2010年12月3日金曜日

ヨブ記 24章

ヨブ記 24章


1 なぜ、全能者によって時が隠されていないのに、神を知る者たちがその日を見ないのか。

2 ある者は地境を動かし、群れを奪い取ってこれを飼い、

3 みなしごのろばを連れ去り、やもめの牛を質に取り、

4 貧しい者を道から押しのける。その地の哀れな人々は、共に身を隠す。

5 見よ。荒野の野ろばを。彼らは、出て行き、荒れた地で獲物を求めて捜し回り、自分の子らのためにえさを求める。

6 飼葉を畑で刈り取り、悪者のぶどう畑をかすめる。

7 彼らは着る物もなく、裸で夜を明かし、寒さの中でも身をおおう物がない。

8 山のあらしでずぶぬれになり、避け所もなく、岩を抱く。

9 彼らはみなしごを乳房からもぎ取り、貧しい者の持ち物を質に取る。

10 彼らは着る物もなく、裸で歩き、飢えながら麦束をになう。

11 その植え込みの間で油をしぼり、酒ぶねを踏みながら、なお渇く。

12 人の住む町からうめき声が起こり、傷ついた者のたましいは助けを求めて叫ぶ。しかし、神はその愚痴に心を留められない。

13 これらの者は光に反逆する者で、光の道を認めず、また、その通り道にとどまらない。

14 人殺しは、夜明けに起き上がり、哀れな者や貧しい者を殺し、夜には盗人のようになる。

15 姦通する者の目は夕暮れを待ちもうけ、「私に気づく目はない」と言い、その顔におおう物を当てる。

16 彼は暗くなってから、家々に侵入する。昼間は閉じこもって光を知らない。

17 すべて彼にとっては暗黒が朝である。彼は暗黒の恐怖と親しいからだ。

18 彼は水の面をすばやく過ぎ去りい、彼の割り当ての地は国の中でのろわれる。彼はぶどう畑の道のほうに向かわない。

19 ひでりと暑さは雪の水を奪い、よみは罪を犯した者を奪う。

20 母の胎は彼を忘れ、うじは彼を好んで食べ、彼はもう思い出されない。不正な者は木のように折られてしまう。

21 彼は子を産まない不妊の女を食いものにし、やもめによくしてやらない。

22 しかし、神は力をもって暴虐な者たちを生きのびるようにされる。彼はいのちがあるとは信じられないときにも立ち上がる。

23 神が彼に安全を与える。それで、彼は休むことができる。神の目は彼らの道の上に注がれる。

24 彼らはしばらくの間、高められるが、消えうせる。彼らは低くされ、ほかのすべての者が同じように刈り集められる。麦の穂先のように枯れてしまう。

25 今そうでないからといって、だれがまやかし者だと言えよう。だれが私のことばをたわごとにしようとするのか。

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