2010年12月3日金曜日

ヨブ記 21章

ヨブ記 21章


1 ヨブは答えて言った。

2 あなたがたは、私の言い分をよく聞け。これをあなたがたの私への慰めとしてくれ。

3 まず、私が語るのを許してくれ。私が語って後、あなたはあざけってもよい。

4 私の不平は人に向かってであろうか。なぜ、私がいらだってはならないのか。

5 私のほうを見て驚け。そして手を口に当てよ。

6 私は思い出すとおびえ、おののきが私の肉につかみかかる。

7 なぜ悪者どもが生きながらえ、年をとっても、なお力を増すのか。

8 彼らのすえは彼らとともに堅く立ち、その子孫は彼らの前に堅く立つ。

9 彼らの家は平和で恐れがなく、神の杖は彼らの上に下されない。

10 その牛は、はらませて、失敗することがなく、その雌牛は、子を産んで、仕損じがない。

11 彼らは自分の幼子たちを羊の群れのように自由にさせ、彼らの子どもたちはとびはねる。

12 彼らはタンバリンと立琴に合わせて歌い、笛の音で楽しむ。

13 彼らはしあわせのうちに寿命を全うし、すぐによみに下る。

14 しかし、彼らは神に向かって言う。「私たちから離れよ。私たちは、あなたの道を知りたくない。

15 全能者が何者なので、私たちは彼に仕えなければならないのか。私たちが彼に祈って、どんな利益があるのか」と。

16 見よ。彼らの繁栄はその手の中にない。悪者のはかりごとは、私と何の関係もない。

17 幾たび、悪者のともしびが消え、わざわいが彼らの上に下り、神が怒って彼らに滅びを分け与えたことか。

18 彼らは、風の前のわらのようではないか。つむじ風に吹き去られるもみがらのようではないか。

19 神はそのような者の子らのために、彼のわざわいをたくわえておられるのか。彼自身が報いを受けて思い知らなければならない。

20 彼の目が自分の滅びを見、彼が全能者の憤りをのまなければならない。

21 彼の日の数が短く定められているのに、自分の後の家のことに何の望みがあろうか。

22 彼は神に知識を教えようとするのか。高い所におられる方がさばきを下すのだ。

23 ある者は元気盛りの時に、全く平穏のうちに死ぬだろう。

24 彼のからだは脂肪で満ち、その骨の髄は潤っている。

25 ある者は苦悩のうちに死に、何の幸いも味わうことがない。

26 彼らは共にちりに伏し、うじが彼らをおおう。

27 ああ、私はあなたがたの計画を知っている。私をそこなおうとするたくらみを。

28 あなたがたは言う。「権門の家はどこにあるか。悪者の住んだ天幕はどこにあるか」と。

29 あなたがたは道行く人に尋ねなかったのか。彼らのあかしをよく調べないのか。

30 「悪人はわざわいの日を免れ、激しい怒りの日から連れ出される」という。

31 だれが彼に面と向かって彼の道を告げえようか。だれが彼のなしたことを彼に報いえようか。

32 彼は墓に運ばれ、その塚の上には見張りが立つ。

33 谷の土くれは彼に快く、すべての人が彼のあとについて行く。彼より先に行った者も数えきれない。

34 どうしてあなたがたは、私を慰めようとするのか。むだなことだ。あなたがたの答えることは、ただ不真実だ。

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