2010年12月2日木曜日

ヨブ記 6章

ヨブ記 6章


1 ヨブは答えて言った。

2 ああ、私の苦悶の重さが量られ、私の災害も共にはかりにかけられたら。

3 それは、きっと海の砂よりも重かろう。だから、私のことばが激しかったのだ。

4 全能者の矢が私に刺さり、私のたましいがその毒を飲み、神の脅かしが私に備えられている。

5 野ろばは若草の上で鳴くだろうか。牛は飼葉の上でうなるだろうか。

6 味のない物は塩がなくて食べられようか。卵のしろみに味があろうか。

7 私はそんなものに触れるまい。それは私には腐った食物のようだ。

8 ああ、私の願いがかなえられ、私の望むものを神が与えてくださるとよいのに。

9 私を砕き、御手を伸ばして私を絶つことが神のおぼしめしであるなら、

10 私はなおも、それに慰めを得、容赦のない苦痛の中でも、こおどりして喜ぼう。私は聖なる方のことばを拒んだことがないからだ。

11 私にどんな力があるからといって、私は待たなければならないのか。私にどんな終わりがあるからといって、私は耐え忍ばなければならないのか。

12 私の力は石の力であろうか。私の肉は青銅であろうか。

13 私のうちには、何の助けもないではないか。すぐれた知性も私から追い散らされているではないか。

14 落胆している者には、その友から友情を。さもないと、彼は全能者への恐れを捨てるだろう。

15 私の兄弟たちは川のように裏切った。流れている川筋の流れのように。

16 氷で黒ずみ、雪がその上を隠している。

17 炎天下のころになると、それはなくなり、暑くなると、その所から消える。

18 隊商はその道を変え、荒地に行って、滅びる。

19 テマの隊商はこれを目当てとし、シェバの旅人はこれに期待をかける。

20 彼らはこれにたよったために恥を見、そこまで来て、はずかしめを受ける。

21 今あなたがたは、そのようになった。あなたがたは恐ろしいことを見ておびえている。

22 私が言ったことがあるか。「私に与えよ」とか、「あなたがたの持ち物の中から、私のために贈り物をせよ」と。

23 あるいは、「敵の手から私を救い出せ。横暴な者の手から私を贖え」と。

24 私に教えよ。そうすれば、私は黙ろう。私がどんなあやまちを犯したか、私に悟らせよ。

25 まっすぐなことばはなんと痛いことか。あなたがたは何を責めたてているのか。

26 あなたがたはことばで私を責めるつもりか。絶望した者のことばは風のようだ。

27 あなたがたはみなしごをくじ引きにし、自分の友さえ売りに出す。

28 今、思い切って私のほうを向いてくれ。あなたがたの顔に向かって、私は決してまやかしを言わない。

29 どうか、思い直してくれ。不正があってはならない。もう一度、思い返してくれ。私の正しい訴えを。

30 私の舌に不正があるだろうか。私の口はわざわいをわきまえないだろうか。

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