのちりを数え、イスラエルのちりの群れを数ええようか。私は正しい人が死ぬように死に、私の終わりが彼らと同じであるように。」
11 バラクはバラムに言った。「あなたは私になんということをしたのですか。私の敵をのろってもらうためにあなたを連れて来たのに、今、あなたはただ祝福しただけです。」
12 バラムは答えて言った。「主が私の口に置かれること、それを私は忠実に語らなければなりません。」
13 バラクは彼に言った。「では、私といっしょにほかの所へ行ってください。そこから彼らを見ることができるが、ただその一部だけが見え、全体を見ることはできない所です。そこから私のために彼らをのろってください。」
14 バラクはバラムを、ゼデ・ツォフィムのピスガの頂に連れて行き、そこで七つの祭壇を築き、それぞれの祭壇の上で雄牛と雄羊とを一頭ずつささげた。
15 バラムはバラクに言った。「あなたはここであなたの全焼のいけにえのそばに立っていなさい。私はあちらで主にお会いします。」
16 主はバラムに会われ、その口にことばを置き、そして言われた。「バラクのところに帰れ。あなたはこう告げなければならない。」
17 それで、彼はバラクのところに行った。すると、モアブのつかさたちといっしょに、彼は全焼のいけにえのそばに立っていた。バラクは言った。「主は何とお告げになりましたか。」
18 バラムは彼のことわざを唱えて言った。「立て、バラクよ。そして聞け。ツィポルの子よ。私に耳を傾けよ。
19 神は人間ではなく、偽りを言うことがない。人の子ではなく、悔いることがない。神は言われたことを、なさらないだろうか。約束されたことを成し遂げられないだろうか。
20 見よ。祝福せよ、との命を私は受けた。神は祝福される。私はそれをくつがえすことはできない。
21 ヤコブの中に不法を見いださず、イスラエルの中にわざわいを見ない。彼らの神、主は彼らとともにおり、王をたたえる声が彼らの中にある。
22 彼らをエジプトから連れ出した神は、彼らにとっては野牛の角のようだ。
23 まことに、ヤコブのうちにまじないはなく、イスラエルのうちに占いはない。神のなされることは、時に応じてヤコブに告げられ、イスラエルに告げられる。
24 見よ。この民は雌獅子のように起き、雄獅子のように立ち上がり、獲物を食らい、殺したものの血を飲むまでは休まない。」
25 バラクはバラムに言った。「彼らをのろうことも、祝福することもしないでください。」
26 バラムはバラクに答えて言った。「私は主が告げられたことをみな、しなければならない、とあなたに言ったではありませんか。」
27 バラクはバラムに言った。「さあ、私はあなたをもう一つ別の所へ連れて行きます。もしかしたら、それが神の御目にかなって、あなたは私のために、そこから彼をのろうことができるかもしれません。」
28 バラクはバラムを荒地を見おろすペオルの頂上に連れて行った。
29 バラムはバラクに言った。「私のためにここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と七頭の雄羊をここに用意してください。」
30 バラクはバラムが言ったとおりにして、祭壇ごとに雄牛と雄羊とを一頭ずつささげた。
民数記 22章
民数記 22章
1 イスラエル人はさらに進んで、ヨルダンのエリコをのぞむ対岸のモアブの草原に宿営した。
2 さてツィポルの子バラクは、イスラエルがエモリ人に行ったすべてのことを見た。
3 モアブはイスラエルの民が多数であったので非常に恐れた。それでモアブはイスラエル人に恐怖をいだいた。
4 そこでモアブはミデヤンの長老たちに言った。「今、この集団は、牛が野の青草をなめ尽くすように、私たちの回りのすべてのものをなめ尽くそうとしている。」ツィポルの子バラクは当時、モアブの王であった。
5 そこで彼は、同族の国にあるユーフラテス河畔のペトルにいるベオルの子バラムを招こうとして使者たちを遣わして、言わせた。「今ここに、一つの民がエジプトから出て来ている。今や、彼らは地の面をおおって、私のすぐそばにとどまっている。
6 どうかいま来て、私のためにこの民をのろってもらいたい。この民は私より強い。そうしてくれれば、たぶん私は彼らを打って、この地から追い出すことができよう。私は、あなたが祝福する者は祝福され、あなたがのろう者はのろわれることを知っている。」
7 占いに通じているモアブの長老たちとミデヤンの長老たちとは、バラムのところに行き、彼にバラクのことづけを告げた。
8 するとバラムは彼らに言った。「今夜はここに泊まりなさい。主が私に告げられるとおりのことをあなたがたに答えましょう。」そこでモアブのつかさたちはバラムのもとにとどまった。
9 神はバラムのところに来て言われた。「あなたといっしょにいるこの者たちは何者か。」
10 バラムは神に申し上げた。「モアブの王ツィポルの子バラクが、私のところに使いをよこしました。
11 『今ここに、エジプトから出て来た民がいて、地の面をおおっている。いま来て、私のためにこの民をのろってくれ。そうしたら、たぶん私は彼らと戦って、追い出すことができよう。』」
12 神はバラムに言われた。「あなたは彼らといっしょに行ってはならない。またその民をのろってもいけない。その民は祝福されているからだ。」
13 朝になると、バラムは起きてバラクのつかさたちに言った。「あなたがたの国に帰りなさい。主は私をあなたがたといっしょに行かせようとはなさらないから。」
14 モアブのつかさたちは立ってバラクのところに帰り、そして言った。「バラムは私たちといっしょに来ようとはしませんでした。」
15 バラクはもう一度、前の者より大ぜいの、しかも位の高いつかさたちを遣わした。
16 彼らはバラムのところに来て彼に言った。「ツィポルの子バラクはこう申しました。『どうか私のところに来るのを拒まないでください。
17 私はあなたを手厚くもてなします。また、あなたが私に言いつけられることは何でもします。どうぞ来て、私のためにこの民をのろってください。。』」
18 しかしバラムはバラクの家臣たちに答えて言った。「たといバラクが私に銀や金の満ちた彼の家をくれても、私は私の神、主のことばにそむいて、事の大小にかかわらず、何もすることはできません。
19 それであなたがたもまた、今晩ここにとどまりなさい。主が私に何かほかのことをお告げになるかどうか確かめましょう。」
20 その夜、神はバラムのところに来て、彼に言われた。「この者たちがあなたを招きに来たのなら、立って彼らとともに行け。だが、あなたはただ、わたしがあなたに告げることだけを行え。」
21 朝になると、バラムは起きて、彼のろばに鞍をつけ、モアブのつかさたちといっしょに出かけた。
22 しかし、彼が出かけると、神の怒りが燃え上がり、主の使いが彼に敵対して道に立ちふさがった。バラムはろばに乗っており、ふたりの若者がそばにいた。
23 ろばは主の使いが抜き身の剣を手に持って道に立ちふさがっているのを見たので、ろばは道からそれて畑の中に行った。そこでバラムはろばを打って道に戻そうとした。
24 しかし主の使いは、両側に石垣のあるぶどう畑の間の狭い道に立っていた。
25 ろばは主の使いを見て、石垣に身を押しつけ、バラクの足を石垣に押しつけたので、彼はまた、ろばを打った。
26 主の使いは、さらに進んで、右にも左にもよける余地のない狭い所に立った。
27 ろばは、主の使いを見て、バラムを背にしたまま、うずくまってしまった。そこでバラムは怒りを燃やして、杖でろばを打った。
28 すると、主はろばの口を開かれたので、ろばがバラムに言った。「私があなたに何をしたというのですか。私を三度も打つとは。」
29 バラムはろばに言った。「おまえが私をばかにしたからだ。もし私の手に剣があれば、今、おまえを殺してしまうところだ。」
30 ろばはバラムに行った。「私は、あなたがきょうのこの日まで、ずっと乗ってこられたあなたのろばではありませんか。私が、かつて、あなたにこんなことをしたことがあったでしょうか。」彼は答えた。「いや、なかった。」
31 そのとき、主がバラムの目のおおいを除かれたので、彼は主の使いが抜き身の剣を手に持って道に立ちふさがっているのを見た。彼はひざまずき、伏し拝んだ。
32 主の使いは彼に言った。「なぜ、あなたは、あなたのろばを三度も打ったのか。敵対して出て来たのはわたしだったのだ。あなたの道がわたしとは反対に向いていたからだ。
33 ろばはわたしを見て、三度もわたしから身を巡らしたのだ。もしかして、ろばがわたしから身を巡らしていなかったなら、わたしは今もう、あなたを殺しており、ろばを生かしておいたことだろう。」
34 バラムは主の使いに申し上げた。「私は罪を犯しました。私はあなたが私をとどめようと道に立ちふさがっておられたのを知りませんでした。今、もし、あなたがのお気に召さなければ、私は引き返します。」
35 主の使いはバラムに言った。「この人たちといっしょに行け。だが、わたしがあなたに告げることばだけを告げよ。」そこでバラムはバラクのつかさたちといっしょに行った。
36 バラクはバラムが来たことを聞いて、彼を迎えに、国境の端にあるアルノンの国境のイル・モアブまで出て来た。
37 そしてバラクはバラムに言った。「私はあなたを迎えるために、わざわざ使いを送ったではありませんか。なぜ、すぐ私のところに来てくださらなかったのですか。ほんとうに私にはあなたを手厚くもてなすことができないのでしょうか。」
38 バラムはバラクに言った。「ご覧なさい。私は今あなたのところに来ているではありませんか。私に何が言えるでしょう。神が私の口に置かれることば、それを私は語らなければなりません。」
39 こうしてバラムはバラクといっしょに出て行って、キルヤテ・フツォテに来た。
40 バラクは牛と羊をいけにえとしてささげ、それをバラムおよび彼とともにいたつかさたちにも配った。
41 朝になると、バラクはバラムを連れ出し、彼をパモテ・バアルに上らせた。バラムはそこからイスラエルの民の一部を見ることができた。
1 イスラエル人はさらに進んで、ヨルダンのエリコをのぞむ対岸のモアブの草原に宿営した。
2 さてツィポルの子バラクは、イスラエルがエモリ人に行ったすべてのことを見た。
3 モアブはイスラエルの民が多数であったので非常に恐れた。それでモアブはイスラエル人に恐怖をいだいた。
4 そこでモアブはミデヤンの長老たちに言った。「今、この集団は、牛が野の青草をなめ尽くすように、私たちの回りのすべてのものをなめ尽くそうとしている。」ツィポルの子バラクは当時、モアブの王であった。
5 そこで彼は、同族の国にあるユーフラテス河畔のペトルにいるベオルの子バラムを招こうとして使者たちを遣わして、言わせた。「今ここに、一つの民がエジプトから出て来ている。今や、彼らは地の面をおおって、私のすぐそばにとどまっている。
6 どうかいま来て、私のためにこの民をのろってもらいたい。この民は私より強い。そうしてくれれば、たぶん私は彼らを打って、この地から追い出すことができよう。私は、あなたが祝福する者は祝福され、あなたがのろう者はのろわれることを知っている。」
7 占いに通じているモアブの長老たちとミデヤンの長老たちとは、バラムのところに行き、彼にバラクのことづけを告げた。
8 するとバラムは彼らに言った。「今夜はここに泊まりなさい。主が私に告げられるとおりのことをあなたがたに答えましょう。」そこでモアブのつかさたちはバラムのもとにとどまった。
9 神はバラムのところに来て言われた。「あなたといっしょにいるこの者たちは何者か。」
10 バラムは神に申し上げた。「モアブの王ツィポルの子バラクが、私のところに使いをよこしました。
11 『今ここに、エジプトから出て来た民がいて、地の面をおおっている。いま来て、私のためにこの民をのろってくれ。そうしたら、たぶん私は彼らと戦って、追い出すことができよう。』」
12 神はバラムに言われた。「あなたは彼らといっしょに行ってはならない。またその民をのろってもいけない。その民は祝福されているからだ。」
13 朝になると、バラムは起きてバラクのつかさたちに言った。「あなたがたの国に帰りなさい。主は私をあなたがたといっしょに行かせようとはなさらないから。」
14 モアブのつかさたちは立ってバラクのところに帰り、そして言った。「バラムは私たちといっしょに来ようとはしませんでした。」
15 バラクはもう一度、前の者より大ぜいの、しかも位の高いつかさたちを遣わした。
16 彼らはバラムのところに来て彼に言った。「ツィポルの子バラクはこう申しました。『どうか私のところに来るのを拒まないでください。
17 私はあなたを手厚くもてなします。また、あなたが私に言いつけられることは何でもします。どうぞ来て、私のためにこの民をのろってください。。』」
18 しかしバラムはバラクの家臣たちに答えて言った。「たといバラクが私に銀や金の満ちた彼の家をくれても、私は私の神、主のことばにそむいて、事の大小にかかわらず、何もすることはできません。
19 それであなたがたもまた、今晩ここにとどまりなさい。主が私に何かほかのことをお告げになるかどうか確かめましょう。」
20 その夜、神はバラムのところに来て、彼に言われた。「この者たちがあなたを招きに来たのなら、立って彼らとともに行け。だが、あなたはただ、わたしがあなたに告げることだけを行え。」
21 朝になると、バラムは起きて、彼のろばに鞍をつけ、モアブのつかさたちといっしょに出かけた。
22 しかし、彼が出かけると、神の怒りが燃え上がり、主の使いが彼に敵対して道に立ちふさがった。バラムはろばに乗っており、ふたりの若者がそばにいた。
23 ろばは主の使いが抜き身の剣を手に持って道に立ちふさがっているのを見たので、ろばは道からそれて畑の中に行った。そこでバラムはろばを打って道に戻そうとした。
24 しかし主の使いは、両側に石垣のあるぶどう畑の間の狭い道に立っていた。
25 ろばは主の使いを見て、石垣に身を押しつけ、バラクの足を石垣に押しつけたので、彼はまた、ろばを打った。
26 主の使いは、さらに進んで、右にも左にもよける余地のない狭い所に立った。
27 ろばは、主の使いを見て、バラムを背にしたまま、うずくまってしまった。そこでバラムは怒りを燃やして、杖でろばを打った。
28 すると、主はろばの口を開かれたので、ろばがバラムに言った。「私があなたに何をしたというのですか。私を三度も打つとは。」
29 バラムはろばに言った。「おまえが私をばかにしたからだ。もし私の手に剣があれば、今、おまえを殺してしまうところだ。」
30 ろばはバラムに行った。「私は、あなたがきょうのこの日まで、ずっと乗ってこられたあなたのろばではありませんか。私が、かつて、あなたにこんなことをしたことがあったでしょうか。」彼は答えた。「いや、なかった。」
31 そのとき、主がバラムの目のおおいを除かれたので、彼は主の使いが抜き身の剣を手に持って道に立ちふさがっているのを見た。彼はひざまずき、伏し拝んだ。
32 主の使いは彼に言った。「なぜ、あなたは、あなたのろばを三度も打ったのか。敵対して出て来たのはわたしだったのだ。あなたの道がわたしとは反対に向いていたからだ。
33 ろばはわたしを見て、三度もわたしから身を巡らしたのだ。もしかして、ろばがわたしから身を巡らしていなかったなら、わたしは今もう、あなたを殺しており、ろばを生かしておいたことだろう。」
34 バラムは主の使いに申し上げた。「私は罪を犯しました。私はあなたが私をとどめようと道に立ちふさがっておられたのを知りませんでした。今、もし、あなたがのお気に召さなければ、私は引き返します。」
35 主の使いはバラムに言った。「この人たちといっしょに行け。だが、わたしがあなたに告げることばだけを告げよ。」そこでバラムはバラクのつかさたちといっしょに行った。
36 バラクはバラムが来たことを聞いて、彼を迎えに、国境の端にあるアルノンの国境のイル・モアブまで出て来た。
37 そしてバラクはバラムに言った。「私はあなたを迎えるために、わざわざ使いを送ったではありませんか。なぜ、すぐ私のところに来てくださらなかったのですか。ほんとうに私にはあなたを手厚くもてなすことができないのでしょうか。」
38 バラムはバラクに言った。「ご覧なさい。私は今あなたのところに来ているではありませんか。私に何が言えるでしょう。神が私の口に置かれることば、それを私は語らなければなりません。」
39 こうしてバラムはバラクといっしょに出て行って、キルヤテ・フツォテに来た。
40 バラクは牛と羊をいけにえとしてささげ、それをバラムおよび彼とともにいたつかさたちにも配った。
41 朝になると、バラクはバラムを連れ出し、彼をパモテ・バアルに上らせた。バラムはそこからイスラエルの民の一部を見ることができた。
民数記 21章
民数記 21章
1 ネゲブに住んでいたカナン人アラデの王は、イスラエルがアタリムの道を進んで来ると聞いて、イスラエルと戦い、その何人かを捕虜として捕らえて行った。
2 そこでイスラエルは主に誓願をして言った。「もし、確かにあなたが私の手に、この民を渡してくださるなら、私は彼らの町々を聖絶いたします。」
3 主はイスラエルの願いを聞き入れ、カナン人を渡されたので、彼らはカナン人と彼らの町々を聖絶した。そしてその所の名をホルマと呼んだ。
4 彼らはホル山から、エドムの地を迂回して、葦の海の道に旅立った。しかし民は、途中でがまんできなくなり、
5 民は神とモーセに逆らって言った。「なぜ、あなたがたは私たちをエジプトから連れ上って、この荒野で死なせようとするのか。パンもなく、水もない。私たちはこのみじめな食物に飽き飽きした。」
6 そこで主は民の中に燃える蛇を送られたので、蛇は民にかみつき、イスラエルの多くの人々が死んだ。
7 民はモーセのところに来て言った。「私たちは主とあなたを非難して罪を犯しました。どうか、蛇を私たちから取り去ってくださるよう、主に祈ってください。」モーセは民のために祈った。
8 すると、主はモーセに仰せられた。「あなたは燃える蛇を作り、それを旗ざおの上につけよ。すべてかまれた者は、それを仰ぎ見れば、生きる。」
9 モーセは一つの青銅の蛇を作り、それを旗ざおの上につけた。もし蛇が人をかんでも、その者が青銅の蛇を仰ぎ見ると、生きた。
10 イスラエル人は旅立って、オボテで宿営した。
11 彼らはオボテから旅立って、日の上る方、モアブに面した荒野にあるイエ・ハアバリムに宿営した。
12 そこから旅立って、ゼレデの谷に宿営し、
13 さらにそこから旅立って、エモリ人の国境から広がっている荒野にあるアルノン川の向こう側に宿営した。アルノン川がモアブとエモリ人との間の、モアブの国境であるためである。
14 それで、「主の戦いの書」にこう言われている。「スパのワヘブとアルノンの谷川とともに、
15 谷川の支流は、アルの定住地に達し、モアブの領土をささえている。」
16 彼らはそこからベエルに向かった。それは主がモーセに、「民を集めよ。わたしが彼らに水を与える」と言われた井戸である。
17 そのとき、イスラエルはこの歌を歌った。「わきいでよ。井戸。―このために歌え―
18 笏をもって、杖をもって、つかさたちがうがち、民の尊き者たちが掘ったその井戸に。」彼らは荒野からマタナに進み、
19 マタナからナハリエルに、ナハリエルからバモテに、
20 バモテからモアブの野にある谷に行き、荒地を見おろすピスガの頂に着いた。
21 イスラエルはエモリ人の王シホンに使者たちを送って言った。
22 「あなたの国を通らせてください。私たちは畑にもぶどう畑にも曲がって入ることをせず、井戸の水も飲みません。あなたの領土を通過するまで、私たちは王の道を通ります。」
23 しかし、シホンはイスラエルが自分の領土を通ることを許さなかった。シホンはその民をみな集めて、イスラエルを迎え撃つために荒野に出て来た。そしてヤハツに来て、イスラエルと戦った。
24 イスラエルは剣の刃で彼を打ち、その地をアルノンからヤボクまで、アモン人の国境まで占領した。アモン人の国境は堅固だったからである。
25 イスラエルはこれらの町々をすべて取った。そしてイスラエルはエモリ人のすべての町々、ヘシュボンとそれに属するすべての村落に住みついた。
26 ヘシュボンはエモリ人の王、シホンの町であった。彼はモアブの以前の王と戦って、その手からその全土をアルノンまで取っていた。
27 それで、ことわざを唱える者たちが歌っている。「来たれ、ヘシュボンに。シホンの町は建てられ、堅くされている。
28 ヘシュボンから火が出、シホンの町から炎が出て、モアブのアルを焼き尽くしたからだ。
29 モアブよ。おまえはわざわいだ。ケモシュの民よ。おまえは滅びうせる。その息子たちは逃亡者、娘たちは捕らわれの身である。エモリ人の王シホンによって。
30 しかしわれわれは彼らを投げ倒した。ヘシュボンからディボンに至るまで滅びうせた。われわれはノファフまでも荒らし、それはメデバにまで及んだ。」
31 こうしてイスラエルはエモリ人の地に住んだ。
32 そのとき、モーセはまた人をやって、ヤゼルを探らせ、ついにそれに属する村落を攻め取り、そこにいたエモリ人を追い出した。
33 さらに彼らは進んでバシャンへの道を上って行ったが、バシャンの王オグはそのすべての民とともに出て来た。彼らを迎え撃ち、エデレイで戦うためであった。
34 しかし、主はモーセに言われた。「彼を恐れてはならない。わたしは彼とそのすべての民とその地とをあなたの手のうちに与えた。あなたがヘシュボンに住んでいたエモリ人の王シホンに対して行ったように、彼に対しても行え。」
35 そこで彼らは彼とその子らとそのすべての民とを打ち殺し、ひとりの生存者も残さなかった。こうして彼らはその地を占領した。
1 ネゲブに住んでいたカナン人アラデの王は、イスラエルがアタリムの道を進んで来ると聞いて、イスラエルと戦い、その何人かを捕虜として捕らえて行った。
2 そこでイスラエルは主に誓願をして言った。「もし、確かにあなたが私の手に、この民を渡してくださるなら、私は彼らの町々を聖絶いたします。」
3 主はイスラエルの願いを聞き入れ、カナン人を渡されたので、彼らはカナン人と彼らの町々を聖絶した。そしてその所の名をホルマと呼んだ。
4 彼らはホル山から、エドムの地を迂回して、葦の海の道に旅立った。しかし民は、途中でがまんできなくなり、
5 民は神とモーセに逆らって言った。「なぜ、あなたがたは私たちをエジプトから連れ上って、この荒野で死なせようとするのか。パンもなく、水もない。私たちはこのみじめな食物に飽き飽きした。」
6 そこで主は民の中に燃える蛇を送られたので、蛇は民にかみつき、イスラエルの多くの人々が死んだ。
7 民はモーセのところに来て言った。「私たちは主とあなたを非難して罪を犯しました。どうか、蛇を私たちから取り去ってくださるよう、主に祈ってください。」モーセは民のために祈った。
8 すると、主はモーセに仰せられた。「あなたは燃える蛇を作り、それを旗ざおの上につけよ。すべてかまれた者は、それを仰ぎ見れば、生きる。」
9 モーセは一つの青銅の蛇を作り、それを旗ざおの上につけた。もし蛇が人をかんでも、その者が青銅の蛇を仰ぎ見ると、生きた。
10 イスラエル人は旅立って、オボテで宿営した。
11 彼らはオボテから旅立って、日の上る方、モアブに面した荒野にあるイエ・ハアバリムに宿営した。
12 そこから旅立って、ゼレデの谷に宿営し、
13 さらにそこから旅立って、エモリ人の国境から広がっている荒野にあるアルノン川の向こう側に宿営した。アルノン川がモアブとエモリ人との間の、モアブの国境であるためである。
14 それで、「主の戦いの書」にこう言われている。「スパのワヘブとアルノンの谷川とともに、
15 谷川の支流は、アルの定住地に達し、モアブの領土をささえている。」
16 彼らはそこからベエルに向かった。それは主がモーセに、「民を集めよ。わたしが彼らに水を与える」と言われた井戸である。
17 そのとき、イスラエルはこの歌を歌った。「わきいでよ。井戸。―このために歌え―
18 笏をもって、杖をもって、つかさたちがうがち、民の尊き者たちが掘ったその井戸に。」彼らは荒野からマタナに進み、
19 マタナからナハリエルに、ナハリエルからバモテに、
20 バモテからモアブの野にある谷に行き、荒地を見おろすピスガの頂に着いた。
21 イスラエルはエモリ人の王シホンに使者たちを送って言った。
22 「あなたの国を通らせてください。私たちは畑にもぶどう畑にも曲がって入ることをせず、井戸の水も飲みません。あなたの領土を通過するまで、私たちは王の道を通ります。」
23 しかし、シホンはイスラエルが自分の領土を通ることを許さなかった。シホンはその民をみな集めて、イスラエルを迎え撃つために荒野に出て来た。そしてヤハツに来て、イスラエルと戦った。
24 イスラエルは剣の刃で彼を打ち、その地をアルノンからヤボクまで、アモン人の国境まで占領した。アモン人の国境は堅固だったからである。
25 イスラエルはこれらの町々をすべて取った。そしてイスラエルはエモリ人のすべての町々、ヘシュボンとそれに属するすべての村落に住みついた。
26 ヘシュボンはエモリ人の王、シホンの町であった。彼はモアブの以前の王と戦って、その手からその全土をアルノンまで取っていた。
27 それで、ことわざを唱える者たちが歌っている。「来たれ、ヘシュボンに。シホンの町は建てられ、堅くされている。
28 ヘシュボンから火が出、シホンの町から炎が出て、モアブのアルを焼き尽くしたからだ。
29 モアブよ。おまえはわざわいだ。ケモシュの民よ。おまえは滅びうせる。その息子たちは逃亡者、娘たちは捕らわれの身である。エモリ人の王シホンによって。
30 しかしわれわれは彼らを投げ倒した。ヘシュボンからディボンに至るまで滅びうせた。われわれはノファフまでも荒らし、それはメデバにまで及んだ。」
31 こうしてイスラエルはエモリ人の地に住んだ。
32 そのとき、モーセはまた人をやって、ヤゼルを探らせ、ついにそれに属する村落を攻め取り、そこにいたエモリ人を追い出した。
33 さらに彼らは進んでバシャンへの道を上って行ったが、バシャンの王オグはそのすべての民とともに出て来た。彼らを迎え撃ち、エデレイで戦うためであった。
34 しかし、主はモーセに言われた。「彼を恐れてはならない。わたしは彼とそのすべての民とその地とをあなたの手のうちに与えた。あなたがヘシュボンに住んでいたエモリ人の王シホンに対して行ったように、彼に対しても行え。」
35 そこで彼らは彼とその子らとそのすべての民とを打ち殺し、ひとりの生存者も残さなかった。こうして彼らはその地を占領した。
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