2010年12月3日金曜日

ヨブ記 36章

ヨブ記 36章


1 エリフはさらに続けて言った。

2 しばらく待て。あなたに示そう。まだ、神のために言い分があるからだ。

3 私は遠くから私の意見を持って来て、私の造り主に義を返そう。

4 確かに私の言い分は偽りではない。完全な知識を持つ方があなたのそばにいるからだ。

5 見よ。神は強い。だが、だれをもさげすまない。その理解の力は強い。

6 神は悪者を生かしてはおかず、しいたげられている者には権利を与えられる。

7 神は、正しい者から目を離さず、彼らを王たちとともに王座に着け、永遠の座に着かせて、高められる。

8 もし、彼らが鎖で縛られ、悩みのなわに捕らえられると、

9 そのとき、神は、彼らのしたことを彼らに告げ、彼らのおごり高ぶったそむきの罪を受ける。

10 神は彼らの耳を開いて戒め、悪から立ち返るように命じる。

11 もし彼らが聞き入れて仕えるなら、彼らはその日々をしあわせのうちに全うし、その年々を楽しく過ごす。

12 しかし、もし聞き入れなければ、彼らは槍によって滅び、知識を持たないで息絶える。

13 心で神を敬わない者は、怒りをたくわえ、神が彼らを縛るとき、彼らは助けを求めて叫ばない。

14 彼らのたましいは若くして死に、そのいのちは腐れている。

15 神は悩んでいる者をその悩みの中で助け出し、そのしいたげの中で彼らの耳を開かれる。

16 まことに、神はあなたを苦しみの中から誘い出し、束縛のない広い所に導き、あなたの食卓には、あぶらぎった食物が備えられる。

17 しかし、あなたには悪者の受けるさばきが満ちている。それでさばきと公義があなたをつかまえる。

18 だから、あなたは憤って、懲らしめに誘い込まれないようにせよ。身代金が多いからといって、あなたはそれに惑わされないようにせよ。

19 あなたの叫びが並びたてられても、力の限りが尽くされても、それが役に立つだろうか。

20 国々の民が取り去られる夜をあえぎ求めてはならない。

21 悪に向かわないように注意せよ。あなたは悩みよりも、これを選んだのだから。

22 見よ。神は力にすぐれておられる。神のような教師が、だれかいようか。

23 だれが、神にその道を指図したのか。だれが、「あなたは不正をした」と言ったのか。

24 人々がほめ歌った神のみわざを覚えて賛美せよ。

25 すべての人がこれを見、人が遠くからこれをながめる。

26 見よ。神はいと高く、私たちには知ることができない。その年の数も測り知ることができない。

27 神は水のしずくを引き上げ、それが神の霧となって雨をしたたらせる。

28 雨雲がこれを降らせ、人の上に豊かに注ぐ。

29 いったい、だれが雲の広がりと、その幕屋のとどろきとを悟りえよう。

30 見よ。神はご自分の光をその上にまき散らし、また、海の底をおおう。

31 神はこれらによって民をさばき、食物を豊かに与える。

32 神はいなずまを両手に包み、これに命じて的を打たせる。

33 その雷鳴は、神について告げ、家畜もまた、その起こることを告げる。

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