2010年12月3日金曜日

ヨブ記 32章

ヨブ記 32章


1 この三人の者はヨブに答えるのをやめた。それはヨブが自分は正しいと思っていたからである。

2 すると、ラム族のブズ人、バラクエルの子エリフが怒りを燃やした。彼がヨブに向かって怒りを燃やしたのは、ヨブが神よりもむしろ自分自身を義としたからである。

3 彼はまた、その三人の友に向かっても怒りを燃やした。彼らがヨブを罪ある者としながら、言い返すことができなかったからである。

4 エリフはヨブに語りかけようと待っていた。彼らが自分よりも年長だったからである。

5 しかし、エリフは三人の者の口に答えがないのを見て、怒りを燃やした。

6 ブズ人、バラクエルの子エリフは答えて言った。私は若く、あなたがたは年寄りだ。だから、わきに控えて、遠慮し、あなたがたに私の意見を述べなかった。

7 私は思った。「日を重ねた者が語り、年の多い者が知恵を教える」と。

8 しかし、人の中には確かに霊がある。全能者の息が人に悟りを与える。

9 年長者が知恵深いわけではない。老人が道理をわきまえるわけでもない。

10 だから、私は言う。「私の言うことを聞いてくれ。私も、また私の意見を述べよう。」

11 今まで私はあなたがたの言うことに期待し、あなたがたの言い分を調べ上げるまで、あなたがたの意見に耳を傾けていた。

12 私はあなたがたに注意を払っていたのに、ヨブに罪を認めさせる者はなく、あなたがたのうちで彼のことばに野耐える者もいない。

13 だが、おそらくあなたがたは言おう。「私たちは知恵を見いだした。人ではなく、神が彼を吹き払った」と。

14 彼はまだ私に向かってことばを並びたててはいない。私はあなたがたのような言い方では彼に答えまい。

15 彼はあきれて、もう答えない。彼らの言うことばもなくなった。

16 彼らが語らず、そのままじっと答えないからといって、私は待っていなければならないだろうか。

17 私は私で自分の言い分を言い返し、私の意見を述べてみよう。

18 私にはことばがあふれており、一つの霊が私を圧迫している。私の腹を。

19 今、私の腹は抜け口のないぶどう酒のようだ。新しいぶどう酒の皮袋のように、今にも張り裂けようとしている。

20 私は語って、気分を晴らしたい。くちびるを開いて答えたい。

21 私はだれをもひいきしない。どんな人にもへつらわない。

22 へつらうことを知らないから。そうでなければ、私を造った方は今すぐ、私を奪い去ろう。

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