2010年8月4日水曜日

申命記 34章

申命記 34章


1 モーセはモアブの草原からネボ山、エリコに向かい合わせのピスガの頂に登った。主は、彼に次の全地方を見せられた。

2 ナフタリの全土、エフライムとマナセの地、ユダの全土を西の海まで、

3 ネゲブと低地、すなわち、なつめやしの町エリコの谷をツォアルまで。

4 そして主は彼に仰せられた。「わたしが、アブラハム、イサク、ヤコブに、『あなたの子孫を与えよう』と言って誓った地はこれである。わたしはこれをあなたの目に見せたが、あなたはそこへ渡って行くことはできない。」

5 こうして、主の命令によって、主のしもべモーセは、モアブの地のその所で死んだ。

6 主は彼をベテ・ペオルの近くのモアブの地の谷に葬られたが、今日に至るまで、その墓を知った者はいない。

7 モーセが死んだときは百二十歳であったが、彼の目はかすまず、気力も衰えていなかった。

8 イスラエル人はモアブの草原で、三十日間、モーセのために泣き悲しんだ。そして、モーセのために泣き悲しむ喪の期間は終わった。

9 ヌンの子ヨシュアは、知恵の霊に満たされていた。モーセが彼の上に、かつて、その手を置いたからである。イスラエル人は彼に聞き従い、主がモーセに命じられたとおりに行った。

10 モーセのような預言者は、もう再びイスラエルには起こらなかった。彼を主は、顔と顔を合わせて選び出された。

11 それは主が彼をエジプトの地に遣わし、パロとそのすべての家臣たち、およびその全土に対して、あらゆるしるしと不思議を行わせるためであり、

12 また、モーセが、イスラエルのすべての人々の目の前で、力強い権威とをことごとくふるうためであった。

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