2010年5月18日火曜日

出エジプト記 1章

出エジプト記 1章


1 さて、ヤコブといっしょに、それぞれ自分の家族を連れて、エジプトへ行ったイスラエルの子たちの名は次のとおりである。

2 ルベン、シメオン、レビ、ユダ。

3 イッサカル、ゼブルンと、ベニヤミン。

4 ダンとナフタリ。ガドとアシェル。

5 ヤコブから生まれた者の総数は七十人であった。ヨセフはすでにエジプトにいた。

6 そしてヨセフもその兄弟たちも、またその時代の人々もみな死んだ。

7 イスラエル人は多産だったので、おびただしくふえ、すこぶる強くなり、その地は彼らで満ちた。

8 さて、ヨセフのことを知らない新しい王がエジプトに起こった。

9 彼は民に言った。「見よ。イスラエルの民は、われわれよりも多く、また強い。

10 さあ、彼らを賢く取り扱おう。彼らが多くなり、いざ戦いというときに、敵側についてわれわれと戦い、この地から出て行くといけないから。」

11 そこで、彼らを苦役で苦しめるために、彼らの上に労務の係長を置き、パロのために倉庫の町ピトムとラメセスを建てた。

12 しかし苦しめれば苦しめるほど、この民はますますふえ広がったので、人々はイスラエル人を恐れた。

13 それでエジプトはイスラエル人に過酷な労働を課し、

14 粘土やれんがの激しい労働や、畑のあらゆる労働など、すべて、彼らに課する過酷な労働で、彼らの生活を苦しめた。

15 また、エジプトの王は、ヘブル人の助産婦たちに言った。そのひとりの名はシフラ、もうひとりの名はプアであった。

16 彼は言った。「ヘブル人の女に分娩させるとき、産み台の上を見て、もしも男の子なら、それを殺さなければならない。女の子なら、生かしておくのだ。」

17 しかし、助産婦たちは神を恐れ、エジプトの王が命じたとおりにはせず、男の子を生かしておいた。

18 そこで、エジプトの王はその助産婦たちを呼び寄せて言った。「なぜこのようなことをして、男の子を生かしておいたのか。」

19 助産婦たちはパロに答えた。「ヘブル人の女はエジプト人の女と違って活力があるので、助産婦が行く前に産んでしまうのです。」

20 神はこの助産婦たちによくしてくださった。それで、イスラエルの民はふえ、非常に強くなった。

21 助産婦たちは神を恐れたので、神は彼女たちの家を栄えさせた。

22 また、パロは自分のすべての民に命じて言った。「生まれた男の子はみな、ナイルに投げ込まなければならない。女の子はみな、生かしておかなければならない。」

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