2010年12月6日月曜日

箴言 7章

箴言 7章


1 わが子よ。私のことばを守り、私の命令をあなたのうちにたくわえよ。

2 私の命令を守って、生きよ。私のおしえを、あなたのひとみのように守れ。

3 それをあなたの指に結び、あなたの心の板に書きしるせ。

4 知恵に向かって、「あなたは私の姉妹だ」と言い、悟りを「身内の者」と呼べ。

5 それは、あなたを他人の妻から守り、ことばのなめらかな見知らぬ女から守るためだ。

6 私が私の家の窓の格子窓から見おろして、

7 わきまえのない者たちを見ていると、若者のうちに、思慮の欠けたひとりの若い者のいるのを認めた。

8 彼は女の家への曲がりかどに近い通りを過ぎ行き、女の家のほうに歩いて行った。

9 それは、たそがれの、日の沈むころ、夜がふける、暗やみのころだった。

10 すると、遊女の装いをした心にたくらみのある女が彼を迎えた。

11 この女は騒がしくて、御しにくく、その足は自分の家にとどまらず、

12 あるときは通りに、あるときは市場にあり、あるいは、あちこちの町かどに立って待ち伏せる。

13 この女は彼をつかまえて口づけをし、臆面もなく彼に言う。

14 「和解のいけにえをささげて、きょう、私の誓願を果たしました。

15 それで私はあなたに会いに出て来たのです。あなたを捜して、やっとあなたを見つけました。

16 私は長いすに敷き物を敷き、あや織りのエジプトの亜麻布を敷き、

17 没薬、アロエ、肉桂で、私の床をにおわせました。

18 さあ、私たちは朝になるまで、愛に酔いつぶれ、愛撫し合って楽しみましょう。

19 夫は家にいません。遠くへ旅に出ていますから。

20 金の袋を持って出ました。満月になるまでは帰って来ません」と。

21 女はくどき続けて彼を惑わし、へつらいのくちびるで彼をいざなう。

22 彼はほふり場に引かれる牛のように、愚か者を懲らしめるための足かせのように、ただちに女につき従い、

23 ついには、矢が肝を射通し、鳥がわなに飛び込むように、自分のいのちがかかっているのを知らない。

24 子どもらよ。今、私に聞き従い、私の言うことに心を留めよ。

25 あなたの心は、彼女の道に迷い込んではならない。その通り道に迷ってはならない。

26 彼女は多くの者を切り倒した。彼女に殺された者は数えきれない。

27 彼女の家はよみへの道、死の部屋に下って行く。

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