2010年11月30日火曜日

歴代誌 第二 10章

歴代誌 第二 10章


1 レハブアムはシェケムへ行った。全イスラエルが彼を王とするため、シェケムに来ていたからである。

2 ネバテの子ヤロブアムがそのことを聞くと、―彼はソロモン王の顔を避けて逃げて行き、エジプトにいたのである―ヤロブアムはエジプトから戻って来た。

3 人々が使いをやって、彼を呼び寄せたので、ヤロブアムは全イスラエルとともにやって来て、レハブアムに言った。

4 「あなたの父上は、私たちのくびきをかたくしました。今、父上が私たちに負わせた過酷な労働と重いくびきを軽くしてください。そうすれば、私たちはあなたに仕えましょう。」

5 すると、彼はこの人々に、「もう三日したら、私のところに戻って来なさい」と言った。そこで、民は出て行った。

6 レハブアム王は、父ソロモンが生きている間ソロモンに仕えていた長老たちに相談して、「この民にどう答えたらよいと思うか」と言った。

7 彼らは王に答えて言った。「もし、あなたがこの民に優しくし、彼らに好意を示し、彼らに親切なことばをかけてやってくださるなら、彼らはいつまでもあなたのしもべとなるでしょう。」

8 しかし、彼はこの長老たちの与えた助言を退け、彼とともに育ち、彼に仕えている若者たちに相談して、

9 彼らに言った。「この民に何と返答したらよいと思うか。彼らは私に『あなたの父上が私たちに負わせたくびきを軽くしてください』と言って来たのだが。」

10 彼とともに育った若者たちは彼に答えて言った。「『あなたの父上は私たちのくびきを重くした。だから、あなたは、それを私たちの肩から軽くしてください』と言ってあなたに申し出た民に、こう答えたらいいでしょう。あなたは彼らにこう言いなさい。『私の小指は父の腰よりも太い。

11 私の父はおまえたちに重いくびきを負わせたが、私はおまえたちのくびきをもっと重くしよう。私の父はおまえたちをむちで懲らしめたが、私はさそりを使うつもりだ』と。」

12 ヤロブアムと、すべての民は、三日目にレハブアムのところに来た。王が、「三日目に私のところに戻って来なさい」と言って命じたからである。

13 王は彼らに荒々しく答えた。レハブアム王は長老たちの助言を退け、

14 若者たちの助言どおり、彼らに答えてこう言った。「私はおまえたちのくびきを重くする。私はそれをもっと重くしよう。私の父はおまえたちをむちで懲らしめたが、私はさそりを使うつもりだ。」

15 王は民の願いを聞き入れなかった。それは、かつてシロ人アヒヤを通してネバテの子ヤロブアムに告げられた約束を主が実現するために、神がそうしむけられたからである。

16 全イスラエルは、王が自分たちに耳を貸さないのを見て取った。民は王に答えた。「ダビデには、われわれへのどんな割り当て地があろう。エッサイの子には、ゆずりの地がない。イスラエルよ。おのおのあなたの天幕に帰れ。ダビデよ。今、あなたの家を見よ。」こうして、全イスラエルは自分たちの天幕へ帰って行った。

17 しかし、ユダの町々に住んでいるイスラエル人は、レハブアムがその王であった。

18 レハブアム王は、役務長官ハドラムを遣わしたが、イスラエル人は、彼を石で打ち殺した。それで、レハブアム王は、ようやくの思いで戦車に乗り込み、エルサレムに逃げた。

19 このようにして、イスラエルはダビデの家にそむいた。今日もそうである。

歴代誌 第二 9章

歴代誌 第二 9章


1 ときに、シェバの女王が、ソロモンの名声を伝え聞き、難問をもってソロモンをためそうとして、非常に大ぜいの有力者たちを率い、らくだにバルサム油と、多くの金および宝石を載せて、エルサレムにやって来た。彼女は、ソロモンのところに来ると、心にあるすべてのことを彼に質問した。

2 ソロモンは、彼女のすべての質問を解き明かした。ソロモンがわからなくて、彼女に解き明かせなかったことは何一つなかった。

3 シェバの女王は、ソロモンの知恵と、彼が建てた宮殿と、

4 その食卓の料理、列席の家来たち従者たちが仕えている態度とその服装、彼の献酌官たちとその服装、主の宮に上る階段を見て、息も止まるばかりであった。

5 彼女は王に言った。「私が国であなたの事績とあなたの知恵とについて聞き及んでおりましたことはほんとうでした。

6 実は、私は、自分で来て、自分の目で見るまでは、彼らの言うことを信じなかったのですが、驚いたことに、私にはあなたの知恵の半分も知らされていなかったのです。あなたは、私の聞いていたうわさを上回る方でした。

7 なんとしあわせなことでしょう。あなたにつく人たちは。なんとしあわせなことでしょう。いつもあなたの前に立って、あなたの知恵を聞くことのできるこの、あなたの家来たちは。

8 あなたを喜ばれ、その王座にあなたを着かせて、あなたの神、主のために王とされたあなたの神、主はほむべきかな。あなたの神はイスラエルを愛して、これをとこしえにゆるがぬものとされたので、彼らの上にあなたを王として与え、公正と正義とを行わせられるのです。」

9 彼女は百二十タラントの金と、非常に多量のバルサム油と宝石とを王に贈った。シェバの女王がソロモン王に贈ったこのバルサム油のようなものはなかった。

10 オフィルから金を運んで来たフラムのしもべたちと、ソロモンのしもべたちも、びゃくだんの木材と宝石とを運んで来た。

11 王はこのびゃくだんの木材で、主の宮と王宮への大路を造り、歌うたいたちのために、立琴と十弦の琴を作った。このようなものは、これまで、ユダの地でだれも見たことがなかった。

12 ソロモン王は、シェバの女王に、彼女が王のもとに携えて来た品物以外のもので、彼女が求めた物は何でもその望みのままに与えた。彼女は、家来たちを連れて、自分の国へ戻って行った。

13 一年間にソロモンのところに入って来た金の重さは、金の目方で六百六十六タラントであった。

14 このほかに、交易商人や仕入れ商人たちが携えて来たものがあり、また、アラビヤのすべての王たち、およびその地の総督たちも、ソロモンのもとに金銀を携えて来た。

15 ソロモン王は、延べ金で大盾二百を作り、その大盾一個に六百シェケルの延べ金を使った。

16 また、延べ金で盾三百を作り、その盾一個に三百シェケルの金を使った。王はそれらを、レバノンの森の宮殿に置いた。

17 王は大きな象牙の王座を作り、これに純金をかぶせた。

18 その王座には六つの段があり、その王座には金の足台が取りつけられており、座席の両側にはひじかけがあり、そのひじかけのわきには二頭の雄獅子が立っていた。

19 また、十二頭の雄獅子が、六つの段の両側に立っていた。このような物は、どこの王国でも作られたためしがなかった。

20 ソロモン王が飲み物に用いる器はみな金であった。レバノンの森の宮殿にあった器物もすべて純金であった。銀はソロモンの時代には、価値あるものとはみなされていなかった。

21 王は、フラムのしもべたちを乗せてタルシシュへ行く船を持っており、三年に一度、タルシシュの船が金、銀、象牙、さる、くじゃくを運んで来たからである。

22 ソロモン王は、富と知恵とにおいて、地上のどの王よりもまさっていた。

23 地上のすべての王は、神が彼の心に授けられた知恵を聞こうとして、ソロモンに謁見を求めた。

24 彼らはおのおの贈り物として、銀の器、金の器、衣服、武器、バルサム油、馬、騾馬などを、毎年きまって携えて来た。

25 ソロモンは四千の馬屋と戦車、および騎兵一万二千を持っていた。彼はこれらを戦車の町々に配置し、またエルサレムの王のもとにも置いた。

26 彼は大河からペリシテ人の地、さらには、エジプトの国境に至るすべての王を支配していた。

27 王は銀をエルサレムで石のように用い、杉の木を低地のいちじく桑の木のように大量に用いた。

28 人々は馬をエジプトや諸国からソロモンのもとに運んで来た。

29 そのほか、ソロモンの業績、それは最初から最後まで、預言者ナタンの言行録、シロ人アヒヤの預言、および、先見者イドが見たネバテの子ヤロブアムについての幻の記録にしるされてるではないか。

30 ソロモンはエルサレムで、四十年の間、全イスラエルの王であった。

31 ソロモンは彼の先祖たちとともに眠り、人々は彼をその父ダビデの町に葬った。彼の子レハブアムが代わって王となった。

歴代誌 第二 8章

歴代誌 第二 8章


1 ソロモンが主の宮と自分の宮殿を二十年かかって建て終わったとき、

2 ソロモンは、フラムがソロモンに返した町々を建て直し、そこにイスラエル人を住まわせた。

3 ソロモンはハマテ・ツォバに出て行き、これに打ち勝った。

4 ついで、彼は荒野にタデモルを建て、倉庫の町々はすべて、これをハマテに建てた。

5 さらに、彼は上ベテ・ホロンと下ベテ・ホロンを建てた。これは、城壁と門とかんぬきのある防備の町々であった。

6 バアラテ、およびソロモンの所有のすべての倉庫の町々、戦車のためのすべての町々、騎兵のための町々、ソロモンがエルサレムや、レバノンや、すべての領地に建てたいと切に願っていたものすべてを彼は建設した。

7 イスラエルの出でないヘテ人、エモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の生き残りの民全員、

8 すなわち、イスラエル人が滅ぼし尽くさなかった人々の跡を継いでこの地に生き残った彼らの子孫に当たる人々を、ソロモンは苦役に徴用した。今日もそうである。

9 しかし、ソロモンはイスラエル人を自分の仕事をさせる奴隷にはしなかった。彼らは戦士であり、彼の補佐官の長であり、戦車隊と騎兵隊の長であったからである。

10 また、ソロモン王に属する者で、監督をする者の長は二百五十人であって、民を指揮していた。

11 ソロモンはパロの娘を、ダビデの町から彼女のために建てた家に連れ上った。「私の妻はイスラエルの王ダビデの家に住んではならない。主の箱を迎え入れた所は聖なる所だからである」と彼が言ったからである。

12 それから、ソロモンは、彼が玄関の前に建てた主の祭壇の上に、主のために全焼のいけにえをささげた。

13 すなわち、モーセの命令どおりに、毎日の日課により、これをささげ、安息日ごとに、新月の祭りごとに、年三回の例祭、すなわち、種を入れないパンの祭り、七週の祭り、仮庵の祭りごとに、これをささげた。

14 彼はその父ダビデの定めに従い、祭司たちの組分けを定めてその務めにつかせ、レビ人もその任務につかせ、毎日の日課として、祭司たちの前で賛美と奉仕をさせた。門衛たちも、その組分けに従って、おのおのの門に立たせた。神の人ダビデの命令がこうだったからである。

15 彼らは、王がすべてのことにつき、また宝物倉のことについて、祭司たちとレビ人たちに命じたことにそむかなかった。

16 このように、ソロモンの工事は、主の宮の礎を据える日まで、また、その完成まで、すべてが整えられていた。主の宮は完全であった。

17 それから、ソロモンはエドムの地の海岸にあるエツヨン・ゲベルとエラテへ行った。

18 フラムはそのしもべたちを通して、何隻かの船と海に詳しいしもべたちを彼のもとに送り届けた。彼らはソロモンのしもべたちといっしょにオフィルへ行き、そこから、金四百五十タラントを取って、これをソロモン王のもとに持って来た。

歴代誌 第二 7章

歴代誌 第二 7章


1 ソロモンが祈り終えると、火が天から下って来て、全焼のいけにえと、数々のいけにえとを焼き尽くした。そして、主の栄光がこの宮に満ちた。

2 祭司たちは主の宮に入ることができなかった。主の栄光が主の宮に満ちたからである。

3 イスラエル人はみな、火が下り、主の栄光がこの宮の上に現れたのを見て、ひざをかがめて顔を地面の敷石につけ、伏し拝んで、「主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで」と主をほめたたえた。

4 それから、王と民はみな、主の前にいけにえをささげた。

5 ソロモン王は牛二万二千頭と羊十二万頭のいけにえをささげた。こうして、王とすべての民は、神の宮を奉献した。

6 祭司たちは、その務めに従って立ち、レビ人も、主の楽を奏する楽器を手にして立っていた。これは、ダビデ王が作ったものであり、ダビデが彼らの奏楽によって賛美したとき、「主の恵みはとこしえまで」と主をほめたたえるための楽器であった。また、祭司たちは、彼らの前でラッパを吹き鳴らしており、全イスラエルは起立していた。

7 ソロモンは、主の神殿の前の庭の中央部を聖別し、そこで、全焼のいけにえと、和解のいけにえの脂肪とをささげた。ソロモンが作った青銅の祭壇では、全焼のいけにえと、穀物のささげ物と、脂肪とを受け入れることができなかったからである。

8 ソロモンは、このとき、彼とともにいた全イスラエル、すなわち、レボ・ハマテからエジプト川に至るまでの大集団といっしょに、七日間の祭りを行った。

9 彼らは第八日目にきよめの集会を開いた。七日間、祭壇の奉献を行い、七日間、祭りを行ったからである。

10 第七の月の二十三日に、彼は民をおのおのの天幕に帰した。彼らは主がダビデと、ソロモンと、その民イスラエルに下さった恵みを喜び、心楽しく帰って行った。

11 こうしてソロモンは、主の宮と、王宮とを建て終え、主の宮と自分の宮殿に対して実施しようとソロモンが思っていたすべてのことをみごとに実現した。

12 すると、主が夜ソロモンに現れ、彼に仰せられた。「わたしはあなたの祈りを聞いた。また、わたしのために、この所をいけにえにささげる宮として選んだ。

13 もし、わたしが天を閉ざしたため雨が降らなくなった場合、また、いなごに命じてこの地を食い尽くさせた場合、また、もし、わたしの民に対して疫病を送った場合、

14 わたしの名を呼び求めているわたしの民がみずからへりくだり、祈りをささげ、わたしの顔を慕い求め、その悪い道から立ち返るなら、わたしが親しく天から聞いて、彼らの罪を赦し、彼らの地をいやそう。

15 今や、わたしはこの所でささげられる祈りに目を留め、耳を傾けよう。

16 今、わたしは、とこしえまでもそこにわたしの名をおくためにこの宮を選んで聖別した。わたしの目とわたしの心は、いつもそこにある。

17 あなたが、あなたの父ダビデが歩んだように、わたしの前に歩み、わたしがあなたに命じたことをすべてそのまま実行し、わたしのおきてと定めとを守るなら、

18 わたしが、あなたの父ダビデに、『あなたには、イスラエルを支配する者となる人が絶えることはない。』と言って契約を結んだとおり、あなたの王座を確立しよう。

19 しかし、もし、あなたがたがそむいて、あなたがたに授けたわたしのおきてとわたしの命令とを捨て去り、行ってほかの神々に仕え、これを拝むなら、

20 わたしが彼らに与えた地から、彼らを根こぎにし、わたしがわたしの名のために聖別したこの宮をわたしの前から投げ捨て、これをすべての国々の民の間で、物笑いとし、なぶりものとする。

21 かつては並びもなく高かったこの宮も、そのときには、そのそばを通り過ぎる者がみな、驚いて、『どういうわけで、主はこの地とこの宮とに、このような仕打ちをされたのだろう』と言うであろう。

22 すると人々は、『あの人たちは、エジプトの地から連れ出した彼らの父祖の神、主を捨てて、ほかの神々にたより、これを拝み、これに仕えた。そのために、主はこのすべてのわざわいをこの人たちに下されたのだ』と言うようになる。」

歴代誌 第二 6章

歴代誌 第二 6章


1 そのとき、ソロモンは言った。「主は、暗やみの中に住む、と仰せられました。

2 そこでこの私があなたのお治めになる宮を建てました。あなたがとこしえにお住みになる所を。」

3 それから王は振り向いて、イスラエルの全集団を祝福した。イスラエルの全集団は起立していた。

4 彼は言った。「イスラエルの神、主はほむべきかな。主は御口をもって私の父ダビデに語り、御手をもってこれを成し遂げて言われた。

5 『わたしの民を、エジプトの地から連れ出した日からこのかた、わたしはわたしの名を置く宮を建てるために、イスラエルの全部族のうちのどの町をも選ばず、また、わたしの民イスラエルの上に立つ君主とするためにどんな人も選ばず、

6 ただ、エルサレムを選んでそこにわたしの名を置き、ダビデを選んでわたしの民イスラエルの上に立てた。』

7 それで、私の父ダビデは、イスラエルの神、主の名のために宮を建てることを、いつも心がけていた。

8 ところが、主は、私の父ダビデにこう仰せられた。『あなたは、わたしの名のために宮を建てることを心がけていたために、よくやった。あなたは確かに、そう心がけていた。

9 しかし、あなたがその宮を建ててはならない。あなたの腰から出るあなたの子どもが、わたしの名のためにその宮を建てる。』

10 主は、お告げになった約束を果たされたので、私は父ダビデに代わって立ち、主の約束どおりイスラエルの王座に着いた。そして、イスラエルの神、主の名のために、この宮を建て、

11 主がイスラエル人と結ばれた主の契約が納められている箱をそこに置いた。」

12 彼はイスラエルの全集団の前で、主の祭壇の前に立ち、両手を差し伸べた。

13 ソロモンは、長さ五キュビト、幅五キュビト、高さ三キュビトの青銅の足台を作って、これを庭の中央に据えておいたが、その上に立って、イスラエルの全集団の前でひざまずき、両手を天に差し伸べて、

14 言った。「イスラエルの神、主。天にも地にも、あなたのような神はほかにありません。あなたは、心を尽くして御前に歩むあなたのしもべたちに対し、契約と愛とを守られる方です。

15 あなたは、約束されたことを、あなたのしもべ、私の父ダビデのために守られました。それゆえ、あなたは御口をもって語られました。また御手をもって、これを今日のように、成し遂げられました。

16 今、イスラエルの神、主よ。あなたのしもべ、私の父ダビデに約束して、『あなたがわたしの前に歩んだように、あなたの子孫がその道を守り、わたしの律法に歩みさえするなら、あなたには、イスラエルの王座に着く者が、わたしの前から、絶えることはない』と仰せられたことを、ダビデのために守ってください。

17 今、イスラエルの神、主よ。あなたのしもべダビデに約束されたみことばが堅く立てられますように。

18 それにしても、神ははたして人間とともに地の上に住まわれるでしょうか。実に、天も、天の天も、あなたをお入れすることはできません。まして、私の建てたこの宮など、なおさらのことです。

19 けれども、あなたのしもべの祈りと願いに御顔を向けてください。私の神、主よ。あなたのしもべが御前にささげる叫びと祈りを聞いてください。

20 そして、この宮、すなわち、あなたが御名をそこに置くと仰せられたこの所に、昼も夜も御目を開いていてくださって、あなたのしもべがこの所に向かってささげる祈りを聞いてください。

21 あなたのしもべとあなたの民イスラエルが、この所に向かってささげる願いを聞いてください。あなたご自身が、あなたのお住まいになる所、天からこれを聞いてください。聞いて、お赦しください。

22 もし、ある人が隣人に罪を犯し、のろいの誓いを立てさせられることになって、この宮の中にあるあなたの祭壇の前に来て、誓うなら、

23 あなたご自身が天からこれを聞き、あなたのしもべたちにさばきを行って、悪者にはその生き方への報いをその頭上に返し、正しい者にはその正しさにしたがって義を報いてください。

24 また、もし、あなたの民イスラエルが、あなたに罪を犯したため、敵に打ち負かされるようなとき、立ち返って御名をほめたたえ、この宮で、御前に祈り願うなら、

25 あなたご自身が天からこれを聞き、あなたの民イスラエルの罪を赦し、あなたが彼らとその先祖たちにお与えになった地に、彼らを帰らせてください。

26 彼らがあなたに罪を犯したため、天が閉ざされ、雨が降らない場合、彼らがこの所に向かって祈り、御名をほめたたえ、あなたの懲らしめによって、彼らがその罪から立ち返るなら、

27 あなたご自身が天でこれを聞き、あなたのしもべたち、あなたの民イスラエルの罪を赦し、彼らの歩むべき良い道を彼らに教え、あなたの民に相続地としてお与えになったあなたの地に、雨を降らせてください。

28 もし、この地に、ききんが起こり、疫病や立ち枯れや、黒穂病、いなごや油虫が発生した場合、また、敵がこの地の町々を攻め囲んだ場合、どんなわざわい、どんな病気の場合にも、

29 だれでも、あなたの民イスラエルがおのおの自分の疫病と痛みを思い知らされて、この宮に向かって両手を差し伸べて祈るとき、どのような祈り、願いも、

30 あなたご自身が、あなたの御住まいの所である天から聞いて、赦し、ひとりひとりに、そのすべての生き方にしたがって報いてください。あなたはその心を知っておられます。あなただけが人の子らの心を知っておられるからです。

31 それは、あなたが私たちの先祖に賜った地の上で彼らが生きながらえる間、いつも彼らがあなたを恐れて、あなたの道に歩むためです。

32 また、あなたの民イスラエルの者でない外国人についても、彼があなたの大いなる御名と、力強い御手と、伸べられた腕のゆえに、遠方の地から来て、この宮に来て祈るとき、

33 あなたご自身が、あなたの御住まいの所である天からこれを聞き、その外国人があなたに向かって願うことをすべてかなえてください。そうすれば、この地のすべての民が御名を知り、あなたの民イスラエルと同じように、あなたを恐れるようになり、私の建てたこの宮では、御名が呼び求められなくてはならないことを知るようになるでしょう。

34 あなたの民が、敵に立ち向かい、あなたが遣わされる道に出て戦いに臨むとき、あなたの選ばれたこの町、私が御名のために建てた宮の方向に向かって、あなたに祈るなら、

35 天から彼らの祈りと願いを聞いて、彼らの言い分を聞き入れてやってください。

36 彼らがあなたに対して罪を犯したため―罪を犯さない人間はひとりもいないのですから―あなたが彼らに対して怒り、彼らを敵に渡し、彼らが、遠くの地、あるいは近くの地に、捕虜として捕らわれていった場合、

37 彼らが捕らわれていった地で、みずから反省して悔い改め、その捕囚の地で、あなたに願い、『私たちは罪を犯しました。悪を行って、咎ある者となりました』と言って、

38 捕らわれていった捕囚の地で、心を尽くし、精神を尽くして、あなたに立ち返り、あなたが彼らの先祖に与えられた彼らの地、あなたが選ばれたこの町、私が御名のために建てたこの宮のほうに向いて祈るなら、

39 あなたの御住まいの所である天から、彼らの祈りと願いを聞き、彼らの言い分を聞き入れ、あなたに対して罪を犯したあなたの民をお赦しください。

40 今、私の神よ。お願いします。どうか、この所でささげる祈りに目を開き、耳を傾けてください。

41 そこで今、神、主よ。あなたもあなたの御力の箱も立ち上がって、休み所にお入りください。神、主よ。あなたの祭司たちの身に救いをまとわせてください。あなたの聖徒たちにいつくしみを喜ばせてください。

42 神、主よ。あなたに油そそがれた者たちの顔を退けないでください。あなたのしもべダビデの忠実なわざの数々を思い起こしてください。」

歴代誌 第二 5章

歴代誌 第二 5章


1 こうして、ソロモンが主の宮のためにしたすべての工事が完成した。そこで、ソロモンは父ダビデが聖別した物、すなわち、銀、金、各種の器具類を運び入れ、神の宮の宝物倉に納めた。

2 そのとき、ソロモンはイスラエルの長老たち、およびイスラエル人の部族のかしらたちと一族の長たちをすべて、エルサレムに召集した。ダビデの町シオンから主の契約の箱を運び上るためであった。

3 イスラエルのすべての人々は、第七の新月の祭りに王のもとに集まった。

4 こうして、イスラエルの長老全員が到着したところで、レビ人たちは箱をにない、

5 箱と会見の天幕と天幕にあったすべての聖なる用具とを運び上った。これらのものを祭司たち、レビ人たちが運び上った。

6 ソロモン王と彼のところに集まったイスラエルの全会衆は、箱の前に行き、羊や牛の群れをいけにえとしてささげたが、その数があまりに多くて数えることも調べることもできなかった。

7 それから、祭司たちは主の契約の箱を、定めの場所、すなわち神殿の内堂である至聖所のケルビムの翼の下に運び入れた。

8 ケルビムは箱の上に翼を広げた。ケルビムは箱とそのかつぎ棒とを上からおおった。

9 そのかつぎ棒は長かったので、棒の先が内堂の前の聖所から見えていたが、外からは見えなかった。それは、今日までそこにある。

10 箱の中には、二枚の板のほかには何も入っていなかった。これは、イスラエル人がエジプトから出て来たとき、主が彼らと契約を結ばれたときに、モーセがホレブで手に入れたものである。

11 祭司たちが聖所から出て来たとき、―列席したすべての祭司が各組の務めの順序にかかわらず身を聖別した。

12 また、歌うたいであるレビ人全員も、すなわち、アサフもヘマンもエドトンも彼らの子らも彼らの兄弟たちも、白亜麻布を身にまとい、シンバル、十弦の琴および立琴を手にして、祭壇の東側に立ち、百二十人の祭司たちも彼らとともにいて、ラッパを吹き鳴らしていた―

13 ラッパを吹き鳴らす者、歌うたいたちが、まるでひとりででもあるかのように一致して歌声を響かせ、主を賛美し、ほめたたえた。そして、ラッパとシンバルとさまざまの楽器をかなでて声をあげ、「主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで」と主に向かって賛美した。そのとき、その宮、すなわち主の宮は雲で満ちた。

14 祭司たちは、その雲にさえぎられ、そこに立って仕えることができなかった。主の栄光が神の宮に満ちたからである。

歴代誌 第二 4章

歴代誌 第二 4章


1 さらに、青銅の祭壇を作った。その長さは二十キュビト、幅も二十キュビト、高さは十キュビトであった。

2 それから、鋳物の海を作った。縁から縁まで十キュビト。円形で、その高さは五キュビト。その周囲は細なわで巻いて三十キュビトであった。

3 その下に沿って、牛の型が回りを取り巻いていた。すなわち、一キュビトにつき十づつの割りでその海の周囲を取り巻いていた。この牛は二段になっており、海を鋳たときに鋳込んだものである。

4 これは、十二頭の牛の上に据えられていた。三頭は北を向き、三頭は西を向き、三頭は南を向き、三頭は東を向いていた。この海は、これらの牛の上に載せられており、牛の後部はすべて内側に向いていた。

5 その海の厚さは一手幅あり、その縁は、杯の縁のようにゆりの花の形をしていた。その容量は三千バテであった。

6 それから、洗盤を十個作り、五個を右側に、五個を左側に置いた。その中で洗うためである。全焼のいけにえに用いるものは、その中ですすぎ清めた。海は祭司たちがその中で身を洗うためのものであった。

7 さらに、金の燭台十個を、規格どおりに作って、本堂の中に置き、五個を右側に、五個を左側に置いた。

8 机を十個作り、本堂の中に置き、五個を右側に、五個を左側に置いた。それから、金の鉢を百個作った。

9 さらに、祭司たちの庭と大庭およびその庭の戸を作り、その戸に青銅を着せた。

10 海は右側、すなわち、東南の方角に置いた。

11 さらに、フラムは灰つぼと十能と鉢を作った。こうして、フラムは神の宮のためにソロモン王が注文した仕事を完成した。

12 すなわち、二本の柱と、二本の柱の頂にある丸い柱頭、および、柱の頂にある丸い二つの柱頭をおおう二つの格子網、

13 また、二つの格子網に取りつけた四百のざくろ、すなわち、柱の先端にある丸い二つの柱頭をおおうそれぞれの格子網のための二段のざくろ。

14 また、台を作り、またその台の上の洗盤を作り、

15 一つの海と、その下の十二頭の牛、

16 また、灰つぼと十能と肉刺し、およびそれらに属するすべての用具を、ソロモン王の注文により主の宮のために、彼の職人の長フラムがみがき上げた青銅で作った。

17 王は、ヨルダンの低地、スコテとツェレダとの間の粘土層の地で、これらを鋳造した。

18 こうして、ソロモンはこれらすべての用具を作った。青銅の重さは量りきれなかった。

19 ついで、ソロモンは神の宮にあるすべての用具を作った。すなわち、金の祭壇と供えのパンを載せる机、

20 内堂の前で火をともすための燭台と、その上のともしび皿を規格どおりに純金で作った。

21 さらに、金の花模様、ともしび皿、心切りばさみ。この金は混じりけのない純金であった。

22 また、心取りばさみ、鉢、平皿、火皿を純金で作った。また、神殿の開き戸は、至聖所に通じるとびらも、本堂に通じる神殿のとびらも、金で作った。

歴代誌 第二 3章

歴代誌 第二 3章


1 こうして、ソロモンは、主がその父ダビデにご自身を現された所、すなわちエルサレムのモリヤ山上で主の家の建設に取りかかった。彼はそのため、エブス人オルナンの打ち場にある、ダビデの指定した所に、場所を定めた。

2 彼が建設に取りかかったのは、その治世の第四年、第二の月の二日であった。

3 神の家を建てるために、ソロモンの据えた礎は次のとおりである。長さは先代の尺度のキュビトにしたがって六十キュビト。幅は二十キュビト。

4 前の玄関は、長さが神殿の幅と同じ二十キュビト、高さは百二十キュビトとし、その内側には純金を着せた。

5 この大きな家はもみの木材でおおい、良質の金を着せ、さらに、その上にナツメヤシの木の彫刻と鎖を置き、

6 宝石の装飾でこの神殿をおおった。ここに用いた金はパルワイムの金であった。

7 この神殿の梁にも、敷居にも、壁にも、とびらにも金を着せ、壁にはケルビムを刻んだ。

8 ついで、至聖所を造ったが、その長さはこの神殿の幅と同じ二十キュビト、その幅も二十キュビトとし、これに六百タラントに当たる良質の金を着せた。

9 釘の重さは金五十シェケルであった。屋上の間にも金を着せた。

10 至聖所の中に、鋳物のケルビムを二つ作り、これに金を着せた。

11 そのケルビムの翼は、長さが二十キュビトあった。一方のケルブの一つの翼は五キュビトであって、神殿の壁にまで届いており、片方の翼も五キュビトであって、他方のケルブの翼にまで届いていた。

12 もう一方のケルブの一つの翼も五キュビトであって、神殿の壁にまで届いており、片方の翼も五キュビトであって、他方のケルブの翼につながっていた。

13 これらのケルビムの翼は、広げられており、二十キュビトあった。これらは、その足で立ち、その顔は神殿のほうに向いていた。

14 それから彼は、青、紫、紅、および白亜麻布の垂れ幕を作り、その上にケルビムの模様を縫いつけた。

15 彼は、神殿の前に柱を二本作った。三十五キュビトの高さのもので、その頂にある柱頭は五キュビトであった。

16 さらに、彼は内堂に鎖を作り、これを柱の頂に取りつけ、ざくろを百作り、鎖のところに取りつけた。

17 それから、彼はこれらの柱を本堂の前に、一つを右側に、もう一つを左側に立てた。右側の柱にヤキンという名をつけ、左側の柱にボアズという名をつけた。

歴代誌 第二 2章

歴代誌 第二 2章


1 さて、ソロモンは主の名のための宮と自分の王国のための宮殿とを建てようと考えた。

2 ソロモンは、荷役人夫七万人、山で石を切り出す者八万人、彼らを指揮する者三千六百人の人数をそろえた。

3 ソロモンはツロの王フラムのもとに人をやって言わせた。「あなたが私の父ダビデに行い、父の住む家を建てるための杉材を送ってくださったように、私にもしていただけないでしょうか。

4 実は、私も、私の神、主の宮のために宮を建てて、これを主にささげ、主の前にかおりの高い香をたき、パンを常に並べ供え、また、朝ごと夕ごとに、また安息日ごと新月の祭りごとに、私たちの神、主の例祭ごとに、全焼のいけにえをささげようとしています。このことは、とこしえにイスラエルに命じられているのです。

5 私が建てる宮は壮大な宮です。私たちの神は、すべての神々にまさって偉大な神だからです。

6 天も、天の天も主をお入れできないのに、いったいだれが主のために宮を建てる力を持っているというのでしょうか。また、主のために宮を建てるというこの私は、いったい何者でしょう。ただ主の前に香をたくためだけの者です。

7 そこで今、私のもとに、金、銀、青銅、鉄の細工に長じ、紫、紅、青などの製造に熟練した人で、各種の彫り物の技術を心得ている人を送ってください。私の父ダビデが備えておいたユダとエルサレムにいるこちらの熟練した者たちもいっしょに働きます。

8 それから、私のもとに、杉、もみ、びゃくだんの木材をレバノンから送ってください。私はあなたのしもべたちがレバノンの木を切ることに熟練していることを知っております。もちろん、私のしもべたちも、あなたのしもべたちといっしょに働きます。

9 私のために、木材を多量に用意させるためです。私の建てる宮は壮大であり、みごとなものでだからです。

10 お聞きください。私は、木を切り出し、材木を切る者たちのため、あなたのしもべたちのために食糧として小麦二万コル、ぶどう酒二万パテ、油二万パテを提供します。」

11 ツロの王フラムは文書を送ってソロモンに言った。「主はご自身の民を愛しておられるので、あなたを彼らの上に立てて王とされました。」

12 さらに、フラムは言った。「天と地とをお造りなったイスラエルの神、主はほむべきかな。主はダビデ王に、思慮と悟りとを備えた知恵ある子を授け、主のための宮と、自分の王国のための宮殿とを建てさせられるのです。

13 今、私は才知に恵まれた熟練工、職人の長フラムを遣わします。

14 彼はダンの娘たちのうちのひとりの女から生まれた者であり、彼の父はツロの人です。彼は、あなたの熟練工と、あなたの父、私の主ダビデの熟練工とともに、金、銀、青銅、鉄、石材、木材の細工を心得、紫、青、白亜麻布、紅などの製造を心得、彼に委ねられたあらゆる種類の彫り物を刻み、彼の創案に任されたすべてのものを巧みに設計することのできる男です。

15 今、私の主が語られた小麦と大麦、油とぶどう酒を、そのしもべたちにお送りください。

16 私たちのほうでは、お入用なだけレバノンから木材を切り、これをいかだに組んで、海路をヤフォまであなたのもとにお届けします。そこからあなたがこれをエルサレムに運び上ってください。」

17 ソロモンは、彼の父ダビデが行った人口調査の後、イスラエルの地にいる在留異国人全員の人数を調べたが、十五万三千六百人いた。

18 彼は、その中から七万人を荷役人夫に、八万人を山で石を切り出す者に、三千六百人を民の労働を指揮する者にした。

歴代誌 第二 1章

歴代誌 第二 1章


1 さて、ダビデの子ソロモンは、ますます王権を強固にした。彼の神、主は彼とともにおられ、彼を並みはずれて偉大な者とされた。

2 ソロモンは全イスラエル、千人隊、百人隊の長、さばきつかさ、および一族のかしらである、全イスラエルの上に立つ者すべてに向かって語り、

3 ソロモンおよび彼とともにいた全集団はギブオンにある高き所に行った。そこには、主のしもべモーセが荒野で造った神の会見の天幕があったからである。

4 ―しかし、神の箱については、ダビデはこれをキルヤテ・エアリムから、ダビデがそのために定めておいた場所に運び上らせた。箱のために天幕をエルサレムに張っておいたからである。―

5 また、フルの子ウリの子のベツァルエルが造った青銅の祭壇を主の幕屋の前に置き、ソロモンと会衆は主に求めた。

6 ソロモンはその所で主の前にある青銅の祭壇の上に―その壇は会見の天幕の所にあった―いけにえをささげた。すなわち、その上で一千頭の全焼のいけにえをささげた。

7 その夜、神がソロモンに現れて、彼に仰せられた。「あなたに何を与えようか。願え。」

8 ソロモンは神に言った。「あなたは私の父ダビデに大いなる恵みを施されましたが、今度は父に代わって私を王とされました。

9 そこで今、神、主よ。私の父ダビデになさったあなたの約束を堅く守ってください。あなたは、地のちりのようにおびただしい民の上に、私を王とされたからです。

10 今、知恵と知識を私に下さい。そうすれば、私はこの民の前に出はいりいたします。さもなければ、だれに、この大いなる、あなたの民をさばくことができましょうか。」

11 神はソロモンに仰せられた。「そのようなことがあなたの心にあり、あなたが富をも、財宝をも、誉れをも、あなたを憎む者たちのいのちをも求めず、さらに長寿をも求めず、むしろ、わたしがあなたを立ててわたしの民の王とした、その民をさばくことができるようにと、自分のために知恵と知識を求めたので、

12 その知恵と知識とはあなたのものとなった。そのうえ、わたしはあなたの前の、また後の王たちにもないほどの富と財宝と誉れとをあなたに与えよう。」

13 こうして、ソロモンはギブオンにある高き所から出て行き、会見の天幕の前を去ってエルサレムに行き、イスラエルの王となった。

14 ソロモンは戦車と騎兵を集めたが、戦車一千四百台と、騎兵一万二千人が彼のもとに集まった。そこで、彼はこれらを戦車の町々に配置し、また、エルサレムの王のもとにも置いた。

15 王は銀と金とをエルサレムで石のように用い、杉の木を低地のいちじく桑の木のように大量に用いた。

16 ソロモンの所有していた馬は、エジプトとケベの輸出品であった。それは王の御用達が代価を払って、ケベから手に入れたものであった。

17 彼らはエジプトから、戦車を銀六百、馬を銀百五十で買い上げ、輸入していた。同様に、ヘテ人のすべての王も、アラムの王たちも、彼らの仲買で輸入した。

歴代誌 第一 index

歴代誌 第一 第1章
歴代誌 第一 第2章
歴代誌 第一 第3章
歴代誌 第一 第4章
歴代誌 第一 第5章
歴代誌 第一 第6章
歴代誌 第一 第7章
歴代誌 第一 第8章
歴代誌 第一 第9章
歴代誌 第一 第10章
歴代誌 第一 第11章
歴代誌 第一 第12章
歴代誌 第一 第13章
歴代誌 第一 第14章
歴代誌 第一 第15章
歴代誌 第一 第16章
歴代誌 第一 第17章
歴代誌 第一 第18章
歴代誌 第一 第19章
歴代誌 第一 第20章
歴代誌 第一 第21章
歴代誌 第一 第22章
歴代誌 第一 第23章
歴代誌 第一 第24章
歴代誌 第一 第25章
歴代誌 第一 第26章
歴代誌 第一 第27章
歴代誌 第一 第28章
歴代誌 第一 第29章

2010年11月29日月曜日

歴代誌 第一 29章

歴代誌 第一 29章


1 次に、ダビデ王は全集団に言った。「わが子ソロモンは、神が選ばれたただひとりの者であるが、まだ若く、力もなく、この仕事は大きい。この城は、人のためでなく、神である主のためだからである。

2 私は全力を尽くして、私の神の宮のために用意をした。すなわち、金製品のための金、銀製品のための銀、青銅製品のための青銅、鉄製品のための鉄、木製品のための木、しまめのう、色とりどりのモルタルの石の象眼細工、あらゆる宝石、大理石をおびただしく用意した。

3 そのうえ、私は、私の神の宮を喜ぶあまり、聖なる宮のために私が用意したすべてのものに加えて、私の宝としていた金銀を、私の神の宮のためにささげた。

4 家々の壁に着せるため、オフィルの金の中から金三千タラントと、精銀七千タラントを、

5 金は金製品のため、銀は銀製品のために、またすべて職人の手による仕事のために、ささげた。そこで、きょう、だれか、みずから進んでその手にあふれるほど、主にささげる者はないだろうか。」

6 すると、一族の長たち、イスラエルの各部族の長たち、千人隊、百人隊の長たち、王の仕事の係長たちは、みずから進んで、

7 神の宮の奉仕のために、金五千タラント一万ダリク、銀一万タラント、青銅一万八千タラント、鉄十万タラントをささげた。

8 宝石を持っている者は、これを主の宮の宝物倉にささげ、ゲルション人エヒエルの手に託した。

9 こうして、民は自分たちみずから進んでささげた物について喜んだ。彼らは全き心を持ち、みずから進んで主にささげたからである。ダビデ王もまた、大いに喜んだ。

10 ダビデは全集団の目の前で主をほめたたえた。ダビデは言った。「私たちの父イスラエルの神、主よ。あなたはとこしえからとこしえまでほむべきかな。

11 主よ。偉大さと力と栄えと栄光と尊厳とはあなたのものです。天にあるもの地にあるものはみなそうです。主よ。王国もあなたのものです。あなたはすべてのものの上に、かしらとしてあがむべき方です。

12 富と誉れは御前から出ます。あなたはすべてのものの支配者であられ、御手には勢いと力があり、あなたの御手によって、すべてが偉大にされ、力づけられるのです。

13 今、私たちの神、私たちはあなたに感謝し、あなたの栄えに満ちた御名をほめたたえます。

14 まことに、私は何者なのでしょう。私の民は何者なのでしょう。このようにみずから進んでささげる力を保っていたとしても。すべてはあなたから出たのであり、私たちは、御手から出たものをあなたにささげたにすぎません。

15 私たちは、すべての父祖たちのように、あなたの前では異国人であり、居留している者です。地上での私たちの日々は影のようなもので、望みもありません。

16 私たちの神、主よ。あなたの聖なる御名のために家をお建てしようと私たちが用意をしたこれらすべてのおびただしいものは、あなたの御手から出たものであり、すべてはあなたのものです。

17 私の神。あなたは心をためされる方で、直ぐなことを愛されるのを私は知っています。私は直ぐな心で、これらすべてをみずから進んでささげました。今、ここにいるあなたの民が、みずから進んであなたにささげるのを、私は喜びのうちに見ました。

18 私たちの父祖アブラハム、イサク、イスラエルの神、主よ。御民のその心を計る思いをとこしえにお守りください。彼らの心をしっかりとあなたに向けさせてください。

19 わが子ソロモンに、全き心を与えて、あなたの命令とさとしと定めを守らせ、すべてを行わせて、私が用意した城を建てさせてください。」

20 そして、ダビデは全集団に向かって、「あなたがたの神、主をほめたたえなさい」と言った。すると全集団は、父祖の神、主をほめたたえ、ひざまずいて、主と王とを礼拝した。

21 その日の翌日、彼らは主にいけにえをささげ、全焼のいけにえをささげた。雄牛千頭、雄羊千頭、子羊千頭、これらに添える注ぎのぶどう酒、それに全イスラエルのためのおびただしいいけにえをささげた。

22 彼らはその日、大いに喜んで、主の前に食べたり飲んだりし、あらためてダビデの子ソロモンを王とし、油をそそいで、主のために、君主とし、ツァドクを祭司とした。

23 こうしてソロモンは、主の設けられた王座に着き、父ダビデに代わり、王となって、栄えた。全イスラエルは彼に聞き従った。

24 すべてのつかさたち、勇士たち、および、ダビデ王のすべての子たちまで、ソロモン王に服した。

25 主はソロモンを全イスラエルの目の前に非常に大いなる者とし、彼より先にイスラエルを治めたどの王にも見られなかった王の尊厳を、彼らに与えられた。

26 このようにして、エッサイの子ダビデは全イスラエルを治めた。

27 彼がイスラエルの王であった期間は四十年であった。ヘブロンで七年治め、エルサレムで三十三年間治めた。

28 彼は長寿に恵まれ、齢も富みも誉れも満ち満ちて死んだ。彼の子ソロモンが代わって王となった。

29 ダビデ王の業績は、最初から最後まで、予見者サムエルの言行録、預言者ナタンの言行録、先見者ガドの言行録はまさにしるされている。

30 それには、彼のすべての統治、彼の力、また、彼およびイスラエル、それに各地の諸王国が過ごした時代についてしるされている。

歴代誌 第一 28章

歴代誌 第一 28章


1 さて、ダビデはイスラエルのすべてのつかさ、すなわち、各部族のつかさ、王に仕える各組のつかさ、千人隊の長、百人隊の長、王とその子らが所有している財産、家畜全体の係長たち、宦官たち、勇士たち、つまり、すべての勇士をエルサレムに召集した。

2 ダビデ王は立ち上がって、こう言った。「私の兄弟たち、私の民よ。私の言うことを聞きなさい。私は主の契約の箱のため、私たちの神の足台のために、安息の家を建てる志を持っていた。私は建築の用意をした。

3 しかし、神は私に仰せられた。『あなたはわたしの名のために家を建ててはならない。あなたは戦士であって、血を流してきたからである。』

4 けれども、イスラエルの神、主は、私の父の全家から私を選び、とこしえにイスラエルを治める王としてくださった。ユダの中から君たる者を選ばれたからである。私の父の家はユダの家に属している。主は私の父の子どもたちのうちで、私を愛し、全イスラエルを治める王としてくださった。

5 主は私に多くの子どもを授けてくださったが、私のすべての子どもの中から、私の子ソロモンを選び、イスラエルを治める主の王座に着けてくださった。

6 そして、私にこう仰せられた。『あなたの子ソロモンが、わたしの家とわたしの庭を建てる。わたしが彼をわたしの子として選び、わたしが彼の父となるからだ。

7 もし彼が今日のようにわたしの命令と定めを行おうと堅く決心しているなら、わたしは彼の王位をとこしえまでも確立しよう。』

8 今、主の集会、全イスラエルの前で、私たちの神が聞いてくださるこの所で、あなたがたは、あなたがたの神、主の命令をことごとく守り、求めなさい。それは、あなたがたがこの良い地を所有し、あなたがたの後、とこしえまでもあなたがたの子たちにゆずりとして与えるためである。

9 わが子ソロモンよ。今あなたはあなたの父の神を知りなさい。全き心と喜ばしい心持ちをもって神に仕えなさい。主はすべての心を探り、すべての思いの向かうところを読み取られるからである。もし、あなたが神を求めるなら、神はあなたにご自分を現される。もし、あなたが神を離れるなら、神はあなたをとこしえまでも退けられる。

10 今、心に留めなさい。主は聖所となる宮を建てさせるため、あなたを選ばれた。勇気を出して実行しなさい。」

11ダビデはその子ソロモンに、玄関広間、その神殿、宝物室、屋上の間、内部屋、贖いの間などの仕様書を授けた。

12 御霊により彼が示されていたすべてのものの仕様書であった。すなわち、主の宮の庭のこと、回りにあるすべての脇部屋のこと、神の宮の宝物倉のこと、聖なるささげ物の宝物倉のこと、

13 祭司とレビ人との組分けのこと、主の宮の奉仕のすべての仕事のこと、主の宮の奉仕に用いるすべての器具のことである。

14 金については、各種の奉仕に用いるすべての器具に使う金の目方が、すべての銀の器具については、各種の奉仕に用いるすべての器具の目方が示され、

15 金の燭台とその上にある金のともしび皿の目方は、一つ一つの燭台とその上にあるともしび皿の目方が、銀の燭台については、一つ一つの燭台の用途別に燭台とその上にあるともしび皿の目方が示されていた。

16 また、並べ供えるパンの机、一つ一つの机に使う金の目方、銀の机に使うその銀、

17 純金の、肉刺し、鉢、びん、金の杯については、それぞれの杯の目方、銀の杯について、それぞれの杯の目方、

18 精金の香の壇についてはその目方、主の契約の箱の上で翼を伸べ、防ぎ守っているケルビムの車のひな型の金のことが示されていた。

19 「これらすべては、私に与えられた主の手による書き物にある。彼は、この仕様書のすべての仕事を賢く行う。」

20 それから、ダビデはその子ソロモンに言った。「強く、雄々しく、事を成し遂げなさい。恐れてはならない。おののいてはならない。神である主、私の神が、あなたとともにおられるのだから―。主は、宮の奉仕のすべての仕事を完成させてくださる。

21 見なさい。神の宮のあらゆる奉仕のために祭司とレビ人の各組がいる。あらゆる奉仕のために知恵のある、進んで事に当たるすべての人が、どんな仕事にも、あなたとともにいる。つかさたちとすべての民は、あなたのすべての命令に従う。」

歴代誌 第一 27章

歴代誌 第一 27章


1 イスラエル人、すなわち、一族のかしらたち、千人隊の長、百人隊の長たち、および彼らのつかさたちは、王に仕えて一年のすべての月を通じ、月ごとの交代制にしたがって、各分団のすべての事に当たったが、その人数は一つの分団が二万四千人であった。

2 第一の月、第一分団の長、ザブディエルの子ヤシュブアム。彼の分団は二万四千人。

3 彼はペレツの子孫のひとりで、第一の月を受け持つ将軍たちすべてのかしらであった。

4 第二の月、分団の長、アホアハ人ドダイ、―彼の分団といえば、つかさミクロテがいた。彼の分団は二万四千人。

5 第三の月、第三軍団の長は祭司エホヤダの子ベナヤ。彼がかしらであった。彼の分団は二万四千人。

6 彼は、あの三十人の勇士のひとり、三十人の長のベナヤである。彼の分団には、その子アミザバデがいた。

7 第四の月、第四軍は、ヨアブの兄弟アサエル。その子ゼバデヤが彼の跡を継いだ。彼の分団は二万四千人。

8 第五の月、第五軍は、あの長イズラフ人シャムフテ。彼の分団は二万四千人。

9 第六の月、第六軍は、テコア人イケシュの子イラ。彼の分団は二万四千人。

10 第七の月、第七軍は、エフライム族の出であるペロニ人ヘレツ。彼の分団は二万四千人。

11 第八の月、第八軍は、ゼラフ人に属するフシャ人シベカイ。彼の分団は二万四千人。

12 第九の月、第九軍は、ベニヤミン人に属するアナトテ人アビエゼル。彼の分団は二万四千人。

13 第十の月、第十軍は、ゼラフ人に属するネトファ人マフライ。彼の分団は二万四千人。

14 第十一の月、第十一軍は、エフライム族の出であるピルアトン人ベナヤ。彼の分団は二万四千人。

15 第十二の月、第十二軍は、オテニエルに属するネトファ人ヘルダイ。彼の分団は二万四千人。

16 なお、イスラエルの各部族の長は、ルベン人では、ジクリの子エリエゼルがつかさ。シメオン人ではマアカの子シャファテヤ。

17 レビではケムエルの子ハシャブヤ。アロンではツァドク。

18 ユダではダビデの兄弟のひとりエリフ。イッサカルではミカエルの子オムリ。

19 ゼブルンではオバデヤの子イシェマヤ。ナフタリではアズリエルの子オムリ。

20 エフライム族ではアザズヤの子ホセア。マナセの半部族ではペダヤの子ヨエル。

21 ギルアデのマナセの半部族ではゼカリヤの子イド。ベニヤミンではアブネルの子ヤアシエル。

22 ダンではエロハムの子アザルエル。これがイスラエル各部族のつかさたちであった。

23 ダビデは二十歳以下の人々は数に入れなかった。主がイスラエルを天の星のようにふやそうと言われたからである。

24 ツェルヤの子ヨアブが数え始めたが、終わらなかった。このため、御怒りがイスラエルの上に下って、その数はダビデ王の年代記の統計には載らなかった。

25 王の宝物倉をつかさどったのは、アディエルの子アズマベテ。野と町々と村々とおのおののやぐらにある宝物倉をつかさどったのは、ウジヤの子ヨナタン。

26 土地を耕して畑仕事をする者たちをつかさどったのは、ケルブの子エズリ。

27 ぶどう畑をつかさどったのは、ラマ人シムイ。ぶどう酒の倉にあるぶどう畑の産物をつかさどったのは、シェファム人ザブディ。

28 低地にあるオリーブの木といちじく桑の木をつかさどったのは、ゲデル人バアル・ハナン。油の倉をつかさどったのはヨアシュ。

29 シャロンで飼われる牛の群れをつかさどったのは、シャロン人シルタイ。谷にいる牛の群れをつかさどったのは、アデライの子シャファテ。

30 らくだをつかさどったのは、イシュマエル人オビル。雌ろばをつかさどったのは、メロノテ人エフデヤ。

31 羊の群れをつかさどったのは、ハガル人ヤジズ。これらはみな、ダビデ王の所有する財産の係長であった。

32 ダビデのおじヨナタンは議官であり、英知の人で、彼は書記でもあった。ハクモニの子エヒエルは王の子らとともにいた。

33 アヒトフェルは王の議官で、アルキ人フシャイは王の友であった。

34 アヒトフェルの跡を継いだのは、ベナヤの子エホヤダとエブヤタルであり、王の将軍はヨアブであった。

歴代誌 第一 26章

歴代誌 第一 26章


1 門衛の組分け。コラ人ではアサフ族のコレの子メシェレムヤ。

2 メシェレムヤには子どもがあった。長男ゼカリヤ、次男エディアエル、三男ゼバデヤ、四男ヤテニエル、

3 五男エラム、六男ヨハナン、七エルエホエナイ。

4 オベデ・エドムには子どもがあった。長男シェマヤ、次男エホザバデ、三男ヨアフ、四男サカル、五男ネタヌエル、

5 六男アミエル、七男イッサカル、八男ペウルタイ。神が彼を祝福されたからである。

6 彼の子シェマヤに子どもたちが生まれた。彼らは勇士だったので、その父の家を治める者となった。

7 シェマヤの子はオテニ、レファエル、オベデ、エルザバデ―彼の兄弟は勇者、エリフとセマクヤ。

8 これはみな、オベデ・エドムの子たちで。彼らとその子、兄弟たちは、その奉仕にふさわしい力のある勇敢な人であった。オベデ・エドムに属する者は六十二人であった。

9 メシェレムヤには子どもと兄弟たちがあり、彼らは勇者で、十八人であった。

10 また、メラリ族のホサには、子どもがあり、そのかしらはシムリであった。彼は長男ではなかったが、父が彼をかしらにしたからである。

11 第二はヒルキヤ、第三はテバルヤ、第四はゼカリヤであった。ホサの子ども、兄弟たちは合計で十三人であった。

12 門衛のこれらの各組に対し、主の宮で仕える任務が、彼らのかしらごとに、彼らの兄弟たちと全く同じように割り当てられた。

13 こうして、彼らは、下の者も上の者もひとしく、その父祖の家ごとに、一つ一つの門についてくじを引いた。

14 すると、東方のくじはシャレムヤに当たった。彼の子で思慮深い議官ゼカリヤのためにくじが引かれ、彼のくじは北方と出た。

15 オベデ・エドムには南方、彼の子らには倉、

16 シュピムとホサには西方、それに上り坂の大路のシャレケテ門が当たった。見張りの組と組には並び合っていた。

17 東方には六人のレビ人、北方には毎日四人、南方には毎日四人、倉にはふたりずつ、

18 西方の庭前には、大路に四人、前庭にふたりであった。

19 以上はコラ族とメラリ族の門衛の組分けである。

20 レビ人のアヒヤは、神の宮の宝物倉および聖なるささげ物の宝物倉をつかさどった。

21 ゲルション族でラダンに属するラダンの子ら、ゲルション人ラダンに属する一族のかしらたち、すなわちエヒエル人、

22 エヒエル人の子孫、その兄弟ゼタムとヨエルは、、主の宮の宝物倉をつかさどった。

23 アムラム人、イツハル人、ヘブロン人、ウジエル人については、

24 モーセの子ゲルショムの子シェブエルが宝物倉のつかさであった。

25 彼の同族で、エリエゼルに属する者は、その子レハブヤ、その子エシャヤ、その子ヨラム、その子ジクリ、その子シェロミテであるが、

26 このシェロミテと彼の兄弟たちは、ダビデ王と一族のかしらたち、および、千人隊の長、百人隊の長たち、将軍たちが聖別してささげた聖なるささげ物のすべての宝物倉をつかさどった。

27 彼らは、戦いで得た分捕り物を、主の宮を修理するために聖別してささげた。

28 すべて予見者サムエル、キシュの子サウル、ネルの子アブネル、ツェルヤの子ヨアブが聖別してささげた物、すなわち、すべての聖なるささげ物は、シェロミテとその兄弟たちにゆだねられた。

29 イツハル人のうち、ケナヌヤとその子らは、イスラエルに関する外の仕事につき、つかさとさばきつかさとなった。

30 ヘブロン人のうち、ハシャブヤとその同族の者は勇者であり、千七百人いたが、ヨルダン川を渡った所から西方に至る地域のイスラエルの管理に当たり、すべての主の仕事、王への奉仕に当たった。

31 ヘブロン人のうち、エリヤは、その一族その家系によるヘブロン人のかしらであった。ダビデの治世の第四十年に、彼らは調べられ、そのとき彼らのうちにギルアデのヤゼルで勇士が見いだされた。

32 彼の同族の者たちは勇者であって、二千七百人いたが、一族のかしらたちであった。ダビデ王は彼らをルベン人、ガド人、マナセ人の半部族の上に任命し、すべて神に関する事がら、王に関する事がらに当たらせた。

歴代誌 第一 25章

歴代誌 第一 25章


1 また、ダビデと将軍たちは、アサフとヘマンとエドトンの子らを奉仕のために取り分け、立琴と十弦の琴とシンバルをもって預言する者とした。その奉仕に従って、仕事についた者の数は次のとおりである。

2 アサフの子では、ザクル、ヨセフ、ネタヌヤ、アサルエラ。これらはアサフの子で、王の指揮に従って、預言するアサフの指揮下にあった。

3 エドトンについて、エドトンの子は、ゲダルヤ、ツェリ、エシャヤ、シムイ、ハシャブヤ、マティテヤの六人。立琴をもって主をほめたたえ、賛美しながら預言する彼らの父エドトンの指揮下にあった。

4 ヘマンについて、ヘマンの子は、ブキヤ、マタヌヤ、ウジエル、シェブエル、エリモテ、ハナヌヤ、ハナニ、エリヤタ、ギダルティ、ロマムティ・エゼル、ヨシュベカシャ、マロティ、ホティル、マハジオテ。

5 これらはみな、神のことばに従って、角笛を高く上げる王の先見者ヘマンの子らであった。神はヘマンに息子十四人と、娘三人を与えられた。

6 これらはみな、その父の指揮下にあって、シンバル、十弦の琴、立琴を手に、主の宮で歌を歌って、王の指揮の下に神の宮の奉仕に当たる者たちである。アサフ、エドトン、ヘマン、

7 彼らおよび主にささげる歌の訓練を受けた彼らの同族―彼らはみな達人であった―の人数は二百八十八人であった。

8 彼らは、下の者も上の者も、達人も弟子も、みな同じように任務のためのくじを引いた。

9 第一のくじは、アサフに属するヨセフに当たり、第二はゲダルヤに当たった。彼と兄弟たち、子たち、十二人。

10 第三はザクル、その子たち、兄弟たち、十二人。

11 第四はイツェリ、その子たち、兄弟たち、十二人。

12 第五はネタヌヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

13 第六はブキヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

14 第七はエサルエラ、その子たち、兄弟たち、十二人。

15 第八はエシャヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

16 第九はマタヌヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

17 第十はシムイ、その子たち、兄弟たち、十二人。

18 第十一はアザルエル、その子たち、兄弟たち、十二人。

19 第十二はハシャブヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

20 第十三はシュバエル、その子たち、兄弟たち、十二人。

21 第十四はマティテヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

22 第十五はエレモテ、その子たち、兄弟たち、十二人。

23 第十六はハナヌヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

24 第十七はヨシュベカシャ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25 第十八はハナニ、その子たち、兄弟たち、十二人。

26 第十九はマロティ、その子たち、兄弟たち、十二人。

27 第二十はエリヤタ、その子たち、兄弟たち、十二人。

28 第二十一はホティル、その子たち、兄弟たち、十二人。

29 第二十二はギダルティ、その子たち、兄弟たち、十二人。

30 第二十三はマハジオテ、その子たち、兄弟たち、十二人。

31 第二十四はロマムティ・エゼル、その子たち、兄弟たち、十二人に当たった。

歴代誌 第一 24章

歴代誌 第一 24章


1 アロンの子らの組分け。アロンの子らは、ナダブ、アビフ、エルアザル、イタマル。

2 ナダブとアビフはその父に先立って死に、彼らには子どもがなかったので、エルアザルとイタマルが祭司の務めについた。

3 ダビデは、エルアザルの子孫のひとりツァドク、およびイタマルの子孫のひとりアヒメレクと協力して、彼らをそれぞれの奉仕に任命し、それぞれの組に分けた。

4 エルアザルの子孫のほうが、イタマルの子孫よりも一族のかしらが多かったので、エルアザルの子孫は、父祖の家のかしらごとに十六組に、イタマルの子孫は、父祖の家ごとに八組に分けられた。

5 彼らはくじを引いて互いにそれぞれの組に分かれた。聖所の組のつかさたち、神の組のつかさたちは、エルアザルの子孫の中にも、イタマルの子孫の中にもいたからである。

6 レビ人の出の書記、ネタヌエルの子シェマヤが、王とつかさたち、および祭司ツァドクとエブヤタルの子アヒメレク、それに祭司とレビ人の一族のかしらたちの前で、それらを書きしるした。エルアザルの父祖の家を一つ一つ、イタマルのを一つ一つ。

7 第一のくじは、エホヤリブに当たった。第二はエダヤに、

8 第三はハリムに、第四はセオリムに、

9 第五はマルキヤに、第六はミヤミンに、

10 第七はコツに、第八はアビヤに、

11 第九はヨシュアに、第十はシェカヌヤに、

12 第十一はエルヤシブに、第十二はヤキムに、

13 第十三はフパに、第十四はエシェブアブに、

14 第十五はビルガに、第十六はイメルに、

15 第十七はヘジルに、第十八はピツェツに、

16 第十九はペタフヤに、第二十はエヘズケルに、

17 第二十一はヤキンに、第二十二はガムルに、

18 第二十三はデラヤに、第二十四はアマズヤに当たった。

19 これは主の宮に入る彼らの奉仕のために登録された者たちで、彼らの先祖アロンがイスラエルの神、主の彼に命じられたところによって、定めたとおりである。

20 残りのレビ族については、アムラムの子孫ではシュバエル。シュバエルの子ではエフデヤ。

21 レハブヤについて、レハブヤの子では、そのかしらイシヤ。

22 イツハル人では、シェロミテ。シェロミテの子ではヤハテ。

23 ヘブロンの子は、そのかしらがエリヤ、第二はアマルヤ、第三はヤハジエル、第四はエカムアム。

24 ウジエルの子孫はミカ。ミカの子はシャミル。

25 ミカの兄弟はイシヤ。イシヤの子ではゼカリヤ。

26 メラリの子はマフリとムシ。彼の子ヤアジヤの子孫、

27 すなわち、メラリの子孫で、彼の子ヤアジヤから出た者は、ショハム、ザクル、イブリ。

28 マフリからは、エルアザル。彼に子どもがなかった。

29 キシュからは、キシュの子孫のエラフメエル。

30 ムシの子孫は、マフリ、エデル、エリモテ。これが、それぞれその父祖の家に属するレビの子孫である。

31 彼らもまた、彼らの同族であるアロンの子らと全く同じように、ダビデ王とツァドクとアヒメレク、および祭司とレビ人の一族のかしらたちの前で、くじを引いた。一族では、かしらもその弟と全く同じであった。

歴代誌 第一 23章

歴代誌 第一 23章


1 ダビデは老年を迎え、長寿を全うして、その子ソロモンをイスラエルの王とした。

2 ついで、彼はイスラエルのすべてのつかさ、祭司、レビ人を集めた。

3 レビ人のうち、三十歳以上の者を数えたところ、ひとりずつ人数を調べた合計は三万八千であった。

4 「そのうち、主の宮の仕事を指揮する者は二万四千、つかさとさばきつかさは六千、

5 そして、四千人は門衛となり、四千人は私が賛美するために作った楽器を手にして、主を賛美する者となりなさい。」

6 そして、ダビデは彼らを組に分けた。レビ族を、ゲルション、ケハテ、メラリに分け、

7 ゲルション人をラダンとシムイに分けた。

8 ラダンの子は、そのかしらエヒエルと、ゼタム、ヨエルの三人。

9 シムイの子は、シェロミテ、ハジエル、ハランの三人。これらはラダンの一族のかしらであった。

10 シムイの子は、ヤハテ、ジザ、エウシュ、ベリア。これらの四人はシムイの子であった。

11 ヤハテはそのかしら、ジザはその次であった。エウシュとベリアは子どもを多く持たなかった。そこで父の家にいて、同じ役についた。

12 ケハテの子は、アムライ、イツハル、ヘブロン、ウジエルの四人。

13 アムラムの子は、アロンとモーセ。アロンは、至聖所を聖別するために取り分けられた。それは、彼とその子らが、とこしえまでも主の前に香をたき、主に仕え、主の御名によって、とこしえまでも祝福するためである。

14 神の人モーセの子孫は、レビ部族の者として名を呼ばれた。

15 モーセの子は、ゲルショムとエリエゼル。

16 ゲルショムの子は、かしらがシェブエル。

17 エリエゼルの子は、かしらがレハブヤで、エリエゼルにはほかの男の子がなかった。レハブヤの子は非常に多かった。

18 イツハルの子は、かしらがシェロミテ。

19 ヘブロンの子は、かしらがエリヤ、第二はアマルヤ、第三はヤハジエル、第四はエカムアム。

20 ウジエルの子は、かしらがミカ、第二はイシヤ。

21メラリの子は、マフリとムシ。マフリの子はエルアザルとキシュ。

22 エルアザルは死に、彼には息子がなく、娘だけであったので、彼らのいとこであるキシュの子らが彼らをめとった。

23 ムシの子は、マフリ、エデル、エレモテの三人。

24 これは、それぞれ父祖の家に属するレビ族で二十歳以上になり、主の宮の奉仕の仕事をした者であり、ひとりひとり、その名が数えられ登録された一族のかしらたちであった。

25 ダビデがこう言ったからである。「イスラエルの神、主は、御民に安息を与え、とこしえまでもエルサレムに住まわれる。

26 レビ人も、幕屋を運んだり、奉仕に用いるすべての器具を運んだりする必要はない。」

27 これらは、ダビデの最後のことばに従って数えられた二十歳以上のレビ族の数である。

28 彼らの役目は、アロンの子らを助け、庭のこと、脇部屋のこと、きよめて聖なるものとすることに関する主の宮の奉仕をし、神の宮で奉仕をすることである。

29 並べ供えるパン、穀物のささげ物である小麦粉、種を入れないせんべい、平なべ、混ぜ合わせたもの、また、各種の量や大きさを計ること。

30 立って朝ごとに主をほめたたえ、賛美し、夕べにも同じようにすること。

31 安息日、新月の祭りおよび例祭の時に、定められた数にしたがって絶やさずに主の前にささげる主へのすべての全焼のいけにえのこと。

32 彼らは、会見の天幕の任務、聖所の任務、および、主の宮で奉仕をする彼らの同族アロンの子らの任務を果たさなければならない。

歴代誌 第一 22章

歴代誌 第一 22章


1 そこで、ダビデは言った。「これこそ、神である主の宮だ。これこそ、イスラエルの全焼のいけにえの祭壇だ。」

2 そして、ダビデは命じて、イスラエルの地にいる在留異国人を召集し、神の宮を建てるため石材を切り出す石切り工を任命した。

3 ダビデは、門のとびらの釘および留め金用の鉄をたくさん用意し、青銅も、量りきれないほどおびただしく用意した。

4 また、杉の木も数えきれないほど用意した。シドン人とツロ人がダビデのもとに杉の木をおびただしく運んで来たからである。

5 ダビデは言った。「わが子ソロモンは、まだ若く力もない。主のために建てる宮は、全地の名となり栄えるように大いなるものとしなければならない。それで私は、そのために用意をしておく。」こうして、ダビデは彼が死ぬ前に多くの用意をしておいた。

6 彼はその子ソロモンを呼び、イスラエルの神、主のために宮を建てるように彼に命じた。

7 ダビデはソロモンに言った。「わが子よ。私は、わが神、主の御名のために宮を建てようとする志を持ち続けてきた。

8 ある時、私に次のような主のことばがあった。『あなたは多くの血を流し、大きな戦いをしてきた。あなたはわたしの名のために家を建ててはならない。あなたは、わたしの前に多くの血を流してきたからである。

9 見よ。あなたにひとりの子が生まれる。彼は穏やかな人になり、わたしは、彼に安息を与えて、回りのすべての敵に煩わされないようにする。彼の名がソロモンと呼ばれるのはそのためである。彼の世に、わたしはイスラエルに平和と平穏を与えよう。

10 彼がわたしの名のために家を建てる。彼はわたしにとって子となり、わたしは彼にとって父となる。わたしはイスラエルの上に彼の王座をとこしえまでも堅く立てる。』

11 そこで今、わが子よ、主があなたとともにおられ、主があなたについて語られたとおり、あなたが、あなたの神、主の宮をりっぱに建て上げることができるように。

12 ただ、主があなたに思慮と分別を与えて、あなたをイスラエルの上に任命し、あなたの神、主の律法を守らせてくださるように。

13 主がイスラエルについてモーセに命じれらたおきてと定めをあなたが守り行うなら、あなたは栄える。強くあれ、雄々しくあれ、恐れてはならない。おののいてはならない。

14 見なさい。私は困難な中にも主の家のために、金十万タラント、銀百万タラントを用意した。また、青銅と鉄はあまりに多くて量りきれない。それに、木材と石材も用意した。あなたが、これらにもっと加えてほしい。

15 あなたのもとには、石を切り出す者、石や木に細工する者、各種の仕事に熟練した者など、多くの仕事をする者がいて、

16 金、銀、青銅、鉄を扱うか、その人数は数えきれない。立ち上がって、行いなさい。主があなたとともにおられるように。」

17 そして、ダビデはイスラエルのすべてのつかさたちに、その子ソロモンを助けるよう命じた。

18 「あなたがたの神、主は、あなたがたとともにおられ、周囲の者から守ってあなたがたに安息を与えられたではありませんか。主はこの地の住民を私の手に渡され、この地は主の前とその民の前に服したからです。

19 そこで今、あなたがたは心を尽くし、精神を尽くして、あなたがたの神、主に求めなさい。立ち上がって、神である主の聖所を建て上げ、主の御名のために建てられた宮に、主の契約の箱と神の聖なる器具を運び入れなさい。」

歴代誌 第一 21章

歴代誌 第一 21章


1 ここに、サタンがイスラエルに逆らって立ち、ダビデを誘い込んで、イスラエルの人口を数えさせた。

2 ダビデはヨアブと民のつかさたちに言った。「さあ、ベエル・シェバからダンに至るまでのイスラエルを数えなさい。そして、その人数を私に報告して、知らせてほしい。」

3 すると、ヨアブは言った。「主が、御民を今より百倍も増してくださいますように。王さま。彼らはみな、わが君のもの、そのしもべではないのでしょうか。なぜ、わが君はこんなことを要求なさるのですか。なぜ、イスラエルに対して罪過ある者となられるのですか。」

4 王はヨアブを説き伏せた。そこでヨアブは出て行って、イスラエルをあまねく行き巡り、エルサレムに帰って来た。

5 そして、ヨアブは民の登録人数をダビデに報告した。全イスラエルには剣を使う者が百十万人、ユダには剣を使う者が四十七万人であった。

6 彼はレビとベニヤミンとを、その中に登録しなかった。ヨアブは王の命令を忌みきらったからである。

7 この命令で、王は神のみこころをそこなった。神はイスラエルを打たれた。

8 そこで、ダビデは神に言った。「私は、このようなことをして、大きな罪を犯しました。今、あなたのしもべの咎を見のがしてください。私はほんとうに愚かなことをしました。」

9 そこで、主はダビデの先見者ガドに告げて仰せられた。

10 「行って、ダビデに告げて言え。『主はこう仰せられる。わたしがあなたに出す三つのことがある。そのうち一つを選べ。わたしはあなたのためにそれをしよう。』」

11 ガドはダビデのもとに行き、彼に言った。「主はこう仰せられる。『受け入れよ。

12 三年間のききんか。三か月間、あなたが仇の前で取り去られ、あなたの敵の剣が追い迫ることか。あるいは三日間、主の剣、疫病がこの地に及び、主の使いがイスラエルの国中を荒らすことか。』今、私を遣わされた方に何と答えたらよいかを決めてください。」

13 ダビデはガドに言った。「それは私には非常につらいことです。私を主の手に陥らせてください。主のあわれみは深いからです。人の手には陥りたくありません。」

14 すると、主はイスラエルに疫病を下されたので、イスラエルのうち七万の人が倒れた。

15 神はエルサレムに御使いを遣わして、これを滅ぼそうとされた。主は御使いが滅ぼしているのをご覧になって、わざわいを下すことを思い直し、滅ぼしている御使いに仰せられた。「もう十分だ。あなたの手を引け。」主の使いは、エブス人オルナンの打ち場のかたわらに立っていた。

16 ダビデは、目を上げたとき、主の使いが、抜き身の剣を手に持ち、それをエルサレムの上に差し伸べて、地と天の間に立っているのを見た。ダビデと長老たちは、荒布で身をおおい、ひれ伏した。

17 ダビデは神に言った。「民を数えよと命じたのは私ではありませんか。罪を犯したのは、はなはだしい悪を行ったのは、この私です。この羊の群れがいったい何をしたというのでしょう。わが神、主よ。どうか、あなたの御手を、私と私の一家に下してください。あなたの民は、疫病に渡さないでください。」

18 すると、主の使いはガドに、ダビデに言うように言った。「ダビデは上って行って、エブス人オルナンの打ち場に、主のために祭壇を築かなければならない。」

19 そこでダビデは、ガドが主の御名によって語ったことばに従って上って行った。

20 オルナンが振り返ると御使いが見えた。彼とともにいた彼の四人の子は身を隠し、オルナンは小麦の打穀をしていた。

21 ダビデがオルナンのもとに行くと、オルナンは目を留めてダビデを見、打ち場から出て来て、地にひれ伏して、ダビデに礼をした。

22 そこで、ダビデはオルナンに言った。「私に打ち場の地所を下さい。そこに主のために祭壇を建てたいのです。十分な金額で、それを私に下さい。神罰が民に及ばないようになるためです。」

23 オルナンはダビデに言った。「王さま。どうざ、お取りになってお気に召すようになさってください。ご覧ください。私は、全焼のいけにえのための牛、たきぎにできる打穀機、穀物のささげ物のための小麦を差し上げます。すべてを差し上げます。」

24 しかし、ダビデ王はオルナンに言った。「いいえ、私はどうしても、十分な金額を払って買いたいのです。あなたのものを主にささげるわけにはいきません。費用もかけずに全焼のいけにえをささげたくないのです。」

25 そしてダビデは、その地所代として、金のシェケルで重さ六百シェケルに当たるものを、オルナンに与えた。

26 こうしてダビデは、そこに主のために祭壇を築き、全焼のいけにえと和解のいけにえとをささげて、主に呼ばわった。すると、主は全焼のいけにえの祭壇の上に天から火を下して、彼に答えられた。

27 主が御使いに命じられたので、御使いは剣をさやに納めた。

28 そのとき、ダビデは主がエブス人オルナンの打ち場で彼に答えられたのを見て、そこでいけにえをささげた。

29 モーセが荒野で造った主の幕屋と全焼のいけにえの祭壇は、その時、ギブオンの高き所にあった。

30 ダビデは神を求めて、その前に出て行くことができなかった。主の使いの剣を恐れたからである。

歴代誌 第一 20章

歴代誌 第一 20章


1 年が改まり、王たちが出陣するころ、ヨアブは軍勢を率いてアモン人の地を荒らし、さらに進んで、ラバを包囲した。ダビデはエルサレムにとどまっていた。ヨアブはラバを打ち、これを破壊した。

2 ダビデが、彼らの王の冠をその頭から取ったとき、それは金一タラントの重さがあり、それには宝石がはめ込まれているのがわかった。その冠はダビデの頭に置かれた。彼はまた、その町から非常に多くの分捕り物を持って来た。

3 彼はその町の人々を連れて来て、石のこぎりや、鉄のつるはしや斧を使う仕事につかせた。ダビデはアモン人のすべての町々に対して、このようにした。こうして、ダビデと民のすべてはエルサレムに帰った。

4 その後、ゲゼルでペリシテ人との戦いが起こり、そのとき、フシャ人シベカイは、ラファの子孫のひとりシパイを打ち殺した。こうして、彼らは征服された。

5 またペリシテ人との戦いがあったとき、ヤイルの子エルハナンは、ガテ人ゴリヤテの兄弟ラフミを打ち殺した。ラフミの槍の柄は、機織りの巻き棒のようであった。

6 さらに、ガテで戦いがあったとき、そこに、指が六本ずつ、二十四本ある背の高い男がいた。彼もまたラファの子孫であった。

7 彼はイスラエルをそしったが、ダビデの兄弟シムアの子ヨナタンが彼を打ち殺した。

8 これらはガテのラファの子孫で、ダビデとその家来たちの手にかかって倒れた。

歴代誌 第一 19章

歴代誌 第一 19章


1 この後、アモン人の王ナハシュが死に、その子が代わって王となった。

2 ダビデは、「ナハシュの子ハヌンに真実を尽くそう。彼の父が私に真実を尽くしてくれたのだから」と考えた。そこで、ダビデは使者を送って、彼の父の悔やみを言わせた。ダビデの家来たちがハヌンに悔やみを言うため、彼のもと、アモン人の地に来たとき、

3 アモン人のつかさたちは、ハヌンに言った。「ダビデがあなたのもとに悔やみの使者をよこしたからといって、彼が父君を敬っているとでもお考えですか。この地を調べ、くつがえし、探るために、彼の家来たちがあなたのところに来たのではありませんか。」

4 そこでハヌンはダビデの家来たちを捕らえ、彼らのひげをそり落とし、その衣を半分に切って腰のあたりまでにし、彼らを送り返した。

5 人々が来て、ダビデにこの人たちのことを告げたので、彼は彼らを迎えに人をやった。この人たちが非常に恥じていたからである。王は言った。「あなたがたのひげが伸びるまで、エリコにとどまり、それから帰りなさい。」

6 アモン人は、自分たちがダビデの憎しみを買ったのを見て取った。そこでハヌンおよびアモン人は、銀一千タラントを送って、アラム・ナハライムとアラム・マアカとツォバとから戦車と騎兵を雇った。

7 彼らは自分たちのもとに、戦車三万二千台とマアカの王とその軍勢を雇った。彼らは出て来て、メデバの前に陣を敷いた。アモン人も、彼らの町々から集まり、いくさに臨もうと出て来た。

8 ダビデはこれを聞き、ヨアブと勇士たちの全軍を送った。

9 アモン人は出て、町の入口に戦いの備えをした。共に来た王たちは、別の野にいた。

10 ヨアブは、彼の前とうしろに戦いの前面があるのを見て、イスラエルの精鋭全員からさらに兵を選び、アラムに立ち向かう陣ぞなえをし、

11 民の残りの者は彼の兄弟アブシャイの手に託して、アモン人に立ち向かう陣ぞなえをした。

12 ヨアブは言った。「もし、アラムが私より強ければ、おまえが私を救ってくれ。もし、アモン人がおまえより強かったら、私がおまえを救おう。

13 強くあれ。われわれの民のため、われわれの神の町々のために全力を尽くそう。主はみこころにかなうことをされる。」

14 ヨアブと彼の部下の兵士たちが戦おうとしてアラムの前方に近づいたとき、アラムは彼の前から逃げた。

15 アモン人はアラムが逃げるのを見て、彼らもまた、ヨアブの兄弟アブシャイの前から逃げて、町に入り込んだ。そこでヨアブはエルサレムに帰った。

16 アラムは、自分たちがイスラエルに打ち負かされたのを見て、使いを送り、川向こうのアラムを連れ出した。ハダデエゼルの将軍ショファクが彼らを率いていた。

17 このことがダビデに報告された。すると、彼は全イスラエルを集結し、ヨルダン川を渡って、彼らのほうに進み、彼らに向かって陣ぞなえをした。ダビデはアラムに立ち向かうために戦いの備えをした。彼らは彼と戦った。

18 アラムがイスラエルの前から逃げたので、ダビデはアラムの戦車七千と歩兵四万をほふり、将軍ショファクを殺した。

19 ハダデエゼルのしもべたちは、彼らがイスラエルに打ち負かされたのを見て、ダビデと和を講じ、彼のしもべとなった。アラムはそれからはもう、アモン人を救おうと思わなかった。

歴代誌 第一 18章

歴代誌 第一 18章


1 その後、ダビデはペリシテ人を打って、これを屈服させ、ガテとそれに属する村落をペリシテ人の手から奪った。

2 彼がモアブを打ったとき、モアブはダビデのしもべとなり、みつぎものを納める者となった。

3 ダビデは、ツォバの王ハダデエゼルが、ユーフラテス川流域にその勢力を確保しようと出て来たとき、ハマテに出て、彼を打った。

4 ダビデは、彼から戦車一千、騎兵七千、歩兵二万を取った。ダビデは、その戦車全部の馬の足の筋を切った。ただし、戦車の馬百頭を残した。

5 ダマスコのアラムが、ツォバの王ハダデエゼルを助けに来たが、ダビデはアラムの二万二千人を打った。

6 ダビデはダマスコのアラムに守備隊を置いた。アラムはダビデのしもべとなり、みつぎものを納める者となった。こうして主は、ダビデの行く先々で、彼に勝利を与えられた。

7 ダビデはハダデエゼルの家来たちの持っていた金の丸い小楯を奪い取り、エルサレムに持ち帰った。

8 ダビデは、ハダデエゼルの町ティバハテとクンから、非常に多くの青銅を奪い取った。これを用いて、ソロモンは青銅の海や柱、および青銅の器を作った。

9 ハマテの王トウは、ダビデがツォバの王ハダデエゼルの全軍勢を打ち破ったことを聞いた。

10 そこで、その子ハドラムをダビデ王のもとにやって、安否を尋ねさせ、ダビデがハダデエゼルと戦ってこれを打ち破ったことについて、祝福のことばを述べさせた。ハダデエゼルがトウに戦いをいどんでいたからである。トウは金、銀、青銅のすべての器を贈り物とした。

11 ダビデ王は、それをもまた、彼がすべての異邦の民、すなわちエドム、モアブ、アモン人、ペリシテ人、アマレクのところから運んで来た銀や金とともに、主に聖別してささげた。

12 また、ツェルヤの子アブシャイは、塩の谷でエドム人一万八千を打ち殺した。

13 彼はエドムに守備隊を置いた。こうして、エドムの全部がダビデのしもべとなった。このように主は、ダビデの行く先々で、彼に勝利を与えられた。

14 ダビデはイスラエルの全部を治め、その民のすべての者に正しいさばきを行った。

15 ツェルヤの子ヨアブは軍団長、アヒルデの子ヨシャパテは参議、

16 アヒトブの子ツァドクとエブヤタルの子アビメレクは祭司、シャウシャは書記、

17 エホヤダの子ベナヤはケレテ人とペレテ人の上に立つ者、ダビデの子らは王の側近の者であった。

歴代誌 第一 17章

歴代誌 第一 17章


1 ダビデが自分の家に住んでいたとき、ダビデは預言者ナタンに言った。「ご覧のように、この私が杉材の家に住んでいるのに、主の契約の箱は天幕の下にあります。」

2 すると、ナタンはダビデに言った。「あなたの心にあることをみな行いなさい。神があなたとともにおられるのですから。」

3 その夜のことである。次のような神のことばがナタンにあった。

4 「行って、わたしのしもべダビデに言え。主はこう仰せられる。あなたはわたしのために住む家を建ててはならない。

5 わたしは、イスラエルを導き上った日以来、今日まで、家に住んだことはなく、天幕から天幕に、幕屋から幕屋にいた。

6 わたしが全イスラエルと歩んできたどんな所ででも、わたしの民を牧せよとわたしが命じたイスラエルのさばきつかさのひとりにでも、『なぜ、あなたがたはわたしのために杉材の家を建てなかったのか』と、一度でも、言ったことがあろうか。

7 今、わたしのしもべダビデにこう言え。万軍の主はこう仰せられる。わたしはあなたを、羊の群れを追う牧場からとり、わたしの民イスラエルの君主とした。

8 そして、あなたがどこに行っても、あなたとともにおり、あなたの前で、あなたのすべての敵を断ち滅ぼした。わたしは地上の大いなる者の名に等しい名をあなたに与える。

9 わたしが、わたしの民イスラエルのために一つの場所を定め、民を住みつかせ、民がその所に住むなら、もはや民は恐れおののくことはない。不正な者たちも、初めのころのように、重ねて民を押さえつけることはない。

10 それは、わたしが、わたしの民イスラエルの上にさばきつかさを任命したころのことである。わたしはあなたのすべての敵を屈服させる。わたしはあなたに告げる。『主があなたのために一つの家を建てる。』

11 あなたの日数が満ち、あなたがたの先祖たちのもとに行くようになるなら、わたしは、あなたの息子の中から、あなたの世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。

12 彼はわたしのために一つの家を建て、わたしはその王座をとこしえまでも堅く立てる。

13 わたしは彼にとって父となり、彼はわたしにとって子となる。わたしはわたしの恵みをあなたの先にいた者から取り去ったが、わたしの恵みをそのように、彼から取り去ることはない。

14 わたしは、彼をわたしの家とわたしの王国の間に、とこしえまでも立たせる。彼の王座は、とこしえまでも堅く立つ。」

15 ナタンはこれらのすべてのことばと、これらすべての幻とを、そのままダビデに告げた。

16 ダビデ王は行って、主の前に座し、そして行った。「神、主よ。私がいったい何者であり、私の家が何であるからというので、あなたはここまで私を導いてくださったのですか。

17 神よ。この私はあなたの御目には取るに足らない者ででしたのに、あなたは、このしもべの家について、はるか先のことまで告げてくださいました。神、主よ。あなたは私を、高い者として見ておられます。

18 このしもべに誉れを与えてくださったことについて、ダビデはこのうえあなたに向かって何をつけ加えることができましょう。あなたはこのしもべをよくご存じです。

19 主よ。あなたは、このしもべのために、あなたのみこころのままに、この大いなることのすべてを行い、この大いなることをすべて知らせてくださいました。

20 主よ。私たちの耳に入るすべてについて、あなたのような方はほかになく、あなたのほかに神はありません。

21 また、地上のどの国民があなたの民イスラエルのようでしょう。神ご自身が来られて、この民を贖い、これをご自身の民となさいました。あなたがエジプトから贖い出してくださったあなたの民の前から、国々を追い払うという大いなる恐るべきことを行って、名を得られるためでした。

22 こうして、あなたの民イスラエルはをとこしえまでもあなたの民とされました。主よ。あなたは彼らの神となられました。

23 どうか、主よ。あなたが、このしもべとその家について約束されたことが、とこしえまでも真実をもって行われますように。あなたの約束どおりに行ってください。

24 あなたの御名がとこしえまでも真実なものとされ、あがめられ、『イスラエルの神、万軍の主は、イスラエルの神』と言われますように。あなたのしもべダビデの家が御前に堅く立ちますように。

25 わが神よ。あなたは、このしもべの耳にはっきり、しもべのために家を建てようと言われました。それゆえ、このしもべは、御前に祈りえたのです。

26 今、主よ。あなたこそ神であられます。あなたは、このしもべに、この良いことを約束してくださいました。

27 今、あなたは、おぼしめしにより、あなたのしもべの家を祝福して、とこしえに御前に続くようにしてくださいました。主よ。あなたが、祝福してくださいました。それはとこしえに祝福されています。」

歴代誌 第一 16章

歴代誌 第一 16章


1 こうして、彼らは、神の箱を運び込み、ダビデがそのために張った天幕の真ん中に安置した。それから、彼らは神の前に、全焼のいけにえと和解のいけにえをささげた。

2 ダビデは、全焼のいけにえと和解のいけにえをささげ終えてから、主の名によって民を祝福した。

3 そしてイスラエルのひとりひとりみなに、男にも女にも、それぞれ、丸型のパン、なつめやしの菓子、干しぶどうの菓子を分け与えた。

4 それから、レビ人の中にある者たちを、主の箱の前で仕えさせ、イスラエルの神、主を覚えて感謝し、ほめたたえるようにした。

5 かしらはアサフ、彼に次ぐ者は、ゼカリヤ、エイエル、シェミラモテ、エヒエル、マティテヤ、エリアブ、ベナヤ、オベデ・エドム、エイエル。彼らは十弦の琴や、立琴などの楽器を携え、アサフはシンバルを響かせた。

6 祭司ベナヤとヤハジエルは、ラッパを携え、常に神の契約の箱の前にいた。

7 その日その時、ダビデは初めてアサフとその兄弟たちを用いて、主をほめたたえた。

8 主に感謝して、御名を呼び求めよ。そのみわざを国々の民の中に知らせよ。

9 主に歌え、主にほめ歌を歌え。そのすべての奇しいみわざに思いを潜めよ。

10 主の聖なる名を誇りとせよ。主を慕い求める者の心を喜ばせよ。

11 主とその御力を尋ね求めよ。絶えず御顔を慕い求めよ。

12 主が行われた奇しいみわざを思い起こせ。その奇蹟と御口のさばきとを。

13 主のしもべイスラエルのすえよ。主に選ばれた者、ヤコブの子らよ。

14 この方こそ、私たちの神、主。そのさばきは全地にわたる。

15 覚えよ。主の契約をとこしえに。お命じになったみことばは千代にも及ぶ。

16 その契約はアブラハムと結んだもの、イサクへの誓い。

17 主はヤコブのためにそれをおきてとして立て、イスラエルに対する永遠の契約とされた。

18 そのとき主は仰せられた。「わたしはあなたがたの相続地としてあなたに、カナンの地を与える。」

19 そのころ、あなたがたの数は少なかった。まことにわずかで、そのうえそこでは、寄留の他国人であった。

20 彼らは、国から国へ、一つの王国から他の民へと渡り歩いた。

21 しかし主は、だれにも彼らをしいたげさせず、かえって、彼らのために王たちを責められた。

22 「わたしの油そそがれた者たちに触れるな。わたしの預言者たちに危害を加えるな。」

23 全地よ。主に歌え。日から日へと、御救いの良い知らせを告げよ。

24 主の栄光を国々の中で語り告げよ。その奇しいみわざを、すべての国々の民の中で。

25 まことに主は大いなる方、大いに賛美されるべき方。すべての神々にまさって恐れられる方だ。

26 まことに、国々の民の神々はみな、むなしい。しかし主は天をお造りになった。 

27 尊厳と威光は御前にあり、力と歓喜はみもとにある。

28 国々の民の所属よ。主にささげよ。栄光と力を主にささげよ。

29 御名の栄光を主にささげよ。ささげ物を携えて、御前に行け。聖なる飾り物を着けて、主にひれ伏せ。

30 全地よ。主の御前に、おののけ、まことに、世界は堅く建てられ、揺らぐことはない。

31 天は喜び、地は、こおどりせよ。国々の中で言え。主は王である。

32 海とそれに満ちているものは鳴りとどろけ。野とその中にあるものはみな、勝ち誇れ。

33 そのとき、森の木々も、主の御前で、喜び歌おう。確かに、主は地をさばくために来られる。

34 主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで。

35 言え。「私たちの救いの神よ。私たちをお救い下さい。国々から私たちを集め、私たちを救い出してください。あなたの聖なる御名に感謝し、あなたの誉れを誇るために。」

36 ほむべきかな。イスラエルの神、主。とこしえから、とこしえまで。それから、すべての民はアーメンと言い、主をほめたたえた。

37 彼は、その場所、すなわち、主の契約の箱の前に、アサフとその兄弟たちをとどめておき、毎日の日課として、常に箱の前で仕えさせた。

38 オペデ・エドムと彼らの兄弟たちは六十八人いたが、エドトンの子オベデ・エドムとホサを門衛とした。

39 祭司ツァドクと彼の兄弟である祭司たちを、ギブオンの高き所にある主の住まいの前におらせ、

40 全焼のいけにえを、朝ごと、夕ごとに、絶えず、また、すべて主のイスラエルに命じた律法に書かれているとおりに、全焼のいけにえの壇上で、主にささげさせた。

41 彼らとともにヘマン、エドトン、その他、はっきりと名を示された者で、選ばれた者たちを置き、主をほめたたえさせた。「まことに主の恵みは、とこしえまで。」

42 ヘマンとエドトンの手には、歌う者たちのためにラッパとシンバルとがあり、また、神の歌に用いる楽器があった。また、エドトンの子らは門にいた。

43 民がみなそれぞれ自分の家に帰ってから、ダビデは自分の家族を祝福するために戻って行った。

歴代誌 第一 15章

歴代誌 第一 15章


1 彼はダビデの町に自分のために家を造り、また、神の箱のために場所を定め、そのために天幕を張った。

2 そのとき、ダビデは言った。「レビ人でなければ、神の箱をかついではならない。主は、主の箱をかつがせ、とこしえまでも、ご自身に仕えさせるために、彼らを選ばれたからである。」

3 ダビデは全イスラエルをエルサレムに呼び出して、主の箱を定めておいた場所へ運び上らせようとした。

4 そこで、ダビデは、アロンの子らとレビ人とを集めた。

5 ケハテ族から、そのつかさウリエルと、彼の同族の者百二十人。

6 メラリ族から、そのつかさアサヤと、彼の同族の者二百二十人。

7 ゲルショム族から、そのつかさヨエルと、彼の同族の者百三十人。

8 エリツァファン族から、そのつかさシェマヤと、彼の同族の者二百人。

9 ヘブロン族から、そのつかさエリエルと、彼の同族の者八十人。

10 ウジエル族から、そのつかさアミナダブと、彼の同族の者百十二人。

11 ダビデは祭司ツァドクとエブヤタル、それにレビ人たち、ウリエルとアサヤ、ヨエルとシェマヤ、エリエル、アミナダブを呼び、

12 彼らに言った。「あなたがたはレビ人の家のかしらです。あなたがた自身も、あなたがたの同族の者たちも、身を聖別し、イスラエルの神、主の箱を、私がそのために定めておいた所に運び上りなさい。

13 最初の時には、あなたがたがいなかったため、私たちの神、主が、私たちに怒りを発せられたのです。私たちがこの方を定められたとおりに求めなかったからです。」

14 そこで、祭司たちとレビ人たちは、イスラエルの神、主の箱を運び上るために身を聖別した。

15 そして、レビ族は、モーセが主のことばに従って命じたとおり、神の箱をにない棒で肩にかついだ。

16 ここに、ダビデはレビ人のつかさたちに、彼らの同族の者たちを十弦の琴、立琴、シンバルなどの楽器を使う歌うたいとして立て、喜びの声をあげて歌わせるように命じた。

17 そこで、レビ人は、ヨエルの子ヘマン、彼の同族からベレクヤの子アサフ、メラリ族から彼らの同族クシャヤの子エタンを立てた。

18 第二の部類に属する彼らの同族の者たちも、彼らとともにいた。すなわち、ゼカリヤ、ベン、ヤアジエル、シェミラモテ、エヒエル、ウニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マティテヤ、エリフェレフ、ミクネヤ、門衛オベデ・エドムとエイエル。

19 歌うたいは、ヘマン、アサフ、エタン。彼らは青銅のシンバルを用いて歌った。

20 ゼカリヤ、アジエル、シェミラモテ、エヒエル、ウニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤは、十弦の琴を用いてアラモテに合わせた。

21 マティテヤ、エリフェレフ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザズヤは、八弦の立琴に合わせて指揮した。

22 レビ人のつかさケナヌヤは荷物の係りで、荷物のことを指図した。彼はそれに通じていたからである。

23 ベレクヤとエルカナは、箱を守る門衛であった。

24 祭司たち、すなわち、シェバヌヤ、ヨシャパテ、ネタヌエル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルは、神の箱の前でラッパを吹き鳴らす者、オベデ・エドムとエヒヤは箱を守る門衛であった。

25 こうして、ダビデとイスラエルの長老たち、千人隊の長たちは行って、喜びをもって主の契約の箱をオベデ・エドムの家から運び上ろうとした。

26 神が、主の契約の箱をかつぐレビ人を助けられたとき、彼らは七頭の雄牛と七頭の雄羊とをいけにえとしてささげた。

27 ダビデは白亜麻布の衣を身にまとっていた。箱をかつぐすべてのレビ人、歌うたいたち、荷物係長ケナヌヤ、歌うたいたちも、同様であった。ダビデは亜麻布のエボデを着けていた。

28 全イスラエルは、歓声をあげ、角笛、ラッパ、シンバルを鳴らし、十弦の琴と立琴とを響かせて、主の契約の箱を運び上った。

29 こうして、主の契約の箱はダビデの町に入った。サウルの娘ミカルは、窓から見おろし、ダビデ王がとびはねて喜び踊っているのを見て、心の中で彼をさげすんだ。

歴代誌 第一 14章

歴代誌 第一 14章


1 ツロの王ヒラムは、ダビデのもとに使者を送り、ダビデの王宮を建てるために杉材、石工、大工を送った。

2 ダビデは、主が彼をイスラエルの王として堅く立て、主の民イスラエルのために、彼の王権がいよいよ盛んにされているのを知った。

3 ダビデはエルサレムで、さらに妻たちをめとった。ダビデはさらに、息子、娘たちを生んだ。

4 エルサレムで彼に生まれた子の名は次のとおり。シャムア、ショバブ、ナタン、ソロモン、

5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、

6 ノガハ、ネフェグ、ヤフィア、

7 エリシャマ、ベエルヤダ、エリフェレテ。

8 ペリシテ人は、ダビデが油をそそがれて全イスラエルの王となったことを聞いた。そこでペリシテ人はみな、ダビデをねらって上って来た。ダビデはそれと聞き、彼らを迎え撃ちに出た。

9 ペリシテ人は来て、レファイムの谷間に突入した。

10 そこで、ダビデは神に伺って言った。「ペリシテ人を攻めに上るべきでしょうか。彼らを私の手に渡してくださるでしょうか。」すると主は彼に仰せられた。「上れ。わたしは彼らをあなたの手に渡す。」

11 それで、みなはバアル・ペラツィムに上り、ダビデはそこで彼らを打った。そして、ダビデは言った。「神は、水が破れ出るように、私の手を用いて私の敵を破られた。」それゆえ、その場所はバアル・ペラティムと呼ばれた。

12 彼らが自分たちの神々を置き去りにして行ったので、ダビデは命じて、これを火で焼いた。

13 ところがペリシテ人は、なおもまたその谷間に突入して来た。

14 そこで、ダビデがさらに神に伺ったところ、神は彼に仰せられた。「彼らを追って上って行くな。彼らには面と向かわず、回って行き、バルサム樹の林の前から彼らに向かえ。

15 バルサム樹の林の上から行進の音が聞こえたら、そのとき、あなたは戦いに行け。神はすでに、ペリシテ人の陣営を打つために、あなたより先に出ているから。」

16 ダビデは、神が彼に命じたとおりにし、彼らはギブオンからゲゼルまでのペリシテ人の陣営を打った。

17 こうして、ダビデの名声はあまねく全地に及んだ。主はすべての国々に、彼に対する恐怖を起こされた。

歴代誌 第一 13章

歴代誌 第一 13章


1 ここに、ダビデは千人隊の長、百人隊の長、すべての隊長と合議し、

2 イスラエルの全集団に向かって言った。「もしも、このことが、あなたがたによく、私たちの神、主の御旨から出たことなら、イスラエル全土に残っている私たちの同胞にいっせいに使者を送ろう。彼らのうちには、放牧地にある町々の祭司やレビ人もいる。彼らを私たちのもとに集めよう。

3 私たちの神の箱を私たちのもとに持ち帰ろう。私たちは、サウルの時代には、これを顧みなかったから。」

4 すると全集団は、そうしようと言った。すべての民がそのことを正しいと見たからである。

5 そこで、ダビデは、神の箱をキルヤテ・エアリムから運ぶため、エジプトのシホルからレボ・ハマテに至るまでの全イスラエルを召集した。

6 ダビデと全イスラエルは、バアラ、すなわち、ユダに属するキルヤテ・エアリムに上って行き、そこから、「ケルビムに座しておられる主」と呼ばれていた神の箱を運び上がろうとした。

7 そこで彼らはアビナダブの家から神の箱を新しい車に載せた。ウザとアフヨがその車を御していた。

8 ダビデと全イスラエルは、歌を歌い、立琴、十弦の琴、タンバリン、シンバル、ラッパを鳴らして、神の前で力の限り喜び踊った。

9 こうして彼らがキドンの打ち場まで来たとき、ウザは手を伸ばして、箱を押さえた。牛がそれをひっくり返しそうになったからである。

10 すると、主の怒りがウザに向かって燃え上がり、彼を打った。彼が手を箱に伸べたからである。彼はその場で神の前に死んだ。

11 ダビデの心は激した。ウザによる割りこみに主が怒りを発せられたからである。それでその場所はペレツ・ウザと呼ばれた。今日もそうである。

12 その日ダビデは神を恐れて言った。「私はどうして、私のところに神の箱をお運びできましょうか。」

13 そこで、ダビデは箱を彼のところダビデの町には移さず、ガテ人オベデ・エドムの家にそれを回した。

14 このようにして、神の箱はオベデ・エドムの家族とともに、彼の家に三か月間とどまった。主はオベデ・エドムの家と、彼に属するすべてのものを祝福された。

歴代誌 第一 12章

歴代誌 第一 12章


1 ダビデがキシュの子サウルのゆえに、まだツィケラグに引きこもっていたとき、ツィケラグの彼のもとに来た人々は次のとおりである。彼らは勇士たちの中で、戦いの加勢をした人々であり、

2 弓を持った者、石投げ、弓矢に、右手も左手も使う者で、サウルの同族、ベニヤミンの出であった。

3 かしらはアヒエゼル、次はヨアシュ。彼らはギブア人シェマアの子。エジエル、ペレテ。彼らはアズマベテの子。次にベラカとアナトテ人エフー。

4 ギブオン人イシャマヤ、彼は三十人の中の勇士で、三十人の長であった。次に、エレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ人エホザバデ、

5 エルウザイ、エリモテ、ベアルヤ、シェマルヤ、ハリフ人シェファテヤ、

6 エルカナ、イシヤ、アザルエル、ヨエゼル、ヤシャブアム。これらはコラ人である。

7 ヨエラ、ゼバデヤ。これらはゲドルから出たエロハムの子らである。

8 また、ガド人から離れて、荒野の要害をさしてダビデのもとに来た人々は、勇士であって戦いのために従軍している人であり、大楯と槍の備えのある者であった。彼らの顔は獅子の顔で、早く走ることは、山のかもしかのようであった。

9 そのかしらはエゼル。第二はオバデヤ。第三はエリアブ。

10 第四はミシュマナ。第五はエレミヤ。

11 第六はアタイ。第七はエリエル。

12 第八はヨハナン。第九はエルザバデ。

13 第十はエレミヤ。第十一はマクバナイ。

14 これらはガド族から出た軍のかしらたちで、その最も小さい者もひとりが百人に匹敵し、最も大いなる者は千人に匹敵した。

15 この人々は、第一の月、すなわちヨルダン川がどこの岸もいっぱいにあふれるとき、これを渡った者たちである。彼らは谷にいた人々を全部、東に西に追い払った。

16 さらに、ベニヤミン族とユダ族からも、要害のダビデのもとに来た者があった。

17 そこで、ダビデは彼らの前に出て行き、彼らに答えて言った。「もし、あなたがたが穏やかな心で、私を助けるために私のもとに来たのなら、私の心はあなたがたと一つだ。もし、私の手に暴虐がないのに、私を欺いて、私の敵に渡すためなら、私たちの父祖の神が見て、おさばきにくださるように。」

18 そのとき、御霊が補佐官の長マアサイを捕らえた。「ダビデよ。私たちはあなたの味方。エッサイの子よ。私たちはあなたとともにいる。平安があるように。あなたに平安があるように。あなたを助ける者に平安があるように。まことにあなたの神はあなたを助ける。」そこで、ダビデは彼らを受け入れ、隊のかしらとした。

19 ダビデがペリシテ人とともに、サウルとの戦いに出たとき、マナセからも、何人かの者がダビデをたよって来た。しかし、彼らはペリシテ人を助けなかった。ペリシテ人の領主たちが、「彼はわれわれの首を持って、主君サウルのもとに下って行くのだ」と言い、わざわざ彼を送り返したからである。

20 彼がツィケラグに行ったとき、マナセカラアデナフ、エホザバデ、エヂアエル、ミカエル、エホザバデ、エリフ、ツィルタイが彼をたよって来た。彼らは、マナセに属する千人隊のかしらであった。

21 彼らはダビデを助けて、あの略奪隊に当たった。みな勇士であり、将軍であった。

22 日に日に、人々がダビデを助けるために彼のもとに来て、ついに神の陣営のような大陣営となった。

23 主のことばのとおり、サウルの支配をダビデに回そうと、ヘブロンにいるダビデのもとに来た、武装した者のかしらの数は次のとおりである。

24 ユダ族で、大楯と槍を手にし武装した者六千八百人。

25 シメオン族から軍務につく勇士七千百人。

26 レビ族から四千六百人。

27 エホヤダはアロンのつかさで、彼とともにいた者は三千七百人。

28 ツァドクは若い勇士で、その一族には二十二人のつかさがいた。

29 サウルの同胞、ベニヤミン族から三千人。これまで、彼らの大多数は、サウルの家の任務についていた。

30 エフライム族から二万八百人。勇士で、その一族に名のある人々であった。

31 マナセの半部族から、ダビデを王にしようとしてやって来た名の示された者一万八千人。

32 イッサカル族から、時を悟り、イスラエルが何をなすべきかを知っている彼らのかしら二百人。彼らの同胞がみな、彼らの命令に従った。

33 ゼブルンから、従軍する者で、完全に武装し、戦いの備えをした者五万人。彼らは心を一つにして集まった。

34 ナフタリから、つかさ一千人。彼らのもとに、大楯と槍を持つ者三万七千人。

35 ダン人から、戦いの備えをした者二万八千六百人。

36 アイェルから、従軍する者で、戦いの備えをした者四万人。

37 ヨルダン川の向こう側、ルベン人、ガド人、マナセの半部族から、戦いのために完全軍装した者十二万人。

38 誠実な心で、並び集まったこれらの戦士たちは、ヘブロンに来て、ダビデを全イスラエルの王にした。イスラエルの残りの者たちもまた、心を一つにしてダビデを王とした。

39 彼らはそこに、ダビデとともに三日間とどまり、飲み食いした。彼らの兄弟たちが彼らのために用意したからである。

40 彼らの近い者たちも、イッサカル、ゼブルン、ナフタリに至るまで、ろば、らくだ、騾馬、牛に載せて食べ物を運んで来た。小麦粉の菓子、干しいちじく、干しぶどう、ぶどう酒、油、牛、羊などがたくさん運ばれた。イスラエルに喜びがあったからである。

歴代誌 第一 11章

歴代誌 第一 11章


1 全イスラエルは、ヘブロンのダビデのもとに集まって来た言った。「ご覧のとおり、私たちはあなたの骨肉です。

2 これまで、サウルが王であった時でさえ、イスラエルを動かしていたのは、あなたでした。しかもあなたの神、主は、あなたに言われました。『あなたがわたしの民イスラエルを牧し、あなたがわたしの民イスラエルの君主となる。』」

3 イスラエルの全長老がヘブロンの王のもとに来たとき、ダビデは、ヘブロンで主の前に彼らと契約を結び、彼らは、サムエルによる主のことばのとおりに、ダビデに油をそそいでイスラエルの王とした。

4 ダビデと全イスラエルがエルサレム―それはエブスのことで、そこには、この地の住民エブス人がいた―に行ったとき、

5 エブスの住民はダビデに言った。「あなたはここに来ることはできない。」しかし、ダビデはシオンの要害を攻め取った。これがダビデの町である。

6 そのとき、ダビデは言った。「だれでも真っ先にエブス人を打つ者をかしらとし、つかさとしよう。」ツェルヤの子ヨアブが真っ先に上って行ったので、彼がかしらとなった。

7 こうしてダビデはこの要害を住まいとした。このため、これはダビデの町と呼ばれた。

8 彼は、ミロから周辺に至るまで、町の周囲を建て上げ、町の他の部分はヨアブが再建した。

9 ダビデはますます大いなる者となり、万軍の主が彼とともにおられた。

10 ダビデの勇士のかしらたちは次のとおりである。彼らは、彼とともに全イスラエルに対する彼の王権を強固にし、イスラエルについての主のことばのとおりに、彼を王とした人々である。

11 ダビデの勇士たちの名簿は次のとおりである。補佐官のかしら、ハクモニの子ヤショブアム。彼は槍をふるって一度に三百人を刺し殺した。

12 彼の次は、アホアハ人ドドの子エルアザル。彼は三勇士のひとりであった。

13 彼はダビデとともにパス・ダミムにいた。ペリシテ人はそこに集まって来て戦いをいどんだ。そこには大麦の密生した一つの畑があり、民はペリシテ人の前から逃げたが、

14 彼らはその畑の真ん中に踏みとどまって、これを救い、ペリシテ人を打ち殺した。こうして、主は大勝利を収められた。

15 三十人のうちのこの三人は、岩場にあるアドラムのほら穴にいるダビデのところに下って来た。ペリシテ人の陣営は、レファイムの谷に張られていた。

16 そのとき、ダビデは要害におり、ペリシテ人の守備隊長はそのとき、ベツレヘムにいた。

17 ダビデはしきりに望んで言った。「だれか、ベツレヘムの門にある井戸の水を飲ませてくれたらなあ。」

18 すると、この三人は、ペリシテ人の陣営を突き抜けて、ベツレヘムの門にある井戸から水を汲み、それを携えてダビデのところに持って来た。ダビデはそれを飲もうとはせず、それを注いで主にささげて、

19 言った。「そんなことをするなど、わが神の御前に、絶対にできません。これらのいのちをかけた人たちの血が、私に飲めましょうか。彼らはいのちをかけてこれを運んで来たのです。」彼は、それを飲もうとはしなかった。三勇士は、このようなことをしたのである。

20 ヨアブの兄弟アブシャイ、彼は三人のかしらであった。彼は槍をふるって三百人に向かい、これを刺し殺したが、あの三人の中には、その名がなかった。

21 彼は三人の中で最も誉れが高かった。そこで彼らの長になった。しかし、あの三人には及ばなかった。

22 エホヤダの子ベナヤは、カブツェエルの出で、多くのてがらを立てた力ある人であった。彼は、モアブの二人の英雄を打ち殺した。また、ある雪の日に、ほら穴の中に降りて行って雄獅子を打ち殺した。

23 彼はまた、あのエジプト人―背の高い男で、五キュビトあった―を打ち殺した。このエジプト人は、手に機織りの巻き棒に似た槍を持っていた。彼は杖を持ってその男のところに下って行き、エジプト人の手から槍をもぎ取って、その槍で彼を殺した。

24 エホヤダの子ベナヤは、これらのことをして、三勇士とともに名をあげた。

25 彼は、実に、あの三十人の中で最も誉れが高かったが、あの三人には及ばなかった。ダビデは彼を自分の護衛長にした。

26 勇士たちは、ヨアブの兄弟アサエル。ベツレヘムの出のドドの子エルハナン。

27 ハロリ人シャモテ。ペロニ人ヘレツ。

28 テコア人イケシュの子イラ。アナトテ人アビエゼル。

29 フシャイ人シベカイ。アホアハ人イライ。

30 ネトファ人マフライ。ネトファ人バアナの子ヘレデ。

31 ギブアの出のベニヤミン族リバイの子イタイ。ピルアトン人ベナヤ。

32 ガアシュの谷の出のフライ。アラバ人アビエル。

33 バハルム人アズマベテ。シャアルビム人エルヤフバ。

34 ギゾ人ハシェムの子ら。ハラル人シャゲの子ヨナタン。

35 ハラル人サカルの子アヒアム。ウルの子エリファル。

36 メケラ人ヘフェル。ペロニ人アヒヤ。

37 カルメル人ヘツロ。エズバイの子ナアライ。

38 ナタンの兄弟ヨエル。ハグリの子ミブハル。

39 アモン人ツェレク。ツェルヤの子ヨアブの道具持ちベロテ人ナフライ。

40 エテル人イラ。エテル人カレブ。

41 ヘテ人ウリヤ。アフライの子ザバデ。

42 ルベン人シザの子アディナ、すなわちルベン人のかしらで、三十人の上に立つ者であった。

43 マアカの子ハナン。ミテニ人ヨシャパテ。

44 アシュタロテ人ウジヤ。アロエル人ホタムの子らシャマとエイエル。

45 ティツ人シムリの子エディアエルとその兄弟ヨハ。

46 マハビム人エリエル。エルナアムの子らエリバイとヨシャブヤ。モアブ人イテマ。

47 エリエル。オベデ。それにメツォバヤ人ヤアシエル。

歴代誌 第一 10章

歴代誌 第一 10章


1 ペリシテ人はイスラエルと戦った。そのときイスラエル人は、ペリシテ人の前から逃げ、ギルボア山で刺し殺されて倒れた。

2 ペリシテ人はサウルとその息子たちに追い迫って、サウルの息子ヨナタン、アビナダブ、マルキ・シュアを打ち殺した。

3 攻撃はサウルに集中し、射手たちが彼をねらい撃ちにしたので、彼は射手たちのために傷を負った。

4 サウルは、道具持ちに言った。「おまえの剣を抜いて、それで私を殺してくれ。あの割礼を受けていない者どもがやって来て、私をなぶり者にするといけないから。」しかし、道具持ちは、非常に恐れて、とてもその気になれなかった。そこで、サウルは剣を取り、その上にうつぶせに倒れた。

5 道具持ちも、サウルの死んだのを見届けると、剣の上にうつぶせに倒れて死んだ。

6 こうしてサウルは死に、彼の三人の息子も、彼の全家も、共に死んだ。

7 谷にいたイスラエル人はみな、彼らが逃げ、サウルとその息子たちが死んだのを見て、彼らの町々を捨てて逃げた。それで、ペリシテ人がやって来て、そこに住んだ。

8 翌日、ペリシテ人が、その殺した者たちからはぎ取ろうとしてやって来たとき、サウルとその息子たちがギルボア山で倒れているのを見つけた。

9 彼らは、彼の衣服をはぎ取り、彼の首と彼の武具を取った。そしてペリシテ人の地にあまねく人を送って、彼らの偶像と民とに告げ知らせた。

10 彼らはサウルの武具を彼らの神々の宮に奉納し、彼の首をダゴンの宮にさらした。

11 全ヤベシュ・ギルアデが、ペリシテ人のサウルに対するしうちをことごとく聞いたとき、

12 勇士たちはみな、立ち上がり、サウルのなきがらとその息子たちのなきがらとを取り上げ、これをヤベシュに運んで、彼らの骨をヤベシュにある樫の木の下に葬り、七日間、断食した。

13 このように、サウルは主に逆らったみずからの不信の罪のために死んだ。主のことばを守らず、そのうえ、霊媒によって伺いを立て、

14 主に尋ねなかった。それで、主は彼を殺し、王位をエッサイの子ダビデに回された。

歴代誌 第一 9章

歴代誌 第一 9章


1 全イスラエルは系図に載せられた。それはイスラエルの王たちの書にまさしくしるされている。ユダは、不信の罪のために、バビロンに捕らえ移されていた。

2 ところで、彼らの所有地である彼らの町々に最初に住みついたのは、イスラエル、祭司たち、レビ人および宮に仕えるしもべたちであった。

3 エルサレムには、ユダ族、ベニヤミン族、エフライムおよびマナセ族の者が住みついた。

4 すなわち、ウタイ。彼はアミフデの子、順次さかのぼって、オムリの子、イムリの子、バニの子、バニはユダの子ペレツの子孫である。

5 シェラ人からは、長子アサヤとその子孫。

6 ゼラフ族からは、エウエルとその同族、六百九十人。

7 ベニヤミン族からは、サル、彼はセヌアの子ホダブヤの子メシュラムの子。

8 それにエロハムの子イブネヤ。ミクリの子ウジの子エラ。シェファテヤの子メシュラ。シェファテヤはイブニヤの子レウエルの子である。

9 彼らの家系の同族九百五十六人。これはみな、父祖の家ごとの一族のかしらに当たる人々であった。

10 祭司たちからは、エダヤ、エホヤリブ、ヤキン、

11 アザルヤ。彼はヒルキヤの子、順次さかのぼって、メシュラムの子、ツァドクの子、メラヨテの子、神の宮のつかさアヒトブの子。

12 アダヤ。彼はマルキヤの子パシュフルの子エロハムの子。マサイ。彼はアディエルの子、順次さまのぼって、ヤフゼラの子、メシュラムの子、メシレミテの子、イメルの子。

13 彼らの同族で一族のかしらたち、千七百六十人。彼らは神の宮の奉仕の仕事に熟練した、力のある人々であった。

14 レビ人からは、メラリ族のハシャブヤの子アズリカムの子ハシュブの子シェマヤ。

15 それにバクバカル、ヘレシュ、ガラル、マタヌヤ、彼はアサフの子ジクリの子ミカの子。

16 オバデヤ。彼はエドトンの子ガラルの子シェマヤの子。それにベレクヤ。彼はネトファ人の村々に住んだエルカナの子アサの子。

17 門衛はシャルム、アクブ、タルモン、アヒマンで、彼らの兄弟シャルムがかしらであった。

18 彼は今日に至るまで、東方にある王の門にいる。この人々はレビ族の宿営の門衛であった。

19 コラの子エブヤサフの子コレの子シャルム、その父の家に属する彼の兄弟たち、すなわちコラ人は、その奉仕の仕事につき、天幕の入口を守る者となった。彼らの一族は主の宿営をつかさどり、その門口を守る者であった。

20 かつてはエルアザルの子ピネハスが彼らのつかさであり、主は彼とともにおられた。

21 メシェレムヤの子ゼカリヤは会見の天幕の戸口を守る門衛であった。

22 入口にいる門衛として選ばれたこれらの人々は、全部で二百十二人であった。彼らは、彼らの村々で系図に載せられた。ダビデと予見者サムエルが彼らの職責を定めたのである。

23 彼らとその子らは、守衛として主の宮すなわち天幕の家の門をつかさどった。

24 四方、すなわち、東方、西方、北方、南方に門衛がいた。

25 彼らの村々の同胞は、七日目ごとに来て、決まった時から決まった時まで彼らとともにいなければならなかった。

26 その職責では、彼らは、門衛の勇士たちの四人で、レビ人であり、脇部屋および神の宮の宝物倉をつかさどった。

27 彼らは神の宮の回りで夜を過ごした。彼らには任務が課せられており、彼らは朝ごとにかぎをあけた。

28 彼らの中のある者は、務めの器具をつかさどった。数を合わせてこれらを運び入れ、数を合わせてこれらを運び出した。

29 彼らの中にある者は、器具、すなわち聖所のすべての器具と、小麦粉、ぶどう酒、油、乳香、バルサム油の管理を割り当てられた。

30 祭司の子の中には、バルサム油の香料を調合する者たちもいた。

31 レビ人のひとり、コラ人シャルムの長男マティテヤは、その職責として手なべの仕事をつかさどった。

32 また、ケハテ族の彼らの同胞のうちには、並べ供えるパンをつかさどり、安息日ごとにこれを用意する者たちもいた。

33 この人々は歌うたいであって、レビ人の一族のかしらであり、各部屋にいて、自由にされていた。昼となく夜となく彼らはその仕事に携わったからである。

34 この人々は、レビ人の一族のかしらであって、その家系のうちのおもだった者であった。この人々はエルサレムに住んだ。

35 ギブオンにはギブオンの父エイエルが住んだ。その妻の名はマアカ。

36 その子は、長子がアブドン、それにツル、キシュ、バアル、ネル、ナダブ、

37 ゲドル、アフヨ、ゼカリヤ、ミクロテ。

38 ミクロテはシムアムを生んだ。彼らもその兄弟たちとともにエルサレムに住み、その兄弟たちのすぐ前にいた。

39 ネルはキシュを生み、キシュはサウルを生み、サウルはヨナタン、マルキ・シュア、アビナダブ、エシュバアルを生んだ。

40 ヨナタンの子はメリブ・バアル。メリブ・バアルはミカを生んだ。

41 ミカの子は、ピトン、メレク、タフレア。

42 アハズはヤラを生み、ヤラは、アレメテ、アズマベテ、ジムリを生み、ジムリはモツァを生んだ。

43 モツァはビヌアを生んだ。その子はレファヤ、その子はエルアサ、その子はアツェル。

44 アツェルには六人の子がいた。その名まえは次のとおりである。アズリカム、ボクル、イシュマエル、シェアルヤ、オバデヤ、ハナン。これらはアツェルの子であった。

歴代誌 第一 8章

歴代誌 第一 8章


1 ベニヤミンは、その長子ベラ、次男アシュベル、三男アフラフ、

2 四男ノハ、五男ラファを生んだ。

3 ベラの子は、アダル、ゲラ、アビフデ、

4 アビシュア、ナアマン、アホアハ、

5 ゲラ、シェフファンとフラムであった。

6 エフデの子は次のとおりである。―彼らはゲバの住民の一族のかしらで、マナハテに捕らえ移された者たちである。

7 すなわち、この人々を捕らえ移したのはナアマンとアヒヤとゲラである―エフデは、ウザとアヒフデを生んだ。

8 シャハライムは、その妻フシムとバアラを去らせて後、モアブの野で子をもうけた。

9 彼は、その妻ホデシュによって、ヨバブ、ツィブヤ、メシャ、マルカム、

10 エウツ、サケヤ、ミルマを生んだ。これらは彼の子であって、一族のかしらであった。

11 彼はフシムによって、アビトブとエルパアルを生んだ。

12 エルパアルの子は、エベル、ミシュアム、シェメデ、―彼はオノとロデおよびそれに属する村落を建てた―

13 ベリア、シェマ、―彼らはアヤロンの住民の一族のかしらで、ガテの住民を追い払った者。

14 アフヨ、シャシャク、エレモテ、

15 ゼバデヤ、アラデ、エデル、

16 ミカエル、イシュパ、ヨハはベリヤの子―

17 ゼバデヤ、メシュラム、ヒズキ、ヘベル、

18 イシュメライ、イズリア、ヨバブ。これらはエルパアルの子であった。

19 ヤキム、ジクリ、ザブディ、

20 エリエナイ、ツィルタイ、エリエル、

21 アダヤ、ベラヤ、シムラテ。これらはシムイの子であった。

22 イシュパン、エベル、エリエル、

23 アブドン、ジクリ、ハナン、

24 ハナヌヤ、エラム、アヌトティヤ、

25 イフデヤ、ペヌエル。これらはシャシャクの子であった。

26 シャムシェライ、シェハルヤ、アタルヤ、

27 ヤアレシュヤ、エリヤ、ジクリ。これらはエロハムの子であった。

28 これらは、彼らの家系の一族のかしらで、おもだった者たちである。彼らはエルサレムに住んだ。

29 ギブオンにはギブオンの父が住んだ。その妻の名はマアカ。

30 その子は、長子がアブドン、それにツル、キシュ、バアル、ハダブ、

31 ゲドル、アフヨ、ゼケル。

32 ミクロテはシムアを生んだ。彼らも、その兄弟たちとともにエルサレムに住み、その兄弟たちのすぐ前にいた。

33 ネルはキシュを生み、キシュはサウルを生み、サウルはヨナタン、マルキ・シュア、アビナダブ、エシュバアルを生んだ。

34 ヨナタンの子はメリブ・バアル。メリブ・バアルはミカを生んだ。

35 ミカの子は、ピトン、メレク、タアレア、アハズ。

36 アハズはエホアダを生み、エホアダは、アレメテ、アズマベテ、ジムリを生み、ジムリはモツァを生んだ。

37 モツァはビヌアを生んだ。その子はラファ、その子はエルアサ、その子はアツェル。

38 アツェルには六人の子がいた。その名まえは次のとおりである。アズリカム、ボクル、イシュマエル、シェアルヤ、オバデヤ、ハナン。これらはみな、アツェルの子であった。

39 彼の兄弟エシェクの子は、長子がウラム、次男がエウシュ、三男がエリフェレテ。

40 ウラムの子たちは勇士であり、弓を引く人々であった。子や孫が多く、百五十人であった。以上はみな、ベニヤミン族の者であった。

歴代誌 第一 7章

歴代誌 第一 7章


1 イッサカル族の者は、トラ、プア、ヤシュブ、シムロンの四人。

2 トラの子は、ウジ、レファヤ、エリエル、ヤフマイ、イブサム、シェムエル。これは彼ら一族の、すなわち、トラのかしらであって、彼らの家系の勇士であった。その数はダビデの時代には二万二千六百人であった。

3 ウジの子たちは、イゼラヘヤ。イゼラヘヤの子たちは、ミカエル、オバデヤ、ヨエル、イシヤ。合わせて五人。彼らはみなかしらであった。

4 この人々に加えて、彼ら一族の者、彼らの家系の者で、戦いに備えた軍隊は三万六千人であった。彼らは多くの妻子を得たからである。

5 イッサカル全氏族の同胞で、系図に載せられた勇士は全部で八万七千人であった。

6 ベニヤミンは、ベラ、ベケル、エディアエルの三人。

7 ベラの子は、エツボン、ウジ、ウジエル、エリモテ、イリの五人。これらは彼らの一族のかしらであり、勇士であった。系図に載せられた者は二万二千三十四人であった。

8 ベケルの子は、ゼミラ、ヨアシュ、エリエゼル、エルヨエナイ、オムリ、エレモテ、アビヤ、アナトテ、アレメテ。これらはみなベケルの子であった。

9 その子孫のうち、彼らの系図に載せられた一族のかしらで勇士である者の数は、二万二百人であった。

10 エディアエルの子たちは、ビルハン。ビルハンの子たちは、エウシュ、ベニヤミン、エフデ、ケナアナ、ゼタン、タルシシュ、アヒシャハル。

11 これらはみなエディアエルの子であった。彼らは、一族のかしらであり勇士であって、一万七千二百人、従軍して戦いに出る者であった。

12 シュピムとフピムは、イルの子であり、フシムがアヘルの子であった。

13 ナフタリの子は、ヤハツィエル、グニ、エツェル、シャルム。これらはビルハの子であった。

14 マナセの子は、アスリエル、―彼のアラム人のそばめが産んだ。彼女はギルアデの父マキルを産んだ。

15 マキルはフピムとシュピムのために妻をめとった。彼の妹の名をマアカと言った。―それから次男の名はツェロフハデ。ツェロフハデには女の子どもたちがあった。

16 マキルの妻マアカは男の子を産み、その名をペレシュと呼んだ。その弟の名はシェレシュであり、その子はウラムとレケムであった。

17 ウラムの子は、ベダン。これらがマナセの子マキルの子ギルアデの子であった。

18 また、彼の妹モレケテは、イシュホデ、アビエゼル、マフラを産んだ。

19 それから、シェミダの子は、アフヤン、シェケム、リクヒ、アニアムであった。

20 エフライムの子たちは、シュテラフ、その子、ベレデ、その子のタハテ、その子のエルアダ、その子のタハテ、

21 その子のザバデ、その子のシュテラフ。それに、エゼル、エルアデであるが、彼らはこの地の生まれであるガテの人々に殺された。彼らが家畜を奪おうとして下って行ったからである。

22 彼らの父エフライムは、何日もの間、喪に服したので、彼の兄弟たちが来て、彼を慰めた。

23 その後、エフライムは、妻のところに入った。彼女はみごもって男の子を産んだ。彼はその子をベリアと名づけた。その家がわざわいのさなかにあったからである。

24 彼の娘はシェエラであった。彼女は上および下ベテ・ホロン、およびウゼン・シェエラを建てた。

25 彼の子はレファフ、レシェフ、その子はテラフ、その子はタハン、

26 その子はラダン、その子はアミフデ、その子はエリシャマ、

27 その子はヌン、その子はヨシュア。

28 また、彼らの所有地と居住地は、ベテルとそれに属する村落、東方ではナアラン、西方ではゲゼルとそれに属する村落、それからシェケムとそれに属する村落、そしてアヤとそれに属する村落に至る。

29 マナセ族との境では、ベテ・シェアンとそれに属する村落、タナクとそれに属する村落、メギドとそれに属する村落、ドルとそれに属する村落であった。これらの地に、イスラエルの子ヨセフの子孫は住んだ。

30 アシェルの子は、イムナ、イシュワ、イシュビ、ベリアと彼らの姉妹セラフ。

31 ベリアの子は、ヘベル、マルキエル。マルキエルはビルザイテの父。

32 ヘベルは、ヤフレテ、ショメル、ホタムと彼らの姉妹シュアを生んだ。

33 ヤフレテの子は、パサク、ビムハル、アシュワテ。これがヤフレテの子らであった。

34 ショメルの子は、アヒ、ロフガ、フバ、アラム。

35 彼の兄弟ヘレムの子は、ツォファフ、イムナ、シェレシュ、アマル。

36 ツォファフの子は、スアハ、ハルネフェル、シュアル、ベリ、イムラ、

37 ベツェル、ホデ、シャマ、シルシャ、イテラン、ベエラ。

38 エテルの子は、エフネ、ピスパ、アラ。

39 ウラの子は、アラフ、ハニエル、リツヤ。

40 これらはみなアシェルの子で、一族のかしら、えり抜きの勇士、長たちのかしらであった。戦いのとき軍務につく者として彼らの系図に載せられた者の数は、二万六千人であった。

歴代誌 第一 6章

歴代誌 第一 6章


1 レビの子は、ゲルション、ケハテ、メラリ。

2 ケハテの子は、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエル。

3 アムラムの子は、アロン、モーセ、ミリヤム。アロンの子は、ナダブ、アビフ、エルアザル、イタマル。

4 エルアザルはビネハスを生み、ビネハスはアビシュアを生み、

5 アビシュアはブキを生み、ブキはウジを生み、

6 ウジはゼラヘヤを生み、ゼラヘヤはメラヨテを生み、

7 メラヨテはアマルヤを生み、アマルヤはアヒトブを生み、

8 アヒトブはツァドクを生み、ツァドクはアヒマアツを生み、

9 アヒマアツはアザルヤを生み、アザルヤはヨハナンを生み、

10 ヨハナンはアザルヤを生んだ。これは、ソロモンがエルサレムに建てた宮で、祭司の務めを果たしたアザルヤのことである。

11 アザルヤはアマルヤを生み、アマルヤはアヒトブを生み、

12 アヒトブはツァドクを生み、ツァドクはシャルムを生み、

13 シャルムはヒルキヤを生み、ヒルキヤはアザルヤを生み、

14 アザルヤはセラヤを生み、セラヤはエホツァダクを生んだ。

15 エホツァダクは、主がネブカデネザルの手によってユダとエルサレムとを捕らえ移したとき、連れ去られた。

16 レビ族は、ゲルショム、ケハテ、メラリ。

17 ゲルショム族の名は次のとおり、リブニとシムイ。

18 ケハテ族は、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエル。

19 メラリ族は、マフリ、ムシ。これが父祖の家ごとのレビ人の諸氏族である。

20 ゲルショムに属する者は、その子、リブニ、その子のヤハテ、その子のジマ、

21 その子のヨアフ、その子のイド、その子のゼラフ、その子のエオテライ。

22 ケハテ族は、その子、アミナダブ、その子のコラ、その子のアシル、

23 その子のエルカナ、その子のエブヤサフ、その子のアシル、

24 その子のタハテ、その子のウリエル、その子のウジヤ、その子のサウル。

25 エルカナの子孫は、アマサイ、アヒモテ。

26 エルカナの子、エルカナ、その子のツォファイ、その子のナハテ、

27 その子のエリアブ、その子のエロハム、その子のエルカナ。

28 サムエルの子は、長子ヨエル、次男アビヤ。

29 メラリの子は、マフリ、その子、リブニ、その子のシムイ、その子のウザ、

30 その子のシムア、その子のハギヤ、その子のアサヤ。

31 箱が安置所に納められて後、ダビデが主の宮の歌をつかさどらせるために立てた人々は次のとおりである。

32 彼らはソロモンがエルサレムに主の宮を建てるまでは、会見の天幕である幕屋の前で、歌をもって仕え、おのおのその定めに従って、奉仕を担当した。

33 仕えた者たちとその一族は次のとおりである。ケハテ族からは歌い手ヘマン。彼はヨエルの子、順次さかのぼって、サムエルの子、

34 エルカナの子、エロハムの子、エリエルの子、トアハの子、

35 ツフの子、エルカナの子、マハテの子、アマサイの子、

36 エルカナの子、ヨエルの子、アザルヤの子、ゼパニヤの子、

37 タハテの子、アシルの子、エブヤサフの子、コラの子、

38 イツハルの子、ケハテの子、レビの子、イスラエルの子。

39 ヘマンの兄弟アサフは、彼の右に立って仕えた。アサフはベレクヤの子、順次さかのぼって、彼はシムアの子、

40 ミカエルの子、バアセヤの子、マルキヤの子、

41 エテニの子、ゼラフの子、アダヤの子、

42 エタンの子、ジマの子、シムイの子、

43 ヤハテの子、ゲルショムの子、レビの子。

44 左側には、彼らの同胞、メラリ族のエタンがいた。彼はキシの子、順次さかのぼって、アブディの子、マルクの子、

45 ハシャブヤの子、アマツヤの子、ヒルキヤの子、

46 アムツィの子、バニの子、シェメルの子、

47 マフリの子、ムシの子、メラリの子、レビの子。

48 彼らの同胞のレビ人は、神の宮である幕屋のあらゆる奉仕につけられた。

49 アロンとその子らは、全焼のいけにえの壇と香の壇の上に煙を立ち上らせて、至聖所のすべての仕事に当たり、イスラエルを贖った。すべて、神のしもべモーセが命じたとおりである。

50 アロンの子孫は次のとおりである。その子、エルアザル、その子のピネハス、その子のアビシュア、

51 その子のブキ、その子のウジ、その子のゼラヘヤ、

52 その子のメラヨテ、その子のアマルヤ、その子のアヒトブ、

53 その子のツァドク、その子のアヒマアツ。

54 彼らの居住地はおのおのの地域内の宿営ごとに次のとおりである。ケハテ氏族に属するアロンの子孫には、彼らにくじが当たったので、

55 ユダの地にあるヘブロンとその回りの放牧地を与えた。

56 しかし、この町の畑とその村々は、エフネの子カレブに与えた。

57 アロンの子孫には、のがれの町ヘブロン、それにリブナとその放牧地、ヤティル、エシュテモアとその放牧地、

58 ヒレズとその放牧地、デビルとその放牧地、

59 アシャンとその放牧地、ベテ・シェメシュとその放牧地、

60 ベニヤミン部族から、ゲバとその放牧地、アレメテとその放牧地、アナトテとその放牧地を与えた。彼らの諸氏族の町は、全部で十三の町であった。

61 残りのケハテ族には、あの半部族、すなわちマナセの半部族に属する氏族から、くじによって十の町を与えた。

62 ゲルショム族の諸氏族には、イッサカル部族、アシェル部族、ナフタリ部族、バシャンに住むマナセ部族から十三の町を与えた。

63 メラリ族の諸氏族には、ルベン部族、ガド部族、ゼブルン部族から、くじによって十二の町を与えた。

64 イスラエル人は、レビ人に町とその放牧地とを与えるとき、

65 ユダ部族、シメオン部族、ベニヤミン部族から、これらの町々をくじによって与えた。彼らは、その町々の名を読み上げた。

66 ケハテ諸氏族のうちのあるものには、エフライム部族からその地域の町々が与えられた。

67 彼らには、エフライムの山地にあるのがれの町シェケムとその放牧地、それに、ゲゼルとその放牧地、

68 ヨクメアムとその放牧地、ベテ・ホロンとその放牧地、

69 アヤロンとその放牧地、ガテ・リモンとその放牧地を与えた。

70 残りのケハテ族の氏族には、マナセの半部族から、アネルとその放牧地、バラムとその放牧地を与えた。

71 ゲルショム族には、マナセの半部族に属する氏族から、バシャンのゴランとその放牧地、アシュタロテとその放牧地、

72 イッサカル部族から、ケデシュとその放牧地、ダベラテとその放牧地、

73 ラモテとその放牧地、アネムとその放牧地、

74 アシェル部族から、マシャルとその放牧地、アブドンとその放牧地、

75 フコクとその放牧地、レホブとその放牧地、

76 ナフタリ部族から、ガリラヤにあるケデシュとその放牧地、ハモンとその放牧地、キルヤタイムとその放牧地を与えた。

77 残りのメラリ族には、ゼブルン部族から、リモノとその放牧地、タボルとその放牧地、

78 エリコからヨルダン川を渡った地方、すなわち、ヨルダン川の東では、ルベン部族から、荒野にあるベツェルとその放牧地、ヤハツとその放牧地、

79 ケデモテとその放牧地、メファアテとその放牧地、

80 ガド部族から、ギルアデのラモテとその放牧地、マハナイムとその放牧地、

81 ヘシュボンとその放牧地、ヤゼルとその放牧地を与えた。

歴代誌 第一 5章

歴代誌 第一 5章


1 イスラエルの長子ルベンの子孫―彼は長子であったが、父の寝床を汚したことにより、その長子の権利はイスラエルの子ヨセフの子に与えられた。系図の記載は長子の権利に従って行うものではない。

2 ユダは彼の兄弟たちにまさる者となり、君たる者も彼から出るのであるが、長子の権利はヨセフに帰したからである。―

3 イスラエルの長子ルベンの子は、エノク、パル、ヘツロン、カルミ。

4 ヨエルの子は、その子はシェマヤ、その子はゴグ、その子はシムイ、

5 その子はミカ、その子はレアヤ、その子はバアル、

6 その子はアッシリヤの王ティグラテ・ピレセルが引いて行ったベエラ。彼はルベン人の族長であった。

7 また、彼の兄弟たちは、氏族ごとに生まれた順に系図に載せられたかしらはエイエル、それにゼカリヤ、

8 ベラ。彼はヨエルの子シェマの子アザズの子で、アロエルに住み、ネボやバアル・メオンにまで及び、

9 東は、ユーフラテス川から荒野の入口に及ぶ地に住んだ。ギルアデの地で彼らの家畜がふえたからである。

10 彼らはサウルの時代に、ハガル人と戦いを交え、ハガル人は彼らの手に倒れた。そこで、彼らは、ギルアデの東方一帯に、天幕を張って住んだ。

11 ガド族は、彼らの真向かいに当たるバシャンの地に住み、サルカにまで及んだ。

12 かしらヨエル、二番目のシャファム、そして、ヤナイ、シャファテが、バシャンに住んだ。

13 彼ら一族に属する彼らの兄弟たちは、ミカエル、メシュラム、シェバ、ヨライ、ヤカン、ジア、エベルの七人。

14 これらは、アビハイルの子である。アビハイルはフリの子、順次さかのぼって、ヤロアハの子、ギルアデの子、ミカエルの子、エシシャイの子、ヤフドの子、ブズの子。

15 アヒ。彼はグニの子アブディエルの子で、彼ら一族のかしらであった。

16 そして、彼らはギルアデとバシャンとそれに属する村落、およびシャロンの放牧地全域にわたって、その境に住んだ。

17 彼らはみな、ユダの王ヨタムの時代、イスラエルの王ヤロブアムの時代に系図に載せられた。

18 ルベン族、ガド人、マナセの半部族で、盾と剣を取り、弓を引き、戦いの訓練を受けた勇者たちのうち、従軍する者は、四万四千七百六十人であった。

19 ここに、彼らはハガル人およびエトル、ナフィシュ、ノダブと戦いを交えたが、

20 助けを得てこれらに当たった。それで、ハガル人およびこれとともにいた者はみな彼らの手に渡された。それは、彼らがその戦いのときに、神に呼ばわったからである。彼らが神に拠り頼んだので、神は彼らの願いを聞き入れられた。

21 彼らはこの人々の家畜を奪い去った。らくだ五万、羊二十五万、ろば二千、人十万。

22 この戦いは神から出ていたため、多くの者が刺し殺されて倒されたからである。彼らはこの人々に代わって、捕囚の時まで、そこに住んだ。

23 マナセの半部族の人々は、この地、すなわち、バシャンからバアル・ヘルモン、セニル、ヘルモン山に至る地に住み、その数はふえた。

24 彼らの一族のかしらたちは次のとおり。エフェル、イシュイ、エリエル、アズリエル、エレミヤ、ホダブヤ、ヤフディエル。この人たちは、勇士であり、名のある人々であって、彼らの一族のかしらであった。

25 ところが、彼らは、その父祖の神に対して不信の罪を犯し、神が彼らの前からぬぐい去って滅ぼされたその地の民の神々を慕って不貞を犯した。

26 そこで、イスラエルの神は、アッシリヤの王プルの霊と、アッシリヤの王ティグラテ・ピレセルの霊を奮い立たせられた。そこで、彼はルベン人とガド人、およびマナセの半部族を捕らえ移し、彼らをハラフと、ハボルとハラとゴザンの川に連れて行った。今日もそのままである。

歴代誌 第一 4章

歴代誌 第一 4章


1 ユダの子孫は、ペレツ、ヘツロン、カルミ、フル、ショバル。

2 ショバルの子レアヤはヤハテを生み、ヤハテはアフマイとラハデを生んだ。これらはツォルア人の諸氏族である。

3 エタムの父の子は次のとおりである。イズレエル、イシュマ、イデバシュ。彼らの姉妹の名はハツェレルポニ。

4 ゲドルの父ペヌエルとフシャの父エゼル。これらがベツレヘムの父、エフラテの長子、フルの子である。

5 テコアの父アシュフルにはふたりの妻、ヘルアとナアラがいた。

6 ナアラは彼に、アフザム、ヘフェル、テメニ、アハシュタリを産んだ。これらがナアラの子である。

7 ヘルアの子は、ツェレテ、ツォハル、エテナン。

8 コツは、アヌブ、ツォベバ、それにハルムの子アハルヘルの諸氏族を生んだ。

9 ヤベツは彼の兄弟たちより重んじられた。彼の母は、「私が悲しみのうちにこの子を産んだから」と言って、彼にヤベツという名をつけた。

10 ヤベツはイスラエルの神に呼ばわって言った。「私を大いに祝福し、私の地境を広げてくださいますように。御手が私とともにあり、わざわいから遠ざけて私が苦しむことのないようにしてくださいますように。」そこで神は彼の願ったことをかなえられた。

11 シュハの兄弟ケルブはメヒルを生んだ。彼はエシュトンの父であった。

12 エシュトンは、ベテ・ラファ、パセアハ、イル・ナハシュの父テヒナを生んだ。これらはレカの人々である。

13 ケナズの子たちは、オテニエル、セラヤ。オテニエルの子たちは、ハタテとメオイタイ。

14 メオイタイはオフラを生み、セラヤはゲ・ハラシムの父ヨアブを生んだ。彼らは職人だったのである。

15 エフネの子カレブの子たちは、イル、エラ、ナアム。エラの子たちは、ケナズ。

16 エハレルエルの子は、ジフ、ジファ、ティルヤ、アサルエル。

17 エズラの子は、エテル、メレデ、エフェル、ヤロン。彼女はみごもって、ミリヤムとシャマイとエシュテモアの父イシュバフを産んだ。

18 彼のユダヤ人の妻は、ゲドルの父エレデ、ソコの父ヘベル、ザノアハの父エクティエルを産んだ。これらはメレデがめとったパロの娘ビテヤの子であった。

19 ナハムの姉妹に当たるホディヤの妻の子は、ガルミ人ケイラの父とマアカ人エシュテモア。

20 シモンの子は、アムノン、リナ、ベン・ハナン、ティロン。イシュイの子は、ゾヘテ、ベン・ゾヘテ。

21 ユダの子シェラの子孫は、レカの父エル、マレシャの父ラダ、および、アシュベア家に属する、白亜麻布業を営む家の氏族、

22 モアブを治めたヨキム、コゼバの人々、ヨアシュ、サラフ、ヤシュビ・ラヘム。この記録は古い。

23 彼らは陶器師で、ネタイムとゲデラの住民であり、王の仕事をするため、王とともにそこに住んだ。

24 シメオンの子は、ネムエル、ヤミン、ヤリブ、ゼラフ、サウル。

25 その子はシャルム、その子はミブサム、その子はミシュマ。

26 ミシュマの子孫は、その子、ハムエル、その子のザクル、その子のシムイ。

27 シムイには十六人の息子と、六人の娘があったが、彼の兄弟たちには多くの息子がなかった。彼らの全氏族は、ユダの子らほどには多くならなかった。

28 彼らは、ベエル・シェバ、モラダ、ハツァル・シュアルに住み、

29 ビルハ、エツェム、トラデ、

30 ベトエル、ホルマ、ツィケラグ、

31 ベテ・マルカボテ、ハツァル・スシム、ベテ・ビルイ、シャアライムに住んだ。これはダビデの治世に至るまで、彼らの町であった。

32 また、彼らの村々は、エタム、アイン、リモン、トケン、アシャンの五つの町であり、

33 その町々の回りにあってバアルにまで及ぶ彼らのすべての村々であった。これが彼らの住まいであった。彼らは系図に載せられた者であった。

34 メショバブ、ヤムレク、アマツヤの子ヨシャ、

35 ヨエル、アシエルの子セラヤの子ヨシブヤの子エフー、

36 エルヨエナイ、ヤアコバ、エシャハヤ、アサヤ、アディエル、エシミエル、ベナヤ、

37 ジザ。彼はシフイの子、順次さかのぼって、アロンの子、エダヤの子、シムリの子、シェマヤの子。

38 ここに名まえの出てくるこれらの人々は、彼らの諸氏族の長であった。彼ら一族は大いにふえた。

39 彼らは、その群れのための牧場を捜し求めて、ゲドルの入口に行き、谷の東方にまで行って、

40 豊かな良い牧場を発見した。その土地は広々としていて、静かで安らかだった。以前そこに住んでいた者はハム系の人々だったからである。

41 そこで、ユダの王ヒゼキヤの時代に、ここに名のしるされた人々が来て、彼らの天幕と、そこにいたメウニム人を打ち、彼らを聖絶した。今日もそのままである。彼らはこの人々に代わってそこに住みついた。そこには、彼らの群れのために牧場があったからである。

42 また、彼らシメオン族のうち、五百人の人々が、イシュイの子ペラテヤ、ネアルヤ、レファヤ、ウジエルを彼らのかしらとして、セイル山に行った。

43 そして、アマレクの残っていた者、のがれた者を打ち、そこに住んだ。今日もそのままである。

2010年11月28日日曜日

歴代誌 第一 3章

歴代誌 第一 3章


1 ヘブロンで生まれたダビデの子は次のとおりである。長子はイズレエル人アヒノアムによるアムノン。次男はカルメル人アビガイルによるダニエル。

2 三男はゲシュルの王タルマイの娘マアカの子アブシャロム。四男はハギテの子アドニヤ。

3 五男はアビタルによるシェファテヤ。六男は彼の妻エグラによるイテレアム。

4 六人の子がヘブロンで彼に生まれた。ダビデはそこで七年六か月治め、エルサレムで三十三年治めた。

5 エルサレムで彼に生まれた者は次のとおりである。シムア、ショバブ、ナタン、ソロモン。この四人はアミエルの娘バテ・シュアによる子である。

6 イブハル、エリシャマ、エリフェレテ、

7 ノガハ、ネフェグ、ヤフィア、

8 エリシャマ、エルヤダ、エリフェレテの九人。

9 みなダビデの子であるが、別にそばめたちの子もあり、タマルは彼らの姉妹であった。

10 ソロモンの子はレハブアム。その子はアビヤ、その子はアサ、その子はヨシャパテ、

11 その子はヨラム、その子はアハズヤ、その子はヨアシュ、

12 その子はアマツヤ、その子はアザルヤ、その子はヨタム、

13 その子はアハズ、その子はヒゼキヤ、その子はマナセ、

14 その子はアモン、その子はヨシヤ。

15 ヨシヤの子は、長子ヨハナン、次男エホヤキム、三男ゼデキヤ、四男シャルム。

16 エホヤキムの子孫は、その子、エコヌヤ、その子ゼデキヤ。

17 捕らわれ人エコヌヤの子は、その子シェアルティエル、

18 マルキラム、ペダヤ、シェヌアツァル、エカムヤ、ホシャマ、ネダブヤ。

19 ペダヤの子は、ゼルバベル、シムイ。ゼルバベルの子は、メシュラム、ハナヌヤ。シェロミテは彼らの姉妹。

20 それにハシュバ、オヘル、ベレクヤ、ハサデヤ、ユシャブ・ヘセデの五人。

21 ハナヌヤの子たちは、ペラテヤ、エシャヤ、レファヤの子たち、アルナンの子たち、オバデヤの子たち、シェカヌヤの子たち。

22 シェカヌヤの子たちは、シェマヤ。シェマヤの子は、ハトシュ、イグアル、バリアハ、ネアルヤ、シャファテなど六人。

23 ネアルヤの子は、エルヨエナイ、ヒゼキヤ、アズリカムの三人。

24 エルヨエナイの子は、ホダブヤ、エルヤシブ、ペラヤ、アクブ、ヨハナン、デラヤ、アナニの七人。

歴代誌 第一 2章

歴代誌 第一 2章


1 イスラエルの子は次のとおりである。ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、

2 ダン、ヨセフ、ベニヤミン、ナフタリ、ガド、アシェル。

3 ユダの子は、エル、オナン、シェラ。この三人は、カナンの女シュアの娘から彼に生まれた。しかし、ユダの長子エルは主の目の前に悪を行ったため、主が彼を殺された。

4 彼の嫁タマルは彼にペレツとゼラフとを産んだ。ユダの子は全部で五人。

5 ペレツの子は、ヘツロン、ハムル。

6 ゼラフの子は、ジムリ、エタン、ヘマン、カルコル、ダラで、全部で五人。

7 カルミの子は、聖絶のもののことで罪を犯し、イスラエルにわざわいをもたらす者となったアカル。

8 エタンの子は、アザルヤ。

9 ヘツロンの子として生まれた者は、エラフメエル、ラム、カレブ。

10 ラムはアミナダブを生み、アミナダブはユダ族の長ナフションを生み、

11 ナフションはサルマを生み、サルマはボアズを生み、

12 ボアズはオベデを生み、オベデはエッサイを生んだ。

13 エッサイは、長子エリアブ、次男アビナダブ、三男シムア、

14 四男ネタヌエル、五男ラダイ、

15 六男オツェム、七男ダビデを生んだ。

16 彼らの姉妹はツェルヤとアビガイルであり、ツェルヤの子は、アブシャイ、ヨアブ、アサエルの三人であった。

17 アビガイルはアマサを産んだが、アマサの父親はイシュマエル人エテルであった。

18 ヘツロンの子カレブは妻アズバとエリオテによって子を生んだ。彼女の子は次のとおりである。エシェル、ショバブ、アルドン。

19 アズバが死んだので、カレブはエフラテをめとった。彼女は彼にフルを産んだ。

20 フルはウリを生み、ウリはベツァルエルを生んだ。

21 その後、ヘツロンは、ギルアデの父マキルの娘のもとに行き、彼女をめとった。彼は六十歳であった。彼女は彼にセグブを産んだ。

22 セグブはヤイルを生んだ。彼はギルアデの地に二十三の町を持っていた。

23 ところが、ゲシュルとアラムは、その中からハボテ・ヤイルおよびケナテとそれに属する村落など六十の町を取った。これらはみな、ギルアデの父マキルの子であった。

24 ヘツロンがエフラテのカレブで死んで後、ヘツロンの妻アビヤは、彼にテコアの父アシュフルを産んだ。

25 ヘツロンの長子エラフメエルの子は、長子ラム、ブナ、オレン、オツェム、アヒヤ。

26 エラフメエルには、もうひとり妻があった。その名はアタラ。彼女はオナムの母であった。

27 エラフメエルの長子ラムの子は、マアツ、ヤミン、エケル。

28 ナオムの子は、シャマイ、ヤダ。シャマイの子は、ナダブ、アビシュル。

29 アビシュルの妻の名はアビハイルで、彼女は彼にアフバンとモリデを産んだ。

30 ナダブの子は、セレデとアパイムで、セレデは子がないままで死んだ。

31 アパイムの子孫は、イシュイ。イシュイの子孫は、シェシャン。シェシャンの子孫は、アフライ。

32 シャマイの兄弟ヤダの子は、エテルとヨナタンで、エレルは子がないままで死んだ。

33 ヨナタンの子は、ペレテとザザ。これらがエラフメエルの子孫であった。

34 シェシャンには息子がなく、娘だけであった。シェシャンにはエジプト人のしもべがいた。その名はヤルハ。

35 シェシャンは彼の娘をそのしもべヤルハに妻として与えたので、彼女は彼にアタイを産んだ。

36 アタイはナタンを生み、ナタンはザバデを生み、

37 ザバデはエフラルを生み、エフラルはオベデを生み、

38 オベデはエフーを生み、エフーはアザルヤを生み、

39 アザルヤはヘレツを生み、ヘレツはエルアサを生み、

40 エルアサはシセマイを生み、シセマイはシャルムを生み、

41 シャルムはエカムヤを生み、エカムヤはエリシャマを生んだ。

42 エラフメエルの兄弟カレブの子孫は、長子メシャ。彼はジフの父であった。ヘブロンの父マレシャの子たち。

43 ヘブロンの子は、コラ、タプアハ、レケム、シェマ。

44 シェマは、ヨルコアムの父ラハムを生み、レケムはシャマイを生んだ。

45 シャマイの子はマオン。マオンはベテ・ツルの父であった。

46 カレブのそばめエファは、ハラン、モツァ、ガゼズを産んだ、ハランはガゼズを生んだ。

47 ヤフダイの子は、レゲム、ヨタム、ゲシャン、ペレテ、エファ、シャアフ。

48 カレブのそばめマアカは、シェベルとティルハナを産み、

49 マデマナの父シャアフと、マクベナの父でありギブアの父であるシェワを産んだ。カレブの娘はアクサであった。

50 カレブの子孫は次のとおりである。エフラテによる長子フルの子はキルヤテ・エアリムの父ショバル、

51 ベツレヘムの父サルマ、ベテ・ガデルの父ハレフ。

52 キルヤテ・エアリムの父ショバルにも子どもたちがあった。メヌホテの半分のハロエであった。

53 キルヤテ・エアリムの諸氏族は、エテル人、プテ人、シャマ人、ミシュラ人で、彼らの中から、ツォルア人とエシュタオル人が出た。

54 サルマの子孫は、ベルレヘムとネトファ人、アテロテ・ベテ・ヨアブとマナハテ人の半氏族、ツォルア人。

55 ヤベツに住んでいた書記の諸氏族は、ティルア人、シムア人、スカ人。彼らはレカブ家の父祖ハマテから出たケニ人である。

歴代誌 第一 1章

歴代誌 第一 1章


1 アダム、セツ、エノシュ、

2 ケナン、マハラルエル、エレデ、

3 エノク、メトシェラ、レメク、

4 ノア、セム、ハム、それにヤペテ。

5 ヤペテの子孫は、ゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メシェク、ティラス。

6 ゴメルの子孫は、アシュケナズ、ディファテ、トガルマ。

7 ヤワンの子孫は、エリシャ、タルシシュ、キティム人、ロダニム人。

8 ハムの子孫は、クシュ、ミツライム、プテ、カナン。

9 クシュの子孫は、セバ、ハビラ、サブタ、ラマ、サブテカ。ラマの子孫は、シェバ、デダン。

10 クシュはニムロデを生んだ。ニムロデは地上で最初の権力者となった。

11 ミツライムは、ルデ人、アナミム人、レハビム人、ナフトヒム人を生み、

12 パテロス人、カスルヒム人—これからペリシテ人が出た—、カフトル人を生んだ。

13 カナンは、長子シドン、ヘテ、

14 エブス人、エモリ人、ギルガシ人、

15 ヒビ人、アルキ人、シニ人、

16 アルワデ人、ツェマリ人、ハマテ人を生んだ。

17 セムの子孫は、エラム、アシュル、アルパクシャデ、ルデ、アラム、ウツ、フル、ゲテル、メシェク。

18 アルパクシャデはシェラフを生み、シェラフはエベルを生んだ。

19 エベルにはふたりの男の子が生まれ、ひとりの名はペレグであった。彼の時代に地が分けられたからである。もうひとりの兄弟の名はヨクタンであった。

20 ヨクタンは、アルモダデ、シェレフ、ハツァルマベテ、エラフ、

21 ハドラム、ウザル、ディクラ、

22 エバル、アビマエル、シェバ、

23 オフィル、ハビラ、ヨバブを生んだ。これらはみなヨクタンの子孫であった。

24 セム、アルパクシャデ、シェラフ、

25 エベル、ペレグ、レウ、

26 セルグ、ナホル、テラ、

27 アブラム、すなわちアブラハム。

28 アブラハムの子は、イサク、イシュマエル。

29 これは彼らの歴史である。イシュマエルの長子はネバヨテ。ケダル、アデベエル、ミブサム、

30 ミシュマ、ドマ、マサ、ハダデ、テマ、

31 エトル、ナフィシュ、ケデマ。これがイシュマエルの子孫である。

32 アブラハムのそばめケトラの息子たち。彼女は、ジムラン、ヨクシャン、メダン、ミデヤン、イシュバク、シュアハを産んだ。ヨクシャンの子は、シェバ、デダン。

33 ミデヤンの子は、エファ、エフェル、エノク、アビダ、エルダア。これらはみな、ケトラの子孫である。

34 アブラハムはイサクを生んだ。イサクの子は、エサウ、イスラエル。

35 エサウの子は、エリファズ、レウエル、エウシュ、ヤラムとコラ、

36 エリファズの子は、テマン、オマル、ツェフィとガタム、ケナズ、ティムナ、アマレク。

37 レウエルの子は、ナハテ、ゼラフ、シャマとミザ。

38 セイルの子は、ロタン、ショバル、ツィブオン、アナ、ディション、エツェル、ディシャン。

39 ロタンの子は、ホリ、ホマム。ロタンの妹はティムナ。

40 ショバルの子は、アルヤンとマナハテとエバル、シェフィ、オナム。ツィブオンの子は、アヤ、アナ。

41 アナの子は、ディション。ディションの子は、ハムラン、エシュバン、イテラン、ケラン。

42 エツェルの子は、ビルハン、ザアワン、ヤアカン。ディションの子は、ウツ、アラン。

43 イスラエル人の王が治める以前、エドムの地で治めた王たちは次のとおりである。ベオルの子ベラ。その町の名はディヌハバであった。

44 ベラが死ぬと、代わりに、ボツラから出たゼラフの子ヨバブが王となった。フシャムが死ぬと、代わりにモアブの野でミデヤン人を打ち破ったベダデの子ハダデが王となった。その町の名はアビテであった。

45 ヨバブが死ぬと、代わりに、テマン人の地から出たゼラフの子ヨバブが王となった。

46 フシャムが死ぬと、代わりに、モアブの野でミデヤン人を打ち破ったベダデの子ハダデが王となった。その町の名はアビテであった。

47 ハダデが死ぬと、代わりに、マスレカから出たサムラが王となった。

48 サムラが死ぬと、代わりに、レホボテ・ハナハルから出たサウルが王となった。

49 サウルが死ぬと、代わりに、アクボルの子バアル・ハナンが王となった。

50 バアル・ハナンが死ぬと、代わりに、ハダデが王となった。その町の名はパイであった。彼の妻の名はメヘタブエルといい、メ・ザハブの娘マテレデの娘であった。

51 そして、ハダデも死んだ。エドムから出た首長たちは、首長ティムナ、首長アルワ、首長エテテ、

52 首長オホリバマ、首長エラ、首長ピノン、

53 首長ケナズ、首長テマン、首長ミブツァル、

54 首長マグディエル、首長イラム、これらがエドムから出た首長である。

列王記 第二 index

列王記 第二 第1章
列王記 第二 第2章
列王記 第二 第3章
列王記 第二 第4章
列王記 第二 第5章
列王記 第二 第6章
列王記 第二 第7章
列王記 第二 第8章
列王記 第二 第9章
列王記 第二 第10章
列王記 第二 第11章
列王記 第二 第12章
列王記 第二 第13章
列王記 第二 第14章
列王記 第二 第15章
列王記 第二 第16章
列王記 第二 第17章
列王記 第二 第18章
列王記 第二 第19章
列王記 第二 第20章
列王記 第二 第21章
列王記 第二 第22章
列王記 第二 第23章
列王記 第二 第24章

列王記 第二 24章

列王記 第二 24章


1 エホヤキムの時代に、バビロンの王ネブカデネザルが攻め上って来た。エホヤキムは三年間彼のしもべとなったが、その後、再び彼に反逆した。

2 そこで主は、カルデヤ人の略奪隊、アラムの略奪隊、モアブの略奪隊、アモン人の略奪隊を遣わしてエホヤキムを攻められた。ユダを攻めて、これを滅ぼすために彼らを遣わされた。主がそのしもべである預言者たちによって告げられたことばのとおりであった。

3 ユダを主の前から除くということは、実に主の命令によることであって、それは、マナセが犯したすべての罪のためであり、

4 また、マナセが流した罪のない者の血のためであった。マナセはエルサレムを罪のない者の血で満たした。そのため主はその罪を赦そうとはされなかった。

5 エホヤキムのその他の業績、彼の行ったすべての事、それはユダの王たちの年代記の書に記されているではないか。

6 エホヤキムは彼の先祖たちとともに眠り、その子エホヤキンが代わって王となった。

7 エジプトの王は自分の国から再び出て来ることがなかった。バビロンの王が、エジプト川からユーフラテス川に至るまで、エジプトの王に属していた全領土を占領していたからである。

8 エホヤキンは十八歳で王となり、エルサレムで三か月間、王であった。彼の母の名はネフシュタといい、エルサレムの出のエルナタンの娘であった。

9 彼は、すべての先祖たちがしたとおり、主の目の前に悪を行った。

10 そのころ、バビロンの王ネブカデネザルの家来たちがエルサレムに攻め上り、町は包囲された。

11 バビロンの王ネブカデネザルが町にやって来たときに、家来たちは町を包囲していた。

12 ユダの王エホヤキンは、その母や、家来たちや、高官たち、宦官たちといっしょにバビロンの王に降伏したので、バビロンの王は彼を捕虜にした。これはネブカデネザルの治世の第八年であった。

13 彼は主の宮の財宝と王宮の財宝とをことごとく運び出し、イスラエルの王ソロモンが造った主の本堂の中のすべての金の用具を断ち切った。主の告げられたとおりであった。

14 彼はエルサレムのすべて、つまり、すべての高官、すべての有力者一万人、それに職人や、鍛冶屋もみな、捕囚として捕らえ移した。貧しい民衆のほかは残されなかった。

15 彼はさらに、エホヤキンをバビロンへ引いて行き、王の母、王の妻たち、その宦官たち、この国のおもだった人々を、捕囚としてエルサレムからバビロンへ連れて行った。

16 バビロンの王は、すべての兵士七千人、職人と鍛冶屋千人、勇敢な戦士を、すべて捕囚としてバビロンへ連れて行った。

17 バビロンの王は、エホヤキンのおじマタヌヤをエホヤキンの代わりに王とし、その名をゼデキヤと改めさせた。

18 ゼデキヤは二十一歳で王となり、エルサレムで十一年間、王であった。彼の母の名はハムタルといい、リブナの出のエレミヤの娘であった。

19 彼は、すべてエホヤキムがしたように、主の目の前に悪を行った。

20 エルサレムとユダにこのようなことが起こったのは、主の怒りによるもので、ついに主は彼らを御前から投げ捨てられたのである。その後、ゼデキヤはバビロンの王に反逆した。

列王記 第二 23章

列王記 第二 23章


1 すると、王は使者を遣わして、ユダとエルサレムの長老をひとり残らず彼のところに集めた。

2 王は主の宮へ上って行った。ユダのすべての人、エルサレムの住民のすべて、祭司と預言者、および、下の者も上の者も、すべての民が彼とともに行った。それで彼は、主の宮で発見された契約の書のことばをみな、彼らに読み聞かせた。

3 それから、王は柱のわきに立ち、主の前に契約を結び、主に従って歩み、心を尽くし、精神を尽くして、主の命令と、あかしと、おきてを守り、この書物にしるされているこの契約のことばを実行することを誓った。民もみな、この契約に加わった。

4 それから、王は大祭司ヒルキヤと次席祭司たち、および、入口を守る者たちに命じて、バアルやアシェラや天の万象のために作られた器物をことごとく主の本堂から運び出させ、エルサレムの郊外、キデロンの野でそれを焼き、その灰をベテルへ持って行った。

5 彼はまた、ユダの王たちが任命して、ユダの町々やエルサレム周辺の高き所で香をたかせた、偶像に仕える祭司たちを、また、バアルや太陽や月や星座や天の万象に香をたく者どもを取り除いた。

6 彼は、アシェラ像を主の宮から、エルサレムの郊外、キデロン川に運び出し、それをキデロン川で焼いた。彼はそれを粉々に砕いて灰にし、その灰を共同墓地にまき散らした。

7 さらに、彼は主の宮の中にあった神殿男娼の家をこわした。そこでは、女たちがアシェラ像のための蔽いを織っていたからである。

8 彼はユダの町々から祭司たちを全部連れて来て、ゲバからベエル・シェバに至るまでの、祭司たちが香をたいていた高き所を汚し、門にあった高き所をこわした。それは町のつかさヨシュアの門の入口にあり、町の門に入る人の左側にあった。

9 高き所の祭司たちは、エルサレムの主の祭壇に上ることはできなかったが、その同輩たちの間で種を入れないパンを食べた。

10 彼は、ベン・ヒノムの谷にあるトフェテを汚し、だれも自分の息子や娘に火の中をくぐらせて、モレクにささげることのないようにした。

11 ついで、ユダの王たちが太陽に献納した馬を、前庭にある宦官ネタン・メレクの部屋のそばの主の宮の入口から取り除き、太陽の車を火で焼いた。

12 王は、ユダの王たちがアハズの屋上の部屋の上に造った祭壇と、マナセが主の宮の二つの庭に造った祭壇を取りこわし、そこから走っていって、そして、その灰をキデロン川に投げ捨てた。

13 王は、イスラエルの王ソロモンがシドン人の、忌むべき、アシュタロテ、モアブの、忌むべきケモシュ、アモン人の、忌むきらうべきミルコムのためにエルサレムの東、破壊の山の南に築いた高き所を汚した。

14 また、石の柱を打ち砕き、アシェラ像を切り倒し、その場所を人の骨で満たした。

15 なお、彼は、ベテルにある祭壇と、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤロブアムの造った高き所、すなわち、その祭壇も高き所もこわした。高き所を焼き、粉々に砕いて灰にし、アシェラ像を焼いた。

16 ヨシヤが向き直ると、山の中に墓があるのが見えた。そこで彼は人をやってその墓から骨を取り出し、それを祭壇の上で焼き、祭壇を汚れたものとした。かつて、神の人がこのことを預言して呼ばわった主のことばのとおりであった。

17 彼は言った。「あそこに見える石碑は何か。」すると、町の人々は答えた。「ユダから出て来て、あなたがベテルの祭壇に対してされた、あのことを預言した神の人の墓です。」

18 王は言った。「そのままにしておきなさい。だれも彼の骨を移してはならない。」それで人々は彼の骨を、サマリヤから出て来たあの預言者の骨といっしょにそのままにしておいた。

19 なお、ヨシヤはイスラエルの王たちが造って主の怒りを引き起こした、サマリヤの町々の高き所の宮をすべて取り除き、彼がベテルでしたと全く同じように、それらに対してもした。

20 それから、彼は、そこにいた高き所の祭司たちをみな、祭壇の上でほふり、その祭壇の上で人間の骨を焼いた。こうして、彼はエルサレムに帰った。

21 王は民全体に命じて言った。「この契約の書にしるされているとおりに、あなたがたの神、主に、過ぎ越しのいけにえをささげなさい。」

22 事実、さばきつかさたちがイスラエルをさばいた時代からこのかた、イスラエルの王たちとユダの王たちのどの時代にも、このような過越のいけにえがささげられたことはなかった。

23 ただ、ヨシヤ王の第十八年に、エルサレムでこの過越のいけにえが主にささげられただけであった。

24 さらにヨシヤは、霊媒、口寄せ、テラフィム、偶像、それに、ユダの地とエルサレムに見られるすべての忌むべき物も除き去った。これは、祭司ヒルキヤが主の宮で見つけた書物にしるされている律法のことばを実行するためであった。

25 ヨシヤのように心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くしてモーセのすべての律法に従って、主に立ち返った王は、彼の先にはいなかった。彼の後にも彼のような者は、ひとりも起こらなかった。

26 それにもかかわらず、マナセが主の怒りを引き起こしたあのいらだたしい行いのために、主はユダに向けて燃やされた激しい怒りを静めようとはされなかった。

27 主は仰せられた。「わたしがイスラエルを移したと同じように、ユダもまた、わたしの前から移す。わたしが選んだこの町エルサレムも、わたしの名を置く、と言ったこの宮も、わたしは退ける。」

28 ヨシヤのその他の業績、彼の行ったすべての事、それはユダの王たちの年代記の書にしるされているではないか。

29 彼の時代に、エジプトの王パロ・ネコが、アッシリヤの王のもとに行こうとユーフラテス川のほうに上って来た。そこで、ヨシヤ王は彼を迎え撃ちに行ったが、パロ・ネコは彼を見つけてメギドで殺した。

30 ヨシヤの家来たちは、彼の死体を戦車にのせ、メギドからエルサレムに運んで来て、彼の墓に葬った。この国の民は、ヨシヤの子エホアハズを選んで、彼に油をそそぎ、彼の父に代えて、彼を王とした。

31 エホアハズは二十三歳で王となり、エルサレムで三か月間、王であった。彼の母の名はハムタルといい、リブナの出のエレミヤの娘であった。

32 彼は、その先祖たちがしたように、主の目の前に悪を行った。

33 パロ・ネコは、彼をエルサレムで王であったときに、ハマテの地リブラに幽閉し、この国に銀百タラントと金一タラントの科料を課した。

34 ついで、パロ・ネコは、ヨシヤの子エホヤキムをその父ヨシヤに代えて王とし、その名をエホヤキムと改めさせた。エホアハズは捕らえられて、エジプトに来て、そこで死んだ。

35 エホヤキムは銀と金をパロに贈ったが、パロの要求するだけの銀を与えるためには、この国に税を課さなければならなかった。彼は、パロ・ネコに贈るために、ひとりひとりに割り当てて、銀と金をこの国の人々から取り立てた。

36 エホヤキムは二十五歳で王となり、エルサレムで十一年間、王であった。彼の母の名はゼブダといい、ルマの出のペダヤの娘であった。

37 彼は、その先祖たちがしたとおり、主の目の前に悪を行った。

列王記 第二 22章

列王記 第二 22章


1 ヨシヤは八歳で王となり、エルサレムで三十一年間、王であった。彼の母の名はエディダといい、ボツカテの出のアダヤの娘であった。

2 彼は主の目にかなうことを行って、先祖ダビデのすべての道に歩み、右にも左にもそれなかった。

3 ヨシヤ王の第十八年に、王はメシュラムの子アツァルヤの子である書記シャファンを主の宮に遣わして言った。

4 「大祭司ヒルキヤのもとに上って行き、主の宮に納められた金、すなわち、入口を守る者たちが民から集められたものを彼に計算させ、

5 それを主の宮で工事している監督者たちの手に渡しなさい。それを主の宮で工事している者たちに渡し、宮の破損を修理させなさい。

6 木工、建築師、石工に渡し、また宮の修理のための木材や切り石を買わせなさい。

7 ただし、彼らの手に渡した金を彼らといっしょに勘定してはならない。彼らは忠実に働いているからである。」

8 そのとき、大祭司ヒルキヤは書記シャファンに、「私は主の宮で律法の書を見つけました」と言って、その書物をシャファンに渡したので、彼はそれを読んだ。

9 書記シャファンは王のともに行って、王に報告して言った。「しもべたちは、宮にあった金を箱からあけて、これを主の宮で工事している監督者たちの手に渡しました。」

10 ついで、書記シャファンは王に告げて、言った。「祭司ヒルキヤが私に一つの書物を渡してくれました。」そして、シャファンは王の前でそれを読み上げた。

11 王は律法の書のことばを聞いたとき、自分の衣を裂いた。

12 王は祭司ヒルキヤ、シャファンの子アヒカム、ミカヤの子アクボル、書記シャファン、王の家来アサヤに命じて言った。

13 「行って、この見つかった書物のことばについて、私のため、民のため、ユダ全体のために、主のみこことを求めなさい。私たちの先祖が、この書物のことばに聞き従わず、すべて私たちについてしるされているとおりに行わなかったため、私たちに向かって燃え上がった主の憤りは激しいから。」

14 そこで、祭司ヒルキヤ、アヒカム、アクボル、シャファン、アサヤは、女預言者フルダのもとに行った。彼女は、ハルハスの子ティクワの子、装束係シャルムの妻で、エルサレムの第二区に住んでいた。彼らが彼女に伝えると、

15 彼女は彼らに答えた。「イスラエルの神、主は、こう仰せられます。『あなたがたをわたしのもとに遣わした人に告げよ。

16 主はこう仰せられる。見よ。わたしは、この場所とその住民の上にわざわいをもたらす。ユダの王が読み上げた書物のすべてのことばを成就する。

17 彼らはわたしを捨て、ほかの神々に香をたき、彼らのすべての手のわざで、わたしの怒りを引き起こすようにした。わたしの憤りはこの場所に燃え上がり、消えることがない。』

18 主のみこころを求めるために、あなたがたを遣わしたユダの王には、こう言わなければなりません。『あなたが聞いたことばについて、イスラエルの神、主は、こう仰せられます。

19 あなたが、この場所とその住民について、これは恐怖となり、のろいとなると、わたしが言ったのを聞いたとき、あなたは心を痛め、主の前にへりくだり、自分の衣を裂き、わたしの前で泣いたので、わたしもまた、あなたの願いを聞き入れる。—主の御告げです—

20 それゆえ、見よ。わたしは、あなたを先祖たちのもとに集めよう。あなたは安らかに自分の墓に集められる。それで、あなたは自分の目で、わたしがこの場所にもたらすすべてのわざわいを見ることがない。』」彼らはそれを王に報告した。

列王記 第二 21章

列王記 第二 21章


1 マナセは十二歳で王となり、エルサレムで五十五年間、王であった。彼の母の名はヘフツィ・バハといった。

2 彼は、主がイスラエル人の前から追い払われた異邦の民の忌みきらうべきならわしをまねて、主の目の前に悪を行った。

3 彼は、父ヒゼキヤが打ちこわした高き所を築き直し、バアルのために祭壇を立て、イスラエルの王アハブがしたようにアシェラ像を造り、天の万象を拝み、これに仕えた。

4 彼は、主がかつて、「エルサレムにわたしの名を置く」と言われた主の宮に、祭壇を築いたのである。

5 こうして、彼は、主の宮の二つの庭に、天の万象のために祭壇を築いた。

6 また、自分の子どもに火の中をくぐらせ、卜占をし、まじないをし、霊媒や口寄せをして、主の目の前に悪を行い、主の怒りを引き起こした。

7 さらに彼は、自分が造ったアシェラの彫像を宮に安置した。主はかつてこの宮について、ダビデとその子ソロモンに言われた。「わたしは、この宮に、そしてわたしがイスラエルの全部族の中から選んだエルサレムに、わたしの名をとこしえに置く。

8 もし彼らが、わたしの命じたすべてのこと、わたしのしもべモーセが彼らに命じたすべての律法を、守り行いさえするなら、わたしはもう二度と、彼らの先祖に与えた地から、イスラエルの足を迷い出させない。」

9 しかし、彼らはこれに聞き従わず、マナセは彼らを迷わせて、主がイスラエル人の前で根絶やしにされた異邦人よりも、さらに悪いことを行わせた。

10 主は、そのしもべ預言者たちによって、次のように告げられた。

11 「ユダの王マナセは、これらの忌みきらうべきことを、彼以前にいたエモリ人が行ったすべてのことよりもさらに悪いことを行い、その偶像でユダにまで罪を犯させた。

12 それゆえ、イスラエルの神、主は、こう仰せられる。見よ。わたしはエルサレムとユダにわざわいをもたらす。だれでもそれを聞く者は、二つの耳が鳴るであろう。

13 わたしは、サマリヤに使った測りなわと、アハブの家に使ったおもりとをエルサレムの上に伸ばし、人が皿をぬぐい、それをぬぐって伏せるように、わたしはエルサレムをぬぐい去ろう。

14 わたしは、わたしのものである民の残りの者を捨て去り、彼らを敵の手に渡す。彼らはそのすべての敵のえじきとなり、奪い取られる。

15 それは、彼らの先祖がエジプトを出た日から今日まで、わたしの目の前に悪を行い、わたしの怒りを引き起こしたからである。」

16 マナセは、ユダに罪を犯させ、主の目の前に悪を行わせて、罪を犯したばかりでなく、罪のない者の血まで多量に流し、それがエルサレムの隅々に満ちるほどであった。

17 マナセのその他の業績、彼の行ったすべての事、および彼の犯した罪、それはユダの王たちの年代記の書にしるされているではないか。

18 マナセは彼の先祖たちとともに眠り、その家の園、ウザの園に葬られた。彼の子アモンが代わって王となった。

19 アモンは二十二歳で王となり、エルサレムで二年間、王であった。彼の母の名はメシュレメテといい、ヨテバの出のハルツの娘であった。

20 彼は、その父マナセが行ったように、主の目の前に悪を行った。

21 彼は、父の歩んだすべての道に歩み、父が仕えた偶像に仕え、それらを拝み、

22 彼の父祖の神、主を捨てて、主の道に歩もうとしなかった。

23 アモンの家来たちは彼に謀反を起こし、その宮殿の中でこの王を殺した。

24 しかし、民衆はアモン王に謀反を起こした者をみな打ち殺した。民衆はアモンの子ヨシヤを代わりに王とした。

25 アモンの行ったその他の業績、それはユダの王たちの年代記の書にしるされているではないか。

26 人々は彼をウザの園にある彼の墓に葬った。彼の子ヨシヤが代わって王となった。

列王記 第二 20章

列王記 第二 20章


1 そのころ、ヒゼキヤは病気になって死にかかっていた。そこへ、アモツの子、預言者イザヤが来て、彼に言った。「主はこう仰せられます。『あなたの家を整理せよ。あなたは死ぬ。直らない。』」

2 そこでヒゼキヤは顔を壁に向けて、主に祈って、言った。

3 「ああ、主よ。どうか思い出してください。私が、まことを尽くし、全き心をもって、あなたの御前に歩み、あなたがよいと見られることを行ってきたことを。」こうして、ヒゼキヤは大声で泣いた。

4 イザヤがまだ中庭を出ないうちに、次のような主のことばが彼にあった。

5 「引き返して、わたしの民の君主ヒゼキヤに告げよ。あなたの父ダビデの神、主は、こう仰せられる。『わたしはあなたの祈りを聞いた。あなたの涙も見た。見よ。わたしはあなたをいやす。三日目には、あなたは主の宮に上る。

6 わたしは、あなたの寿命にもう十五年を加えよう。わたしはアッシリヤの王の手から、あなたとこの町を救い出し、わたしのために、また、わたしのしもべダビデのためにこの町を守る。』」

7 イザヤが、「干しいちじくをひとかたまり、持って来なさい」と命じたので、人々はそれを持って来て、腫物に当てた。すると、彼は直った。

8 ヒゼキヤはイザヤに言った。「主が私をいやしてくださり、私が三日目に主の宮に上れるしるしは何ですか。」

9 イザヤは言った。「これがあなたへの主からのしるしです。主は約束されたことを成就されます。影が十度進むか、十度戻るかです。」

10 ヒゼキヤは答えた。「影が十度伸びるのは容易なことです。むしろ、影が十度あとに戻るようにしてください。」

11 預言者イザヤが主に祈ると、主はアハズの日時計におりた日時計の影を十度あとに戻された。

12 そのころ、バルアダンの子、バビロンの王メロダク・バルアダンは、使者を遣わし、手紙と贈り物をヒゼキヤに届けた。ヒゼキヤが病気だったことを聞いていたからである。

13 ヒゼキヤは、彼らのことを聞いて、すべての宝庫、銀、金、香料、高価な油、武器庫、彼の宝物倉にあるすべての物を彼らに見せた。ヒゼキヤがその家の中、および国中で、彼らに見せなかった物は一つもなかった。

14 そこで預言者イザヤが、ヒゼキヤ王のところに来て、彼に尋ねた。「あの人々は何を言いましたか。どこから来たのですか。」ヒゼキヤは答えた。「遠い国、バビロンから来たのです。」

15 イザヤはまた言った。「彼らは、あなたの家で何を見たのですか。」ヒゼキヤは答えた。「私の家の中のすべての物を見ました。私の宝物倉の中で彼らに見せなかった物は一つもありません。」

16 すると、イザヤはヒゼキヤに言った。「主のことばを聞きなさい。

17 見よ。あなたの家にある物、あなたの先祖たちが今日まで、たくわえてきた物がすべて、バビロンへ運び去られる日が来ている。何一つ残されまい、と主は仰せられます。

18 また、あなたの生む、あなた自身の息子たちのうち、捕らえられてバビロンの王の宮殿で宦官となる者があろう。」

19 ヒゼキヤはイザヤに言った。「あなたが告げてくれた主のことばはありがたい。」彼は、自分が生きている間は、平和が安全ではなかろうか、と思ったからである。

20 ヒゼキヤのその他の業績、彼のすべての功績、彼が貯水池と水道を造り、町に水を引いたこと、それはユダの王たちの年代記の書にしるされているではないか。

21 こうして、ヒゼキヤは彼の先祖たちとともに眠り、その子マナセが代わって王となった。

列王記 第二 19章

列王記 第二 19章


1 ヒゼキヤ王は、これを聞いて、自分の衣を裂き、荒布を身にまとって、主の宮に入った。

2 彼は、宮内長官エルヤキム、書記シェブナ、年長の祭司たちに、荒布をまとわせて、アモツの子、預言者イザヤのところに遣わした。

3 彼らはイザヤに言った。「ヒゼキヤはこう言っておられます。『きょうは、苦難と、懲らしめと、侮辱の日です。子どもが生まれようとするのに、それを産み出す力がないのです。

4 おそらく、あなたの神、主は、ラブ・シャケのすべてのことばを聞かれたことでしょう。彼の主君、アッシリヤの王が、生ける神をそしるために彼を遣わしたのです。あなたの神、主は、その聞かれたことばを責められますが、あなたはまだいる残りの者のため、祈りをささげてください。』」

5 ヒゼキヤ王の家来たちがイザヤのもとに来たとき、

6 イザヤは彼らに言った。「あなたがたの主君にこう言いなさい。主はこう仰せられる。『あなたが聞いたあのことば、アッシリャの王の若い者たちがわたしを冒涜したあのことばを恐れるな。

7 今、わたしは彼のうちに一つの霊を入れる。彼は、あるうわさを聞いて、自分の国に引き揚げる。わたしは、その国で彼を剣で倒す。』」

8 ラブ・シャケは退いて、リブナを攻めていたアッシリヤの王と落ち合った。王がラキシュから移動したことを聞いたからである。

9 王は、クシュの王ティルハカについて、「今、彼はあなたと戦うために出て来ている」ということを聞いたとき、再び使者たちをヒゼキヤに送って言った。

10 「ユダの王ヒゼキヤにこう伝えよ。『おまえの信頼するおまえの神にごまかされるな。おまえは、エルサレムはアッシリヤの王の手に渡されないと言っている。

11 おまえは、アッシリヤの王たちがすべての国々にしたこと、それらを絶滅させたことを聞いている。それでも、おまえは救い出されるというのか。

12 私の先祖たちはゴザン、ハラン、レツェフ、および、テラサルにいたエデンの人々を滅ぼしたが、その国々の神々は彼らを救い出したのか。

13 ハマテの王、アルパデの王、セファルワイムの町の王、また、ヘナやイワの王は、どこにいるのか。』」

14 ヒゼキヤは、使者の手からその手紙を受け取り、それを読み、主の宮に上って行って、それを主の前に広げた。

15 ヒゼキヤは主の前に祈って言った。「ケルビムの上に座しておられるイスラエルの神、主よ。ただ、あなただけが、地のすべての王国の神です。あなたが天と地を造られました。

16 主よ。御耳を傾けてください。主よ。御目を開いてご覧ください。生ける神をそしるために言ってよこしたセナケリブのことばを聞いてください。

17 主よ。アッシリャの王たちが、国々と、その国土とを廃墟としたのは事実です。

18 彼らはその神々を火に投げ込みました。それらは神ではなく、人の手の細工、木や石にすぎなかったので、滅ぼすことができたのです。

19 私たちの神、主よ。どうか今、私たちを彼の手から救ってください。そうすれば、地のすべての王国は、主よ、あなただけが神であることを知りましょう。」

20 アモツの子イザヤはヒゼキヤのところに人をやって言わせた。「イスラエルの神、主は、こう仰せられます。『あなたがアッシリヤの王セナケリブについて、わたしに祈ったことを、わたしは聞いた。』

21 主が彼について語られたことばは次のとおりである。処女であるシオンの娘はあなたをさげすみ、あなたをあざける。エルサレムの娘はあなたのうしろで、頭を振る。

22 あなたはだれをそしり、ののしったのか。だれに向かって声をあげ、高慢な目を上げたのか。イスラエルの聖なる方に対してだ。

23 あなたは使者たちを使って、主をそしって言った。『多くの戦車を率いて、私は山々の頂に、レバノンの奥深く上って行った。そのそびえる杉の木と美しいもみの木を切り倒し、私はその果ての宿り場、木の茂った園にまで入って行った。

24 私は井戸を掘って、他国の水を飲み、足の裏でエジプトのすべての川を干上がらせた』と。

25 あなたは聞かなかったのか。昔から、それをわたしがなし、大昔から、それをわたしが計画し、今、それを果たしたことを。それであなたは城壁のある町々を荒らして廃墟の石くれの山としたのだ。

26 その住民は力うせ、おののいて、恥を見、野の草や青菜、育つ前に干からびる屋根の草のようになった。

27 あなたがすわるのも、出て行くのも、入るのも、わたしは知っている。あなたがわたしに向かっていきりたつのも。

28 あなたがわたしに向かっていきりたち、あなたの高ぶりが、わたしの耳に届いたので、あなたの鼻には鉤輪を、あなたの口にはくつわをはめ、あなたを、もと来た道に引き戻そう。

29 あなたへのしるしは次のとおりである。ことしは、落ち穂から生えたものを食べ、二年目も、またそれから生えたものを食べ、三年目は、種を蒔いて刈り入れ、ぶどう畑を作ってその実を食べる。

30 ユダの家ののがれて残った者は下に根を張り、上に実を結ぶ。

31 エルサレムから、残りの者が出て来、シオンの山から、のがれた者が出て来るからである。万軍の主の熱心がこれをする。

32 それゆえ、アッシリヤの王について、主はこう仰せられる。彼はこの町に侵入しない。また、ここに矢を放たず、これに盾をもって迫らず、塁を築いてこれを攻めることもない。

33 彼はもと来た道から引き返し、この町には入らない。—主の御告げだ—

34 わたしはこの町を守って、これを救おう。わたしのために、わたしのしもべダビデのために。」

35 その夜、主の使いが出て行って、アッシリヤの陣営で、十八万五千人を打ち殺した。人々が翌朝早く起きて見ると、なんと、彼らはみな、死体となっていた。

36 アッシリヤの王セナケリブは立ち去り、帰ってニネベに住んだ。

37 彼がその神ニスロクの宮で拝んでいたとき、その子のアデラメレクとサルエツェルは、剣で彼を打ち殺し、アララテの地へのがれた。それで彼の子エサル・ハドンが代わって王となった。

列王記 第二 18章

列王記 第二 18章


1 イスラエルの王エラの子ホセアの第三年に、ユダの王アハズの子ヒゼキヤが王となった。

2 彼は二十五歳で王となり、エルサレムで二十九年間、王であった。彼の母の名はアビといい、ゼカリヤの娘であった。

3 彼はすべて父祖ダビデが行ったとおりに、主の目にかなうことを行った。

4 彼は高き所を取り除き、石の柱を打ちこわし、アシェラ像を切り倒し、モーセの作った青銅の蛇を打ち砕いた。そのころまでイスラエル人は、これに香をたいていたからである。これはネフシュタンと呼ばれていた。

5 彼はイスラエルの神、主に信頼していた。彼のあとにも彼の先にも、ユダの王たちの中で、彼ほどの者はだれもいなかった。

6 彼は主に堅くすがって離れることなく、主がモーセに命じられた命令を守った。

7 主は彼らとともにおられた。彼はどこへ出陣しても勝利を収めた。彼はアッシリヤの王に反逆し、彼に仕えなかった。

8 彼はペリシテ人を打ってガザにまで至り、見張りのやぐらから城壁のある町に至るその領土を打ち破った。

9 ヒゼキヤ王の第四年、すなわち、イスラエルの王エラの子ホセアの第七年に、アッシリヤの王シャルマヌエセルがサマリヤに攻め上って、包囲し、

10 三年の後、これを攻め取った。つまり、ヒゼキヤの第六年、イスラエルの王ホセアの第九年に、サマリヤは攻め取られた。

11 アッシリヤの王はイスラエル人をアッシリヤに捕らえ移し、彼らをハラフと、ハボル、すなわちゴザンの川のほとり、メディヤの町々に連れて行った。

12 これは、彼らが彼らの神、主の御声に聞き従わず、その契約を破り、主のしもべモーセが命じたすべてのことに聞き従わず、これを行ったからである。

13 ヒゼキヤ王の第十四年に、アッシリヤの王セナケリブが、ユダのすべての城壁のある町々を攻めて、これを取った。

14 そこでユダの王ヒゼキヤはラキシュのアッシリヤの王のところに人をやって、言った。「私は罪を犯しました。私のところから引き揚げてください。あなたが私に課せられるものは何でも負いますから。」そこで、アッシリヤの王は銀三百タラントと、金三十タラントを、ユダの王ヒゼキヤに要求した。

15 ヒゼキヤは主の宮と王宮の宝物倉にある銀を全部渡した。

16 そのとき、ヒゼキヤは、ユダの王が金を張りつけた主の本堂のとびらと柱から金をはぎ取り、これをアッシリヤの王に渡した。

17 アッシリヤの王は、タルタン、ラブ・サリス、およびラブ・シャケに大軍をつけて、ラキシュからエルサレムのヒゼキヤ王のところに送った。彼らはエルサレムに上って来た。彼らはエルサレムに上って来たとき、布さらしの野への大路にある上の池の水道のそばに立った。

18 彼らが王に呼びかけたので、ヒルキヤの子である宮内長官エルヤキム、書記シェブナ、アサフの子である参議ヨアフが、彼らのもとに出て行った。

19 ラブ・シャケは彼らに言った。「ヒゼキヤに伝えよ。大王、アッシリヤの王がこう言っておられる。いったい、おまえは何に拠り頼んでいるのか。

20 口先だけのことばが、戦略であり戦力だと思い込んでいるのか。今、おまえはだれに拠り頼んで私に反逆するのか。

21 今、おまえは、あのいたんだ葦の杖、エジプトに拠り頼んでいるが、これは、それに寄りかかる者の手を刺し通すだけだ。エジプトの王、パロは、すべて彼に寄り頼む者にそうするのだ。

22 おまえたちは私に『われわれは、われわれの神、主に寄り頼む』と言う。その主とは、ヒゼキヤが高き所と祭壇を取り除いておいて、ユダとエルサレムに向かい『エルサレムにあるこの祭壇の前で拝め』と言ったそういう主ではないか、と。

23 さあ、今、私の主君、アッシリヤの王と、かけをしないか。もしおまえのほうで乗り手をそろえることができれば、私はおまえに二千頭の馬を与えよう。

24 おまえは戦車と騎兵のことでエジプトに拠り頼んでいるが、私の主君の最も小さい家来のひとりの総督をさえ撃退することはできないのだ。

25 今、私がこの所を滅ぼすために上って来たのは、主をさしおいてのことであろうか。主が私に『この国に攻め上って、これを滅ぼせ』と言われたのだ。」

26 ヒルキヤの子エルヤキムとシェブナとヨアフとは、ラブ・シャケに言った。「どうかしもべたちには、アラム語で話してください。われわれはアラム語がわかりますから。城壁の上にいる民の聞いている所では、われわれにユダのことばで話さないでください。」

27 すると、ラブ・シェケは彼らに言った。「私の主君がこれらのことを告げに私を遣わされたのは、おまえの主君や、おまえのためだろうか。むしろ、城壁の上にすわっている者たちのためではないか。彼らはおまえたちといっしょに、自分の糞を食らい、自分の尿を飲むようになるのだ。」

28 こうして、ラブ・シャケはつっ立って、ユダのことばで大声に呼ばわって、語って言った。「大王、アッシリヤの王のことばを聞け。

29 王はこう言われる。ヒゼキヤにごまかされるな。あれはおまえたちを私の手から救い出すことはできない。

30 ヒゼキヤが、主は必ずわれわれを救い出してくださる、この町は決してアッシリヤの王の手に渡されることはない、と言って、おまえたちに主を信頼させようとするが、そうはさせない。

31 ヒゼキヤの言うことを聞くな。アッシリヤの王はこう言っておられるからだ。私と和を結び、私に降参せよ。そうすれば、おまえたちはみな、自分のぶどうと自分のいちじくを食べ、また、自分の井戸の水を飲めるのだ。

32 その後、私が来て、おまえたちの国と同じような国におまえたちを連れて行こう。そこは穀物とぶどう酒の地、パンとぶどう畑の地、オリーブの木と蜜の地である。それはおまえたちが生きながらえて死なないためである。たとい、ヒゼキヤが、主がわれわれを救い出してくださると言って、おまえたちをそそのかしても、ヒゼキヤに聞き従ってはならない。

33 国々の神々が、だれか、自分の国をアッシリヤの王の手から救い出しただろうか。

34 ハマテやアルパデの神々は今、どこにいるのか。セファルワイムやヘナやイワの神々はどこにいるのか。彼らはサマリヤを私の手から救い出したか。

35 国々のすべての神々のうち、だれが自分たちの国を私の手から救い出しただろうか。主がエルサレムを私の手から救い出すとでもいうのか。」

36 民は黙っており、彼に一言も答えなかった。「彼に答えるな」というのが、王の命令だったからである。

37 ヒルキヤの子である宮内長官エルヤキム、書記シェブナ、アサフの子である参議ヨアフは、自分たちの衣を裂いてヒゼキヤのもとに行き、ラブ・シャケのことばを告げた。

列王記 第二 17章

列王記 第二 17章


1 ユダの王アハズの第十二年に、エラの子ホセアがサマリヤでイスラエルの王となり、九年間、王であった。

2 彼は主の目の前に悪を行ったが、彼以前のイスラエルの王たちのようではなかった。

3 アッシリヤの王シャルマヌエセルが攻め上って来た。そのとき、ホセアは彼に服従して、みつぎものを納めた。

4 しかし、アッシリヤの王はホセアの謀反に気がついた。ホセアがエジプトの王ソに使者たちを遣わし、アッシリヤの王には年々のみつぎものを納めなかったからである。それで、アッシリヤの王は彼を逮捕して牢獄につないだ。

5 アッシリヤの王はこの国全土に攻め上り、サマリヤに攻め上って、三年間これを包囲した。

6 ホセアの第九年に、アッシリヤの王サマリヤを取り、イスラエル人をアッシリヤに捕らえ移し、彼らをハラフと、ハボル、すなわちゴザンの川のほとり、メディヤの町々に住ませた。

7 こうなったのは、イスラエルの人々が、彼らをエジプトの地から連れ上り、エジプトの王パロの支配下から開放した彼らの神、主に対して罪を犯し、ほかの神々を恐れ、

8 主がイスラエルの人々の前から追い払われた異邦人の風習、イスラエルの王たちが取り入れた風習に従って歩んだからである。

9 イスラエルの人々は、彼らの神、主に対して、正しくないことをひそかに行い、見張りやぐらから城壁のある町に至るまで、すべての町々に高き所を建て、

10 すべての小高い丘の上や、青々と茂ったどの木の下にも石の柱やアシェラ像を立て、

11 主が彼らの前から移された異邦人のように、すべての高き所で香をたき、悪事を行って主の怒りを引き起こした。

12 主が彼らに、「このようなことをしてはならない」と命じておられたのに、彼らは偶像に仕えたのである。

13 主はすべての預言者とすべての先見者を通して、イスラエルとユダとに次のように警告して仰せられた。「あなたがたは悪の道から立ち返れ。わたしがあなたがたの先祖に命じ、また、わたしのしもべである預言者たちを通して、あなたがたに伝えた律法全体に従って、わたしの命令とおきてとを守れ。」

14 しかし、彼らはこれを聞き入れず、彼らの神、主を信じなかった彼らの先祖たちよりも、うなじのこわい者となった。

15 彼らは主のおきてと、彼らの先祖たちと結ばれた主の契約と、彼らに与えられた主の警告とをさげすみ、むなしいものに従って歩んだので、自分たちもむなしいものとなり、主が、ならってはならないと命じられた周囲の異邦人にならって歩んだ。

16 また、彼らの神、主のすべての命令を捨て、自分たちのために、鋳物の像、二頭の子牛の像を造り、さらに、アシェラ像を造り、天の万象を拝み、バアルに仕えた。

17 また、自分たちの息子や娘たちに火の中をくぐらせ、占いをし、まじないをし、裏切って主の目の前に悪を行い、主の怒りを引き起こした。

18 そこで、主はイスラエルに対して激しく怒り、彼らを御前から取り除いた。ただユダの部族だけしか残されなかった。

19 ユダもまた、彼らの神、主の命令を守らず、イスラエルが取り入れた風習に従って歩んだ。

20 そこで、主はイスラエルのすべての子孫をさげすみ、彼らを苦しめ、略奪者たちの手に渡し、ついに彼らを御前から投げ捨てられた。

21 主がイスラエルをダビデの家から引き裂かれたとき、彼らはネバテの子ヤロブアムを王としたが、ヤロブアムは、イスラエルを主に従わないようにしむけ、彼らに大きな罪を犯させた。

22 イスラエルの人々は、ヤロブアムの犯したすべての罪に歩み、それをやめなかったので、

23 ついに、主は、そのしもべであるすべての預言者を通して告げられたとおり、イスラエルを御前から取り除かれた。こうして、イスラエルは自分の土地からアッシリヤへ引いて行かれた。今日もそのままである。

24 アッシリヤの王は、バビロン、クテ、アワ、ハマテ、そして、セファルワイムから人々を連れて来て、イスラエルの人々の代わりにサマリヤの町々に住ませた。それで、彼らは、サマリヤを占領して、その町々に住んだ。

25 彼らがそこに住み始めたとき、彼らは主を恐れなかったので、主は彼らのうちに獅子を送られた。獅子は彼らの幾人かを殺した。

26 そこで、彼らはアッシリヤの王に報告して言った。「あなたがサマリヤの町々に移した諸国の民は、この国の神に関するならわしを知りません。それで、神が彼らのうちに獅子を送りました。今、獅子が彼らを殺しています。彼らがこの国の神に関するならわしをしらないからです。」

27 そこで、アッシリヤの王は命じて言った。「あなたがたがそこから捕らえ移した祭司のひとりを、そこに連れて行きなさい。行かせて、そこに住ませ、その国の神に関するならわしを教えさせなさい。」

28 こうして、サマリヤから捕らえ移された祭司のひとりが来て、ベテルに住み、どのように主を礼拝するかを教えた。

29 しかし、それぞれの民は、めいめい自分たちの神々を造り、サマリヤ人が造った高き所の宮にそれを安置した。それぞれの民は自分たちの住んでいる町々でそのようにした。

30 バビロンの人々はスコテ・ベノテを造り、クテの人々はネレガルを造り、ハマテの人々はアシマを造り、

31 アワ人はニブハズとタルタクを造り、セファルワイム人はセファルワイムの神々アデラメレクとアナメレクとに自分たちの子どもを火で焼いてささげた。

32 彼らは主を礼拝し、自分たちの中から高き所の祭司たちを自分たちで任命し、この祭司たちが彼らのために高き所の宮で祭儀を行った。

33 彼らは主を礼拝しながら、同時に、自分たちがそこから移された諸国の民のならわしに従って、自分たちの神々にも仕えていた。

34 彼らは今日まで、最初のならわしのとおりに行っている。彼らは主を恐れているのでもなく、主が、その名をイスラエルと名づけたヤコブの子らに命じたおきてや、定めや、律法や、命令のとおりに行っているのでもない。

35 主は、イスラエル人と契約を結び、命じて言われた。「ほかの神々を恐れてはならない。これを拝みこれに仕えてはならない。これにいけにえをささげてはならない。

36 大きな力と、差し伸べた腕とをもって、あなたがたをエジプトの地から連れ上った主だけを恐れ、主を礼拝し、主にいけにえをささげなければならない。

37 主があなたがたのために書きしるしたおきてと、定めと律法と、命令をいつも守り行わなければならない。ほかの神々を恐れてはならない。

38 わたしがあなたがたと結んだ契約を忘れてはならない。ほかの神々を恐れてはならない。

39 あなたがたの神、主だけを恐れなければならない。主はすべての敵の手からあなたがたを救い出される。」

40 しかし、彼らは聞かず、先の彼らのならわしのとおりに行った。

41 このようにして、これらの民は主を恐れ、同時に、彼らの刻んだ像に仕えた。その子たちも、孫たちも、その先祖たちがしたとおりに行った。今日もそうである。

Sponserd links