2010年12月5日日曜日

詩篇 73篇

詩篇 73篇

アサフの賛歌

1 まことに神は、イスラエルに、心のきよい人たちに、いつくしみ深い。

2 しかし、私自身は、この足がたわみそうで、私の歩みは、すべるばかりだった。

3 それは、私が誇り高ぶる者をねたみ、悪者の栄えるのを見たからである。

4 彼らの死には、苦痛がなく、彼らのからだは、あぶらぎっているからだ。

5 人々が苦労するとき、彼らはそうではなく、ほかの人のようには打たれない。

6 それゆえ、高慢が彼らの首飾りとなり、暴虐の着物が彼らをおおっている。

7 彼らの目は脂肪でふくらみ、心の思いはあふれ出る。

8 彼らはあざけり、悪意をもって語り、高い所からしいたげを告げる。

9 彼らはその口を天にすえ、その舌は地を行き巡る。

10 それゆえ、その民は、ここに帰り、豊かな水は、彼らによって飲み干された。

11 こうして彼らは言う。「どうして神が知ろうか。いと高き方に知識があろうか。」

12 見よ。悪者とは、このようなものだ。彼らはいつまでも安らかで、富を増している。

13 確かに私は、むなしく心をきよめ、手を洗って、きよくしたのだ。

14 私は一日中打たれどおしで、朝ごとに責められた。

15 もしも私が、「このままを述べよう」と言ったなら、確かに私は、あなたの子らの世代の者を裏切ったことだろう。

16 私は、これを知ろうと思い巡らしたが、それは、私の目には、苦役であった。

17 私は、神の聖所に入り、ついに、彼らの最後を悟った。

18 まことに、あなたは彼らをすべりやすい所に置き、彼らを滅びに突き落とされます。

19 まことに、彼らは、またたくまに滅ぼされ、突然の恐怖で滅ぼし尽くされましょう。

20 目ざめの夢のように、主よ、あなたは、奮い立つとき、彼らの姿をさげすまれましょう。

21 私の心が苦しみ、私の内なる思いが突き刺されたとき、

22 私は、愚かで、わきまえもなく、あなたの前で獣のようでした。

23 しかし私は絶えずあなたとともにいました。あなたは私の右の手をしっかりつかまえられました。

24 あなたは、私をさとして導き、後には栄光のうちに受け入れてくださいましょう。

25 天では、あなたのほかに、だれを待つことができましょう。地上では、あなたのほかに私はだれをも望みません。

26 この身とこの心とは尽き果てましょう。しかし神はとこしえに私の心の岩、私の分の土地です。

27 それゆえ、見よ。あなたから遠く離れている者は滅びます。あなたはあなたに不誠実な者をみな滅ぼされます。

28 しかし私にとっては、神の近くにいることが、しあわせなのです。私は、神なる主を私の避け所とし、あなたのすべてのみわざを語り告げましょう。

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