2010年12月10日金曜日

エレミヤ書 4章

エレミヤ書 4章


1 「イスラエルよ。もし帰るのなら、―主の御告げ―わたしのところに帰って来い。もし、あなたが忌むべき物をわたしの前から除くなら、あなたは迷うことはない。

2 あなたが真実と公義と正義によって『主は生きておられる』と誓うなら、国々は主によって互いに祝福し合い、主によって誇り合う。」

3 まことに主は、ユダの人とエルサレムとに、おう仰せられる。「耕地を開拓せよ。いばらの中に種を蒔くな。

4 ユダの人とエルサレムの住民よ。主のために割礼を受け、心の包皮を取り除け。さもないと、あなたがたの悪い行いのため、わたしの憤りが火のように出て燃え上がり、消す者もいないだろう。」

5 「ユダに告げ、エルサレムに聞かせて言え。国中に角笛を吹け。大声で叫んで言え。『集まれ、城壁のある町に行こう。』

6 シオンのほうに旗を掲げよ。のがれよ。立ち止まるな。わたしがわざわいを北からもたらし、大いなる破滅をもたらすから。

7 獅子はその茂みから上って来、国々を滅ぼす者は彼らの国から進み出た。あなたの国を荒れ果てさせるために。あなたの町々は滅び、住む者もいなくなろう。」

8 そのために荒布をまとい、悲しみ嘆け。主の燃える怒りが、私たちから去らないからだ。

9 「その日には、―主の御告げ―王の心、つかさたちの心は、ついえ去り、祭司はおののき、預言者は驚く。」

10 そこで、私は言った。「ああ、神、主よ。まことに、あなたはこの民とエルサレムを全く欺かれました―『あなたがたには平和が来る』と仰せられて。それなのに、剣が私ののどに触れています。」

11 その時、この民とエルサレムにこう告げられる。荒野にある裸の丘の熱風が、わたしの民の娘のほうに吹いて来る。―吹き分けるためでもなく、清めるためでもない。

12 これよりも、もっと激しい風が、わたしのために吹いて来る。今、わたしは彼らにさばきを下そう。

13 見よ。それは雲のように上って来る。その戦車はつむじ風のよう、その馬は鷲よりも速い。ああ。私たちは荒らされる。

14 エルサレムよ。救われるために、心を洗って悪を除け。いつまで、あなたの中には邪念が宿っているのか。

15 ああ、ダンから告げる声がある。エフライムの山からわざわいを告げ知らせている。

16 国々に知らせよ。さあ、エルサレムに告げ知らせよ。包囲する者たちが遠くの地から来て、ユダの町々に叫び声をあげる。

17 彼らは畑の番人のように、ユダを取り囲む。それは、ユダがわたしに逆らったからだ。―主の御告げ―

18 あなたの行いと、あなたのわざが、あなたの身にこれを招いたのだ。これがあなたへのわざわいで、実に苦い。もう、あなたの心臓にまで達している。

19 私のはらわた、私のはらわた。私は痛み苦しむ。私の心臓の壁よ。私の心は高鳴り、私はもう、黙っていられない。私のたましいよ。おまえが角笛の音と、戦いの雄たけびを聞くからだ。

20 破滅に次ぐ破滅が知らされる。全国が荒らされるからだ。たちまち、私の天幕も荒らされ、私の幕屋も倒される。

21 いつまで私は、旗を見、角笛の音を聞かなければならないのだ。

22 実に、わたしの民は愚か者で、わたしを知らない。彼らは、ばかな子らで、彼らは悟りがない。彼らは悪事を働くのに賢くて、善を行うことを知らない。

23 私が地を見ると、見よ、茫漠として何もなく、天を見ると、その光はなかった。

24 私が山々を見ると、見よ、揺れ動き、すべての丘は震えていた。

25 私が見ると、見よ、人はひとりもいなく、空の鳥もみな飛び去っていた。

26 私が見ると、見よ、果樹園は荒野となり、町々は主の御前で、その燃える怒りによって、取りこわされていた。

27 まことに主はこう仰せられる。「全地は荒れ果てる。しかし、わたしはことごとく滅ぼさない。

28 このために、地は嘆き悲しみ、上の天も暗くなる。わたしが語り、わたしが企てたからだ。わたしは悔いず、取りやめもしない。」

29 騎兵と射手の叫びに、町中の人が逃げ去った。彼らは草むらに入り、岩によじのぼった。すべての町が捨てられ、そこに住む人もない。

30 踏みにじられた女よ。あなたが緋の衣をまとい、金の飾りで身を飾りたてても、それが何の役に立とう。目を塗って大きく見せても、美しく見せても、かいがない。恋人たちは、あなたをうとみ、あなたのいのちを取ろうとしている。

31 まことに、わたしは、産みの苦しみをする女のような声、初子を産む女のようなうめき、シオンの娘の声を聞いた。彼女はあえぎ、手を伸べて言う。「ああ。私は殺す者たちのために疲れ果てた。」

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