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2010年12月3日金曜日

ヨブ記 42章

ヨブ記 42章


1 ヨブは主に答えて言った。

2 あなたには、すべてができること、あなたはどんな計画も成し遂げられることを、私は知りました。

3 知識もなくて、摂理をおおい隠す者は、だれか。まことに、私は、自分で悟りえないことを告げました。自分でも知りえない不思議を。

4 さあ聞け。わたしが語る。わたしがあなたに尋ねる。わたしに示せ。

5 私はあなたのうわさを耳で聞いていました。しかし、今、この目であなたを見ました。

6 それで私は自分をさげすみ、ちりと灰の中で悔いています。

7 さて、主がこれらのことばをヨブに語られて後、主はテマン人エリファズに仰せられた。「わたしの怒りはあなたとあなたのふたりの友に向かって燃える。それは、あなたがたがわたしについて真実を語らず、わたしのしもべヨブのようではなかったからだ。

8 今、あなたがたは雄牛七頭、雄羊七頭を取って、わたしのしもべヨブのところに行き、あなたがたのために全焼のいけにえをささげよ。わたしのしもべヨブはあなたがたのために祈ろう。わたしは彼を受け入れるので、わたしはあなたがたの恥辱となることはしない。あなたがたはわたしについて真実を語らず、わたしのしもべヨブのようではなかったが。」

9 テマン人エリファズと、シュアハ人ビルダデとナアマ人ツォファルが行って、主と彼らに命じたようにすると、主はヨブの祈りを受け入れられた。

10 ヨブがその友人たちのために祈ったとき、主はヨブの繁栄を元どおりにされた。主はヨブの所有物もすべて二倍に増やされた。

11 こうして彼のすべての兄弟、すべての姉妹、それに以前のすべての知人は、彼のところに来て、彼の家で彼とともに食事をした。そして彼をいたわり、主が彼の上にもたらしたすべてのわざわいについて、彼を慰めた。彼らはめいめい一ケシタと金の輪一つずつを彼に与えた。

12 主はヨブの前の半生よりあとの半生をもっと祝福された。それで彼は羊一万四千頭、らくだ六千頭、牛一千くびき、雌ろば一千頭を持つことになった。

13 また、息子七人、娘三人を持った。

14 彼はその第一の娘をエミマ、第二の娘をケツィア、第三の娘をケレン・ハプクと名づけた。

15 ヨブの娘たちほど美しい女はこの国のどこにもいなかった。彼らの父は、彼女たちにも、その兄弟たちの間に相続地を与えた。

16 この後ヨブは百四十年生き、自分の子と、その子の子たちを四代目まで見た。

17 こうしてヨブは老年を迎え、長寿を全うして死んだ。

ヨブ記 41章

ヨブ記 41章


1 あなたは釣り針でレビヤタンを釣り上げることができるか。輪縄でその舌を押さえつけることができるか。

2 あなたは葦をその鼻に通すことができるか。

3 これがあなたに、しきりに哀願し、優しいことばで、あなたに語りかけるだろうか。

4 これがあなたと契約を結び、あなたはこれを捕らえていつまでも奴隷とすることができようか。

5 あなたは鳥と戯れるようにこれと戯れ、あなたの娘たちのためにこれをつなぐことができるか。

6 漁師仲間はこれを売りに出し、商人たちの間でこれを分けるだろうか。

7 あなたはもりでその皮を、やすでその頭を十分に突くことができようか。

8 その上にあなたの手を置いてみよ。その戦いを思い出して、二度と手を出すな。

9 見よ。その望みは裏切られる。それを見ただけで投げ倒されるではないか。

10 これを起こすほどの狂った者はいない。だから、だれがいったい、わたしの前に立つことができよう。

11 だれがわたしにささげたのか、わたしが報いなければならないほどに。天の下にあるものはみな、わたしのものだ。

12 わたしは彼のおしゃべりと、雄弁と、美辞麗句に黙っていることはできない。

13 だれがその外套をはぎ取ることができるのか。だれがその胸当ての折り目の間に、入れるか。

14 だれがその顔の戸をあけることができるか。その歯の回りは恐ろしい。

15 その背は並んだ盾、封印したように堅く閉じている。

16 一つ一つぴったりついて、風もその間を通らない。

17 互いにくっつき合い、堅くついて離せない。

18 そのくしゃみはいなずまを放ち、その目は暁のまぶたのようだ。

19 その口からは、たいまつが燃え出し、火花を散らす。

20 その鼻からは煙が出て、煮え立つかまや、燃える葦のようだ。

21 その息は炭火をおこし、その口から炎が出る。

22 その首には力が宿り、その前には恐れが踊る。

23 その肉のひだはくっつき合い、その身にしっかりついて、動かない。

24 その心臓は石のように堅く、臼の下石のように堅い。

25 それが起き上がると、力ある者もおじけづき、ぎょっとしてとまどう。

26 それを剣で襲っても、ききめがなく、槍も投げ槍も矢じりもききめがない。

27 それは鉄をわらのように、青銅を腐った木のようにみなす。

28 矢もそれを逃げさせることができず、石投げの石も、それにはわらのようになる。

29 こん棒をもわらのようにみなし、投げ槍のうなる音をあざ笑う。

30 その下腹は鋭い土器のかけら、それは打穀機のように泥の上に身を伸ばす。

31 それは深みをかまのように沸き立たせ、海を香油をかき混ぜるなべのようにする。

32 その通ったあとは輝き、深い淵は白髪のように思われる。

33 地の上には、これと似たものはなく、恐れを知らないものとして造られた。

34 それは、すべて高いものを見おろし、それは、すべての誇り高い獣の王である。

ヨブ記 40章

ヨブ記 40章


1 主はさらに、ヨブに答えて仰せられた。

2 非難する者が全能者と争おうとするのか。神を責める者は、それを言いたててみよ。

3 ヨブは主に答えて言った。

4 ああ、私はつまらない者です。あなたに何と口答えできましょう。私はただ手を口に当てるばかりです。

5 一度、私は語りましたが、もう口答えしません。二度と、私はくり返しません。

6 主はあらしの中からヨブに答えて仰せられた。

7 さあ、あなたは勇士のように腰に帯を締めよ。わたしはあなたに尋ねる。わたしに示せ。

8 あなたはわたしのさばきを無効にするつもりか。自分を義とするために、わたしに罪を定めるのか。

9 あなたには神のような腕があるのか。神のような声で雷鳴をとどろき渡らせるのか。

10 さあ、誉れ、気高さで身を装い、尊厳と威光を身につけよ。

11 あなたの激しい怒りを吐き散らし、すべて高ぶる者を見て、これを低くせよ。

12 すべて高ぶる者を見て、これを押さえ、悪者どもを、その場で踏みにじれ。

13 彼らを共にちりの中に隠し、その顔を隠れた所につなぎとめよ。

14 そうすれば、わたしはあなたをたたえて言おう。あなたの右の手があなたを救えると。

15 さあ、河馬を見よ。これはあなたと並べてわたしが造ったもの、牛のように草を食らう。

16 見よ。その力は腰にあり、その強さは腹の筋にある。

17 尾は杉の木のように垂れ、ももの筋はからみ合っている。

18 骨は青銅の管、肋骨は鉄の棒のようだ。

19 これは神が造られた第一の獣、これを造られた方が、ご自分の剣でこれに近づく。

20 山々は、これのために産物をもたらし、野の獣もみな、そこで戯れる。

21 彼ははすの下、あるいは、葦の茂みや沼に横たわる。

22 はすはその陰で、これをおおい、川の柳はこれを囲む。

23 たとい川があふれても、それはあわてない。その口にヨルダン川が注ぎ込んでも、動じない。

24 だれがその目をつかんでkろえを捕らええようか。だれがわなにかけて、その鼻を突き通すことができようか。

ヨブ記 39章

ヨブ記 39章


1 あなたは岩間の野やぎが子を産む時を知っているか。雌鹿が子を産むのを見守ったことがあるか。

2 あなたはこれらがはらんでいる月を数えることができるか。それらが子を産む時を知っているか。

3 それらは身をかがめて子を産み落とし、その胎児を放り出す。

4 その子らは強くなり、野原で大きくなると、出て行って、もとの所には帰らない。

5 だれが野ろばを解き放ったのか。だれが野生のろばの綱をほどいたのか。

6 わたしは荒れた地をそれの家とし、不毛の地をその住みかとした。

7 それは町の騒ぎをあざ笑い、追い立てる者の叫び声を聞かない。

8 山岳地帯はその牧場、それは青い物を何でも捜す。

9 野牛は喜んであなたに仕え、あなたの飼葉おけのそばで夜を過ごすだろうか。

10 あなたはあぜみぞで野牛に手綱をかけることができるか。それが、あなたに従って谷間を耕すだろうか。

11 その力が強いからといって、あなたはそれに拠り頼むだろうか。また、あなたの働きはこれに任せるだろうか。

12 あなたはそれがあなたの穀物を持ち帰り、あなたの打ち場で、これを集めるとでも信じているのか。

13 だちょうの翼は誇らしげにはばたく。しかし、それらはこうのとりの羽と羽毛であろうか。

14 だちょうは卵を土に置き去りにし、これを砂で暖めさせ、

15 足でそれをつぶすことも、野の獣がこれを踏みつけることも忘れている。

16 だちょうは自分の子を自分のものでないかのように荒く扱い、その産みの苦しみがむだになることも気にしない。

17 神がこれに知恵を忘れさせい、悟りをこれに授けなかったからだ。

18 それが高くとびはねるとき、馬とその乗り手をあざ笑う。

19 あなたが馬に力を与えるのか。その首にたてがみをつけるのか。

20 あなたは、これをいなごのように、とびはねさせることができるか。そのいかめしいいななきは恐ろしい。

21 馬は谷で前掻きをし、力を喜び、武器に立ち向かって出て行く。

22 それは恐れをあざ笑って、ひるまず、剣の前から退かない。

23 矢筒はその上でうなり、槍と投げ槍はきらめく。

24 それはいきりたって、地を駆け回り、角笛の音を聞いても信じない。

25 角笛が鳴るごとに、ヒヒーンといななき、遠くから戦いをかぎつけ、隊長の怒号と、ときの声を聞きつける。

26 あなたの悟りによってか。たかが舞い上がり、南にその翼を広げるのは。

27 あなたの命令によってか。鷲が高く上がり、その巣を高い所に作るのは。

28 それは岩に宿って住み、近寄りがたい切り立つ岩の上にいる。

29 そこから獲物をうかがい、その目は遠くまで見通す。

30 そのひなは血を吸い、殺されたものがある所に、それはいる。

ヨブ記 38章

ヨブ記 38章


1 主はあらしの中からヨブに答えて仰せられた。

2 知識もなく言い分を述べて、摂理を暗くするこの者はだれか。

3 さあ、あなたは勇士のように腰に帯を締めよ。わたしはあなたに尋ねる。わたしに示せ。

4 わたしが地の基を定めたとき、あなたはどこにいたのか。あなたに悟ることができるなら、告げてみよ。

5 あなたは知っているか。だれがその大きさを定め、だれが測りなわをその上に張ったかを。

6 その台座は何の上にはめ込まれたか。その隅の石はだれが据えたか。

7 そのとき、明けの星々が共に喜び歌い、神の子たちはみな喜び叫んだ。

8 海がふき出て、胎内から流れ出たとき、だれが戸でこれを閉じ込めたか。

9 そのとき、わたしは雲をその着物とし、黒雲をそのむつきとした。

10 わたしは、これをくぎって境を定め、かんぬきと戸を設けて、

11 言った。「ここまでは来てもよい。しかし、これ以上はいけない。あなたの高ぶる波はここでとどまれ」と。

12 あなたが生まれてこのかた、朝に対して命令を下し、暁に対してその所とさし示し、

13 これに地の果て果てをつかまえさせ、悪者をそこから振り落とさせたことがあるか。

14 地は刻印を押された粘土のように変わり、衣服のように色づけられる。

15 悪者からはその光が退けられ、振りかざす腕は折られる。

16 あなたは海の源まで行ったことがあるのか。深い淵の奥底を歩き回ったことがあるのか。

17 死の門があなたに現れたことがあるのか。あなたは死の陰の門を見たことがあるのか。

18 あなたは地の広さを見きわめたことがあるのか。そのすべてを知っているなら、告げてみよ。

19 光の住む所に至る道はどこか。やみのあるその場所はどこか。

20 あなたはわたしをその国まで連れて行くというのか。また、その家に至る通り道を見分けるというのか。

21 あなたが知っている…そのとき、あなたが生まれ、あなたの日数が多い、といって。

22 あなたは雪の倉に入ったいことがあるか。雹の倉を見たことがあるか。

23 これらは苦難の時のために、いくさと戦いの日のために、わたしが押さえているのだ。

24 光が分かれる道はどこか。東風が地の上で散り広がる道はどこか。

25 だれが、大水のために水路を通し、いなびかりのために道を開き、

26 人のいない地にも、人間のいない荒野にも、雨を降らせ、

27 荒れ果てた廃墟の地を満ち足らせ、それに若草を生やすのか。

28 雨に父があるか。露のしずくはだれが生んだか。

29 氷はだれの胎から生まれ出たか。空の白い霜はだれが生んだか。

30 水は姿を変えて石のようになり、深い淵の面は凍る。

31 あなたはすばる座の鎖を結びつけることができるか。オリオン座の綱を解くことができるか。

32 あなたは十二宮をその時々にしたがって引き出すことができるか。牡牛座をその子の星とともに導くことができるか。

33 あなたは天の法令を知っているか。地にその法則を立てることができるか。

34 あなたの声を雲にまであげ、みなぎる水にあなたをおおわせることができるか。

35 あなたはいなずまを向こうに行かせ、「私たちはここです」とあなたに言わせることができるか。

36 だれが心のうちに知恵を置いたか。だれが心の奥に悟りを与えたか。

37 だれが知恵をもって雨雲を数えることができるか。だれが天のかめを傾けることができるか。

38 ちりが溶け合ってかたまりとなり、土くれが堅く固まるとき。

39 あなたは雌獅子のために獲物を狩り、若い獅子の食欲を満たすことができるか。

40 それらがほら穴に伏し、茂みの中で待ち伏せしているときに。

41 烏の子が神に向かって鳴き叫び、食物がなくてさまようとき、烏にえさを備えるのはだれか。

ヨブ記 37章

ヨブ記 37章


1 これによって私の心はおののき、その所からとびのく。

2 しかと聞け。その御声の荒れ狂うのを。その御口から出るとどろきを。

3 神はそのいなずまを全天の下、まっすぐに進ませる。それを地の果て果てまでも。

4 そのあとでかみなりが鳴りとどろく。神はそのいかめしい声で雷鳴をとどろかせ、その声の聞こえるときも、いなずまを引き止めない。

5 神は、御声で驚くほどに雷鳴をとどろかせ、私たちの知りえない大きなことをされる。

6 神は雪に向かって、地に降れと、と命じ、夕立に、激しい大雨を命じる。

7 神はすべての人の手を封じ込める。神の造った人間が知るために。

8 獣は巣にもぐり、ほら穴にうずくまる。

9 つむじ風は天の室から吹き、寒さは北から来る。

10 神の息によって氷が張り、広い水が凍りつく。

11 神は濃い雲に水気を負わせ、雲が、そのいなずまをまき散らす。

12 これは神の指図によって巡り回り、命じられるままに世界の地の面で事を行う。

13 神がこれを起こさせるのは、懲らしめのため、あるいはご自身の地のため、あるいは、恵みを施すためである。

14 これに耳を傾けよ。ヨブ。神の奇しいわざを、じっと考えよ。

15 あなたは知っているか。神がどのようにこれらに命じ、その雲にいなずまをひらめかせるかを。

16 あなたは濃い雲のつり合いを知っているか。完全な知識を持つ方の不思議なわざを。

17 また、南風で地がもだすとき、あなたの着物がいかに熱くなるかを。

18 あなたは、鋳た鏡のように堅い大空を神とともに張り延ばすことができるのか。

19 神に何と言うべきかを私たちに教えよ。やみのために、私たちのことばを並べることができない。

20 私が語りたいと、神にどうして伝えられようか。人が尋ねるなら、必ず彼は滅ぼされる。

21 今、雨雲の中に輝いている光を見ることはできない。しかし、風が吹き去るとこれをきよめる。

22 北から黄金の輝きが現れ、神の回りには恐るべき尊厳がある。

23 私たちが見つけることのできない全能者は、力とさばきにすぐれた方。義に富み、苦しめることをしない。

24 だから、人々は神を恐れなければならない。神は心のこざかしい者を決して顧みない。

ヨブ記 36章

ヨブ記 36章


1 エリフはさらに続けて言った。

2 しばらく待て。あなたに示そう。まだ、神のために言い分があるからだ。

3 私は遠くから私の意見を持って来て、私の造り主に義を返そう。

4 確かに私の言い分は偽りではない。完全な知識を持つ方があなたのそばにいるからだ。

5 見よ。神は強い。だが、だれをもさげすまない。その理解の力は強い。

6 神は悪者を生かしてはおかず、しいたげられている者には権利を与えられる。

7 神は、正しい者から目を離さず、彼らを王たちとともに王座に着け、永遠の座に着かせて、高められる。

8 もし、彼らが鎖で縛られ、悩みのなわに捕らえられると、

9 そのとき、神は、彼らのしたことを彼らに告げ、彼らのおごり高ぶったそむきの罪を受ける。

10 神は彼らの耳を開いて戒め、悪から立ち返るように命じる。

11 もし彼らが聞き入れて仕えるなら、彼らはその日々をしあわせのうちに全うし、その年々を楽しく過ごす。

12 しかし、もし聞き入れなければ、彼らは槍によって滅び、知識を持たないで息絶える。

13 心で神を敬わない者は、怒りをたくわえ、神が彼らを縛るとき、彼らは助けを求めて叫ばない。

14 彼らのたましいは若くして死に、そのいのちは腐れている。

15 神は悩んでいる者をその悩みの中で助け出し、そのしいたげの中で彼らの耳を開かれる。

16 まことに、神はあなたを苦しみの中から誘い出し、束縛のない広い所に導き、あなたの食卓には、あぶらぎった食物が備えられる。

17 しかし、あなたには悪者の受けるさばきが満ちている。それでさばきと公義があなたをつかまえる。

18 だから、あなたは憤って、懲らしめに誘い込まれないようにせよ。身代金が多いからといって、あなたはそれに惑わされないようにせよ。

19 あなたの叫びが並びたてられても、力の限りが尽くされても、それが役に立つだろうか。

20 国々の民が取り去られる夜をあえぎ求めてはならない。

21 悪に向かわないように注意せよ。あなたは悩みよりも、これを選んだのだから。

22 見よ。神は力にすぐれておられる。神のような教師が、だれかいようか。

23 だれが、神にその道を指図したのか。だれが、「あなたは不正をした」と言ったのか。

24 人々がほめ歌った神のみわざを覚えて賛美せよ。

25 すべての人がこれを見、人が遠くからこれをながめる。

26 見よ。神はいと高く、私たちには知ることができない。その年の数も測り知ることができない。

27 神は水のしずくを引き上げ、それが神の霧となって雨をしたたらせる。

28 雨雲がこれを降らせ、人の上に豊かに注ぐ。

29 いったい、だれが雲の広がりと、その幕屋のとどろきとを悟りえよう。

30 見よ。神はご自分の光をその上にまき散らし、また、海の底をおおう。

31 神はこれらによって民をさばき、食物を豊かに与える。

32 神はいなずまを両手に包み、これに命じて的を打たせる。

33 その雷鳴は、神について告げ、家畜もまた、その起こることを告げる。

ヨブ記 35章

ヨブ記 35章


1 エリフはさらに続けて言った。

2 あなたはこのことを正義によると思うのか。「私の義は神からだ」とでも言うのか。

3 あなたは言っている。「私があなたの役に立つのでしょうか。私が罪を犯さないと、どんな利益がありましょうか」と。

4 私はあなたと、またあなたとともにいるあなたの友人たちに答えて言おう。

5 天を仰ぎ見よ。あなたより、はるかに高い雲を見よ。

6 あなたが罪を犯しても、神に対して何ができよう。あなたのそむきの罪が多くても、あなたは神に何をなしえようか。

7 あなたが正しくても、あなたは神に何を与ええようか。神は、あなたの手から何を受けられるだろうか。

8 あなたの悪は、ただ、あなたのような人間に、あなたの正しさは、ただ、人の子に、かかわりを持つだけだ。

9 人々は、多くのしいたげのために泣き叫び、力ある者の腕のために助けを叫び求める。

10 しかし、だれも問わない。「私の造り主である神はどこにおられるのか。夜には、ほめ歌を与え、

11 地の獣よりも、むしろ、私たちに教え、空の鳥よりも、むしろ、私たちに知恵を授けてくださる方は」と。

12 そこでは、彼らが泣き叫んでも答えはない。悪人がおごり高ぶっているからだ。

13 神は決してむなしい叫びを聞き入れず、全能者はこれを心に留めない。

14 しかも、あなたは神を見ることができないと言っている。訴えは神の前にある。あなたは神を待て。

15 しかし今、神は怒って罰しないだろうか。ひどい罪を知らないだろうか。

16 ヨブはいたずらに口を大きく開き、知識もなく、自分の言い分を述べたてる。

ヨブ記 34章

ヨブ記 34章


1 エリフは続けて言った。

2 知恵のある人々よ。私の言い分を聞け。知識のある人々よ。私に耳を傾けよ。

3 口が食物の味を知るように、耳はことばを聞き分ける。

4 さあ、私たちは一つの定めを選び取り、私たちの間で何が良いことであるかを見分けよう。

5 ヨブはかつてこう言った。「私は正しい。神が私の正義を取り去った。

6 私は自分の正義に反して、まやかしを言えようか。私はそむきの罪を犯していないが、私の矢傷は直らない。」

7 ヨブのような人がほかにあろうか。彼はあざけりを水のようにのみ、

8 不法を行う者どもとよく交わり、悪人たちとともに歩んだ。

9 彼は言った。「神と親しんでも、それは人の役に立たない。」

10 だから、あなたがた分別のある人々よ。私に聞け。神が悪を行うなど、全能者が不正をするなど、絶対にそういうことはない。

11 神は、人の行いをその身に報い、人に、それぞれ自分の道を見つけるようにされる。

12 神は決して悪を行わない。全能者は公義を曲げない。

13 だれが、この地を神にゆだねたのか。だれが、全世界を神に任せたのか。

14 もし、神がご自分だけに心を留め、その霊と息をご自分に集められたら、

15 すべての肉なるものは共に息絶え、人はちりに帰る。

16 あなたに悟りがあるなら、これを聞け。私の話す声に耳を傾けよ。

17 いったい、公義を憎む者が治めることができようか。正しく力ある方を、あなたは罪に定めることができようか。

18 人が王に向かって、「よこしまな者」と言い、高貴な人に向かって、「悪者」と言えるだろうか。

19 この方は首長たちを、えこひいきせず、貧民よりも上流の人を重んじることはない。なぜなら、彼らはみな、神の御手のわざだから。

20 彼らはまたたくまに、それも真夜中にしに、民は震えて過ぎ去る。強い者たちも人の手によらないで取り去られる。

21 神の御目が人の道の上にあり、その歩みをすべて見ているからだ。

22 不法を行う者どもが身を隠せるような、やみもなく、暗黒もない。

23 人がさばきのときに神のみもとに出るのに、神は人について、そのほか何も定めておられないからだ。

24 神は力ある者を取り調べることなく打ち滅ぼし、これに代えて他の者を立てられる。

25 神は彼らのしたことを知っておられるので、夜、彼らをくつがえされる。こうして彼らは砕かれる。

26 神は、人々の見ているところで、彼らを、悪者として打たれる。

27 それは、彼らが神にそむいて従わず、神のすべての道に心を留めなかったからである。

28 こうして彼らは寄るべのない者の叫びを神の耳に入れるようにし、神は悩める者の叫びを聞き入れられる。

29 神が黙っておられるとき、だれが神をとがめよう。神が御顔を隠されるとき、だれが神を認めえよう。一つの国民にも、ひとりの人間にも同様だ。

30 神を敬わない人間が治めないために、民をわなにかける者がいなくなるために。

31 神に向かってだれが言ったのか。「私は懲らしめを受けました。私はもう罪を犯しません。

32 私の見ないことをあなたがたが私に教えてください。私が不正をしたのでしたら、もういたしません」と。

33 あなたが反対するからといって、神はあなたの願うとおりに報復なさるだろうか。私ではなく、あなたが選ぶがよい。あなたの知っていることを言うがよい。

34 分別のある人々や、私に聞く、知恵のある人は私に言う。

35 「ヨブは知識がなくて語る。彼のことばには思慮がない」と。

36 どうか、ヨブが最後までためされるように。彼は不法者のように言い返しをするから。

37 彼は、自分の罪にそむきの罪を加え、私たちの間で手を打ち鳴らし、神に対してことば数を多くする。

ヨブ記 33章

ヨブ記 33章


1 そこでヨブよ。どうか、私の言い分を聞いてほしい。私のすべてのことばに耳を傾けてほしい。

2 さあ、私は口を開き、私の舌はこの口の中で語ろう。

3 私の言うことは真心からだ。私のくちびるは、きよく知識を語る。

4 神の霊が私を造り、全能者の息が私にいのちを与える。

5 あなたにできれば、私に返事をし、ことばを並べたて、私の前に立ってみよ。

6 実に、神にとって、私はあなたと同様だ。私もまた粘土で形造られた。

7 見よ。私のおどしも、あなたをおびえさせない。私が強く圧しても、あなたには重くない。

8 確かにあなたは、この耳に言った。私はあなたの話す声を聞いた。

9 「私はきよく、そむきの罪を犯さなかった。私は純潔で、よこしまなことがない。

10 それなのに、神は私を攻める口実を見つけ、私を敵のようにみなされる。

11 神は私の足にかせをはめ、私の歩みをことごとく見張る。」

12 聞け。私はあなたに答える。このことであなたは正しくない。神は人よりも偉大だからである。

13 なぜ、あなたは神と言い争うのか。自分のことばに神がいちいち答えてくださらないといって。

14 神はある方法で語られ、また、ほかの方法で語られるが、人はそれに気づかない。

15 夜の幻と、夢の中で、または深い眠りが人々を襲うとき、あるいは寝床の上でまどろむとき、

16 そのとき、神はその人たちの耳を開き、このような恐ろしいかたちで彼らをおびえさせ、

17 人にその悪いわざを取り除かせ、人間から高ぶりを離れさせる。

18 神は人のたましいが、よみの穴に、入らないようにし、そのいのちが槍で滅びないようにされる。

19 あるいは、人を床の上で痛みによって責め、その骨の多くをしびれさせる。

20 彼のいのちは食物をいとい、そのたましいはうまい物をいとう。

21 その肉は衰え果てて見えなくなり、見えなかった骨があらわになる。

22 そのたましいはよみの穴に近づき、そのいのちは殺す者たちに近づく。

23 もし彼のそばに、ひとりの御使い、すなわち千人にひとりの代言者がおり、それが人に代わってその正しさを告げてくれるなら、

24 神は彼をあわれんで仰せられる。「彼を救って、よみの穴に下って行かないようにせよ。わたしは身代金を得た。」

25 彼の肉は幼子のように、まるまる太り、彼は青年のころに帰る。

26 彼が神に祈ると、彼は受け入れられる。彼は喜びをもって御顔を見、神はその人に彼の義を報いてくださる。

27 彼は人々を見つめて言う。「私は罪を犯し、正しい事を曲げた。しかし、神は私のようではなかった。

28 神は私のたましいを贖ってよみの穴に下らせず、私のいのちは光を見る」と。

29 見よ。神はこれらすべてのことを、二度も三度も人に行われ、

30 人のたましいをよみの穴から引き戻し、いのちの光で照らされる。

31 耳を貸せ。ヨブ。私に聞け。黙れ。私が語ろう。

32 もし、言い分があるならば、私に言い返せ。言ってみよ。あなたの正しいことを示してほしいからだ。

33 そうでなければ私に聞け。黙れ。あなたに知恵を教えよう。

ヨブ記 32章

ヨブ記 32章


1 この三人の者はヨブに答えるのをやめた。それはヨブが自分は正しいと思っていたからである。

2 すると、ラム族のブズ人、バラクエルの子エリフが怒りを燃やした。彼がヨブに向かって怒りを燃やしたのは、ヨブが神よりもむしろ自分自身を義としたからである。

3 彼はまた、その三人の友に向かっても怒りを燃やした。彼らがヨブを罪ある者としながら、言い返すことができなかったからである。

4 エリフはヨブに語りかけようと待っていた。彼らが自分よりも年長だったからである。

5 しかし、エリフは三人の者の口に答えがないのを見て、怒りを燃やした。

6 ブズ人、バラクエルの子エリフは答えて言った。私は若く、あなたがたは年寄りだ。だから、わきに控えて、遠慮し、あなたがたに私の意見を述べなかった。

7 私は思った。「日を重ねた者が語り、年の多い者が知恵を教える」と。

8 しかし、人の中には確かに霊がある。全能者の息が人に悟りを与える。

9 年長者が知恵深いわけではない。老人が道理をわきまえるわけでもない。

10 だから、私は言う。「私の言うことを聞いてくれ。私も、また私の意見を述べよう。」

11 今まで私はあなたがたの言うことに期待し、あなたがたの言い分を調べ上げるまで、あなたがたの意見に耳を傾けていた。

12 私はあなたがたに注意を払っていたのに、ヨブに罪を認めさせる者はなく、あなたがたのうちで彼のことばに野耐える者もいない。

13 だが、おそらくあなたがたは言おう。「私たちは知恵を見いだした。人ではなく、神が彼を吹き払った」と。

14 彼はまだ私に向かってことばを並びたててはいない。私はあなたがたのような言い方では彼に答えまい。

15 彼はあきれて、もう答えない。彼らの言うことばもなくなった。

16 彼らが語らず、そのままじっと答えないからといって、私は待っていなければならないだろうか。

17 私は私で自分の言い分を言い返し、私の意見を述べてみよう。

18 私にはことばがあふれており、一つの霊が私を圧迫している。私の腹を。

19 今、私の腹は抜け口のないぶどう酒のようだ。新しいぶどう酒の皮袋のように、今にも張り裂けようとしている。

20 私は語って、気分を晴らしたい。くちびるを開いて答えたい。

21 私はだれをもひいきしない。どんな人にもへつらわない。

22 へつらうことを知らないから。そうでなければ、私を造った方は今すぐ、私を奪い去ろう。

ヨブ記 31章

ヨブ記 31章


1 私は自分の目と契約を結んだ。どうしておとめに目を留めよう。

2 神が上から分けてくださる分け前は何か。全能者が高い所から下さる相続財産は何か。

3 不正をする者にはわざわいが、不法を行う者には災難が来るのではないか。

4 神は私の道を見られないだろうか。私の歩みをことごとく数えられないだろうか。

5 もし私がうそとともに歩み、この足が欺きに急いだのなら、

6 正しいはかりで私を量るがよい。そうすれば神に私の潔白がわかるだろう。

7 もし、私の歩みが道からそれ、私の心が自分の目に従って歩み、私の手によごれがついていたなら、

8 私が種を蒔いて他の人が食べるがよい。私の作物は根こぎにされるがよい。

9 もしも、私の心が女に惑わされ、隣人の門で待ち伏せしたことがあったなら、

10 私の妻が他人のために粉をひいてもよい。また、他人が彼女と寝てもよい。

11 これは恥ずべき行い、裁判にかけて罰せられる罪だ。

12 実に、それは滅びの淵まで焼き尽くす火だ。私の秋の収穫をことごとく根こぎにする。

13 私のしもべや、はしためが、私と争ったとき、もし、私が彼らの言い分をないがしろにしたことがあるなら、

14 神が立たれるとき、私はどうしたらよいか。また、神がお調べになるとき、何と答えたらよいか。

15 私を胎内で造られた方は、彼らをも造られたのではないか。私たちを母の胎内に形造られた方は、ただひとりではないか。

16 もし、私が寄るべのない者の望みを退け、やもめの目を衰え果てさせ、

17 私ひとりだけで食物を食べて、みなしごにそれを食べさせなかったのなら、

18 —私の若いときから、彼は私を父のようにして育ち、私は、母の胎にいたときから、彼女を導いた—

19 もし、私が、着る物がなくて死にかかっている者や、身をおおう物を持っていない貧しい者を見たとき、

20 彼の腰が私にあいさつをせず、私の子羊の毛でそれが暖められなかったのなら、

21 あるいは、私を助ける者が門のところにいるのを見ながら、みなしごに向かって私の手を振り上げたことがあるなら、

22 私の肩の骨が肩から落ち、私の腕の付け根から折れてもよい。

23 神からのわざわいは私をおびえさせ、その威厳のゆえに、私は何もすることができないからだ。

24 もし、私が金をおのれの頼みとし、黄金に向かって、私の拠り頼むもの、と言ったことがあるなら

25 あるいは、私の富が多いので喜び、私の手が多くの物を得たので、喜んだことがあるなら、

26 あるいは、輝く日の光を見、照りながら動く月を見て、

27 私の心がひそかに惑わされ、手をもって口づけを投げかけたことがあるなら、

28 これもまた裁判にかけて罰せられる罪だ。私が上なる神を否んだためだ。

29 あるいは、私を憎む者の衰えているのを私が見て喜び、彼にわざわいが下ったとき、喜び勇んだことがあろうか。

30 私は自分の口に罪を犯させなかった。のろって彼のいのちを求めようともしなかった。

31 いったい、私の天幕の人々で、「だれか、彼の肉に飽き足りなかった者はいないか」と言わなかったことがあろうか。

32 異国人は外で夜を過ごさず、私は戸口を通りに向けてあけている。

33 あるいは、私がアダムのように、自分のそむきの罪をおおい隠し、自分の咎を胸の中に秘めたことがあろうか。

34 私が群集の騒ぎにおびえ、一族のさげすみを恐れて黙り、門を出なかったことがあろうか。

35 だれか私に聞いてくれる者はないものか。見よ。私を確認してくださる方、全能者が私に答えてくださる。私を訴える者が書いた告訴状があれば、

36 私はそれを肩に負い、冠のように、それをこの身に結びつけ、

37 私の歩みの数をこの方に告げ、君主のようにして近づきたい。

38 もし、私の土地が私に向かって叫び、そのうねが共に泣くことがあるなら、

39 あるいは、私が金を払わないでその産物を食べ、その持ち主のいのちを失わせたことがあるなら、

40 小麦の代わりにいばらが生え、大麦の代わりに雑草がはびこるように。ヨブのことばは終わった。

ヨブ記 30章

ヨブ記 30章


1 しかし今は、私よりも若い者たちが、私をあざ笑う。彼らの父は、私が軽く見て、私の群れの番犬とともにいさせたものだ。

2 彼らの手の力も私に何の役に立とうか。彼らから気力が消えうせた。

3 彼らは欠乏とききんでやつれ、荒れ果てた廃墟の暗やみで砂漠をかじる。

4 彼らはやぶの中のおかひじきを摘み、えにしだの根を彼らの食物とする。

5 彼らは世間から追い出され、人々は盗人を追うように、彼らに大声で叫ぶ。

6 彼らは谷の斜面や、土や岩の穴に住み、

7 やぶの中でつぶやき、いらくさの下に群がる。

8 彼らはしれ者の子たち、つまらぬ者の子たち、国からむちでたたき出された者たちだ。

9 それなのに、今や、私は彼らのあざけりの歌となり、その笑いぐさとなっている。

10 彼らは私を忌みきらって、私から遠ざかり、私の顔に情け容赦なくつばきを吐きかける。

11 神が私の綱を解いて、私を悩まされたので、彼らも手綱を私の前に投げ捨てた。

12 この悪童どもは、私の右手に立ち、私の足をもつれさせ、私に向かって滅びの道を築いた。

13 彼らは私の通り道をこわし、私の滅びを推し進める。だれも彼らを押し止める者はいない。

14 彼らは、広い破れ口から入って来るように、あらしの中を押し寄せて来る。

15 恐怖が私にふりかかり、私の威厳を、あの風のように追い立てる。私の繁栄は雨雲のように過ぎ去った。

16 今、私は心を自分に注ぐ。悩みの日に私は捕らえられた。

17 夜は私の骨を私からえぐりとり、私をむしばむものは、休まない。

18 それは大きな力で、私の着物に姿を変え、まるで長服のように私に巻きついている。

19 神は私を泥の中に投げ込み、私はちりや灰のようになった。

20 私はあなたに向かって叫びますが、あなたはお答えになりません。私が立っていても、あなたは私に目を留めてくださいません。

21 あなたは、私にとって、残酷な方に変わられ、御手の力で、私を攻めたてられます。

22 あなたは私を吹き上げて風に乗せ、すぐれた知性で、私をきりもみにされます。

23 私は知っています。あなたは私を死に帰らせ、すべての生き物の集まる家に帰らせることを。

24 それでも、廃墟の中で人は手を差し伸べないだろうか。その衰えているとき、助けを叫ばないだろうか。

25 私は不運な人のために泣かなかっただろうか。私のたましいは貧しい者のために悲しまなかっただろうか。

26 私が善を望んだのに、悪が来、光を待ち望んだのに、暗やみが来た。

27 私のはらわたは、休みなく煮えたぎる。悩みの日が私に立ち向かっている。

28 私は、日にも当たらず、泣き悲しんで歩き回り、つどいの中に立って助けを叫び求める。

29 私はジャッカルの兄弟となり、だちょうの仲間となった。

30 私の皮膚は黒ずんではげ落ち、骨は熱で焼けている。

31 私の立琴は喪のためとなり、私の笛は泣き悲しむ声となった。

ヨブ記 29章

ヨブ記 29章


1 ヨブはまた、自分の格言を取り上げて言った。

2 ああ、できれば、私は、昔の月日のようであったらよいのに。神が私を守ってくださった日々のようであったらよいのに。

3 あのとき、神のともしびが私の頭を照らし、その光によって私はやみを歩いた。

4 私がまだ壮年であったころ、神は天幕の私に語りかけてくださった。

5 全能者がまだ私とともにおられたとき、私の子どもたちは、私の回りにいた。

6 あのとき、私の足跡は乳で洗われ、岩は私に油の流れを注ぎ出してくれたのに。

7 私は町の門に出て行き、私のすわる所を広場に設けた。

8 若者たちは私を見て身をひき、年老いた者も起き上がって立った。

9 つかさたちは黙ってしまい、手を口に当てていた。

10 首長たちの声もひそまり、その舌は上あごについた。

11 私について聞いた耳は、私を賞賛し、私を見た目は、それをあかしした。

12 それは私が、助けを叫び求める貧しい者を助け出し、身寄りのないみなしごを助け出したからだ。

13 死にかかっている者の祝福が私に届き、やもめの心を私は喜ばせた。

14 私は義をまとい、義は私をおおった。私の公義は上着であり、かぶり物であった。

15 私は目の見えない者の目となり、足のなえた者の足となった。

16 私は貧しい者の父であり、見知らぬ者の訴訟を調べてやった。

17 私はまた、不正をする者のあごを砕き、その歯の間から獲物を引き抜いた。

18 そこで私は考えた。私は私の巣とともに息絶えるが、不死鳥のように、私は日をふやそう。

19 私の根は水に向かって根を張り、夜露が私の枝に宿ろう。

20 私の栄光は私とともに新しくなり、私の弓は私の手で次々に矢を放つ。

21 人々は、私に聞き入って待ち、私の意見にも黙っていた。

22 私が言ったあとでも言い返さず、私の話は彼らの上に降り注いだ。

23 彼らは雨を待つように私を待ち、後の雨を待つように彼らは口を大きくあけて待った。

24 私が彼らにほほえみかけても、彼らはそれを信じることができなかった。私の顔の光はかげらなかった。

25 私は彼らの道を選んでやり、首長としての座に着いた。また、王として軍勢とともに住まい、しかも、嘆く者を慰める者のようであった。

ヨブ記 28章

ヨブ記 28章


1 まことに、銀には鉱山があり、金には精錬する所がある。

2 鉄は土から取られ、銅は石を溶かして取る。

3 人はやみを目当てとし、その隅々にまで行って、暗やみと暗黒の石を捜し出す。

4 彼は、人里離れた所に、縦坑を掘り込み、行きかう人に忘れられ、人から離れてそこにぶら下がり、揺れ動く。

5 地そのものは、そこから食物を出すが、その下は火のように沸き返っている。

6 その石はサファイヤの出るもと、そのちりには金がある。

7 その通り道は猛禽も知らず、はやぶさの目もこれをねらったことがない。

8 誇り高い獣もこれを踏まず、たける獅子もここを通ったことがない。

9 彼は堅い岩に手を加え、山々をその基からくつがえす。

10 彼は岩に坑道を切り開き、その目はすべての宝を見る。

11 彼は川をせきとめ、したたることもないようにし、隠されている物を明るみに持ち出す。

12 しかし、知恵はどこから見つけ出されるのか。悟りのある所はどこか。

13 人はその評価ができない。それは生ける者の地では見つけられない。

14 深い淵は言う。「私の中にそれはない。」海は言う。「私のところにはない。」

15 それは純金をもってしても得られない。銀を量ってもその代価とすることができない。

16 オフィルの金でもその値踏みをすることができず、高価なしまめのうや、サファイヤでもできない。

17 金も玻璃もこれと並ぶことができず、純金の器とも、これは取り替えられない。

18 さんごも水晶も言うに足りない。知恵を獲得するのは真珠にまさる。

19 クシュのトパーズもこれと並ぶことができず、純金でもその値踏みをすることはできない。

20 では、知恵はどこから来るのか。悟りのある所はどこか。

21 それはすべての生き物の目に隠され、空の鳥にもわからない。

22 滅びの淵も、死も言う。「私たちはそのうわさをこの耳で聞いたことがある。」

23 しかし、神はその道をわきまえておられ、神はその所を知っておられる。

24 神は地の隅々まで見渡し、天の下をことごとく見られるからだ。

25 神は風を重くし、水をはかりで量られる。

26 神は、雨のためにその降り方を決め、いなびかりのために道を決められた。

27 そのとき、神は知恵を見て、これを見積もり、これを定めて、調べ上げられた。

28 こうして、神は人に仰せられた。「見よ。主を恐れること、これが知恵である。悪から離れることは悟りである。」

ヨブ記 27章

ヨブ記 27章


1 ヨブはまた、自分の格言を取り上げて言った。

2 私の権利を取り去った神、私のたましいを苦しめた全能者をさして誓う。

3 私の息が私のうちにあり、神の霊が私の鼻にあるかぎり、

4 私のくちびるは不正を言わず、私の舌は決して欺きを告げない。

5 あなたがたを義と認めることは、私には絶対にできない。私が息絶えるまで、自分の潔白さを離さない。

6 私は自分の義を堅く保って、手放さない。私の良心は生涯私を責めはしない。

7 私の敵は不正をする者のようになれ。私に立ち向かう者はよこしまな者のようになれ。

8 神を敬わない者の望みはどうなるであろうか。神が彼を断ち切り、そのいのちを取り去るときは。

9 苦しみが彼にふりかかるとき、神は彼の叫びを聞かれるであろうか。

10 彼は全能者を彼の喜びとするだろうか。どんな時にも神を呼ぶだろうか。

11 私は神の御手についてあなたがたに教えよう。全能者のもとにあるものを私は隠すまい。

12 ああ、あなたがたは全くむなしいことを言うのか。

13 悪者の神からの分け前、横暴な者が全能者から受け取る相続財産は次のとおりだ。

14 たとい、彼の子どもたちが増えても、剣にかかる。その子孫はパンに飽き足ることはない。

15 その生き残った者も死んで葬られ、そのやもめらは泣きもしない。

16 彼が銀をちりのように積み上げ、衣装を土のようにたくわえても、

17 彼がたくわえたものは、正しい者がこれを着、銀は、罪のない者が分け取る。

18 彼はしみが建てるような家を建てる。それは番人が作る仮小屋のようだ。

19 富む者が寝ると、もうそれきりだ。彼が目を開くと、もうそれはない。

20 恐怖が洪水のように彼を襲い、夜にはつむじ風が彼を運び去る。

21 東風が彼を吹き上げると、彼は去り、彼をそのいる所から吹き払う。

22 神は容赦なくそれを彼に投げつけ、彼は御手からなんとかしてのがれようとする。

23 人々は彼に向かって手をたたき、彼をあざけって、そのいる所から追い出す。

ヨブ記 26章

ヨブ記 26章


1 ヨブは答えて言った。

2 あなたは無力な者をどのようにして助けたのか。力のない腕をどのようにして救ったのか。

3 知恵のない者をどのようにしていさめ、豊かなすぐれた知性を示したのか。

4 あなたはだれに対してことばを告げているのか。だれの息があなたから出たのか。

5 死者の霊は、水とそこに住むものとの下にあって震える。

6 よみも神の前では裸であり、滅びの淵もおおわれない。

7 神は北を虚空に張り、地を何もない上に掛けられる。

8 神は水を濃い雲の中に包まれるが、その下の雲は裂けない。

9 神は御座の面をおおい、その上に雲を広げ、

10 水の面に円を描いて、光とやみとの境とされた。

11 神がしかると、天の柱は震い、恐れる。

12 神は御力によって海をかき立て、神の英知をもってラハブを打ち砕く。

13 その息によって天は晴れ渡り、御手は逃げる蛇を刺し通す。

14 見よ。これらはただ神の道の外側にすぎない。私たちはただ、神についてのささやきしか聞いていない。だれが、その力ある雷を聞き分けえようか。

ヨブ記 25章

ヨブ記 25章


1 シュアハ人ビルダデが答えて言った。

2 主権と恐れとは神のもの。神はその高き所で平和をつくる。

3 その軍勢の数ほどのものがほかにあろうか。その光に照らされないものがだれかいようか。

4 人はどうして神の前に正しくありえようか。女から生まれた者が、どうしてきよくありえようか。

5 ああ、神の目には月さえも輝きがなく、星もきよくない。

6 ましてうじである人間、虫けらの人の子はなおさらである。

ヨブ記 24章

ヨブ記 24章


1 なぜ、全能者によって時が隠されていないのに、神を知る者たちがその日を見ないのか。

2 ある者は地境を動かし、群れを奪い取ってこれを飼い、

3 みなしごのろばを連れ去り、やもめの牛を質に取り、

4 貧しい者を道から押しのける。その地の哀れな人々は、共に身を隠す。

5 見よ。荒野の野ろばを。彼らは、出て行き、荒れた地で獲物を求めて捜し回り、自分の子らのためにえさを求める。

6 飼葉を畑で刈り取り、悪者のぶどう畑をかすめる。

7 彼らは着る物もなく、裸で夜を明かし、寒さの中でも身をおおう物がない。

8 山のあらしでずぶぬれになり、避け所もなく、岩を抱く。

9 彼らはみなしごを乳房からもぎ取り、貧しい者の持ち物を質に取る。

10 彼らは着る物もなく、裸で歩き、飢えながら麦束をになう。

11 その植え込みの間で油をしぼり、酒ぶねを踏みながら、なお渇く。

12 人の住む町からうめき声が起こり、傷ついた者のたましいは助けを求めて叫ぶ。しかし、神はその愚痴に心を留められない。

13 これらの者は光に反逆する者で、光の道を認めず、また、その通り道にとどまらない。

14 人殺しは、夜明けに起き上がり、哀れな者や貧しい者を殺し、夜には盗人のようになる。

15 姦通する者の目は夕暮れを待ちもうけ、「私に気づく目はない」と言い、その顔におおう物を当てる。

16 彼は暗くなってから、家々に侵入する。昼間は閉じこもって光を知らない。

17 すべて彼にとっては暗黒が朝である。彼は暗黒の恐怖と親しいからだ。

18 彼は水の面をすばやく過ぎ去りい、彼の割り当ての地は国の中でのろわれる。彼はぶどう畑の道のほうに向かわない。

19 ひでりと暑さは雪の水を奪い、よみは罪を犯した者を奪う。

20 母の胎は彼を忘れ、うじは彼を好んで食べ、彼はもう思い出されない。不正な者は木のように折られてしまう。

21 彼は子を産まない不妊の女を食いものにし、やもめによくしてやらない。

22 しかし、神は力をもって暴虐な者たちを生きのびるようにされる。彼はいのちがあるとは信じられないときにも立ち上がる。

23 神が彼に安全を与える。それで、彼は休むことができる。神の目は彼らの道の上に注がれる。

24 彼らはしばらくの間、高められるが、消えうせる。彼らは低くされ、ほかのすべての者が同じように刈り集められる。麦の穂先のように枯れてしまう。

25 今そうでないからといって、だれがまやかし者だと言えよう。だれが私のことばをたわごとにしようとするのか。

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