2010年11月24日水曜日

サムエル記 第一 8章

サムエル記 第一 8章


1 サムエルは、年老いたとき、息子たちをイスラエルのさばきつかさとした。

2 長男の名はヨエル、次男の名はアビヤである。彼らはベエル・シェバで、さばきつかさであった。

3 この息子たちは父の道に歩まず、利得を追い求め、わいろを取り、さばきを曲げていた。

4 そこでイスラエルの長老たちはみな集まり、ラマのサムエルのところに来て、

5 彼に言った。「今や、あなたはお年を召され、あなたのご子息たちは、あなたの道を歩みません。どうか今、ほかのすべての国民のように、私たちをさばく王を立ててください。」

6 彼らが、「私たちをさばく王を与えてください」と言ったとき、そのことばはサムエルの気に入らなかった。そこでサムエルは主に祈った。

7 主はサムエルに仰せられた。「この民があなたに言うとおりに、民の声を聞き入れよ。それはあなたを退けたのではなく、彼らを治めているこのわたしを退けたのであるから。

8 わたしが彼らをエジプトから連れ上った日から今日に至るまで、彼らのした事といえば、わたしを捨てて、ほかの神々に仕えたことだった。そのように彼らは、あなたにもしているのだ。

9 今、彼らの声を聞け。ただし、彼らにきびしく警告し、彼らを治める王の権利を彼らに知らせよ。」

10 そこでサムエルは、彼に王を求めるこの民に、主のことばを残らず話した。

11 そして言った。「あなたがたを治める王の権利はこうだ。王はあなたがたの息子をとり、彼らを自分の戦車や馬に乗せ、自分の戦車の前を走らせる。

12 自分のために彼らを千人隊の長、五十人隊の長として、自分の耕地を耕させ、自分の刈り入れに従事させ、武具や、戦車の部品を作らせる。

13 あなたがたの娘をとり、香料作りとし、料理女とし、パン焼き女とする。

14 あなたがたの畑や、ぶどう畑や、オリーブ畑の良い所を取り上げて、自分の家来たちに与える。

15 あなたがたの穀物とぶどうの十分の一を取り、それを自分の宦官や家来たちに与える。

16 あなたがたの奴隷や、女奴隷、それに最もすぐれた若者や、ろばを取り、自分の仕事をさせる。

17 あなたがたの羊の群れの十分の一を取り、あなたがたは王の奴隷となる。

18 その日になって、あなたがたが、自分たちに選んだ王のゆえに、助けを求めて叫んでも、その日、主はあなたがたに答えてくださらない。」

19 それでもこの民は、サムエルの言うことを聞こうとしなかった。そして言った。「いや。どうしても、私たちの上には王がいなくてはなりません。

20 私たちも、ほかのすべての国民のようになり、私たちの王が私たちをさばき、王が私たちの先に立って出陣し、私たちの戦いを戦ってくれるでしょう。」

21 サムエルは、この民の言うことすべてを聞いて、それを主の耳に入れた。

22 主はサムエルに仰せられた。「彼らの言うことを聞き、彼らにひとりの王を立てよ。」そこで、サムエルはイスラエルの人々に、「おのおの自分の町に帰りなさい」と言った。

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