2010年12月3日金曜日

ヨブ記 34章

ヨブ記 34章


1 エリフは続けて言った。

2 知恵のある人々よ。私の言い分を聞け。知識のある人々よ。私に耳を傾けよ。

3 口が食物の味を知るように、耳はことばを聞き分ける。

4 さあ、私たちは一つの定めを選び取り、私たちの間で何が良いことであるかを見分けよう。

5 ヨブはかつてこう言った。「私は正しい。神が私の正義を取り去った。

6 私は自分の正義に反して、まやかしを言えようか。私はそむきの罪を犯していないが、私の矢傷は直らない。」

7 ヨブのような人がほかにあろうか。彼はあざけりを水のようにのみ、

8 不法を行う者どもとよく交わり、悪人たちとともに歩んだ。

9 彼は言った。「神と親しんでも、それは人の役に立たない。」

10 だから、あなたがた分別のある人々よ。私に聞け。神が悪を行うなど、全能者が不正をするなど、絶対にそういうことはない。

11 神は、人の行いをその身に報い、人に、それぞれ自分の道を見つけるようにされる。

12 神は決して悪を行わない。全能者は公義を曲げない。

13 だれが、この地を神にゆだねたのか。だれが、全世界を神に任せたのか。

14 もし、神がご自分だけに心を留め、その霊と息をご自分に集められたら、

15 すべての肉なるものは共に息絶え、人はちりに帰る。

16 あなたに悟りがあるなら、これを聞け。私の話す声に耳を傾けよ。

17 いったい、公義を憎む者が治めることができようか。正しく力ある方を、あなたは罪に定めることができようか。

18 人が王に向かって、「よこしまな者」と言い、高貴な人に向かって、「悪者」と言えるだろうか。

19 この方は首長たちを、えこひいきせず、貧民よりも上流の人を重んじることはない。なぜなら、彼らはみな、神の御手のわざだから。

20 彼らはまたたくまに、それも真夜中にしに、民は震えて過ぎ去る。強い者たちも人の手によらないで取り去られる。

21 神の御目が人の道の上にあり、その歩みをすべて見ているからだ。

22 不法を行う者どもが身を隠せるような、やみもなく、暗黒もない。

23 人がさばきのときに神のみもとに出るのに、神は人について、そのほか何も定めておられないからだ。

24 神は力ある者を取り調べることなく打ち滅ぼし、これに代えて他の者を立てられる。

25 神は彼らのしたことを知っておられるので、夜、彼らをくつがえされる。こうして彼らは砕かれる。

26 神は、人々の見ているところで、彼らを、悪者として打たれる。

27 それは、彼らが神にそむいて従わず、神のすべての道に心を留めなかったからである。

28 こうして彼らは寄るべのない者の叫びを神の耳に入れるようにし、神は悩める者の叫びを聞き入れられる。

29 神が黙っておられるとき、だれが神をとがめよう。神が御顔を隠されるとき、だれが神を認めえよう。一つの国民にも、ひとりの人間にも同様だ。

30 神を敬わない人間が治めないために、民をわなにかける者がいなくなるために。

31 神に向かってだれが言ったのか。「私は懲らしめを受けました。私はもう罪を犯しません。

32 私の見ないことをあなたがたが私に教えてください。私が不正をしたのでしたら、もういたしません」と。

33 あなたが反対するからといって、神はあなたの願うとおりに報復なさるだろうか。私ではなく、あなたが選ぶがよい。あなたの知っていることを言うがよい。

34 分別のある人々や、私に聞く、知恵のある人は私に言う。

35 「ヨブは知識がなくて語る。彼のことばには思慮がない」と。

36 どうか、ヨブが最後までためされるように。彼は不法者のように言い返しをするから。

37 彼は、自分の罪にそむきの罪を加え、私たちの間で手を打ち鳴らし、神に対してことば数を多くする。

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