2010年12月3日金曜日

ヨブ記 39章

ヨブ記 39章


1 あなたは岩間の野やぎが子を産む時を知っているか。雌鹿が子を産むのを見守ったことがあるか。

2 あなたはこれらがはらんでいる月を数えることができるか。それらが子を産む時を知っているか。

3 それらは身をかがめて子を産み落とし、その胎児を放り出す。

4 その子らは強くなり、野原で大きくなると、出て行って、もとの所には帰らない。

5 だれが野ろばを解き放ったのか。だれが野生のろばの綱をほどいたのか。

6 わたしは荒れた地をそれの家とし、不毛の地をその住みかとした。

7 それは町の騒ぎをあざ笑い、追い立てる者の叫び声を聞かない。

8 山岳地帯はその牧場、それは青い物を何でも捜す。

9 野牛は喜んであなたに仕え、あなたの飼葉おけのそばで夜を過ごすだろうか。

10 あなたはあぜみぞで野牛に手綱をかけることができるか。それが、あなたに従って谷間を耕すだろうか。

11 その力が強いからといって、あなたはそれに拠り頼むだろうか。また、あなたの働きはこれに任せるだろうか。

12 あなたはそれがあなたの穀物を持ち帰り、あなたの打ち場で、これを集めるとでも信じているのか。

13 だちょうの翼は誇らしげにはばたく。しかし、それらはこうのとりの羽と羽毛であろうか。

14 だちょうは卵を土に置き去りにし、これを砂で暖めさせ、

15 足でそれをつぶすことも、野の獣がこれを踏みつけることも忘れている。

16 だちょうは自分の子を自分のものでないかのように荒く扱い、その産みの苦しみがむだになることも気にしない。

17 神がこれに知恵を忘れさせい、悟りをこれに授けなかったからだ。

18 それが高くとびはねるとき、馬とその乗り手をあざ笑う。

19 あなたが馬に力を与えるのか。その首にたてがみをつけるのか。

20 あなたは、これをいなごのように、とびはねさせることができるか。そのいかめしいいななきは恐ろしい。

21 馬は谷で前掻きをし、力を喜び、武器に立ち向かって出て行く。

22 それは恐れをあざ笑って、ひるまず、剣の前から退かない。

23 矢筒はその上でうなり、槍と投げ槍はきらめく。

24 それはいきりたって、地を駆け回り、角笛の音を聞いても信じない。

25 角笛が鳴るごとに、ヒヒーンといななき、遠くから戦いをかぎつけ、隊長の怒号と、ときの声を聞きつける。

26 あなたの悟りによってか。たかが舞い上がり、南にその翼を広げるのは。

27 あなたの命令によってか。鷲が高く上がり、その巣を高い所に作るのは。

28 それは岩に宿って住み、近寄りがたい切り立つ岩の上にいる。

29 そこから獲物をうかがい、その目は遠くまで見通す。

30 そのひなは血を吸い、殺されたものがある所に、それはいる。

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